もういい加減にして欲しい!と誰もが願うのが、熊本地方を中心に起きている地震の終焉です。 大分県でも震度5強が記録され、南の熊本県八代市や、西の長崎県でも震度4クラスの地震は頻繁に起きている現状で、九州全体が、とても苦しい状況に陥っています。これまで自粛や不謹慎に関して意見を述べました。今日は、それぞれの支援の仕方、人は見えないところで、人助けをしていると言うことに関してお話したいと思います。 多くの善意の方々が、義援金を送られました。でも、居ても立っても居られない人たちは、実際被災地へ向けて、動き出しました。東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大船渡市の高校を卒業したサッカーJリーグ鹿島アントラーズに所属する小笠原満男選手は、熊本県出身の植田選手や選手会長の西選手らを伴って、チームの練習の間を縫うようにして、鹿島⇒成田⇒福岡⇒熊本往復の1泊2日の強行日程をこなして、救援物資を携えて、県内で避難所を慰問するなど、ボランティア活動をされました。 盛岡市出身の小笠原選手は、高校時代を過ごした大船渡市が壊滅的被害を受けたとき、全国の善意の人たちに助けられたことを決して忘れることなく、東日本大震災が終焉した後も、被災地でのボランティア活動等、震災で救援を要する方々に対して、これをサポートしてきておりました。ですから、小笠原満男氏の行動は、本人が望む望まないに関わりなく広く知れ渡っていて、空港や避難所での姿が、報じられていたのです。 この『ひとりごと』でも、アビスパ福岡は、16日のホーム主催ゲームを中止して、市内天神で、被災者支援の募金活動を行ったことを書きました。福岡県で暮らすアビスパ福岡のサポーターでも、連続する余震に不安を感じて避難した方がおられるようで、選手たちの動向も、気になるのはわからないことではありません。そんなサポーターの一言が、アビスパ福岡サポーターの掲示板で、物議を醸しておりました。それは、先の小笠原満男氏らが福岡入りした日、アビスパ福岡の選手が、福岡市内にオーブンしたブランド店に行って来たとツイートしたことに、批判的意見を掲載したことが発端です。 この前の『ひとりごと』でも書きましたが、何か普通のことをしている様子をアップすると、『不謹慎!』と言われる風潮はとても気になります。おそらく世間から注目されない人、要するに一般人が、震災が起きた後に、その日常をツイート等で発信したところで、そんな人知らないとされ、なんの文句も批判も受けないでしょう。これが芸能人やスポーツ選手だとあれこれ言われること自体、なんだ!と思うところです。例えば、政府与党の幹部要人が発言したのと、同じ重みがあると言うのでしょうか。 話を戻します。アビスパ福岡のサポーター掲示板から、早速先の指摘に対して反応がありました。開店したブランド店に行った選手、その日もその後も、近くの小学校に救援物資を運び込む等支援活動をしていたことが、これを見た人が明らかにしました。よく、スポーツ選手がパチンコ屋に居たとか、何処何処の飲み屋ではしゃいで居たとかの『通報』がありますね。彼らだってプライバシーはある、四六時中ファンから行動をチェックされてはたまりません。パチンコしたって、人知れず努力して身体を鍛えているのです。 また、現在アビスパ福岡に所属する選手が、かつて東日本大震災の折、人知れず瓦礫の撤去の手伝い等していた姿が『通報』され、当時の所属チームから、オフの過ごし方について、お小言?を受けた例も紹介されていました。要は、人知れず、みんなそれぞれが、自分にできることをしていると言うことです。あえて公表するまでもなく。 この観点から、いち早く『男気!』と讃えられたのは、俳優の高良健吾さんですね。高良さん、ご実家は、福岡市ですが、高校時代を過ごした熊本県内が心配で、密かに恩師らに連絡を取って、給水車を用意して熊本県内に入って救援活動されていたことかバレ?ました。高良さん、わざわざ変装して行かれたそうです。これが『発覚』したのは、高良健吾さんが帰られた後の被災者のツイートです。高良さんの写真をアップして、「高良健吾さん、ありがとう!」と結んでいました。 私は、このツイートをした方を含めて、こんなときに黙って高良健吾さんたちの善意を受け入れた被災者の皆様こそ素晴らしいと思いました。高良さんのお気持ちを理解されているのです。なお高良健吾さん、あるテレビ番組?の紹介の折、「自分は何もできないけれども、熊本を忘れない」と、はにかんで述べた後のことです。泣けますね! 目立つだけが支援ではありません。「本日中に70万食届くようにする」なんて記者団に対しおおっぴらにしたところで、実際にこれが被災者に届けられなかったら意味ありません。 声を出し、目立つようなことをすればよいと言うものではないはずです。あとになって、この発言、無償で渡るとは言っていないなんて、注釈を加えるマスコミがありましたが。「男は黙ってなんとやら」は、今も昔も当たっているように思います。