4月14日夜から、熊本県で起きている地震は、16日午前1時25分に発生した震度6強の地震が本震とされ、それ以後も、阿蘇地方や大分県内で地震が起きていて、多くの方々が被災し、厳しい生活を強いられております。遠くに居て、ただ報道に唖然とするだけで、何も力になり得ないもどかしさでいっぱいです。 どうか地震よ収まれ!使い古された言葉ではありますが、皆さんはひとりではない、日本国中応援している、元気を取り戻して!と願うばかりです。 16日に予定されていたサッカーJリーグの公式戦中止を決めたアビスパ福岡は、同時刻市内中心部の天神で、川森社長、井原監督らが街頭に出て、被災者支援をお願いされたそうです。 九州のみならず、遠く離れた関東でも、義援金を募ったり、物資を搬送する等救援への声があがっております。野球やサッカー、バスケット等で活躍する選手たちの中には、当然熊本県や九州出身者はおりますから、故郷を案じる思いに居ても立ってもいられず、個人で、また、チームメイトの協力を得て、義援金活動等を率先している人がおります。特にサッカーJリーグディビジョン2には、『ロアッソ熊本』が所属しており、現在そして過去闘った群馬や栃木のJリーグチームは、口座を設けて義援金を募っていると報道されております。こんな話題に接するたびに、「スポーツっていいな」と思うのです。 サッカーと言えば、海外で活躍する日本人選手は、数多くおられます。そのひとり、イタリアのミランに所属する本田圭佑選手も、メッセージを寄せました。本田圭佑選手、自分に出来ることは微力で何もないと前置きした上で、「日本人としてイタリアからただただ気にしています。心配しています。応援しています。 多くの日本中の人たちが、皆さんのことを考えています。皆さんは決してひとりではありません。」と。本田選手は、ご自身を含めて多くの日本人は、いつも気にしていると言うことを伝えたいと気持ちを述べられたのでした。 このコメントも、本田圭佑選手らしいですが、これに続けてなされたメッセージは、なお本田圭佑選手らしいと言うか、それを言えるのは彼くらいかなと思えるものでした。本田圭佑選手は、こうも言います。安易な自粛ムードは間違っていると。 本田圭佑選手、「こういうときだからこそ、我々に与えられた役割を、行動に移すことが求められている」と言うのです。本田選手によれば、このような災害を理由にした自粛は、多くの場合、被災者に寄り添うのではなく、批判を避けるなど、自分たちの立場を守るためのものであると。むしろ本当に被災者を思うなら、自粛どころか積極的に行動するべきで、それを通じて何ができるかを考えるほうがよいのだと纏めています。 なるほどと感じ入っていたとき、あるニュースが流されました。安倍晋三内閣総理大臣は、ある民放のバラエティ番組に出演することが決まっていて、その収録もされたとの話も流れておりましたが、それが放映中止となったそうです。理由は明らかにされておりませんが、私は、安倍首相がバラエティ番組に出ること、それも、これまで東京で言えば、4chと8chだけに出ることには、強い違和感がありました。 特に一部関係者の間では、投票日が迫った衆議院北海道5区補欠選挙前のこの時期にあるテレビに単独出演することには、あれこれ取り沙汰されていました。まあ、震災対応で、ーーすでに収録されて録画なのだとしても、ーーお気の毒にも忙しくて、折角の番組をゆっくり茶の間で見る時間がなくなったのでしょう。 ですから、日曜日に予定されていた北海道5区選挙区入りは、中止になったとのことです。本田圭佑選手の言葉のとおり、安倍晋三内閣総理大臣は、単に自分が総裁を務める一政党の補欠選挙よりも、内閣の長として、被災した日本国民に寄り添い、何ができるか官邸に居ながらにして、積極的に行動 する途を選ばれたのでしょう。 東日本大震災の折の民主党政権の対応を徹底的に批判したことは、つとに有名ですから、まさにご自身の行動、その腕の見せ所ですね。 そして自粛なんかせず、積極的に与えられた役割を行動に移した結果、仮に選挙の結果がどうであっても、やることはやり切ったと清々しいお気持ちで述べられるでしょう。 そんな首相の行動を評価するテレビ局は、いくらでもありますよ。こちらも残念ながら3月で退任してしまったテレビ朝日の古館一郎氏や東京放送の岸井成格氏らと議論する姿を見たいです。今日も一日、被災された方々が、お気を落とさず、健康を害さないでいられることを願うものです。