舛添要一東京都知事が、辞職願を提出し、6月21日付で、都知事を辞職することが決まりました。 これまでのドタバタ劇、見苦しい様、陰謀?茶番?等は、もう言うの止めましょう。マスコミは、もう次期東京都知事候補者探しで盛り上がっています。この騒動の間も、騒動が終わった今も、報道すべき重要な事柄が幾つもあるはずなのに。 誰が選挙に当選して知事になるかの前に、誰が出るのかの予想が、あれこれなされています。早速都知事になってほしいベストテンなんて冠した番組もありました。 まず気に入らないのは、『〇〇パパ』なる表現です。随分失礼ではありませんか。その方は、最近ある省庁の事務次官を退職することが決まった一般人です。マスコミのマイクの前に出て、丁重に対応されていました。とても感じの良い方です。自民党は出したいでしょうが、ご本人は、強く否定しておられました。安倍晋三内閣総理大臣が、直々お願いされれば、断れない律儀さを感じさせます。そういうシナリオか? 自治体の首長を決める選挙の折には、しばしば名前が出る方々がおります。元〇〇県知事で、前衆議院議員だった方は、本来のお仕事が忙しいらしく、立候補は否定しておられます。 また、元〇〇県知事で、これまた元衆議院議員だった方は、今回地域政党から出発した関西方面の政党の公認を得て、参議院東京選挙区に立候補すると取り沙汰されていますが、さぁ~都知事選出ますかね。東京に縁のある方ですし。その政党の生みの親というか、今でもその人が党首だと勘違いされる向きもある現在は、確か弁護士の職にある方は、ご自身は、政界を引退したと言われて、特にコメントされていませんが、どーでしょうかね。東京都民の意識は。 この日、驚くべき情報が飛び込んてきました。最近何かと知名度がある週刊文春によると、民主党公認候補として、6年前の参議院議員選挙で当選し、その後離党して、『生活の党と山本太郎となかまたち』に移り、今回改選される参議院議員選挙には、同党公認候補としては出馬しないと表明した女性参議院議員が、なんと自民党公認候補として、同党比例区に出るのだそうです。 安全保障法賛成!そしてそして、この方、自民党に持ち上げられてるとその気になってーー勘違いしてーーしまう可能性まで一気に……ありませんか。東京都知事に関心持つか? 政治経験があり、東京にも馴染みという点では、大臣経験者の自民党衆議院議員が複数おられ、かたや元〇〇の息子、かたや女性となれば、最有力視される民進党参議院議員に勝てる候補者となるでしょう。この関係で気になるのは、舛添要一東京都知事の辞職が、6月21日となることです。つまり、今回改選を迎える参議院議員、その選挙の公示日の前日となることです。舛添知事と〇〇党、チキンレースじゃないですね。 これは、民進党への誘い水、『踏み絵』かもしれません。件の噂される民進党参議院議員、今回の改選となる選挙公示日前日に、東京都知事が不在となるのです。反対に言えば、自民党公明党、件の民進党の女性が都知事選に出るか出ないか、舛添要一氏の辞任の翌日にはわかるわけです。充分後出しやれますね。 舛添要一氏が、なかなか辞任しなかった理由に挙げたのは、リオデジャネイロオリンピックパラリンピックと、選挙戦が被ることでした。4年ごとのオリンピック、まさに2020年の東京オリンピックのころに、新都知事の任期が満了となるので、オリンピックの直前もしくは最中に、都知事選挙が行われるスケジュールとなる計算です。それで、今回の都知事選は、神経を使うことになると言われます。 でも、うまくやれるんじゃないですか? 仮に今回の都知事選挙で、自民党公明党が候補者を出せず、かつての舛添要一氏のときに行ったその支持さえもできる候補者がいなかったとしたら、今回不戦敗でも構わないのです。都議会は、与党が6割以上の議席を持っています。例えば民進党出身の〇〇都知事になったとしたら、知事と徹底的に対立して妥協せず、苛め抜いて都政の停滞を作り、知事に対する不信任案を出せばよいのです。 あるいは気の弱い?知事なら、自ら辞職するかもしれません。そうすると、この4年間に都知事選挙が行われます。これなら東京オリンピックパラリンピックのころに、都知事選挙はありません。そして、自民党公明党、十分に候補者選びの時間が取れます。ですから、今回は、『不戦敗』でもいいわけです。 舛添要一氏、彼が辞職せず、血迷って都議会を解散でもしたなら、選挙費用がダブルでくると批判を受けました。 でも、舛添要一氏が辞任しても、今回の選挙で、野党側から知事が選出されたなら、先に述べた理屈により、もう一度都知事選挙ありますよ。ですから舛添要一氏、今回辞職せず、都議会を解散しても、経済的には同じだったのです。 そして、ギリギリ次の都知事選挙は、オリンピックパラリンピック後となるタイムスケジュールとなり得たのでした。そう考えると、舛添要一氏のこのタイムングでの辞任、『報道されない真実』があるのではないかと勘ぐりたくなります。