『白い恋人』と『面白い恋人』、そして今度は『大阪の恋人』ですって。

2016年6月28日
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以前この『ひとりごと』でも取り上げましたが、ある日の日本国内お土産購入ランキングで、4位に入ったのが、北海道新千歳空港での『白い恋人』でした。石屋製菓の銘菓白い恋人、これは、少なくとも私が新千歳空港に通うようになった20年前からは、北海道土産の代表格、出張族の定番として、知れ渡っておりました。

 

今でこそ、私の新千歳空港での定番は、『もりもと』であり、20年前から続く『雪鶴』ですが、個人の嗜好を気にせずに勧められるのは、やはり『白い恋人』であります。 その白い恋人のパロディと言われて販売されたのが、大阪の吉本興業の関連会社が販売する『面白い恋人』でした。別の北海道のお土産販売会社や、石屋製菓さんがおかしなことをしたわけではないのに、なんでパロディなのかと、本気で不快な思いをいたしました。

 

 

パッケージもそっくり、アレは、白い恋人だ思って、あるいは同業の品物と思って買う人はいたはずです。現にこれの発覚の経緯は、『白い恋人』だと思って大阪で買ったら、それは『面白い恋人』であって、『白い恋人』ではなかったとして、石屋製菓さんが騙しているかに思われて、石屋製菓さんが抗議を受けたことにありました。この件は、民事訴訟になり、最終的に裁判上の和解が成立したので良かったです。

 

詳しいことは知りませんが、どうやら『面白い恋人』は、関西地区のみの販売で、『白い恋人』ではないことがわかるようにしたらしいです。 面白い恋人は、最近見かけなくなりました。やはり、白い恋人とは関係ないこと、白い恋人の会社からパクリ疑惑を言われたことが表面化したので、もはや売れないとわかったからではないでしょうか。

 

白い恋人を真似て、面白おかしくやってみたが、賞味期限が切れたと言うことでしょう。 ところで、今回大阪で、パッと見たところ、『白い恋人』そっくりの絵柄の品物を見つけました。面白い恋人は、もう何回も見たので、面白い恋人ではないことはわかります。またパクリかと思いきや、よく見ると『大阪の恋人』とありました。『面白い恋人』は、大阪名物と言われる関東とは逆さまのみたらし団子風の洋菓子と聞いたことがあります。関西風みたらし団子とは、餅の中に甘いみたらしが入っているのです。

 

「さかさまやで〜」って書いてあって、関東を意識しているのはわかります。それはそれでオモロイです。これを引き継いだのか面白い恋人は、徹底しています。 それで関西空港の売店に並んでいた『大阪の恋人』は、どんなものか気になって、待ち時間に調べてみました。Yahooあたりからでも購入できるらしく、焼き上げたラングドシャクッキーの中に、ホワイトチョコレートクリームを挟んだ洋菓子とのことです。

 

コレ、『白い恋人』と同じね。明らかに名前が違うので、白い恋人や面白い恋人と勘違いして買う方はおられないでしょう。白い恋人と堂々と味で、美味しさで勝負ですから、いいんじゃないですか。 大阪の恋人とホワイトチョコレートの関係はわかりませんが、箱には『めっちゃすきやねん。♡大阪の恋人』と書かれています。『白い恋人』は、創業者がスキーを楽しんだときに、「白い恋人たちが降ってきたよ」としゃべったことが由来だと、パッケージに書いてあったことを思い出しました。

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『北海道の恋人』あるいは『札幌の恋人』と言わないところが、淡い、純朴な、ちょっと恥ずかしげな恋人たちを、さらさらの粉雪が歓迎しているように思えて、とてもいい名前だと思っていました。ストレートに人間の世界の恋人を表していないところが良いですね。『大阪の恋人』は、どうなんでしょう。 私が年間数回は行き来する福岡空港の売店に、『赤い恋人』なる商品が出ています。

 

これは福岡県内の会社が出している辛子明太子をこんにゃくに合わせたピリッと辛いおつまみ、そしてご飯のお供です。こちらもモンドセレクション受賞ですから、まあ人気商品なのですが、私は買ったことがありません。どー見ても『白い恋人』を真似たものではありませんし、ビールのお供、酒飲みの恋人と言いたいのかもしれませんが、あえて『恋人』と言う必要あるんですかね。『恋人』は、白が似合うように思うのですが。

 

福岡大好き人間ですが、これだけはいただけません。食の宝庫福岡、堂々と勝負して欲しいです。 関西空港で待っているときに、ビーチなる航空会社の福岡便が到着したことから、『赤い恋人』を思い出しました。

 

ちなみに、『恋人シリーズ』は、全国あちらこちらにあるらしいです。京都の恋人、松山の恋人等等。なんで恋人をつけるのでしょうかね。余計なお世話ですが、淡い恋人時代を遠く過ぎた世代の人たちは、その名を見て、購買欲が生まれるでしょうか?関西特有のお笑い、パロディならば、旅行客相手に商売するなら、恋人旅行よりも、〇〇旅行が最近の主流とも聞き及ぶ時代、それに合った商品を出されては?と考えてしまいます?面白おかしく売れるかもしれませんよ。

 

例えば『黒い恋人』とか『危険な恋人』とか。その中身も興味あります。 遠く恋人時代を過ぎ、仕事として遭遇することはあっても、自身は絶対にあり得ない〇〇、少し僻み根性で、恋人シリーズに言及しました。でも、なぜ関西、大阪に来ると、こんなこと考えてしまうのでしょう。関西国際空港から、帰って来た日のひとりごとであります。