今年のプロ野球、パ・リーグは福岡ソフトバンクホークスが、セ・リーグは広島東洋カープが、首位を独走しています。
セ・リーグは、広島以外は、勝率5割を切っていて、それは交流戦に、めっぽうセ・リーグは弱いからだとも言われますね。昨年首位を走っていた横浜DENAが、交流戦で失速して、その後記録的な大敗を喫したことは、記憶に残っております。そして日本シリーズ、昨年セ・リーグの代表チームは、パ・リーグのチームに、ほとんど歯が立たなかった感じでした。
今年もそうなっていくのでしょうか。 そんな予感もなきにしもあらすではありますが、広島東洋カープが好調子を維持しているのは、プロ野球ファンにとっては嬉しいことかもしれません。ベテラン若手が一体となって、小気味良い試合を続けているようです。とは言え、かつて(失礼!)の球界の盟主と謳われ、紳士たれ!で有名な読売巨人軍、賭博疑惑なんかあったりして、このところチームに元気ないみたいです。それと阪神タイガース、こちらも以前は『六甲おろし』が甲子園球場を包み、巨人阪神戦は、伝統の一戦と言われて、オールドファンには数々の名場面が脳裏に焼き付いていると思いますが、最近あまり聞かなくなりましたね。
私は関東の人間ですが、阪神タイガースには、関心はありました。 阪神タイガースの本拠地阪神甲子園球場は、兵庫県西宮市にあります。兵庫県には、民間の航空路が開設されている空港が2つあることは、あまり知られていないようです。私は、その両方を利用したことはあります。ひとつは、但馬空港で、大阪伊丹空港との間に、日本航空グループの小型プロペラ機が、1日2往復就航しています。もうひとつは、神戸空港です。神戸市に空港があることは、なぜかあまり知られていないと感じます。
開港10年、比較的新しい空港ではありますが、JAL日本航空の国内路線はありません。神戸空港に多く就航させているのは、スカイマークです。羽田、新千歳、茨城、長崎、鹿児島、那覇を、神戸と結んでいます。 そのスカイマークが、阪神タイガースと、コラボレーションした特別デザイン機『タイガースジェット』を運航されております。これのお披露目の日には、SKY1985便と言う記念便として、羽田空港発神戸空港行きで就航させ、式典には神戸市長、阪神タイガース社長のほか、阪神タイガースのOB吉田義男氏や江本孟紀氏らが出席したそうです。
1985とは、阪神タイガースが初めての日本一になったこの年、1985年4月、当時のクリーンアップバース、掛布、岡田選手が、3者連続で、甲子園球場バックスクリーンにホームランを叩き込んだ阪神ファンには忘れられない年でありました。1985年昭和60年は、私が東京弁護士会に登録した年でもあります。 このプロジェクトは、神戸空港を拠点ともしているスカイマークが、同社を知ってもらい、また、関西地域の魅力を全国に発信させていく試みとして、今年10月まで、特別デザイン機『タイガースジェット』を就航させるものですが、神戸市としても、神戸空港が、関西全体の中で、しっかりとした役割を果たすことが有用との見立てがありました。
そもそも神戸空港の存在は、あまり知られていないからです。阪神球団としても、タイガースジェットが注目されることで活気づき、阪神タイガースが、良い成績を残せるよう励むことになるでしょう。三者三様の相乗効果が期待されます。
このタイガースジェット、先週搭乗しました。機体には、咆哮するトラのマークのロゴがあり、機内には、六甲おろしが流れていました。キャビンアテンダントは、スカイマークが、阪神タイガースを意識したユニフォームを纏い、座席ヘッドレストカバーも、トラ仕様になっていました。関西と言えばお笑いのイメージがあるのですが、阪神タイガースには甚だ失礼ながら、巨人軍やソフトバンク等ではなく、トラ仕様の阪神だから楽しめる感じがするのです。タイガース球団社長は、これを機に、阪神タイガースは良い成績が残せるよう頑張ると言われましたが、まさに常勝軍団の仕様では、つまらないですね(失礼!)。
リラックスして、出張先に向かうことができました。 このタイガースジェット、神戸空港を中心に、日本中を飛行しています。前日に、翌日の就航路線が発表されるようです。なかなかない機会、しかも神戸空港とは関係ない路線で搭乗することができ、ラッキーでもあり、なんか可笑しくなりました。阪神タイガースをバカにしてはいけません。
これから暑い時期、タイガースジェットの機内にあった簡易うちわ、重宝します。裏には、SKY✖︎tigersとあるこのうちわ、これを持ち歩いて、暑い夏の各地を訪ねたいと思いました。