カラっとした夏空とスッキリしない天気

2022年8月2日
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2022年8月、久しぶりにこの「福本悟のひとりごと」を復活させます。

8月は、私の誕生日、そして日本人にとって暑い重い月であります。

そして真夏のイメージが強い日本の8月ですが、発生する台風の数は、8月が最多です。昨年2021年は、7月に3個、8月に4個発生しました。

発生数、日本本土への上陸数が、平年を上回った2018年には、8月に9個も台風が発生しておりました。

7月下旬に発生した台風5号は、奄美地方から東シナ海を北上しましたが、既にマリアナ諸島付近には、雲のかたちからやがて熱帯低気圧となる気配です。

この時期日本列島周辺には、太平洋高気圧が強く張り出して、ある意味台風の上陸を阻む面もありますが、南の海上から暖かく湿った空気が流れ込みやすくなって、いわゆる大気不安定が起こり、大雨や落雷に注意が必要となります。

暑くて晴天なのに、突然雷雨になるのは、このような気候が関係しているようです。夏は夕立や、雷を題材とした小説が多いですね。でも日々の生活には、万全の注意が必要です。

雲1つない天気、晴れの晴れは確かに気持ち良い。しかし、夏の天候は変わりやすい。いつの間にか曇天となりがちで、やがてゲリラ豪雨になることも。ただ、恵の雨でもあります。水不足や日照りから解放される面もあります。

自然には、逆らえないと言われます。てるてる坊主をぶら下げたり、雨乞いをしたり、古来から人間は未知の力にすがり、頼ってきた歴史があります。疫病も同じですね。

7月15日早朝、博多の総鎮守櫛田神社をスタートする博多祇園山笠のクライマックスを飾る「追い山」は、鎌倉時代商人の町博多に疫病が流行ったとき、承天寺の聖一国師が施餓鬼棚に乗って、町内に聖水(甘露水)をまいたことが起源とされます。今も全国各地で、疫病退散の祈願が行われているようです。

結局人間は、自然に逆らえない。逆らえないから起こることを予期して、充分対策をとることが大切でしょう。台風を止められないように、感染病の発生・流行も止められない。「被害」を少なくする政策が必要と感じます。

8月、やはり台風の発生は避けられない。スッキリしない日もあれば、晴れ渡る日もあります。毎日を大切に生きていきたいものです。

 

 

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