参議院議員通常選挙期間中ですが、党首討論は、公示前後に数回行われました。 しかし、その後全くありません。イギリスのEU離脱は、政府与党の責任ではありませんが、ここ数回の選挙で、いつも同じことを言っているアベノミクスをさらに前進させる云々は、どのように影響するのでしょう。先の伊勢志摩サミットの折、どの首脳も、世界経済が不安定だなんて言っていないのに、消費税率引き上げの延期は、アベノミクスは上手くいっているが、世界経済がダメだからなんて他国のせいにしていたわけですが、今街頭では、イギリスのEU離脱を見越した政治判断だったとして、与党勢力は、安倍首相の先見の明?を讃えているようです。 EU離脱による日本経済、つまり庶民の家計にどう影響するかは、別に機会があれば、この『ひとりごと』でお話ししたいと思います。円安株高が、庶民に影響なんてしなかったように、これも庶民には、直接影響ないでしょう。 アベノミクスが向けているお金持ち、富裕層が影響を受け得るだけですから。ですから選挙では、論じる必要はないかもしれません。これまで隠し続けていた憲法改正、今度はEUに触れることで、さらに誤魔化せるかもしれませんね。 安倍内閣総理大臣が、神のごとを預言者なのかはともかく、連立を組む公明党の山口那津男代表、EU離脱をを見込んで手を打っていると仰いました。え~ホント?それならその手を明らかにして欲しいですね。 それを未だ混迷を極めるイギリスに教えてあげたらいいのに。消費税率引き上げを延期したことによる社会保障費の財源は、ちゃんと手を打っているらしいです。私なんかパナマ文書で問題にされた14兆円を国庫に納めてもらうのが手っ取り早いと思うのですが。よく見えませんので、是非とも党首討論会をお願いします。 党首討論?と言えるかどうか見解は分かれるかもしれませんが、この『ひとりごと』でも取り上げた公示直前のネット討論の一幕があります。この日司会を務めた若手社会学者の男性は、選挙の争点、この日の討論とはおよそ無関係な質問を、ある野党党首にぶつけ、これに関する『謝罪』もふざけたものであったことに、この野党党首が怒ったことがありました。 私が、この社会学者をあまり好いていないと言うこともありますが、単にKYとか、おバカではなく、ある意図のもとになされた計算された演出であり、なぜマスコミは問題にしないのかと、こちらに怒りが湧きました。 誤解無きよう願いたいのは、件の党首の『再婚』とか、男女の問題に触れたから怒っているのではありません。そら、見たことか!となったのは、この数日後、この社会学者さん、あるバラエィ番組に出演し、この司会を担当するお笑いタレント?と、この件でやりとりがあったからです。 このタレントさんの番組に、安倍晋三内閣総理大臣が出演することになっていて、その収録も終わったところ、熊本地震が起きて放映されなかったことは、つとに有名です。3月まで、コメンテーター、キャスターを務めた方がいたNEWS23、報道ステーション出れば、私も、そのお姿を拝見できました。そう言えばこのお笑いタレント?さん、昨年、国会前に集まった『戦争法案反対‼︎』の若者を指して、「やらされている」と言ったところ、メイン司会のタレントさんより、「若い人たちが声をあげて僕は嬉しかった」とコメントされましたね。それで凍りついた人です。 こんな人が、例の社会学者に対して、場を盛り上げるためにやった云々を言ったのです。 でも、このとき社会学者さん、殊勝な態度をとったようです。この野党党首に対して、直接お詫びの言葉を言いたかったと述べたのでした。それを『盛り上げる』なんてフォロー?しようとしたこの司会者、なんとも、、、。 それはさておき、この様子を知った件の野党党首、彼を許したようです。曰く、「私たちはもう、前を向いています。将来ある有能な方ですので、是非前を向いて頑張っていただきたいと思います。応援しています。」 見事ですね。私なんかは、相手にしない、こんな人の向いている方向ははっきりしている、相手になるのは思う壺くらいで、もう忘れたくらいの対応しかできないと思います。 確かに野党党首、あのときはお怒りか、あるいは近頃の若者に道理を諭すようなお気持ちがあったのかもしれません。でも、『試合?』が終わればノーサイド、失敗した、あるいは落ち込んだ?ーーがどうか知りませんが、ーー相手をリスペクトする度量があったのです。巷の声も、『大人の対応』『1枚どころか百枚上手の対応』『素敵!』と概ね賞賛しているようです。 この『事件』と対応により、この野党党首、お名前が、ネットでの検索回数が10倍にもなったとのこと、関心を持たれるように対処したのも流石ですね。私は、元自民党でご一緒したこの方と、自民党総裁安倍晋三氏との党首討論、是非見てみたいです。この党首の政党とグループを組む参議院議員が、公示後唯一?行われた討論で、政治と金の問題について、こんなことを言っていました。自民党公明党が推薦した東京都知事舛添要一氏は、セコイと言われて辞任した、彼のセコさの中には、政治資金で子どものマンガ本を購入したことが指摘された。安倍内閣総理大臣も、国会内売店で、『ガリガリ君』なるアイスキャンデーを、政治資金で購入した、どうして問題にされない(辞任しない)のかと。 これに対する安倍氏の答弁、答弁になっていませんでした。 この野党党首からエールを贈られた社会学者さん、政府与党から委託された委員ばかりするのではなく、大学の先輩でもあるこの野党党首から、男として、人間として、いろいろ学ぶことが彼のためであるように思います。