いつも言います。福本悟は、男女の問題を露わにすることにはどうしても馴染めません。
2016年6月23日
きさらぎ法律事務所では、男女に関する法律問題を担当することはかなりございます。離婚事件は、男女が婚姻していることが前提になります。内縁関係も、婚姻届けは出していないけれども、生活、経済は、夫婦と同じと見られる実態があります。そうではない男女、これは婚姻外男女関係と言いますが、これが実に多いのです。
なぜ福本に?はともかく、昔なら、こんなの法律問題じゃないとして、相談すらなされなかったような事案でも、私たち法律専門家が入ることにより解決したい、解決できるのだとの市井の声が高まったようで、喜ばしいことです。トラブルが増えた、あるいは権利意識が変わったというものではないのです。
婚姻外男女問題、いろいろあります。婚姻あるいは内縁のように約束、契約関係があるとは限らない、規律する、当てはまる法規がないがゆえに、難しいと言えます。それはときとして人間性が試される、人柄が表れるとでも言うしかない解決に至ることもあります。こんなとき、弁護士と依頼者の信頼関係が基本であり、力だと思うのです。
マスコミを賑わしたり、テレビドラマの世界とはおよそ異なる生の世界、依頼者にしかこの経験はない現実があります。ですから、例えば不倫したとか、性的行為がどうだとか、誰と誰が別れてなんだとか、マスコミが取り上げて騒いでいる『事件』ホントどーでもよいと思うことがほとんどです。
私が読む今日の朝刊紙に、今年の箱根駅伝で優勝した大学を卒業した当時4年の元部員が、駅伝直後に、ファンだった女性に暴力を振るって骨折させたことで、捜査が行われると言う記事が掲載されていました。今日は参議院議員選挙の公示日、この新聞社も、こんなこと記事にするんだとの感慨は別として、社会的に関心を持たれる重要事なんでしょうかね。発生してから数ヶ月した傷害事件ではありますが、犯罪が減っている日本と言えども、この間もっと悪質、重大な被害を齎した傷害事件はあったと思われます。
報道によりますと、なんでも駅伝ファンだった女性が、元陸上部員の件の男性とデートすることになって、7~8万円する時計をプレゼントして、一夜を共にしたところ、翌朝男性から、心ない言辞を吐かれ、その後謝りに来たけれども、時計を返してと言ったらこれを拒絶され、暴力を受けた言う内容であります。どうやら一夜の恋らしく、その後は、被害者加害者の関係?ですから、当然交際していないようなケースであります。
巷の声の中に、箱根駅伝で優勝したこの元部員が所属した大学、そしてその監督さんを妬んで陥れようとした策略と言うものもありました。被害を受けた女性が、美人局のような危険な目にあうことを承知で、こんな企みに加担するはずがありません。興味本位の随分と失礼な物言いです。また、事情はどうであれ、暴力はいけません。この男性、元々『そんな人』だったのか、一躍時の人となって、勘違いしたのかわかりませんが、レベルの低い人間ですね。私も、いい気になっている人、勘違い人間は好きではないです。
でも、なんで『こんなこと!』被害者は、マスコミからインタビュー受けるのでしょうかね。悔しいのでしょう。何が悔しいかって。問題は、そこですね。恋愛は自由、男女を規律する約束や法規はないのです。初めてデートしたとき、数万円する時計をプレゼントしたのは本当にこの男性が好きだったからなのでしょうか?傷ついた言葉を吐かれたのでしょうが、プレゼントを返してとは。この男性、そんなことなら返してやれば良いのにと、思ってしまいます。
法規はないと申しましたが、プレゼントは、法的には贈与であり、一つの契約です。取り消すことはできません。贈与の中にも、負担付き贈与と言う形態もあり、貰った側も、一定の負担となる約束を、履行しなければならないことはあります。例えば、親の面倒を看るから親の不動産をあげるなんてありますね。この女性、付き合ってくれるからあげたとなるのでしょうか。それは無効です。誰と誰が付き合うかは、強制できるものではありませんから。時計で釣ったが見込み違いとまで言ったら失礼ですが、余程悔しかったのでしょうね。
悔しいのは、自分の予定思い計画が、そのとおりにならなかったからでしょう。この気持ちどうするか、どこで収めるか、そのために何をするかが、男女問題の相談を受ける福本悟の立場であります。
いちばんやってはならないことは報復です。こんなセコイ男、見込み違いで済んで良かったのです。
悔しさを晴らすため、やりすぎはいけません。マスコミの餌食にしてしまうなんて、自分の価値を下げるだけですね。インタビューをよく受けられる気持ちありますね。そもそもご自身の男性との交際、端的に言えば、下半身のことを、よく言えるなと思います。
改正刑法が審議されています。性犯罪を厳罰化する動きの中、強姦罪は、親告罪としない方向だと聞き及びます。私は反対します。私は、保守的な人間なんでしょう。性的な被害を受けた人は、それを知られたくない、忘れたいと思うのだとの観念があるからです。社会が、他人が、被害者の意思と関係なく、暴いてのものでしょうか。セカンドレイブと言う言葉がありました。
そんな考えの私からすると、時計一つを返してくれなかった一夜限りの男性から暴力を受けた事実、これを露わにして傷つかないのか余計な心配をします。男女問題をやっていると、ときにマスコミの人から、電話など受けることがないではありません。私の依頼者が、そんな方向に話を持って行かれたのであれば、私なんかお手伝いしなくても、その方なりの解決方法を採られたのですから、私の出番はありません。
ですから、私の依頼者には、『そんな人』はおられません。
人に言えない、弁護士福本悟にようやく話すのに、どれだけ勇気を出したことでしょう。そんな依頼者に、必ず申し上げることがあります。「大きな階段を上がって、きさらぎ法律事務所にいらっしゃった、こうして福本悟に依頼された、そうであれば、解決できない問題はありません」。
余計なことですが、某大学元陸上部員から『被害』を受けた女性、きさらぎ法律事務所に来ていただきたかったです。
ある野党党首の『再婚問題』が、参議院議員選挙の論戦のテーマになるんですって?
2016年6月22日
6月22日、参議院議員通常選挙が公示されました。これまで、参議院議員選挙には、あまり関心はなかったのですが、今回は違います。争点は、『本当の争点が明らかにされるか、国民が気づくかどうか』にあるからです。
端的に言えば、安倍自民党総裁の悲願だった憲法改正ができる『3分の2の議席』を、国民には全くそんなつもりはないのに、うまいことゲットできりかどうか、このところジワジワ起きている戦後70年の変化、安倍晋三氏が言われるところの『戦後レジームからの脱却』の終着点となるGHQの占領下に造られたと言う日本国憲法を、根本的に覆す新体制を構築することができるかどうかです。
戦後レジームとは、太平洋戦争末期に出されたヤルタ・ポツダム宣言に基づく体制を意味します。もっとも、ポツダム宣言を詳らかに読んでいない人が先頭に立って、その打破を目指すと言うのはマンガチックではあります。あの舛添要一氏ですら、『自民党は、立憲主義が全く理解できていない』と言われました。あの自民党憲法改正草案、どれくらいの国民が知っているのでしょうか。アレを壇上に示して、公明党とともに選挙戦を戦えばよいのにと思います。
前回の衆議院議員総選挙の折の自民党マニュフェスト、たった1行、『安全保障体制の早急な整備』と書かれていました。今度のマニュフェストには、3行書かれているみたいですよ。曰く、自民党は憲法改正を目指す政党だってことを。でも、安倍晋三自民党総裁、今度の選挙の争点は憲法改正ではないとあちらこちらで言っています。それはそうですね。以前から安倍内閣の菅義偉内閣官房長官は、「選挙の争点は政府が決める」と仰っていましたから。
さて、今日は、選挙の争点とか公約についてお話するのではありません。
先ほど国民が真の、隠された争点に気づくかと申しました。それには報道機関の役割がとても大切です。そして報道機関、特にテレビの前で、キャスター、コメンテーターと言われる方々と対談することが大嫌い?な安倍内閣総理大臣、相変わらず不満を言っていますね。
選挙公示前日に収録されたある報道番組の党首討論、ご自分が発言してちょうど時間切れとなる予定とされていたところ、番組側が、野党党首に振って、収録時間が1分過ぎたことに噛みつきました。飛行機の時間に間に合わないと。まあ、一昨年の「アベノミクスに批判的な街の声ばかりでおかしいんじゃないか」以来、『寿司友』と揶揄される記者クラブを作り、また、自民党は、NHKやテレビ朝日の責任者を呼び出し、選挙にあたっては、『公正中立な報道』をと呼びかけ、今年は、安倍内閣の総務大臣による『電波停止発言』までありました。政府与党に批判的な見解を報道することそのものが、『公正中立』でなくなるみたいです。
反対に言えば、『公正中立の報道とは?』……。ハッキリ言えば?
ネット社会が広まって、ネット上でも論戦がなされるようになりました。選挙公示の直前に収録されたネット事業者10社によるネット選挙応援プロジェクト『わっしょいネット選挙』なる与野党9党首によるネット討論会で、司会を務めた若手社会学者の男性が、番組中に不適切な発言をしたとして、後日主催者側が、大手インターネット動画サイトのホームページに、謝罪のコメントを掲載したようです。なんでもある野党党首のプライベートに関心があるような質問、そして進行をし、その収め方も不適切だったように識者?の分析があるのです。
問題の司会進行役の男性は、安倍内閣が行う幾つかの会議の委員やそのメンバーに名を連ねていて、先日行われた伊勢志摩サミットのロゴマークの審査選考委員までなさっていた人です。この人、人権っていうのはワガママだとした上で、若者は、自己中であることが必要だと言っています。特に印象深いのは、いわゆる従軍慰安婦に関する朝日新聞社を巡る信頼回復に関する委員会に所属した折、朝日新聞社にはあと20年は存続してもらわなければ困ると述べたことでしょうか。この人、こんな質問を野党党首にぶつけました。
すなわち、この司会者、経済問題や憲法ではなく、「〇〇さんの再婚相手が見つかったかどうか聞いてみたい」「興味がある」と質問しました。これを受けた某政党の党首、「それは今日のテーマですか」「興味でこういう討論をするのはどうなのか?」と疑問を呈したのです。ここで止めておけばまだよかった!マズイ事態となったことに気づいた番組側が、この司会者にペーパーを渡し、これを見た司会者、「これを読んだほうがよいですか?」「〇〇さん、先ほどは失礼しました。発言を撤回して謝罪します』とやったのです。
さらに司会者側が、こういう場は、人柄を見るのが意味があるなどとフォロー?したため、件の野党党首は、それは謝罪になっていないと態度を硬化させたと言うものであります。
私は、この男性司会者、なんでもて囃されるのかサッパリわかりませんでした。
古い昔とは言え、一応私も、彼と同じ大学を卒業していて、彼に比べれてそんなに頭は悪くないとは思うのが、彼の言っていること、全然わかりません。ただ、言えることは、個人的にこの人が、ある野党党首の再婚に関心があったとしても、参議院議員選挙前に行われているネット党首討論会のテーマ、質問にするのはどんな意味と効果があるのかと言うことです。担当直入に言えば、ある政党の総裁の奥さんが、あん有名なアーティストを酔っ払って夜呼び出して抱きついたことについて、当の総裁はどんなふうに思うか興味ありますと質問したらどうなんでしょうと言うことです。
こんなくだらない質問をして時間を経過させ、アベノミクスだの憲法改正だの討論できなくなったら、誰が喜ぶのでしょう。
この男性、同じ独身だとして、自民党で、最も人気のある衆議院議員と懇意にされているそうです。
ハッキリ言って、僅かな議席しか持たない某政党の党首の再婚について、本当にこの男性、興味なんかあったのでしょうか?それが彼の社会学者としての研究に、いかなる意味があったのだと言うのでしょうか?不貞不倫、男女問題ばかりーーではありめませんが、ーーやっている私からすると、六本木や西麻布あたり深夜男性を呼び出した令夫人と、このゴールデンウィークに連れだって、ニコニコして外遊したある政党のトップのお気持ちこそ、後学のため知りたいです。再婚、目出度いではありませんか。ちなみに、令夫人に呼び出されたアーティストさん、それが理由ではないと思いますが、海外に移住しましたね。さあ、参議院議員選挙戦が始まりました。
私が言いたいことはただ一つ、『騙されるな!』。
僅か1分のことで、報道番組に文句を言う党首と、テーマと関係ない再婚問題?をテーマにされた党首、どっちもどっちだと皆さん思われますか?このところ感じるのは、政府与党を堂々と応援しているように思わせないで、実は、その先の生き方生活を考えて上手いこと政府与党の路線に乗る方々が多いことです。自分は、人とは違うんだと見せかけながら、実は政府与党の応援をし、結果チャッカリ相応のポジションをゲットする人がいることです。
この有名な若手社会学者の男性、若者は自己中なんて言うけども、チャッカリ何処か誰かに取り入ることができて、本当に自己中ですね。政府与党の今時応援団の実態でありました。
子どものころ知った雨の前兆と、最近の自然界の異変?に関して
2016年6月21日
6月は梅雨の真っ只中、雨が多いのは不思議ではありません。
ただ、熊本地震の後も、熊本・大分では余震が続き、関東地方でも、震度4クラスの地震は度々発生しています。先日気象庁から、今後何年間で、震度6以上の地震発生確率全国マップなるものが発表されましたが、その直後に、ほとんどゼロに近いとされた北海道渡島半島付近を震源とする震源6弱の地震が発生しました。そしてここ数日、九州地方を中心に大雨となり、他方、岩手県奥州市では、竜巻が観測されたと報道されていました。
年々暑さが酷くなったと感じませんか。これは地球温暖化と言えばまあ、聞こえは悪くありませんが、二酸化炭素の排出量が増え、大気も汚染されるなど、環境の変化によるものと言わなければならないでしょう。
沖縄奄美地方では、梅雨明けしたとされますが、もはや沖縄地方が暑いと言うイメージあるでしょうか?真夏とされるときでも、沖縄地方が35℃を超えたと聞くことありますか。毎年埼玉、群馬、岐阜あたりでは40℃に達するかなんて報道があり、東京や大阪でも、35℃を超える日がありますね。特に都会では、人混みの中、カラッとした天候ではなく、ジメジメした蒸し暑さが特徴でしょう。
これからまた暑い夏がやってくると思うと、うんざりです。そして、それまでは、雨雨雨の日常でしょうか。
今日のニュース、街の声で、天災は公平ではないなんて言っている方がおりました。九州地方で降り続いた雨のため、熊本県内では、亡くなった方がおられます。先の地震で避難生活を余儀なくされた方々が、浸水した場所から離れるべく、ボートで搬送される姿が映し出されていました。熊本県内でも、宇土市や甲佐町では、1時間に122ミリとか150ミリと言う熊本県内では、過去最高の降雨量となったのです。
これは、国内の観測史上4番めの雨となるそうです。
地震で緩んだ地盤が心配です。先日、ようやく罹災証明を手にし、また、公営住宅への入居が始まったばかりのときに大雨です。さぞ落ち着かない日々を送られると思われます。また、交通網の寸断など起きて、災害救助、支援活動に支障が出ることも懸念されます。日本列島上空には、前線が停滞しており、しばらく大雨が続くと予想されます。雨は西日本から、近畿東海関東へと移る気配です。
大気が冷えてくると、大雨のほか雷、雹、竜巻なども発生しやすいので、街中を歩くときでも、急激な天候の変化には注意が必要となるでしょう。
6月だと言うのに、東京都の水瓶利根川水域のダムは、貯水量が低下するばかりで、取水制限がなされてました。首都圏の水不足が言われるたびに映し出される矢木沢ダム、なんと貯水率は11%、この夏どうなるんでしょうか。心配する関係者をよそ目に、ダムの中を、ツキノワグマが泳いでいる姿が目撃され、ネット上では、話題になっているようです。
秋田県鹿角市では、住民4人がクマに遭遇して亡くなったと報道されていて、神奈川県相模原市の市街地でもクマが現れたとのこと、この気候で、クマの生態にも、影響が現れたのでしょうか。
よく、大地震の前には、動物などが特異な活動をすると言われます。昔話で、ナマズが動くと地震になると言うアレですね。特にほとんど目にしない深海魚がたくさん現れるときが、その前兆とされます。例えば、リュウグウノツカイと言う深海魚、しばしば名を聞きます。
雨の前にはどんなことがありますか?「蛙が鳴くから帰ろう!」と子どものころ、言いませんでしたか。雨が降るから帰りなさいと言う意味でした。迷信?かと思いきや、まんざらそうでもないみたいです。この時期、都内でも、田舎の風景が残る私の家の近くでは、たんぼでは、カエルの大合唱が聞かれます。
梅雨時は、昔の古傷が痛むと言う人がおりますね。そうでなくても、雨が降り始めるころには、なんとなく怠い、不快感がしませんか?アレは、低気圧に関係するそうです。雨が降るとき、特に台風が近づくと、気圧が下がります。これは、よく航空機に乗る方ならお判りですが、気圧が低下すると、酸素濃度が低くなり、体内への酸素の吸収が少なくなることを意味します。やがて血圧が下がってきて、血行が悪くなります。そうすると、体の隅々までには、血液が循環しづらくなるので、怠さや関節の痛みとなって現れると言うメカニズムです。
カエルの習性も説明可能です。カエルは、水辺に居ることが多いです。つまり、湿度が低い場所を好むのです。雨が降るときは、湿度が下がります。水中に居なくても、ゾロゾロ出てくることがあるのです。私は、根っからの文系人間で、理科系は、からっきしダメです。
機械オンチは、ひどいものがあります。そんな私がなんで言えるのかですが、それは、ある年の梅雨時に搭乗した航空機にあった機内誌を目にしたからです。7月、博多祇園山笠が始まり、この時期毎年雨の福岡に行きます。この『ひとりごと』で、空港は雨が似合うなんて何回も言いましたか、毎年、6月7月に西日本に行くので、特にそんな感じを持っているのかもしれません。
地震の後、今度は大雨で辛い生活を強いられる九州地方、特に熊本大分県の皆様が、1日でも早く安心した日常を取り戻されることを願って、今日も、雨の都心を歩く1日が始まりました。さて今週から、航空機を利用して、雨の上を移動する日が続きます。
雨は、嫌なことを流してくれます。災害はお断りですが、私は、意外にも雨は嫌いではありません。皆さんの梅雨への思いはいかがでしょうか?
マスゾエ疑惑に隠れたか、隠された問題はどうなりますか?
2016年6月20日
『マスゾエ問題』に隠れたと言うよりも、隠された問題をピックアップし、また、ベストテンなんてやるマスコミや市民団体はないのでしょうか。もしあったなら、私はすご~く関心ありますし、なぜこの時期、これだけ大騒ぎになったか、問題の本質がわかるように思います。
一部マスコミでは、「話が違うではないか!」って、舛添要一氏が怒って暴露するのでは?との期待を煽っているも向きもありますが、彼は何も言いませんよ。耐え忍んだ故、『次の約束』がなされているでしょう。
舛添問題が賑わいだしたころ、例のパナマ文書が公開されました。その少し前、日本中がゴールデンウィークで浮かれている最中、お休みも取らず、内閣総理大臣は、外遊されました。
毎年この時期10億円以上の国費を使って、安倍内閣の閣僚が『海外出張』していたことが、ごくごく一部の『アンチ安倍』?『反自民』?と言われる吹けば飛ぶような市民から、意見されました。2012年12月に、安倍晋三内閣が誕生して、これまでなされた海外出張は41回、その費用は約88億円だったことが、閣議決定されました。これが明らかにされたのは、まさにマスゾエ疑惑が起きた5月末でした。特にこの5月、伊勢志摩サミットが行われるのに、その根回しかどうか知りませんが、なんでドイツをはじめとするヨーロッパ諸国を、歴訪する必要があったのでしょうか。
羽田空港に向かう車内での令夫人とのツーショット、私も拝見しました。もっとも、こちらは日本政府特別機であって、ファーストクラスではありませんが。もっとも安倍晋三内閣総理大臣、国会内の売店で、子どもが大好きなアイスキャンデー『ガリガリ君』を、政治資金で買っておられたわけですから、セコイではなく、倹約家なのでしょうね。でも、中洲のクラブの代金も、『政治活動費』として計上していたことが指摘されましたが。
同じころ、忽然と現れたのが、政界引退したのかと思われた安倍内閣の元閣僚甘利明氏でした。なんでも斡旋利得収賄罪で告発されたものの、検察より、嫌疑不十分で不起訴となったとのこと、復権の表明でありました。あっそうだ!この人、衆議院議員辞めてなかったのです。
でもねぇ~。舛添要一東京都知事、本当にセコイ人ですが、『不適切だが違法ではない』との判断、それはそうでしょう。甘利元大臣、行為の違法性は高いが、証拠が不足し起訴できない。どっちが悪いんでしょう。
パナマ文書、あれはちょうど消費税率引き上げをするかしないか、安倍首相が態度を決める時期でした。タックスヘイブン問題、ケイマン諸島なるほとんど知られていない国に、日本の大企業が投資したとかで、2013年に租税逃れした額は61兆円、法人税に換算すると14兆円が国庫収入になるはずだったと報道されました。キチンと納税すれば、消費税なんで不要でした。
私が今回初めて知ったケイマン諸島なる英国領のリゾート地?、国内で事業を行うのは無税、『外国』との金融取引も無税だそうです。それは、観光客を呼び込み、雇用を確保する国策なのでしょうが、これにつけ込んだのは、日本をはじめとする国際的な経済的強者です。
いろいろ言い訳していますが、この国で、トヨタだのユニクロだのソフトバンクだの、子会社を含めて業務していますか?あるのは私書箱、つまり皆さんのご想像の通りだとお思います。
何が成長戦略で海外へ拠点を移すですか。ふざけるな!と国民の声が上がると思いきや、菅義偉官房長官、「調査しない」と言いました。
そして、例のマスゾエ疑惑です。それはそれとして、我々庶民が、消費税を支払うことにより、企業を助けていることになりませんか。法人税減税、政策減税も受けて大企業は、空前の高収益だそうです。コレ、実はアベノミクスの効果じゃなくて、私がいつも言う共存共生の社会を作るべく、我々庶民が、消費税を負担してまで、日本企業を支えたことになりませんか。アベノミクスは貧乏人に支えられている!私からすると、舛添要一氏もセコイですが、パナマ文書にこころあたりがある日本の大企業のほうが、タックスヘイブンしていないと言い張るならば、桁違いにセコイと言わざるを得ません。
頭にくるのは、消費税率アップの延期について、文句を言うのが自民党の大応援団である財界だからです。
彼らは、福祉福祉って、こんなときに言うのですが、それなら内部留保止め、法人税減税を返上し、ケイマン諸島とかどことかのリゾート地?にわざわざ『私書箱』を置くのを止めて、その儲けに応じた税金を支払えばよいのです。そして、『節税対策』や、企業の社会性を言うなら、某政党への政治献金なんてやめて、社会福祉法人なりに寄付すべきでしょ。
まだあります。舛添要一東京都知事も追及する姿勢だったと言われる2020年東京オリンピックパラリンピック招致裏金疑惑問題です。五輪開催地決定に影響力を持つと言われた元IOC委員が関係すると言われるペーパーカンパニーに対して、日本の招致委員会が、1億6.000万円とも2億2.000万円とも言われる裏金を送っていたと、フランスの検察が捜査をしていると報道がなされました。
この疑惑には、東京五輪のマーケティング専任代理店となった日本の大手広告会社の名前も挙げられました。しかし、いつのまにかマスゾエ疑惑の影に隠れたのか、私はともかく、世間からは、忘れられたようです。
東京オリンピックパラリンピックに関わる疑惑が出たところ、当の舛添要一東京都知事が経緯・事情はともかく『辞任』したので幕引きですかね。
このマスゾエ疑惑、仕組まれたとしたらとんでもないことですね。
2020年東京オリンピックパラリンピックの最中に、東京都知事選挙が行われることはありません。
2016年6月17日
舛添要一東京都知事が、辞職願を提出し、6月21日付で、都知事を辞職することが決まりました。
これまでのドタバタ劇、見苦しい様、陰謀?茶番?等は、もう言うの止めましょう。マスコミは、もう次期東京都知事候補者探しで盛り上がっています。この騒動の間も、騒動が終わった今も、報道すべき重要な事柄が幾つもあるはずなのに。
誰が選挙に当選して知事になるかの前に、誰が出るのかの予想が、あれこれなされています。早速都知事になってほしいベストテンなんて冠した番組もありました。
まず気に入らないのは、『〇〇パパ』なる表現です。随分失礼ではありませんか。その方は、最近ある省庁の事務次官を退職することが決まった一般人です。マスコミのマイクの前に出て、丁重に対応されていました。とても感じの良い方です。自民党は出したいでしょうが、ご本人は、強く否定しておられました。安倍晋三内閣総理大臣が、直々お願いされれば、断れない律儀さを感じさせます。そういうシナリオか?
自治体の首長を決める選挙の折には、しばしば名前が出る方々がおります。元〇〇県知事で、前衆議院議員だった方は、本来のお仕事が忙しいらしく、立候補は否定しておられます。
また、元〇〇県知事で、これまた元衆議院議員だった方は、今回地域政党から出発した関西方面の政党の公認を得て、参議院東京選挙区に立候補すると取り沙汰されていますが、さぁ~都知事選出ますかね。東京に縁のある方ですし。その政党の生みの親というか、今でもその人が党首だと勘違いされる向きもある現在は、確か弁護士の職にある方は、ご自身は、政界を引退したと言われて、特にコメントされていませんが、どーでしょうかね。東京都民の意識は。
この日、驚くべき情報が飛び込んてきました。最近何かと知名度がある週刊文春によると、民主党公認候補として、6年前の参議院議員選挙で当選し、その後離党して、『生活の党と山本太郎となかまたち』に移り、今回改選される参議院議員選挙には、同党公認候補としては出馬しないと表明した女性参議院議員が、なんと自民党公認候補として、同党比例区に出るのだそうです。
安全保障法賛成!そしてそして、この方、自民党に持ち上げられてるとその気になってーー勘違いしてーーしまう可能性まで一気に……ありませんか。東京都知事に関心持つか?
政治経験があり、東京にも馴染みという点では、大臣経験者の自民党衆議院議員が複数おられ、かたや元〇〇の息子、かたや女性となれば、最有力視される民進党参議院議員に勝てる候補者となるでしょう。この関係で気になるのは、舛添要一東京都知事の辞職が、6月21日となることです。つまり、今回改選を迎える参議院議員、その選挙の公示日の前日となることです。舛添知事と〇〇党、チキンレースじゃないですね。
これは、民進党への誘い水、『踏み絵』かもしれません。件の噂される民進党参議院議員、今回の改選となる選挙公示日前日に、東京都知事が不在となるのです。反対に言えば、自民党公明党、件の民進党の女性が都知事選に出るか出ないか、舛添要一氏の辞任の翌日にはわかるわけです。充分後出しやれますね。
舛添要一氏が、なかなか辞任しなかった理由に挙げたのは、リオデジャネイロオリンピックパラリンピックと、選挙戦が被ることでした。4年ごとのオリンピック、まさに2020年の東京オリンピックのころに、新都知事の任期が満了となるので、オリンピックの直前もしくは最中に、都知事選挙が行われるスケジュールとなる計算です。それで、今回の都知事選は、神経を使うことになると言われます。
でも、うまくやれるんじゃないですか?
仮に今回の都知事選挙で、自民党公明党が候補者を出せず、かつての舛添要一氏のときに行ったその支持さえもできる候補者がいなかったとしたら、今回不戦敗でも構わないのです。都議会は、与党が6割以上の議席を持っています。例えば民進党出身の〇〇都知事になったとしたら、知事と徹底的に対立して妥協せず、苛め抜いて都政の停滞を作り、知事に対する不信任案を出せばよいのです。
あるいは気の弱い?知事なら、自ら辞職するかもしれません。そうすると、この4年間に都知事選挙が行われます。これなら東京オリンピックパラリンピックのころに、都知事選挙はありません。そして、自民党公明党、十分に候補者選びの時間が取れます。ですから、今回は、『不戦敗』でもいいわけです。
舛添要一氏、彼が辞職せず、血迷って都議会を解散でもしたなら、選挙費用がダブルでくると批判を受けました。
でも、舛添要一氏が辞任しても、今回の選挙で、野党側から知事が選出されたなら、先に述べた理屈により、もう一度都知事選挙ありますよ。ですから舛添要一氏、今回辞職せず、都議会を解散しても、経済的には同じだったのです。
そして、ギリギリ次の都知事選挙は、オリンピックパラリンピック後となるタイムスケジュールとなり得たのでした。そう考えると、舛添要一氏のこのタイムングでの辞任、『報道されない真実』があるのではないかと勘ぐりたくなります。