福岡管区気象台は、9月14日午前に、阿蘇山で噴火が発生したと発表しました。噴煙は、火口縁上2.000mまで上がり、大きな噴石の飛来も、確認されたそうです。噴火警戒レベルを、入山禁止となるレベル3まで引き上げたとのことであります。これを聞いた当初の感想は、今月阿蘇山近くの熊本阿蘇空港を利用する予定でしたので、ダメかな?と思ったのがまず正直なところでした。 火の国と言えば熊本、熊本と言えば阿蘇山と言われるくらい、くまモンと並んで阿蘇山は、熊本県のシンボルです。福岡市で司法修習生をしていたときを含めて数回、阿蘇山の火口を見に行ったことがあります。地球は活動している、マグマの力の恐ろしさを感じました。よく、阿蘇山ロープウェイは、運行中止にもなります。 九州には、阿蘇、霧島、雲仙等等幾つもの活火山があります。その中でも、桜島は特に有名ですね。 鹿児島のシンボル桜島は、市内各場所から眺められ、錦江湾を渡るフェリーで、数分のところにありますが、正確には陸地と繋がって、島ではなくなりました。この桜島の噴火が警戒されたのは、少し前のことでした。いつも煙が出ている桜島と異なり、今回の阿蘇山の噴火は、昭和54年以来の規模で、噴火物は10万m3にも達するであろうとの専門家の話です。 日本を訪れる外国人観光客は、日本の温泉を楽しみにしているそうです。豊富な温泉が楽しめるのは、火山が多いことも関わっているでしょう。火山が多いと言うことは、地下マグマの影響を無視できず、それは、地震国であることも意味します。地震国でありながら、なんで原発を再稼働するのでしょうか?鹿児島県の川内原発が、『新基準』をクリアーしたとされ、先日再稼働しました。 以前取り上げましたが、原発先進国?と言われたドイツが、原発ゼロに舵を切ったのは、日本で起きた東日本大震災による福島第一原発の事故でした。どんなに安全を言っても事故は起こる、事故が起きたら被害は甚大であり、かつ、その被害が顕在化するのは、原発事故を引き起こした世代が居なくなってからであると言われます。 ドイツのメルケル首相は、当事国日本が、原発をゼロにしないことには、驚きを禁じ得ないと述べられた由です。仮に永遠に事故が起きなかったとしてとも、放射性廃棄物はどうするのでしょうか。これも以前お話したフィンランドの『オンカロ』は、100年後閉鎖し、10万年これを続けると言われています。本当に、日本の政治家は、危機意識がないと思います。 過日自民党の若手勉強会に招かれたギャグ先生は、辺野古沖移転に反対する沖縄県民には、沖縄県のどこかが、中国に侵略されると目が目覚めるなんて自説を述べておりました。 でも、川内原発や、これから次々に再稼働が予定される国内の原発に、万一事故が起きたら、誰が被害を受けるのでしょうか。そして誰が責任を取るのでしょうか。私は、それでも原発推進派は、『目が覚めない』と思います。 それは、責任を問われないからです。 イケイケどんどんをやった人たちは、かつての戦争を含めて、責任を取っておりません。戦勝国から追及されて、戦犯とされた人たちについても、あの裁判は、勝者が敗者をさばいたもので見直す必要があるなんて風潮が、 蔓延っております。 桜島、箱根、そして阿蘇山と続く日本の活火山の噴火は、地球を作った自然界からの怒りのような気がいたします。特に九州には、再稼働したばかりの川内原発があります。遠く東京から、『よかとこ九州』を思う私には、心配が絶えません。