言い間違いや物忘れを繰り返しすと、心配にもなりますよ。

2016年5月26日
テーマ 
ゴールデンウィーク中に、7億円とも言われる外遊費を使ってまで、今月日本にお越しになるサミット参加国首脳に、わざわざ会いに行く等、超ご多忙な安倍晋三内閣総理大臣、この『ひとりごと』でも触れたように、国会で、自らを『立法府の長』と述べてしまうようなたいへんなお疲れなご様子、心配しているのは私だけではないと思います。

あの衆議院予算委員会の場面で、どなたも『言い間違い』を指摘しないどころが、自民党議員は、総理総裁のこの発言に感動したのか思わず拍手までしておられましたから、熱い雰囲気に飲まれたのか、新聞社はもとより、どのマスコミもこれを報道しなかったので、重大な『言い間違い』に気づかれないのかもしれないと案じておりました。そうしたところ、先週末、安倍内閣の官房副長官が、なんと自民党の国会対策委員会の会合で、「首相の言い間違いについては申し訳なかった』と陳謝したとの記事が、ある新聞社の朝刊に出ていたそうです。

なんで自民党の国会対策委員会なる会合で、内閣官房副長官が謝罪するのかよくわかりませんが、おそらく内閣総理大臣は国会から指名され、内閣は、国会に対して責任を負うのが日本国憲法が採用する議院内閣制だから、絶対安定多数の議席を有する自民党に謝れば、国会に、そして国民に謝ったことになるとの高度のご判断があったのでしょう。

でも、「私は立法府の長。議員は、議会の運営に関して、少し勉強していただいたほうがいい」と述べた点はどうなるんでしょう。もし、「私は、行政府の長」と言いたかったのだとすると、国会に求められて委員会に出席し、国権の最高機関である国会に責任を負う内閣の長が、国会議員に対して発した悪罵はどうなるんでしょう。

ところが安倍内閣総理大臣、何回も言い間違いしていることが明らかになっていますよ。この発言が出た翌日の参議院予算委員会でも、民進党の福山哲郎幹事長代理の質問に対して、「立法府の私としては、答えようがない」と述べ、はぐらかしたと批判されていました。そしてそして、なんとこの1ヶ月間で3回も『言い間違い』していたこと、さらにこれもこの『ひとりごと』で書いたと思いますが、第1次安倍内閣を統率した2007年5月にも、「私は立法府の長」と参議院の特別委員会で発言し、直ちにその場で民主党議員に、間違いを正されていたのです。長期にわたって、こんなに言い間違いして、どこか健康を害しているのではないかとも案じてしまいます。

それよりも不思議なのは、どうしてマスコミは、報道しないんですかね。以前健康問題から内閣総理大臣を辞した安倍晋三氏、どこか具合が悪いのかもしれません。国民皆で心配しましょう。

それから、これもとても気になる安倍晋三内閣総理大臣の発言がありました。山本太郎参議院議員は、先月この安倍晋三内閣総理大臣の発言に関して、「いつまでエイプリフールやってんだ」と批判していたあの「私自身は、TPP断固反対と言ったことは、1回も、ただの1回もございませんから。

まるで私が言ったかの発言は謹んでいただきたい」と民進党衆議院議員に言ってのけたことです。だって、自民党、政権奪還選挙で、『ウソつかない、TPP断固反対。ブレない。自民党!』て大々的に書き出し、ご自身が総裁として顔出ししたあのポスター、アレなんだったんでしょう。私も、あの黄色のポスター、北海道でたくさん見ましたよ。

それに安倍晋三内閣総理大臣、政権復帰後も、何度もTPP反対を言われましたよ。オバマ大統領と会談する前の平成25年2月の記者会見でも、「先の衆議院議員総選挙で、聖域なき関税撤廃を前提とする限り、TPP交渉に、交渉参加に反対するという公約をあげ、また、自民党は、それ以外にも5つの判断基準を示して政権に復帰した。国民との約束は極めて重要」と述べられました。

本当に、国民との約束は重要だとわかっておられますよ。平成26年11月、わざわざ衆議院を解散した総選挙のとき、「聖域なき関税撤廃を前提とする限り、TPP交渉参加に反対することは明確にしました。皆さんの不安や懸念をしっかり心に刻み、あらゆる努力により、日本の『農』と『食』を守ります」と言ってましたね。

ところが今年になって、民進党衆議院議員が、例の黄色のポスターを持って、国会でこの質問をしたのに対して、「TPPに断固反対とは、1回たりとも言っていない。まるで私が言ったかの発言は謹んでもらいたい」ですって。あのポスター、ご自身が出ているようには見えなかったのでしょうか。


それとも自民党は、そんなことは公約に掲げて選挙に臨んだが、自分は、そんなこと言っていない、勝手に顔出しされたとでも仰りたいのでしょうか。こんな具合でしたら、かの民主党最後の内閣総理大臣野田佳彦氏との国民注視の前で行った討論で、政権を奪還したら「議員定数是正を直ぐやります。消費税は、社会保障にしか使いません」と述べられたこともお忘れのようです。

私がいちばん心配なのは、しばしば言い間違えをし、また、自ら国民との約束は重要と言われながら、その約束を忘れてしまっている内閣総理大臣の健康状態です。少しお休みになられたほうが良いように思います。