いつかこの『ひとりごと』で、空港は雨、そして夜が似合うとお話ししたと思います。 空港は出発の場所、嬉々とした旅立ちもあれば、あまり気が進まない、あるいは辛い出発もあるでしょう。空港は、様々な事情、用件で人々が集まった人生の縮図の感じもいたします。朝が来ない夜はない、雨は辛いことを流してくれる、どんな用向きであっても、人々は、ここを出るときは、前を向いているのでしょうか。飛行機が、後ろに飛ぶことができないように。 もともと私は、雨は嫌いではありません。 だいたいが雨男ですが、大切な人の結婚式は、ほとんど雨と言うとんでもない記録?を積み重ねてもおります。そして、空港を利用するとき、たとえ出発空港が好天であっても、到着地の天候は?のことがほとんどです。 ですから、羽田空港に帰るとき、出発した空港には、よくビニール傘を置いていきます。でも空港もさすがです。私のような空港利用客がいるとわかっているのでしょう、例えば関西空港では、ちゃんと不要になった傘を返す?傘立ての場所があるのです。 機内にいるときは、雲の上ですから、外が雨と言うことはありません。着陸態勢に入って高度を下げ、地上が視界に入るようになってくると、外は雨があるのです。出発空港と到着空港がいずれも雨は珍しいですが、両方とも晴天も、そんなにあったように思えません。 そんな経験をすると、地図では狭い日本も広いなと思うのです。今朝の東京はとても良い天気です。今、羽田空港に向かう途中で、ここまで書き上げました。 さて、羽田空港から向かった先は、新千歳空港です。羽田空港で見たニュースで、昨日北海道では、雪が降ったと報道されていました。放映された道東北見峠は、真っ白でした。さすが6月にこの寒さはないと、地元の方々も驚いた様子です。 さて、まさか?と思って着陸した新千歳空港は雪……ではないですよ。でも、雨でした。この時期北海道が雨だったことは、雨男の私でも、あまり経験しないことです。新千歳空港から札幌に向かうに従い、雲は厚くなるようです。いっぽう、九州地方は、今日あたり梅雨入りだと予想されます。 搭乗便の機内誌に、北海道から沖縄に家族旅行した方が、3回の乗り継ぎしたと、思い出を投稿されていました。どこを経由したかは書かれていませんが、地理に詳しいを自負する私は、およそ想像できます。このご旅行、本当に出発地と最終到着地とは、天候は大きく違うでしょう。そんなことを思いながら到着した空港のボーディングブリッジを渡ったところで、搭乗便の空港地上係員が、乗り継ぎの案内をしていました。例えば福岡空港から羽田空港に到着すると、出口にある黒板みたいな案内板に、例えばJAL○○○便女満別とか、ANA○○○便庄内なんて書き出されていることがあります。 でも、今日は、ちょっとビックリしました。東京羽田空港から新千歳空港に到着した搭乗客が、ここで乗り継ぐのは『静岡』と聞こえたからです。 航空会社の係員が、この乗り継ぎをするお客様を迎えていました。確かに、新千歳空港と富士山静岡空港を結ぶ便があることは知っていました。 フジドリームエアラインズが運航しています。でも、東京から新千歳に向かう途中、よほどのアクシデントが起きたか、よほどのマニアの方でなければ、このような利用の仕方はしないでしょう。あるいは溜まったマイレージを無料航空券に替えるべく、こんな旅をお考えになられたのでしょうか。 さらにさらに、航空機の中から、近くの富士山を見たいから……かな?これもこの『ひとりごと』でお話ししましたが、航空路線は、富士山の近くは回避する例です。だから空港近くで、高度が低い路線を選んだとか。いろいろ気になります。気になって解決?できないまま、快速エアポートは、札幌駅に到着しました。 さあ、仕事です。