安倍内閣の菅義偉内閣官房長官が、官房長官在任数歴代1位の記録を打ち立てました。 内閣の顔、政権のスポークスマンの印象が強い官房長官ですが、確かによく見るなぁ、すっかり知名度が上がったように思います。まずはご苦労さまと言いたいです。いろいろな意味を込めて。 官房長官の在任期間が長いと言うことは、それだけときの内閣総理大臣の在任期間が長い、長期政権が続いていると言うことです。内閣の顔ですから、記者会見を担当するなど、振り返れば歴史の証人ともなり得る立場です。東日本大震災時の枝野幸男氏、『平成』の瞬間を演出した小渕恵三氏、『加藤の乱』を収めた野中広務氏、初の非自民連立政権細川内閣を築いた武村正義氏等等、あるいはときの内閣総理大臣以上にインパクトを残した方々がおられます。親子2代官房長官を務めた方、それは安倍晋太郎、安倍晋三両氏です。安倍内閣が長~くなって、あまりにも内閣総理大臣として歴史に名を残されたゆえか、安倍氏が、かつて第三次小泉内閣で内閣官房長官を務めていたことは、印象薄でしょうね。 安倍晋三氏が内閣総理大臣となられて足掛け4年です。もはや党内に逆らう者なし、国民にも圧倒的な支持を得て、磐石な政権を維持しています。政権を奪還した2012年の衆議院議員総選挙以来、今回は、3回目の国政選挙となります。2013年の参議院議員選挙、アベノミクスを訴えました。 前へ、力強く!はその時から仰っていました。 そしてやったのは、これまで歴代内閣が否定していた集団的自衛権が憲法上認められると言う閣議決定でした。2014年の衆議院解散総選挙、ここでもアベノミクスを訴えて、確実に成果を上げている、この道しかない!後戻りするのか!ってやりました。そしてやったことは、戦争法案と指摘された安保法制の確立です。そして今度も、アベノミクスを訴えています。アベノミクスは道半ば、さらにエンジンをふかすのだそうです。 皆さん、小学校時代は長ったと思われませんか?それは中学校、高校が3年間だったことが影響しているように感じました。 それから大学に進学したとしても、通常4年間で卒業です。子どもが大人になる過程で、3年、4年で次のステップ、成長に進んでいくことが予定されています。安倍首相になり3年以上経過しました。参議院議員選挙も終盤に差し掛かって、安倍晋三内閣総理大臣は、アベノミクスが道半ばから、未だ国民隅々まで行き届いていない、効果はこれからだと説明?するようになりました。でも、それっておかしくないですか? 他に敵なしで3年以上運営してきたのです。 しかも、今回の選挙は、当然政権選択の選挙ではありません。この『ひとりごと』でも触れたかと思いますが、たとえ今回の選挙で与党の当選者が0となり、あるいは参議院から全ての自民党議員が辞職しても、安倍内閣は倒壊しません。そんな悠々自適な政権のトップにいて、道半ばとか、成果はこれからって通る話でしょうか? まあ、消費税増税延期は、『新しい判断』らしいですし、イギリスのEU離脱も預言したと称されておりますから、、、。 しかし、こんな意見にも、耳を傾ける必要はあるのではないでしょうか。 甚だ失礼ながら、この方未だいらっしゃるとは思っていなかったのですが、日本共産党前議長不破哲三氏が、こんなことを仰っています。あの不破哲三氏が、民進党候補の応援に駆けつけた(やってきた)とは、共産党と変わったなと驚きですが、田中角栄元内閣総理大臣を『名を成した政治家』とした上で、「田中角栄氏をしても、日本列島改造論を『田中列島改造論』とは言わなかった、日本の歴代首相で、政策に自分の名前をつけた人がいたでしょうか?」とやったのです。どっと笑いが起きたと報道されています。 集団的自衛権や安保法制のころから、与野党問わず、かつての政界の重鎮たちが、安倍自民党のやり方に批判的な言辞をなさっていました。それを菅義偉内閣官房長官あたりは、「もう、お辞めになった方々」とにべもない対応でした。不破哲三氏にしてみれば、かつてのライバル大きな壁であった田中角栄氏を懐かしむ思いもあったのかもしれませんが、こう安倍晋三氏を一喝しました。 「政策に自分の名前をつけてサミットでも宣伝する。そういう傲慢な政治家だから、党内でも日本の国政でも、独裁的な政治ができるんです」。 何かわからない鬱陶しい感じが、ぱらっとモヤモヤが取れた思いです。 不破哲三氏に指摘されるまでもなく、3年間やって成果がでない、道半ばはないでしょうね。中学高校ならは、履修科目を終えれば卒業、そうでなければ落第退学となるはずです。確かに歴代首相で、3年以上その任にあった方は、そうそうおられません。まして、昨年の総裁選の無投票当選しかり、誰も敵、正確に言えば、異を唱えることができない状態で、さらに人気ではなく、任期が続くのです。 小泉進次郎衆議院議員は、先の総選挙の直後こう言いました。「与党は、もう言い訳ができない」と。 小泉進次郎さん!選挙応援の全国ツアー止めにして、ハッキリおっしゃってくださいよ。 私は、成功失敗を論じること自体ナンセンスだと思っています。あれはもともと議論政策の前提が違うからです。 富裕層にとっては、株が下がったり、円高になると失敗なのでしょう。でも株なんて持っていない庶民からすると、円安になったから生活が楽になるわけがありません。関係ないのです。消費税率に関してもしかり、アベノミクスが失敗したから延期になったからなんてどーでもよく、実質賃金は下がりっぱなしゆえに、少しでも『物価』が上がらず、税金を支払わなくて良いかが、日々の生活に直結するのです。 この選挙、与党が何言おうが、もともとどこに向かう政策なのかで、根本的に私のような庶民には、ぜーんぜーん関係ない世界ですから、アベノミクスの土台に乗る、手の平で成功か失敗かを言い合うこと自体無駄ですね。そんなことしているから、与党改憲勢力『3分の2』なんてことになってしまったではありませんか。3年時間かけて、これからエンジン最大限ふかすなんて言っている人相手に、論戦挑んで無駄でしょうに。噛み合うわけないですから。成績不良者が、これから最大限頑張りますと言って、はいわかりましたですか? 安倍晋三内閣総理大臣は、未だ過去の人?のになった民主党の失政を言っています。確かに本当に過去の人になってしまいましたが、あの頃に戻るのかって、誰だって成績悪い人にはついていかないと思います。その民主党、それを超える期間、政権運営していますね。 出来の悪い人を引き合いにして、私はそれよりはいいんです、あの人たちより長くやればやるほどエンジンをふかして道を完遂するんですって。あまりレベルの高い話ではありませんね。 いよいよ投票日です!