サッカーJリーグが、九州を、熊本を応援するプロジェクトを策定したとの報道に寄せて。

2016年5月15日
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熊本地震、本震が発生してから1ヶ月が経過しました。行方不明の方、健康を害した方がおられ、なお多くの方々が、避難生活を余儀なくされていて、1日も早い日常が取り戻されることを、願わずにはいられません。

熊本市をホームタウンとするサッカーJリーグロアッソ熊本は、ホームグランド『うまかなよかなスタジアム』が、救援物資の貯蓄先になっていることや、未だ避難生活を強いられている選手もいることなどから、しばらく試合も練習も行うことができません。この間、選手たちは、避難所を訪問してマットを差し入れしたり、子どもたちにサッカーを教えるなど、自らが被災者であるのに、熊本を元気にするため、被災した方々に寄り添う日常を送って来られました。

そのロアッソ熊本は、震災後初めての公式戦を、5月15日の日曜日、ジェフ千葉の本拠地フクダ電子アリーナで行いました。ロクに練習などできていませんし、何より熊本のことが気にかかり、本当は試合どころではなかったと思います。実際全選手が揃うことは難しかったようです。でも彼らは、精いっぱい闘いました。試合後選手たちは、『がんばろう!九州・熊本  熊本とともに。  絆  180万馬力』と書かれた横断幕を持って場内を一周し、対戦相手の千葉のサポーターが陣取るゴール裏でも、深々と頭を下げる挨拶をしました。かつて千葉にも所属した元日本代表を務めた巻誠一郎選手の挨拶には泣けました‼︎

熊本県出身の巻誠一郎選手、熊本震災後、率先して避難所を回り、物資を搬入したり、被災者を励ます姿は、多くの人に知られておりました。その巻選手らロアッソ熊本の選手スタッフが、いちばんに述べていたのは、感謝でした。そんな!彼らが感謝する必要はないですよ、自分たちこそ大変な状況なのに、率先して熊本のため、身を粉にして頑張っておられるのだから…。巻誠一郎選手は、『本当に熊本の仲間たちのところに、熊本の人たちのところに勝ち点1でも1点でも多く届けたかったのが正直ですし、そういう復興へ向けての一歩だったり、勇気だったり、届けられれば良かったと思うんですけど、結果は自分たちの思い通りにはならなかったですけど、それでも誰ひとりとして最後まで諦めずにボールを追いかけていたし、ひたむきに走っていたし、ゴールを目指していたんで。そういう思いは、少なくとも届けることができたかなと思います』と。


本当に熊本の選手たちは、足がつり、倒れても倒れても、諦めらることなく、ただ走っていたそうです。そして対戦相手のジェフ千葉さん、やりにくい中、決して手を緩めることなく、最後までファイトでした。こちらちも拍手ですね。本当に、スポーツっていいなと思いました。


この試合の前日、アビスパ福岡は、ホームレベルファイブスタジアムで、湘南ベルマーレとのリーグ戦を闘いました。ゴールデンウィーク中に、再び最下位に転落したアビスパでしたが、この日は、苦しみながらも最後までハードワークし、まさに泥くさく、全員でもぎ取った虎の子の1点を守り抜き、今シーズン初めてホームレベルファイブスタジアムで、勝利を手にしたのです。この日は、私は、テレビ観戦でしたが、嬉しかったのは、対戦相手の湘南ベルマーレのサポーターの皆さんからの試合後の横断幕です。確か『九州に、1日早く平穏な日が訪れますように』と書かれていました。ありがとう!

さらにこの試合の前日、アビスパ福岡株式会社の代表取締役川森敬史社長が熊本を訪れ、支援金3.606.150円を届けたことを、ロアッソ熊本さんからの情報で知りました。この日はまた、Jリーグでは、リーグに所属する53クラブと、ファンサポーターが参加できる支援施策のひとつとして、『がんばろう九州・熊本  チカラをひとつに。タオルマフラー』を製作・販売することが決まりました。収益は、全額ロアッソ熊本に寄付され、ロアッソ熊本が実施する復興支援活動に、役立てられる試みであります。


私は、スポーツをやっているわけでも、まして熊本へ具体的な支援活動をしているわけでもありません。単なるアビスパ福岡のサポーターにすぎません。でも、ただそれだけで、スポーツをする人、スポーツを愛する人、そんな人たちを応援する人たちの素晴らしい行動に触れ、人間性を高める機会を与えられたように思います。


なんの苦労もなく、何の人助けもせず、なにもせず‼︎でした。そんな自分が何かひとつでも参加できる機会、そもそもそれを探す機会をもたらしてくれたのも、きさらぎ法律事務所がアビスパ福岡の法人後援会に登録され、こうして福本悟は、アビスパ福岡の一サポーターとして一喜一憂することができたからであります。アビスパ福岡ありがとう!頑張れ九州、頑張れ熊本!応援しています。