関東地方の梅雨明けはまだですが、37℃を超える気温になるところもあり、ジメジメした暑さは堪らないですね。地球温暖化と言ってしまえば簡単なのかもしれませんが、沖縄県のほうが35℃を超えることはなく、清々しい気候だとも言われます。 今、全国高校野球選手権大会、甲子園を目指す高校球児たちによる地区予選が行われていますが、熱中症で倒れた、搬送された、選手が足りなくて没取試合になった等、毎日のように報道されています。それから関東地方は、このところ身体に感じる地震が続いて、不気味です。 気象関係者の間では、この夏は、観測記録を塗り替える暑さになるのでは?の予想があるそうです。過去最も暑い夏とされた2010年には、熱中症で、過去最多の1718名が亡くなりました。このとき何十年ぶりかの異常気象と言われました。 それは、『ラニーニャ現象』の影響を受けたとも言われていました。『エルニーニョ現象』はよく聞く用語ですが、ラニーニャ現象は、あまり耳にしませんね。いずれも南米ペルー沖の海水温の高低に関わることです。 エルニーニョ現象とは、南米ペルー沖の海水温が、平年よりも上昇することだと知られています。ラニーニャ現象は、これの逆、つまりペルー沖から赤道あたりの海水温が、平年よりも下がっていると、『ラニーニャ現象』と言われるのです。 ただ、エルニーニョ現象ほど『有名』ではないのは、エルニーニョ現象ほどの温度の高低差がないこと、エルニーニョ現象のように、短期に急激に起こるのではなく、数年かけて緩やかに現象が出るとされていて、要は、わかりにくいのだそうです。でも、わかりにくい、緩やかであるがゆえに、異常気象は、長期化する恐れがあるそうです。 ラニーニャ現象が起き、ペルー沖から赤道にかけて海水温が下がると、アジア方面には、暖かく湿った水蒸気が短期間に溜まり、他方、貿易風に乗った海水が、温度が下がっている地域に入ると、冷たい海水と混じり合って積乱雲や雷雲を起こして、大雨を降らせます。 よく、インドやバングラデシュで大洪水が起きるのは、この影響だそうです。このとき日本では、乾燥してた空気が流れ込み、酷暑となりがちと言われます。 今年はすでに5月に30℃を超えた日がありました。ラニーニャ現象の怖いところは、酷暑だけではなく、地域的には、冬に豪雪となることだそうです。ラニーニャ現象が起きたときには、夏太平洋高気圧が、大きく張りだすとされ、今年は、まさにその傾向と気象関係者はテレビ番組等で、説明されていますね。 エルニーニョ現象にしても、ラニーニャ現象にしても、日本から遠く離れた地域で起きた自然現象です。これをどうすることもできないでしょうが、起きたときの対策は、考えておく必要があります。 気象庁は、2010年並みの酷使の恐れを言って、注意を呼びかけています。いちばんいけないのは、大丈夫だと思い込む過信でしょう。エルニーニョ現象、ラニーニャ現象が発表されたら、酷暑だ厳冬だと受け取るべきでしょう。 いつも不思議に思うのは、スポーツをやっている最中に熱中症になることです。私のような運動オンチはともかく、日ごろ鍛え抜いて、指導者もしっかりしてあるスポーツ選手が、どうしてこうなるのか不可解です。 今日の話題の最初に戻ります。マスコミ、特にスポーツ紙は、熱中症のために部員が不足して没取試合となったことを可哀想だのお涙頂戴式に報道していますが、私は疑問です。 スポーツ界では、熱中症対策の一定のルール作りをしているものもあります。例えば高校サッカーでは、試合途中に水分補給のため、試合を止めるのがそれです。雷雨のときは、試合を中止して、選手を引き上げさせるのも、これに似ています。そこには過信はないですね。 私は、甲子園で倒れる選手が出ないか心配です。オリンピックで、真夏の東京を走ることもそうです。天気予報は、結構当たっています。気象関係者が、今年は特に危ない!と言われるので、過信しないよう気をつけて夏を乗り越えたいものです。