観光庁は先月末、熊本地震の復興支援策として、九州への旅行商品を、最大70%割引く助成を行うと発表しました。これは、政府が今年度補正予算で計上した熊本地震復旧等予備費7千億円の中から、180億円を充てることを閣議決定したことを受けての取り組みです。 政府曰く、「『九州の観光復興に向けての総合支援プログラム』を策定した。その目的は、『観光は、九州経済を支える基幹産業であり、観光産業への被害は、他の産業にも多大な被害をおよぼし、中小企業の経営や地域雇用にも深刻な影響をもたらしかねない』から」だそうです。 このこと自体はまことにごもっとも、遅きに失した感さえあります。消費税率アップの見送りを決めた翌日に、安倍晋三内閣総理大臣率いる政府は、「熊本地震は大震災』と認識されたようです。さて、これからです。九州に関係する知人が共通して言われるのは、「とにかく九州に来てください。地元の物を買い、飲食宿泊してお金を落としてください」でありました。人が来ることだけでも活気が生まれ、元気になるのだそうです。 人々が九州に行きやすくなるように、ツアー料金を割引く等の誘引は大切です。国の補正予算の中からお金が出ることが、とても意味があります。常々言うように、あらゆるところ、あらゆる手段方法により国家予算となったところから、困っている人や場所、弱っている人や弱体しているところにお金をを出すのは分配共存の論理を進めるもので、私が強く願う政策です。 これからの九州、梅雨そして暑い夏となっていきます。私のイメージする九州の夏は、博多祇園山笠と桜島の噴煙です。7月1日から15日朝までの博多祇園山笠については、きさらぎ法律事務所旧ホームページ『よかとこ九州』で、繰り返しご案内しました。今年も、山笠期間中、福岡博多に参上しますよ。また、鹿児島のシンボル桜島、夏になると風向きの関係で、錦江湾の対岸鹿児島市内中心部に、灰が降り積もります。 さらに暑い南国の夏になると言われます。そんな暑い九州、ぜひ皆さん行きましょう! でも、暑いのは九州だけではないかもしれません。消費税で苦しめられている庶民は、今回の心から安倍晋三内閣総理大臣のご決断を歓迎できるでしょうか。社会保障費はどうなるの?それどころか赤字国債の発行残高は、大企業への減税をしてもいっこうに減らない中、参議院議員通常選挙前に配ると発表したひとりあたり現金30.000円の『財源』は、予備費を計上したくらいですから、今回の熊本地震の九州支援のように、本当に困っている貧困家庭の皆さまに対して、お金を分配して共存を図るべきではありませんか。そんな暑い声が聞こえてきそうなこの時期の九州支援策です。 頑張れ九州‼︎応援しています。