甲子園は聖地?それとも魔物がいる?

2015年8月29日
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今年100回を迎えた全国高校野球選手権大会、甲子園が閉幕しました。

 

連日熱戦が繰り広げられ、熱い応援をし。また、数々の感動を経験した方も多かったでしょう。

決勝戦は、宮城県代表の仙台育英高校と、神奈川県代表の東海大学附属相模高等学校の対戦となり、素晴らしい試合だったと日本中から称賛されるものでありました。

以前は、気候等の影響もあったのか、『西高東低』なんて言われたように、関東から西の県代表チームの強さが目立ちました。しかし今大会は、ベスト8は西が2チーム、ベスト4の段階では、首都圏と宮城仙台育英高校が勝ち残ったのです。そして決勝戦では、あと一歩、東北初の優勝旗を持ち帰ることが叶いませんでした。 夏の甲子園では、東北地方のチームが決勝に進出したのは今回で8回めだそうです。

 

第1回大会で準優勝したのが旧制秋田中学だそうです。でも、私が子どものころ、記憶に残るのは、大会史上初の引き分け再試合となった松山商業対三沢高校の一戦です。それが東北勢2度目の決勝進出でした。その後、大越基投手の仙台育英高校、ダルビッシュ有投手の東北高校は、「あと一歩」のところまで来ました。

2大会連続準優勝の八戸学院星光高校の活躍を持ってしも、決勝の壁は、破れませんでした。そして今回の仙台育英高校は、本当にあと一歩、勝敗は紙一重でありました。 優勝した東海大相模の選手が、試合中特に同点になるころから、甲子園球場は、東海大相模にとって、完全アウェイになったと述べました。それを力に変えて頑張った同校の実力はたいしたものですが、これは、昔からある『判官贔屓』なのでしょうか。

でも、そう言ってしまうと、なんか東北勢はもともと弱いもの、同情を寄せよるように聞こえてしまい、失礼である以上に、現在の客観的な力を無視していると思われるのです。 全国的な力の差がなくなったと言われるのは、高校野球等スポーツの世界に限った現象ではありません。

『学力日本一』は、秋田県や長野県は常連です。

幸福度日本一は、福井県等甲信越地方が上位を占めます。

高校野球にしろ、サッカー選手権にしろ、大都市で開催される大きな大会で、『地方のチーム』が、競技場を埋めた観客から応援をされる例のようであります。これが各県ごとに行われる高校総体、国体なんかですと、あまり聞かれませんね。何かにつけて言ってしまう都会人の不遜な意識があるのでは?はありませんか。 甲子園、それは甲子球児にとって夢の舞台。目標であり、輝ける場所なのだと思います。

 

今年100回を迎える大会ですが、これが『甲子園』で行われること、甲子園そのものが、一つの風ともなって、球児の背中を押し、また、ここに集った観客に、一定の『流れ』をもたらすように思います。よく、『聖地』と言う言葉がありますが、あるいは仙台育英高校への応援、そして『東北勢、あと少しだよ』と結末も、聖地がなしたメッセージだったのかもしれません。 それにしても、仙台育英高校惜しかった。

 

東海大相模高校、全国優勝おめでとうございます。