7月19日は、『海の日』です。 今年から、『山の日』も祝日となったと知りましたが、どちらも休めない人間にとっては、とにかく暑い!イメージがあります。海の日を前にして、九州から東海地方にかけて、梅雨明け宣言が出されました。梅雨も嫌だと思われる方も多いでしょうが、これからさらに暑くなります。山梨県勝沼市では、37℃を超えたと聞きました。 暑い時期になりますと、水の事故が起きることが避けられないようです。涼を求める人たちが、事故に巻き込まれるのはとても悲しいことです。特に、水難事故を目の当たりにして、救助しようとして事故に遭う方がおられることは、心が痛みます。今年も、既に幾つか水難事故の発生がニュースとなっています。また、山の日ができたように、夏山のシーズンですね。私もこの時期2回、富士山に登りました。運動オンチですが、今はとても良い思い出となっています。良い人たちに恵まれ、助けられました。山での遭難も、無くしたいものです。 知らなかったのですが、東京湾でも、海水浴がOKになったそうです。葛西臨海公園の海浜が、海の日の時期より、土日祝には海水浴が可能となり、8月からは、28日まで連日オーブンなのだそうです。確かに水質は良くなっていると思いますが、昭和から東京で生活する私は、東京湾は泳ぐところのイメージが湧きません。でも、都会の子どもたちは、遠くに行かずとも、海を知る機会になって良かったと思います。海の有り難さ、怖さを学んで欲しいです。 海も山も楽しいこともあるけれど、危険がいっぱいでもあります。また、海の青、山の緑は、人間の心を揺さぶり、また、豊かにします。そんな人間生活と深く結びついた山海、食いしん坊で酒飲みの私は、つい山海の美味に関心が行ってしまいます。特に魚は大好き、いつも海のある地域に出張すると、地元の百貨店やスーパー、可能であれば市場に出向いて、鮮魚売り場を覗く癖があるのです。 つまり、海の中にいる生き物に、気が行ってしまいます。海は何処までも繋がっているのに、店に並んで商品となった物には、産地が書かれています。それを見るのがまた楽しみです。 その産地は、県単位が一般ではあります。北海道産、千葉産、長崎産などです。でも、細かく産地が書かれているのもあります。例えば、新宿伊勢丹では以前、『神奈川』ではなく、『佐島』と表示されていました。福岡市では、『玄界産』とか、『唐津』『能古島』なんて普通にスーパーでも表示されているのです。 また、北海道内では、農産物に、『夕張』とか『美瑛』などの表示、よく見ます。これもまた、地理の勉強にはなります。 海の日も山の日も、夏休みの時期にあたります。それは、海や山を大切にと同時に、海と山からいろいろ勉強して欲しいの意味があると、考えるべきかもしれません。日ごろスーパーなどで何気なく手にする、目にする山海の美味も、実はこんなところから入って来る、この辺りで獲れるのだと知ると、さらに身近に感じることができるでしょう。 もちろん、山海の美味は、暑い時期だけではありませんが、海や山で遊ぶ、これに触れ合うにはちょうど良い時期に、その祝日が設けられたのも、そこで生きる物も含めて、しっかり学びなさいの意味と考えたいです。夏休みは、暑いから休みなのですか、子どものころ、確実に宿題は出ましたから。 東京の梅雨明けの平均は、7月21日です。 海の日がないころ、この日から子供たちは、おおかた夏休みが始まりました。東京の子どもたちは、海の日と山の日の間に、梅雨明けが来ることが多くなるでしょう。子どものころ、夏休みの宿題は、8月終わりにならないとやらなかったのではないでしょうか? 先のとおり海に山に学ぶべきついでに、海の日と山の日の間に、夏休みの宿題をやってしまうと良いですねと、今の子どもたちは、教えられるかもしれません。子どものころ、海の日、山の日がなかった人間の、梅雨明け間近の暑い日につぶやく勝手なひとりごとでした。