選挙期間中の党首討論が行われないのは、何か理由があるのでしょうか?

2016年6月30日
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参議院議員通常選挙期間中ですが、党首討論は、公示前後に数回行われました。

しかし、その後全くありません。イギリスのEU離脱は、政府与党の責任ではありませんが、ここ数回の選挙で、いつも同じことを言っているアベノミクスをさらに前進させる云々は、どのように影響するのでしょう。先の伊勢志摩サミットの折、どの首脳も、世界経済が不安定だなんて言っていないのに、消費税率引き上げの延期は、アベノミクスは上手くいっているが、世界経済がダメだからなんて他国のせいにしていたわけですが、今街頭では、イギリスのEU離脱を見越した政治判断だったとして、与党勢力は、安倍首相の先見の明?を讃えているようです。

EU離脱による日本経済、つまり庶民の家計にどう影響するかは、別に機会があれば、この『ひとりごと』でお話ししたいと思います。円安株高が、庶民に影響なんてしなかったように、これも庶民には、直接影響ないでしょう。


アベノミクスが向けているお金持ち、富裕層が影響を受け得るだけですから。ですから選挙では、論じる必要はないかもしれません。これまで隠し続けていた憲法改正、今度はEUに触れることで、さらに誤魔化せるかもしれませんね。

安倍内閣総理大臣が、神のごとを預言者なのかはともかく、連立を組む公明党の山口那津男代表、EU離脱をを見込んで手を打っていると仰いました。え~ホント?それならその手を明らかにして欲しいですね。

それを未だ混迷を極めるイギリスに教えてあげたらいいのに。消費税率引き上げを延期したことによる社会保障費の財源は、ちゃんと手を打っているらしいです。私なんかパナマ文書で問題にされた14兆円を国庫に納めてもらうのが手っ取り早いと思うのですが。よく見えませんので、是非とも党首討論会をお願いします。

党首討論?と言えるかどうか見解は分かれるかもしれませんが、この『ひとりごと』でも取り上げた公示直前のネット討論の一幕があります。この日司会を務めた若手社会学者の男性は、選挙の争点、この日の討論とはおよそ無関係な質問を、ある野党党首にぶつけ、これに関する『謝罪』もふざけたものであったことに、この野党党首が怒ったことがありました。

私が、この社会学者をあまり好いていないと言うこともありますが、単にKYとか、おバカではなく、ある意図のもとになされた計算された演出であり、なぜマスコミは問題にしないのかと、こちらに怒りが湧きました。

誤解無きよう願いたいのは、件の党首の『再婚』とか、男女の問題に触れたから怒っているのではありません。そら、見たことか!となったのは、この数日後、この社会学者さん、あるバラエィ番組に出演し、この司会を担当するお笑いタレント?と、この件でやりとりがあったからです。


このタレントさんの番組に、安倍晋三内閣総理大臣が出演することになっていて、その収録も終わったところ、熊本地震が起きて放映されなかったことは、つとに有名です。3月まで、コメンテーター、キャスターを務めた方がいたNEWS23、報道ステーション出れば、私も、そのお姿を拝見できました。そう言えばこのお笑いタレント?さん、昨年、国会前に集まった『戦争法案反対‼︎』の若者を指して、「やらされている」と言ったところ、メイン司会のタレントさんより、「若い人たちが声をあげて僕は嬉しかった」とコメントされましたね。それで凍りついた人です。

こんな人が、例の社会学者に対して、場を盛り上げるためにやった云々を言ったのです。

でも、このとき社会学者さん、殊勝な態度をとったようです。この野党党首に対して、直接お詫びの言葉を言いたかったと述べたのでした。それを『盛り上げる』なんてフォロー?しようとしたこの司会者、なんとも、、、。

それはさておき、この様子を知った件の野党党首、彼を許したようです。曰く、「私たちはもう、前を向いています。将来ある有能な方ですので、是非前を向いて頑張っていただきたいと思います。応援しています。」

見事ですね。私なんかは、相手にしない、こんな人の向いている方向ははっきりしている、相手になるのは思う壺くらいで、もう忘れたくらいの対応しかできないと思います。

確かに野党党首、あのときはお怒りか、あるいは近頃の若者に道理を諭すようなお気持ちがあったのかもしれません。でも、『試合?』が終わればノーサイド、失敗した、あるいは落ち込んだ?ーーがどうか知りませんが、ーー相手をリスペクトする度量があったのです。巷の声も、『大人の対応』『1枚どころか百枚上手の対応』『素敵!』と概ね賞賛しているようです。

この『事件』と対応により、この野党党首、お名前が、ネットでの検索回数が10倍にもなったとのこと、関心を持たれるように対処したのも流石ですね。私は、元自民党でご一緒したこの方と、自民党総裁安倍晋三氏との党首討論、是非見てみたいです。この党首の政党とグループを組む参議院議員が、公示後唯一?行われた討論で、政治と金の問題について、こんなことを言っていました。自民党公明党が推薦した東京都知事舛添要一氏は、セコイと言われて辞任した、彼のセコさの中には、政治資金で子どものマンガ本を購入したことが指摘された。安倍内閣総理大臣も、国会内売店で、『ガリガリ君』なるアイスキャンデーを、政治資金で購入した、どうして問題にされない(辞任しない)のかと。

これに対する安倍氏の答弁、答弁になっていませんでした。

この野党党首からエールを贈られた社会学者さん、政府与党から委託された委員ばかりするのではなく、大学の先輩でもあるこの野党党首から、男として、人間として、いろいろ学ぶことが彼のためであるように思います。


 

イギリスのEU離脱が、日本の参議院議員通常選挙に与える影響について。

2016年6月29日
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大英帝国で行われた国民投票の結果が、全世界に驚きを齎しました。

 

イギリスは、EU、欧州連合を離脱することが、国民投票により決まりました。その差わずか2%にも満たない僅差でありました。2つの大戦を経て、現在は、28カ国に拡大したEUから離脱する初めての加盟国です。最近の日本の風潮、アメリカのトランプ現象、さらに移民で溢れる欧州諸国の現実からしても、むしろそれだからこそ、イギリス国民は、『残留』を選択すると思っておりました。

 

安倍内閣総理大臣は、消費増税を延期する理由を、アベノミクスの手詰まりではなく、世界経済の危機なんて先の伊勢志摩サミットで、各国首脳と共通認識を持ったかに言いましたが、本音は、まさか離脱とは……だったと思います。早速消費増税延期が正しかったと、自分がこれを予見したかに、誇らしげに選挙戦で言っておりますが。 欧州連合は、先の大戦後、ヨーロッパ各国が、不戦の誓いをし、欧州は、グローバル化する社会にあって、貿易、経済、民族等等諸問題は、統合してルールを定めて共有するべく作られた連合体です。

 

イギリスは、ヨーロッパ第2と言われる経済力と、かつての大国としての威信があったので、EU離脱は、想像困難な波紋が、あちらこちらに出ることは、避けられないでしょう。かたちとしては、移民や貿易等では、グローバル化に追いつかず、あるいは取り残されたと感じる国民の少なくない意識が齎したものと言えるでしょう。移民排除を極端な政策として掲げる政党は、欧州諸国に増えるようであり、国を閉ざす方向に進むことは、対立と離反を招く危惧があります。

 

おそらくキャメロン首相は、『本気』で、国民投票を行うつもりはなかったのでは?と思います。

 

例のパナマ文書では、自分の祖先までも中傷されたといささかムキになった感があり、ここを乗り切ってしまえば…の政局がなかったでしょうか?残留か離脱か、何か情動的、ナショナリズムを煽るような選挙戦になったように総括されてもいますが、離脱派がそれを意識したかどうか別として、マグナカルタの歴史ある大英帝国をもってしても、理性を働かすことが難しかったのでしょうか。もとより私は、民主的手続により決められた他国の選択の是非、その内容を、云々する立場ではありません。ここで感じたことは、イギリス国民も必死だったのだ、厳しい日常だったのだと言うことです。国民の声、意識と政治との温度差だったのではないでしょうか。

 

 

今回の国民投票、貧困、格差が生んだ結果との見方もあります。東西冷戦が終結し、ヨーロッパ各地から、多国籍他民族が、EU各国に行き来しました。日本企業が、アジア諸国に進出する理由として、現地の人件費を言われます。安く人を使っているのです。他方、ヨーロッパでは、自国では得られない賃金、事業による収入を、EU加盟国にいることで得られ、これを母国に持ち帰る、あるいは残した家族に送ることが常態化しているそうです。これに移民が加わります。

 

サッカーファンなら、ある程度知っていると思われます。移民としてヨーロッパのある国で暮らすことで、その国の代表としてユニフォームを着るのです。デビットベッカム元選手が、残留を支持したことは、よく知られていますね。彼のチームメイトにも、その経歴の選手がいたはずです。 しかし、人が増えても、それに相応する仕事がなければ生活できません。

 

船を増やさず、船に人だけ増やしたら沈没します。これまで生活の糧となっていたパイの争奪戦が、人が増えることにより、他国からどんどん人が流入することにより、起こり得るのです。今、ヨーロッパ各地では、移民問題は深刻であり、その排斥を主張する極右政党が、支持を受ける傾向があります。仕事がなくなり、活躍の場が奪われたと感じた人は、そのポジションに収まった人を羨み、それを齎したシステムを批判します、貧国格差問題も、これと同列に主張されます。 これが国を閉ざす方向に進みました。

 

また、イギリスは、ヨーロッパ大陸と離れています。かつての大国の誇り、自分の国は自分で決める、自分たちのことに、他国他人は口出し無用の観念があったことは否定できないのかもしれません。イギリスを島国と言ったら失礼にあたるでしょうが、鎖国を生みやすい前提があったのだと思います。 新しい国、自分たちの独立国家?構築とでも機運が高まったのかもしれません。 イギリスのEU離脱は、ヨーロッパ諸国に影響を齎すでしょう。各地で発生したテロと、移民問題を結びつける国家主義的な勢力が、徐々に国民の間に浸透してきたのは事実であり、右寄りの政権が、誕生する流れにあります。難民に対して冷たいと言われる私たちが口を挟めるものではないのかもしれませんが、共存共栄ではなく、排斥と閉鎖へ向かうことは悲しいですね。

 

ところでイギリスの国民投票で、意外に思えたことがありました。それは、離脱派は60歳以降の年代が多く、20代は、70%近くが残留に投票したということです。いろいろな理由が重なっているのだと思いますが、EU諸国に属することのメリット、開かれた社会、ヨーロッパを若者は望み、見ていたことを意味すると思います。冷戦終結後に生まれた世代は、各国間の行き来もあり、世代間の交流、『友達意識』が当たり前なのでしょう。

 

教育や雇用で、機会を得られない状況にはない、少なくともそんなふうには思っていないことが見て取れるのではないでしょうか。ひとつの国を愛する、その発展維持も大切だが、各国との協調共存により得られるもの、また、守られるものを感じているように、数字からは思ってしまいます。 さて、日本ではどうでしょう。私は、逆の結果が出るように思えてなりません。貧国格差問題、貧困の連鎖と言っても良い社会構造の中、閉塞感を打破するには、他に敵を作ることがしばしば利用されます。

 

ナチスが、ドイツの優等性を失ったのはユダヤ人のせいだとした例は、つとに引用されます。ネット上では、アジアの近隣諸国への批判的な書き込みが絶えません。どうしてこうなるんでしょう。先にも申しましたが、若い世代が満たされていないからだと思います。この世代にも、格差が起きています。学校に行けに行けない、奨学金の支払いの有無、そして非正規雇用の現実、さらに家庭が持てない、しかし介護に苦しむ、こんな社会に誰がしたかは今は言いません。

 

怖いのは、こんな社会にした勢力が、批判の矛先をかわすために、『日本人の優秀性』『日本の美しさ』をアピールして、他国や他民族を批判し、世界から孤立して行くことです。 今、世界は『トランプ現象』なる言葉が、まことしやかに流行りつつあります。右翼的閉鎖的民族主義的考えを意味するようです。トランプ氏は、日本に在留するアメリカ軍の費用を、日本が負担しないなら軍を引き揚げると言っていました。そうなると、先の安全保障法は、どうなるんてしょうかね。アメリカが孤立するのではなく、アメリカと一体だった日本が孤立するのではないでしょうか。本気で中国がアメリカを、アメリカが中国を敵視して冷戦となるなんて思っている政治家いるんですか。

 

両国は、バカではありません。日本の独立国家を言うだけ、国際社会から孤立する危惧を覚えます。 日本の富のほとんどは、70歳以上の人が保持し、若い世代には、消費は期待できません。お金もちほど税金が優遇され、しかも、お金持ちにとっては、ガリガリ君程度かもしれませんが、年金生活の方等資産に関係なく非課税の高齢者には、今回30,000円が支払われるそうですよ。お年寄りは、この国が大好きで、変わらないことを望むでしょう。

 

これは、いっぽうでは、戦後日本人が守り抜いた憲法のおかげでもあります。諸国民との協和による成果と、我が国全土にわたって自由のもたらさ恵沢を確保してきたからです。問題は、若い世代、これからの人たちに、憲法に根ざした政治が行われるかです。参議院議員通常選挙の前に、とても気になるイギリスの国民投票でありました。

 

『白い恋人』と『面白い恋人』、そして今度は『大阪の恋人』ですって。

2016年6月28日
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以前この『ひとりごと』でも取り上げましたが、ある日の日本国内お土産購入ランキングで、4位に入ったのが、北海道新千歳空港での『白い恋人』でした。石屋製菓の銘菓白い恋人、これは、少なくとも私が新千歳空港に通うようになった20年前からは、北海道土産の代表格、出張族の定番として、知れ渡っておりました。

 

今でこそ、私の新千歳空港での定番は、『もりもと』であり、20年前から続く『雪鶴』ですが、個人の嗜好を気にせずに勧められるのは、やはり『白い恋人』であります。 その白い恋人のパロディと言われて販売されたのが、大阪の吉本興業の関連会社が販売する『面白い恋人』でした。別の北海道のお土産販売会社や、石屋製菓さんがおかしなことをしたわけではないのに、なんでパロディなのかと、本気で不快な思いをいたしました。

 

 

パッケージもそっくり、アレは、白い恋人だ思って、あるいは同業の品物と思って買う人はいたはずです。現にこれの発覚の経緯は、『白い恋人』だと思って大阪で買ったら、それは『面白い恋人』であって、『白い恋人』ではなかったとして、石屋製菓さんが騙しているかに思われて、石屋製菓さんが抗議を受けたことにありました。この件は、民事訴訟になり、最終的に裁判上の和解が成立したので良かったです。

 

詳しいことは知りませんが、どうやら『面白い恋人』は、関西地区のみの販売で、『白い恋人』ではないことがわかるようにしたらしいです。 面白い恋人は、最近見かけなくなりました。やはり、白い恋人とは関係ないこと、白い恋人の会社からパクリ疑惑を言われたことが表面化したので、もはや売れないとわかったからではないでしょうか。

 

白い恋人を真似て、面白おかしくやってみたが、賞味期限が切れたと言うことでしょう。 ところで、今回大阪で、パッと見たところ、『白い恋人』そっくりの絵柄の品物を見つけました。面白い恋人は、もう何回も見たので、面白い恋人ではないことはわかります。またパクリかと思いきや、よく見ると『大阪の恋人』とありました。『面白い恋人』は、大阪名物と言われる関東とは逆さまのみたらし団子風の洋菓子と聞いたことがあります。関西風みたらし団子とは、餅の中に甘いみたらしが入っているのです。

 

「さかさまやで〜」って書いてあって、関東を意識しているのはわかります。それはそれでオモロイです。これを引き継いだのか面白い恋人は、徹底しています。 それで関西空港の売店に並んでいた『大阪の恋人』は、どんなものか気になって、待ち時間に調べてみました。Yahooあたりからでも購入できるらしく、焼き上げたラングドシャクッキーの中に、ホワイトチョコレートクリームを挟んだ洋菓子とのことです。

 

コレ、『白い恋人』と同じね。明らかに名前が違うので、白い恋人や面白い恋人と勘違いして買う方はおられないでしょう。白い恋人と堂々と味で、美味しさで勝負ですから、いいんじゃないですか。 大阪の恋人とホワイトチョコレートの関係はわかりませんが、箱には『めっちゃすきやねん。♡大阪の恋人』と書かれています。『白い恋人』は、創業者がスキーを楽しんだときに、「白い恋人たちが降ってきたよ」としゃべったことが由来だと、パッケージに書いてあったことを思い出しました。

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『北海道の恋人』あるいは『札幌の恋人』と言わないところが、淡い、純朴な、ちょっと恥ずかしげな恋人たちを、さらさらの粉雪が歓迎しているように思えて、とてもいい名前だと思っていました。ストレートに人間の世界の恋人を表していないところが良いですね。『大阪の恋人』は、どうなんでしょう。 私が年間数回は行き来する福岡空港の売店に、『赤い恋人』なる商品が出ています。

 

これは福岡県内の会社が出している辛子明太子をこんにゃくに合わせたピリッと辛いおつまみ、そしてご飯のお供です。こちらもモンドセレクション受賞ですから、まあ人気商品なのですが、私は買ったことがありません。どー見ても『白い恋人』を真似たものではありませんし、ビールのお供、酒飲みの恋人と言いたいのかもしれませんが、あえて『恋人』と言う必要あるんですかね。『恋人』は、白が似合うように思うのですが。

 

福岡大好き人間ですが、これだけはいただけません。食の宝庫福岡、堂々と勝負して欲しいです。 関西空港で待っているときに、ビーチなる航空会社の福岡便が到着したことから、『赤い恋人』を思い出しました。

 

ちなみに、『恋人シリーズ』は、全国あちらこちらにあるらしいです。京都の恋人、松山の恋人等等。なんで恋人をつけるのでしょうかね。余計なお世話ですが、淡い恋人時代を遠く過ぎた世代の人たちは、その名を見て、購買欲が生まれるでしょうか?関西特有のお笑い、パロディならば、旅行客相手に商売するなら、恋人旅行よりも、〇〇旅行が最近の主流とも聞き及ぶ時代、それに合った商品を出されては?と考えてしまいます?面白おかしく売れるかもしれませんよ。

 

例えば『黒い恋人』とか『危険な恋人』とか。その中身も興味あります。 遠く恋人時代を過ぎ、仕事として遭遇することはあっても、自身は絶対にあり得ない〇〇、少し僻み根性で、恋人シリーズに言及しました。でも、なぜ関西、大阪に来ると、こんなこと考えてしまうのでしょう。関西国際空港から、帰って来た日のひとりごとであります。

 

真田幸村も、五代友厚も、出身地とは違う場所で活躍し、慕われています。

2016年6月27日
人気が続くNHK大河ドラマ『真田丸』は、天下統一を果たした豊臣秀吉の近くにいる真田幸村こと信繁を描いております。

織田信長を苦しめた石山本願寺があったとされる土地に築造されたのが大阪城です。豊臣秀吉は、大阪を中心に政務を摂ることになります。大阪は、御所のある京都、そして商都堺にも近いことも、この場所を大きな街にした理由になるのでしょう。

大阪城と言えば豊臣秀吉を思い出すでしょう。

ちなみに、私は、大阪城天守閣には、入ったことはありません。大阪家庭裁判所からは、歩いてすぐの位置にあるので、敷地内を通行したことはあります。でも、豊臣秀吉が好きではないからなのか、お城には、上がっていないのです。井伊直弼の彦根城、松平容保の会津鶴ヶ城には、上がっています。関東の人間ですが、徳川幕府贔屓ではありません。ちなみに、『大阪城ホール』には何回か行きました。コブクロのライブです。

『真田丸』とは、真田幸村が、大阪城攻防戦の折築いた出城です。関ヶ原を契機に、いったん大阪からも、表舞台からも離れる真田幸村ですが、豊臣秀頼に恩義を感じ、また、父真田昌幸以来の宿敵徳川家康を倒すため、大坂の陣に参陣します。信州上田とともに、大阪は、真田幸村ファンには、ぜひ訪ねてみたい場所です。真田幸村が、出身地とともに、活躍の場、大阪の人となったように、大阪で活躍した人と言えば、すぐに名が挙がる方がいるでしょう。記憶に新しいNHK朝ドラ『あさが来た』の『五代様』こと五代友厚さんです。

五代友厚さん、五代さまは、江戸末期から明治中期を生きた元薩摩藩士で、維新後は実業家、大阪経済を立て直した大阪経済人の重鎮のひとりとされます。五代さまは、薩摩藩時代、つまり幕末までと、大阪時代、つまり明治維新後と、活躍の場、その役割功績は、分けて考えるでしょう。

10代で、藩主名君島津斉彬公より、世界地図の模写をさせられ、ついで当時国内では、いちばん世界に近いと言われた長崎に出向いて海軍伝習所に入所、上海留学時には、高杉晋作と出会い、そのころから開国論に転じました。生麦事件に端を発した薩英戦争では敵視されてしばらく薩摩を離れ、慶応元年に、薩摩藩遣英使節としてイギリスに出発、欧州諸国を見て学び、これが後の五代さまの礎になったことは間違いありません。

帰国後は、倒幕運動に加わり、大久保利通の信任厚く、参与事務外国掛となって大阪に赴任したことが、五代友厚大阪物語の始まりとなります。

その後の五代さまの大阪での活躍、尽力と、大阪の人々から向けられた敬慕の念等は、『あさが来た』で、もうわかりきっています。ここでは、省略します。大阪証券取引所、大阪商工会議所、大阪商船や南海電気鉄道の設立にも影響を与えました。

先日鹿児島出張の機会に、鹿児島市内の朝日通りにある五代友厚像を写メしました。そして、今日の大阪出張を利用して、大阪市内に3つあると言われる五代さまの銅像のうち2つを、写メしてまいりました。
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ひとつは、大阪取引所前に聳え立つ高さ7.6メートルの銅像です。大阪の街、巨大な商業都市を見据えるスケールでした。五代友厚が、大阪の人々に愛されていたことがわかるというものです。もう一つ、それはすぐ近く、土佐堀川を挟んだ対岸は、中之島を挟んで大阪の裁判所になるある証券会社の入り口にありました。こちらは、ヨーロッパに行ったころの20代の五代さまらしく、イケメンですね。あと一つは、大阪商工会議所前にあるそうですが、時間がなくて行きませんでした。でも、なんで五代さまを追いかけるのか、自分でもやっていることが、理解できていません。

五代友厚も、真田幸村と同じ、出身地ではない場所で花を咲かせ、慕われていたのです。先日の真田丸、徳川家康の力を恐れた豊臣秀吉が、家康には、三河を返上させ、旧北条領となる関東へ追いやったところがさりげなく出ていました。

曰く、「江戸もよいところ」。こうして江戸が、やがて東京ができました。「なにわのことは夢のまた夢」だった秀吉のころ栄えた大阪、その後徳川の世となり、明治には、東京遷都となって、「まさに瓦解に及ばんとする萌し」の大阪経済を立て直し、今日の大阪を作ったのは、五代友厚でした。その土地に根付いた人により、街の発展はなされるとは限らないと知る契機となりました。

さて、東京。その土地の恩人って誰?考えたことなかったです。太田道灌、徳川家康、西郷隆盛と勝海舟、最近では、石原慎太郎氏や舛添要一氏となるんでしょうか?五代さまの前で、つまらないことを?を考えてしまいました。

梅雨前線が長く停滞するこの時期の新聞報道に寄せて。

2016年6月24日
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今の時期は、1年中で最も日の入りが遅く、夕暮れが遅く感じるときです。今日は夏至です。ただ雨が多く、明るさはあまり感じませんね。東京と福岡は、30分以上日没時刻が異なりますが、梅雨前線が停滞するため大雨の被害が起きやすく、博多祇園山笠を前にしたこの時期、いつも気を揉んでいる自分がおります。

昨日も北部九州や中国地方では断続的に大雨となり、各地に土砂災害警戒情報が発令されました。ここ数日間、局地的に猛烈な雨が降る危険性があるとして、気象庁は土砂災害、低地の浸水、河川の増水等に厳重な注意を呼びかけております。


遠く東日本でも起きたように、雨だけではなく、落雷、突風にも注意が必要で、北部九州を中心に、既に56万人に避難指示・勧告が出されたそうです。

地震による被害が癒えない熊本県では、土砂崩れなどでまたしても大きな被害が起きました。福岡県内でも、増水に巻き込まれたと見られる行方不明となった方がおられ、福岡空港でも最大瞬間風速的20.1メートルを観測したそうです。



交通機関への影響も出ています。数年前甚大な被害が齎した広島県内では、山陽本線瀬野八本松間を深夜走行中の電車が、線路に流れ込んだ土砂に乗り上げて、運行できなくなるアクシデントがありました。いつかこの『ひとりごと』でもお話ししたように、今も昔も『セノハチ』は難所です。来月また広島空港⇄広島駅を通ります。復旧作業に感謝します。 


首都圏で暮らしていると、もう慣れっこになったのは、朝の通勤電車の遅延と、毎日どこかで発生している運転見合わせです。これは人が多く、列車の運転本数が多いがゆえに起きることです。それでも終着新宿駅では係員が、遅延証明書を発行していますが、アレ、遅延時刻、鉄道会社からは未記入です。そして、これも年中行事になった振替輸送の案内です。鉄道地理に詳しくない方でも、意外と覚えるのではないでしょうか?慣れは怖いですが、危険回避を学ぶこともあるのです。 


しかし、鉄道やバスの本数が少なく、また、路線が網羅されていない、迂回方法がない地域にお住まいの方は、災害で交通網が遮断されますと、生活にモロに影響してくると思われます。例えば、海が荒れて船が運航中止となると物資が届かないのはその例でしょう。また、道路が寸断されて、陸の孤島なんて言葉がよく聞かれます。 首都圏、都会では、そう何日も公共交通機関が使えなくなることはありません。


混雑に文句を言うくらいのこと、日常生活に大きな影響が出るわけではないです。今、雨の羽田空港にいて、これを書いておりますが、次々に離陸していく航空機、その行き先は、どんな気候なのかと気になります。今日も今日日本国中平和で、それぞれの土地で暮らす皆様が平穏安全であることを願って、機内に入りました。 

 

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