舛添要一東京都知事の辞任が避けられなくなった日の報道に寄せて。
2016年6月16日
2014年の東京都知事選挙期間中のあるシーンが、動画となって、ネット上で閲覧できます。
「東京都知事はやっぱりマスゾエ。マスゾエさんしかいないじゃありませんか。東京都の社会福祉政策を任せられるのは、舛添要一さんであります!」と叫び、ある政党の代表と並んで、舛添要一氏の手を高く掲げて、舛添要一氏を東京都知事として推挙している姿です。この選挙、私の記憶が正しければ、元内閣総理大臣細川護煕氏、元日本弁護士連合会会長宇都宮健児氏、元統合幕僚長田母神俊雄氏らが立候補していて、自民党は、党公認候補を立てられず、選挙期間中に、都民の動向?と、自民党東京都支部の推挙により、舛添要一氏の支持を決めたように認識しています。
おそらくこの『ひとりごと』がアップされるころには、舛添要一氏、東京都知事を辞任しているか、東京都議会から不信任とされているわけですが、これだけ見苦しい様を晒しているのですから、辞任・失職の会見には、『恥の上塗り』したらどうでしょうか。
こんな具合に。ちなみに、自民党、うまくやりましたね。土壇場で、自民党の不信任案を審議することになりました。これは国会のように、どの法案を採決するかで時間切れ、『廃案』になったら都民から批判を受けると言って、あたかも自民党が進んでケジメをつけたかに見せることができました。
もし、自発的に知事が辞表を提出したら、議長の説得が奏功したとなるのでしょう。さて、舛添要一氏の辞任の弁、こんなふうに仰ってはいかが?
振り返りますと、私舛添要一は、自民党が野党時代に離党し、その後参議院議員を辞めましたが、東京都知事に立候補するにあたり、安倍晋三総裁自ら宣伝カーに駆け上ってくださって、自民党は、私を支持してくださいました。しかるに私は、東京都知事に就任した直後、自民党の憲法改正草案は、立憲主義が理解されていない、私は自民党の改正案に反対だと言ってしまいました。日韓の関係がうまく行っていないのに、私は、安倍晋三日本国内閣総理大臣に先んじて韓国を訪問し、朴槿恵大統領と会い、「朴大統領は、歴史認識をしっりすることが親善の第一歩だ」と仰っていたので、安倍首相にお伝えすると言い、安倍首相からは、「ご苦労」とねぎらいの言葉を頂戴しました。新国立競技場建設問題では、私は、高額の費用に反対しておりましたが、安倍首相の一声で白紙撤回されたとき、例の安保法案が国会にかかっていたときでもあって、首相は、内閣支持率の低下を優先したと述べてしまいました。
さらに、『福祉はマスゾエ』で知事にしていただいたのに、例の『保育園落ちた 日本死ね!』の騒ぎでお困りのとき、『保育園新設開設を』と打診されながら、私は、新宿区内の土地を、保育園建設ではなく、朝鮮学校へ無償貸与を進めたこと、加えて石原慎太郎知事時代より、政府が進めていたカジノ構想を、「東京にカジノは要らない!」と言ったばかりに、国会では、法案審議が先送りされたとお聞ききしました。それと、東京オリンピックパラリンピックの費用負担に関しては、この『騒ぎ』の最中、つい先日行われた組織委員会の会合でも、東京都知事の私は、政府側のご要望に沿う回答をいたしませんでした。多大なご支持ご支援を受けながら、都民のためマスゾエしかいない!とまで、仰っていただいたのに、政府与党に背き、安倍晋三総理総裁の顔に泥を塗るようなことをいたしまして、本当に申し訳ごさまいませんでした。ただ、ひとつだけ申し上げたいことがございます。
私は、ウソはついておりません。ただ、不適切なまた、セコイことをやりまして、都知事の職にいることができないのであります。
今、参議院議員選挙前で、野党統一候補が、チラホラ出来ているようです。これまで死票を積み重ねていた共産党が候補者を立てず、1人区では、野党共闘ができる気配です。
安倍晋三内閣総理、全国彼方此方に出向いてこんなことを言っています。『気をつけよう 甘い言葉と民進党』民進党の後ろには、共産党が付いているからと言われました。共産党も迷惑ですね。直接論戦を挑まれて批判されているのではないのに、喧嘩のマスゾエではなく、巻き添えですね。
民進党が、どんな甘い言葉を吐いたのか知りません。でも、私からすると、『マスゾエしかいない!』『社会福祉政策を任せられるのは舛添要一さんです』は、もし、ウソを吐いたのでないのならば、甘い言葉だと思います。
私なんからすると、自民党が、福祉を言っただけでも驚きなのですが、そうであればこそ、安倍首相の舛添都政に対する期待は大きく、また、そのお墨付きを都民に示したことにはならないのでしょうか。
もうすく参議院議員選挙です。舛添要一氏の辞任が避けられなくなった日のある新聞の朝刊に、『ほんの少し』掲載されていました。公明党山口那津男代表は、「参議院選は、憲法改正は争点とならない。公明党は、マニュフェストに憲法改正に関しては一切書かない」のだそうです。
なんで舛添要一騒動のドサクサに言うんでしょうね。どーせ言うなら、舛添要一氏を応援したときのように、選挙戦で、ともに安倍晋三内閣総理大臣と宣伝カーに乗って、「公明党は、憲法改正を争点にいたしません!」と安倍晋三氏の手を上げて訴えたらいかがでしょう。それから、「たとえ後になって、『新しい判断』を誰が言おうとも、この場で安倍首相とお約束したことは絶対に守ります」と、言わないんですかね。
安倍総理、民進党なんか相手にすることないと思いますよ。だって、護憲の党公明党と、長く連立政権組んでおられるじゃありませんか。これを誰も『野合』なんて言いませんね。
あたかも共産党がくっついたら、民進党がおかしくなるかの余計な心配をされていますが、ご自身を振り返れば、ぜーんぜーん心配にはおよびません。公明党がくっついた、支えたからと言って、自民党、憲法改正を諦めたわけではないですね。集団的自衛権もお好きなようにできましたし、安保法制も確立しました。民進党だって大丈夫ですよ。舛添騒動に便乗して、また、他党のことを心配するような素振りを見せて、選挙の争点隠しなんかしなくても。
『名選手必ずしも名監督に非ず』の言葉に寄せて。
2016年6月15日
プロ野球セ・パ交流戦が行われています。これまでの通算成績も、順位も、全てパ・リーグが勝っていて、今年もそんな傾向が出ています。
日曜日の12日も、全国で行われた6試合中5試合で、パ・リーグのチームが勝利しました。特に昨年日本シリーズを制した福岡ソフトバンクホークスの強さは、際立っていますね。現在セ・リーグ防御率1位のチーム、防御率0点台の絶対的エースがいるチームを、いずれも3タテして連勝を続けているとのことです。
私は、ほとんど野球は見ませんし、選手のことも、ほとんど知りません。でも、なぜかその姿に唸らされものを感じる選手がおります。
北海道日本ハムファイターズの大谷恭平選手です。大谷恭平選手と言えばいわゆる二刀流、投手と野手をいずれもこなす選手で、投手として出場した交流戦も、打席に立っていました。何かのコマーシャルで、子どものときからエースで4番と言う歌がありましたが、投手で鳴らした選手が、バッター専門になるケースは、プロ野球の世界では、しばしば見られますね。あのイチロー選手は、甲子園では投手でしたが、野手に専念して、あのようなすごい記録を打ち立てた後にも、日本のオールスターゲームでは、140キロ台の速球を投げたことや、平成の怪物松坂大輔投手も、オールスターゲームでは代打で出場して、ヒットを放ったことがありました。それにしても大谷恭平選手は……ですね。
その大谷投手、このところ彼自身が記録保持者である日本最速記録163キロの速球を連発しています。今年は、連続試合ホームラン記録も作りました。この『ひとりごと』でも書きましたが、高校卒業後は、アメリカ大リーグ入りを希望して、これを表明していた大谷恭平選手については、日本のプロ野球界は、ドラフト会議の指名対象外と暗黙の認識があったところ、北海道日本ハムファイターズが、大谷恭平選手を単独指名、入団させることに成功したのです。
これもこの『ひとりごと』でお話したと思いますが、日本ハムの説明が素晴らしい!「いちばんの選手を取るのはプロとして当たり前」。
大谷恭平選手を口説いたのは、球団の熱意と就任した栗山監督の手腕でしょう。栗山英樹氏は、プロ野球選手としては、唯一の国立大学出身、かつ、現役の大学教授の職にあった人で、しかも監督就任前には、ほとんど指導歴がない異色の監督と言われていますね。
栗山英樹氏が日本ハムファイターズの監督に就任したのは、2002年に、北海道夕張郡栗山町に、私財を投げ打って天然芝の野球場を作り、その後北海道日本ハムファイターズの東京から北海道への移転に伴い、様々な応援をしたこともあり、日本ハムファイターズの監督に就任されたと理解しています。
大谷選手については、その二刀流が輝き、投手として、また、バッターとして、素晴らしい結果が出される度に、野球評論家や、プロ野球界のOB重鎮から、やれ投手がいい、やれ野手がいいと、二刀流を止めて片方に専念して、世界の冠たる野球選手となるよう、意見が出されていました。でも、今年はあまり聞かれません。おそらく専門家の経験からすると、必ず行き詰まる、どっち付かずになるとの観念思い込みがあったのではないでしょうか。
そこが監督未経験、栗山英樹氏との決定的な違いでしょう。栗山監督、大谷選手が入団するにあたっては、二刀流を貫くことを約束しました。おそらく行き詰まる、また、怪我をする、日々悩むことがあっても、大谷恭平選手自身は、好きで選んだご自分の道、悔いはないでしょう。そして彼の登場と活躍により、私のようにプロ野球に関心を持つ人が増えることにも繋がるのではと思います。大谷選手、躍動していますね。いっぽうで、年々大谷恭平選手を褒めなくなった栗山監督の姿があります。
彼は、安心したのかもしれません。
かつて私は、日本一の選手を取るのはプロとして当たり前と述べた北海道日本ハムファイターズの姿勢に共感しました。栗山英樹氏が、キャスターや大学教授から、プロ野球監督に転身することに関しては、外野からは、色々言われました。
スポーツ界には継承される格言があるそうです。「名選手、名監督に非ず」がそれです。選手時代に苦しんだ方は、いろいろ学び、実践したでしょうし、選手の内面に関しても、理解しやすいのかもしれません。プロ野球界では、西本幸雄氏や上田利治氏はその代表でしょうか。
プロ化した日本サッカー界でも、そんな感じはあります。かつて日本代表を率いて、日韓ワールドカップに出場したフィリップトルシエ監督は、現役時代よりも、国際的には監督としての功績知名度が高いです。日本人監督としては、唯一代表チームを率いた岡田武史氏もまた、同じ立場のジーコ氏と比べれば、明らかに現役時代の岡田選手ではなく、元日本代表監督で通るかと思います。
現U23の監督をされる手倉森誠氏もまた、選手としてはほぼ無名(失礼!)ながら、これまた知る人ぞ知る小林誠二現清水エスパルス監督のもと下積みをし、帝王学を学び、大分、山形、仙台の各Jリーグに所属するチームの力を底上げし、現在のポジションにおられると認識します。
苦労が分かっていて、また選手の苦労を分かってあげたい思いなのかもしれません。
その手倉森誠氏が、U23チームが、リオオリンピック出場を決めた直後、新聞社のインタビューに答えておりました。サッカー日本代表が、初めてワールドカップに出場したフランス大会、日本チームの中心選手、井原正巳選手や中山雅史選手の躍動する姿を見て、「自分は、良い指導者になるぞ!」と決意したそうです。
手倉森誠氏、井原正巳氏中山雅史氏とは同期、ご自身は、鹿島アントラーズの前身チームに所属しており、日本サッカー界のプロ化を楽しみにしていたところ、相次ぐ怪我に見舞われ、プロになるかならないころ、引退を余儀なくされたのだそうです。ワールドカップフランス大会、そしてその前の『ドーハの悲劇』を経験した井原正巳氏、名波浩氏、森保一氏、長谷川健太氏らがJリーグチームの監督として、また、中山雅史氏や三浦知良氏は、なお現役選手として奮闘されている現在のサッカー界、指導者として先んじているところに、またひとつの元プロ選手の生き様を見た思いです。
『名選手必ずしも名監督に非ず』、これを打破していただきたい方がおります。私がこんな方向に話題を持っていく、おわかりですね。アビスパ福岡井原正巳監督です。井原正巳氏は、言わずと知れた日本サッカー界の歴代ナンバーワンと言われる名ディフェンダー、『アジアの壁』と銘打たれ、日本代表歴代2位の国際Aマッチ出場記録を持つ、日本サッカーが、初めてワールドカップに出場したときの代表キャプテンであります。
その井原正巳氏、名将ネルシーニュ氏の元で帝王学を学び、初めて監督に就任した昨年、サッカーJリーグディビジョン2に属したアビスパ福岡を、即J1へ昇格させたのでした。井原正巳氏率いるアビスパ福岡、今年はJ1で厳しい闘いが続いて、最下位から脱することが、なかなかできません。でも、井原正巳氏を信じないサポーターはおりません。
もちろん、今年を諦めたわけではありません。でも、結果がどうであれ、選手そして応援団を惹きつける魅力ある指導者、これも新しい指導者像ではないでしょうか。井原正巳氏に関して言えば、『人柄』です。
苦労人であり、学ぶ人、栗山英樹氏そして手倉森誠氏、私は、いずれも好感を持っています。でも、縁あってアビスパ福岡の監督になられた井原正巳氏、名選手であり、名監督となられるよう切に願うものであります。
見せてやれ 博多の男 紺色の井原アビスパ!!
舛添要一東京都知事に関する政局とその動向について。
2016年6月14日
このところ、舛添要一東京都知事をめぐる報道がない日はない感じです。今月22日に公示される参議院議員選挙にも、影響が出るのではないかと特に与党は気がかりな様子です。
私ならずともほとんどの都民、また前知事の辞職に端を発した2年前の都知事選、政権与党が、安倍晋三総理総裁が、舛添要一氏を支持したことは覚えているでしょう。特に定数が6に増えて、自民党そして民進党が、2議席を狙う参議院東京選挙区では、舛添要一氏の去就から、目が離せないところだと思います。
ここに来て、都議会与党の自民党公明党も、舛添知事批判に回りました。これは、党中央からの要請があったことは明らかですね。都民の多くは、舛添要一氏が辞任するまで許さない考えであり、政治とカネの問題が広がって、参議院議員選挙に飛び火したらたまらないのでしょう。
でも都議会野党が提出すると言われる知事不信任案に対する対応、どうするんですかね。 日曜日12日になって、自民党幹部より、都議会与党自民党公明党は、不信任案に賛成する可能性を示唆しました。そうなると、不信任案は可決されますから、知事選、都議会議員選、あるいは知事は、議会を解散して辞任する、しかし選挙に関しては、そのいずれもが行われる可能性があります。
特に東京都知事選は、参議院議員選挙と同日となる可能性があり、投票率も上がり、参議院東京選挙区への影響は避けられないでしょう。
それよりも、今舛添要一氏が都知事を辞めたら、次は誰でしょう。この話題が政局との絡みで、外野はあれこれ言っていますが、現実的には、自民党公認候補者は、出しにくい状況でしょう。知名度だけなら当然可能な人材は揃うでしょう。しかし、新知事は、2020年の東京オリンピック直前に任期満了となるので、当然オリンピックを任せられる東京の顔、日本にとって恥ずかしくない人?を立てる必要があります。
前回も、前知事の突然の?辞職により、自民党は、公認候補を立てられず、元自民党参議院議員で、厚生労働大臣だった舛添要一氏を支持して、勝ち馬に乗ったものでした。もし自民党、舛添後の知事選、その候補者を立てられなかったら、参議院東京選挙区から回るであろう民進党参議院議員に、知事の座を明け渡す可能性大だからです。
しかし、都議会与党自民党が、舛添要一東京都知事を庇うような、まして不信任案決議に反対するようだと、参議院議員選挙は、与党には厳しい局面が予想されます。不信任案に反対、それはあり得るかもしれません。舛添要一氏、東京都民に対して示した公約を反故にしたわけではありません。
ただ、公私混同、お金に汚い、ケチだったことが問題でした。別に『ウソつかない。ブレない。』と言ったわけではありません。ましてウソついても、『新しい判断』と言っているのではありません。
このように考えると、舛添要一東京都知事、自分はウソついていない、選挙のときに言っていないことをやったわけでもない、都民との約束を守っていないわけでもないと、堂々と言い放つこともありかもしれません。
東京都知事選挙と参議院議員選挙のダブル選挙も望むところの方は、おられかもしれませんよ。もう、飽き飽きした、しかし目が離せない舛添要一東京都知事に関する政局とその動向です。
参議院議員選挙の『争点』が隠れていしまいそうな最近の東京都の状況です。
舛添要一東京都知事の辞職は不可避との報道が続きます。
都議会与党の公明党議員も、舛添要一東京都知事に対して、辞任を求めました。都議会自民党は、辞任せよとは言わないながらも、舛添知事を批判し、疑惑なるものを追及する姿勢を示しています。都議会野党側は、会期末の15日には、知事不信任案を提出する見通しです。
さて、困ったのは誰でしょう。以下、街で聞こえた『ひとりごと』です。『福本悟のひとりごと』ではありませんので悪しからず。
今、知事に辞められたらマズイ。
日程的に、都知事選は、参議院議員通常選挙と同日か、その直後になってしまう。〇〇党ではないが、舛添要一氏を支持した『製造物責任』を言われたら痛い。あのヤマタク翁が、大量破壊兵器なんて無いのに、アメリカのイラク戦争を支持したこと、その後ISイスラム国が生まれたのはアメリカの責任だけれども、その製造物責任は、当時の内閣総理大臣だった小泉純一郎氏と幹事長だった山崎拓にあるなんて言って、安全保障関連法案に断固反対しただろう。
舛添疑惑、少しほとぼりが冷めてもらわないと、とても参議院選挙戦えないからね。
でも、野党は、会期末までに不信任案を出すそうだ。これに都議会与党の自民党と公明党が反対などできない情勢だ。しかしなあ~。野党の不信任案に乗るのは、舛添知事を支持した与党の失政と言われるだろうな~。それに、ヤマタクさんで思い出したが、昔『加藤の乱』ってのがあったよ。
確かあのとき国民の4分の3が支持していない内閣を、自民党だからの理由だけで支持して良いのか、痛いところを言われたよ。 そうだな。あのとき野中さんが纏めてくれたから助かった。民主党政権時代に自民党を離党した野中広務さん、ようやく復党が決まったけれど、ヤマタクさんと一緒に、安保法案のとき、面倒なこと言っていたしな。せっかく、全国土地改良事業連合会に睨みが効いて、参議院議員選挙の票田になるから来てもらったのに、都議会自民党が、野党の不信任案に賛成でもしたなら、怒り出すかもしれない。
それにだ。もし知事が辞職か失職してみろ。東京都知事選挙は、参議院議員選挙と被る。舛添批判が争点にでもなったら、これまで隠し通してきた憲法改正どころでは無いぞ。特に参議院東京選挙区は、せっかく1議席増えたのに、自民党が取れないかもしれない。特に、民進党のあの女、強えからなぁ~。 参議院議員選挙で、民進党が票を割ったほうがイヤだよ。そんなことより、それが参議院ではなく、都知事選に出たら確実にやられるぞ。都議会野党になったら、東京都は、政府と悉く対立するよ。だから今、舛添知事の辞任は困る。
しかし、都議会自民党が、舛添要一東京都知事を擁護しているように見られるのは、もっと困るんだ。いつもやるように、目くらまし、争点隠しができればよいのだが…。 こういうのどうだい。都議会与党から、知事不信任案を出すってのは。不信任案の理由は、舛添都政がダメなのではなく、舛添要一個人がダメなんだ、トップを替えるが都政は変わらない、そうだよ、共産党アレルギーを利用しない手はない。
安倍首相が言ってるよ。『気をつけよう 甘い言葉と民進党』。民進党の後ろには共産党がついている、東京がソ連や中国、北朝鮮になって良いのかってやれば、都民はみーんな靡くでしょ。 ソレだな。自民党公明党から率先して不信任案を出せば、形は作れる。当然野党は、野党案を審議しろと言ってくる。これで会期切れで逃げ切れるってわけ。野党案と与党案を並べて甲乙つけて報道するところなんてもうないからね。今日の〇〇新聞、安倍総裁と自民党の『公正中立』を論じているけど、すっかり縮み上がっているね。我々の本音を見抜いて書くのは、せいぜい〇〇ゲ〇ダ〇くらいかな。それで、これは野党も譲れない、都議会では審議の方法を巡って折り合いがつかないからタイムリミットで済むだろう。
でも、今度はおかしなことになる。ほとぼりが冷めるまで、なんとか舛添を保たせないと。ここで辞任なんてされては全て水の泡だからね。そうだ!オリンピック期間中に選挙になったら、2020年開催地として誠に申し訳ない、辞任するかどうかは、リオオリンピック後に考えさせて欲しいとやらせるか?それまで稼げれば、オリンピックの興奮に消されて、舛添批判は下火になるかもしれない。
それでもダメなら、こちらも舛添後の都知事候補者を選ぶ時間が稼げるからね。先日事務次官を退任した〇〇さんなんて良いんじゃない。〇票が来るよ。18歳選挙権の意味打ち出してもイイ。 そうだよ。参議院議員選挙後だから、例の民進党の女はまさか都知事選には出ない。もし、でる気配が見えたら、〇票期待の『親父さん』にご出馬願わなくても、小池さんとか石原さんでも立てるぞ!と脅せば、〇〇参議院議員本人は強気でも、〇〇〇ケン〇〇は、絶対引き止める。せっかく〇〇ってヤメ〇の女を発掘したのに、国政から党の看板でもある仕分けの名手が消えるだけでも痛いからね。
ウチは、仕分けで消えた野中さん戻ったばかりで意気上がってるし。参議院議員選挙を乗り越えれば、舛添だろうが誰であろうが大勢に影響ない。引き延し! だけどオリンピック後、つまり参議院議員選挙後まで、舛添は持ちこたえても、そこでヘンな色気出して、都民は未だ怒っているのに辞めなかったらチョット困るけど。そんなときは、その後を保証しておけば良いか?そうだな、いきなり自民党へ復党は無理でも、お金のことに心底反省したとでも言わせて、おおさか維新にでも入ってもらうか?それとも今回議席が取れない新党改革に何かみやげ渡せば、元代表やった新党改革が引き取ってくれるかもしれない。
ミッチーじゃなく〇ッ〇ーか、彼もバッジの魅力に勝てずに、今回おおさか維新の比例で出るからね。
そうだね。いきなり自民党に復党はないが、改憲で意気投合するあそこに、とりあえずクッションの役を頼んだよね。あの手使えばよいか。 ソレだな。いつの日にか反省した舛添要一氏は自民党復党、だから今は、とにかく参議院議員選挙前に選挙にならないよう、しかも都議会与党が舛添要一東京都知事を擁護したように見えない形が必要だ。
それは、不信任案を出して時間切れ、舛添にはオリンピック後に検討するとでも言わせておけばよいのか。
そんな声が聞こえてきました。
保育園開園中止・延期問題の本質を考えましょう。
2016年6月13日
東京23区と日本の20の政令指定都市、そして1年前、待機児童数が100人を超えていた39市町の合計82自治体を対象に実施した待機児童調査で、今年4月に開園予定だったのにこれが中止・延期になった認可保育所等は、15自治体で、49園あったことが明らかになったそうです。
このうち、『住民との調整』が理由だったのは7自治体で13園、その理由は、子どもの声や車の通行量増加等への懸念から、住民の理解が得られなかったのだそうです。これは、事実なのでしょう。でも、これ『調査』をした新聞社、安倍晋三内閣総理大臣、そして自民党からかつて目の敵とされていたと言われていたのに、参議院議員選挙前に、報道した意図はなんでしょう。
私は、子どもの声が聞こえる社会は、とても大切だと思っています。
中止や延期になった13園のうち4園が中止を決め、6園が開園時期は未定なのだそうです。「ほら見たことか。保育園が開設できないのは、安倍政権の責任じゃないだろう!」って声が聞こえてきそうです。
待機児童問題は、政府与党として充分やっていると反論がでそうです。 住民の反対の声としては、「静かな地区なのに、子どもの声でうるさくなる」「調理室から臭いがでる」「保育園の送迎で、車や自転車の通行量が増加して危険」等が寄せられるようです。もちろん安全や平穏な生活の保持は、国民として享受しなければならない大切な人権です。最近憲法の『公共の福祉』が、あたかも政権与党から見たそれ、つまり『国家』と同義に使用されるようで気に入らないので、ここでも共存共生と言っておきます。
子どもだって大人だって高齢者だって、安心安全な生活を送る権利はあります。 日本の高度経済成長期を支えてきた世代は、これからの余生、静かに送りたいと願っているのでしょう。一億総中流意識、日本経済が右肩上がりの時代のころと、現代は同じではありません。
いろいろな業態が生まれ、女性や障害を抱えた方々が、社会に出て働く社会そのものは、社会の進歩、人権の高揚とも言えるでしょう。しかし、今保育園待機児童問題で困っている方々は、夫婦家族が外で働いてお金を稼がないと生きていけない実情にあります。一億層活躍社会なんて、言葉倒れでしょ。活躍なんてしなくても良い、普通の安心安全な生活を送りたい、ただそれだけのご家庭が、ほとんどではないでしょうか。 待機児童問題は、政治の責任です。私たちが子どものころ、お母さんは家に居て、夕飯を作ってくれました。家族みんなが働いて、こうして得たお金で消費が活発になり、後世の社会保障費に充てられる、それを信じることができますか。どの自治体でも、保育園入園の優先順位はポイント化され、非正規雇用、アルバイト・バートは、順位が下がります。
ここにも格差があるのです。高齢者にしてみれば、自分たちは働き蜂だった、老後はのんびり暮らしたい、給与の中から社会保険料もしっかり払ってきた、それが少子化となった今、なんで保育園がもてはやされ、自分たちの安寧な生活が乱されるのか、納得できない面はあるのでしょう。 なんでこんなことになったのだと思われます?私は、『成長』を経済政策に組み入れようとする政権与党の時代錯誤だと考えます。いつも言うとおり、少子高齢化社会に、そもそも成長ってあるのですか。
今、かつての働き蜂たちが、落ち着いて安心安全な生活をしたいと願うのはよくわかります。そんな社会に、競争による成長は、馴染むはずがないのです。だいたい資源が乏しく、自給率が著しく低い国土です。外交でもアメリカ一辺倒、〇〇等アジアの隣国を敵視していますが、アメリカ国債を最も多く保有している国の経済力を、アメリカが無視できるとは思えません。
共和党次期大統領候補者ドナルドトランプ氏、相当意識すると思います。 日本を取り巻く状況がこんな具合であるのに、保育園が開設できないのは、近隣住民との軋轢であるかに捉える報道は、納得できませんね。子ども数が減ってるのに、保育園が不足する言う現実が、この国の経済がどんな状態なのか、わかるというものです。
もし、一生懸命働いて富を築いて、老後を安心して暮らしたい方がおられるなら、その富を分配して、保育園なんかなくても、建設なんかしなくても、万人が生きていける社会が構築されることを、政策として訴えていただきたいものです。
ある若者の声です。奨学金を受けて社会に出て働いた、家庭は持てたが、奨学金の支払いもあって、夫婦で働くしかない、しかし非正規雇用しかないし、保育園には空きがない、そんな状態で働いて、社会保険料を支払っても、国自体が借金だらけ、きっと自分たちの老後は、年金も受け取れないだろう、そんなことが予想されるのに、今の年寄りのために金だけ支払わされた挙げ句の果てには、もはや年寄りになった自分たちには、『保育園反対!』を叫ぶ力はないだろうと。
選挙が行われる前に、なんで日曜日の朝刊の1面に、『開園中止・延期13保育所。今春住民との 調整を理由に』なんて記事を出すのでしょう。ある方向から、『選挙の報道は公平中立に』の要請が奏功したと、聞こえてきそうです。