夏休みで混雑する北海道新千歳空港で、女性客1人が、保安検査場で、金属探知機による検査を受けずに搭乗待合室に入ったことから、その後の国内線全便について一時出発を見合わせ、当時搭乗待合室にいた全員の再検査を行って、3時間経過したとろに、運航を再開したことが報じられていました。
この影響で、新千歳空港に着陸予定の航空機は、上空で旋回を余儀なくされ、何機かは燃料等の観点から、引き返しや到着地変更を余儀なくされたようですし、欠航もあり、また離発着には、相当遅れが出たものと思われます。 私の記憶では、搭乗客の保安関係でトラブルが起きるのは、新千歳空港の感が強いです。
昨年12月でしたか、若者数人のグループから、「こいつ爆弾持っている」との発言をキャビンアテンダントが聞きつけ、搭乗客を機外に出して、発見者グループの何人かが一時拘束された事件、数年前には、搭乗客が、制限区域内からドアを開けて勝手に外に出たことから、当時居合わせた搭乗客約1250人が、再度保安検査をやり直すことになり、多くの便に遅れが発生した事件、今年の1月ころでしたか、いったんは保安検査場を通過した手荷物の中に、実は機内持ち込み禁止のハサミが入っていたことがわかり、これまた再検査のため、数分空港内の全便の運航を停止して、出発便に数時間遅れが出た事件等ありました。
搭乗客のルール違反は論外ですが、こうも保安検査場側の見落とし等ミスというか、混乱が生じるのでしょうか。保安検査を担当する会社の資質で済まされる問題ではないでしょう。
保安検査場すり抜け?が発生した以上、搭乗待合室にいる搭乗客を機内に入れること、そして航空機を出発させることをいずれも止める選択は正しいと考えます。保安検査場は、万一のためにあるのですから、そこでアクシデントが起きたのであれば、用をなしません。やり直しは当たり前でしょう。でも、何でこんなことが起きるのでしょうか。保安検査場通過は、慣れている私からすると、いろいろ質問されて面倒だなと思うくらいでした。
それだけ丁寧に対応されているということです。 この10年くらい、保安検査場で、『ブー』となったことはありませんでした。それは、もう慣れたこともあるでしょう。金属性のもの持っていないかと言われれば、私だって財布、そしてその中に硬貨は持っています。また、ボールペンや鍵くらい持っています。でも鳴りません。ところが、先日大分空港に向かうために利用した羽田空港の保安検査場で、本当に久々に、『ブー』となったのです。 この日何を持っていたかと言えば、硬貨と鍵くらいでした。
そのままもう一度通過したら、今度は『ブー』はありません。どこが異なるのかわかりませんでした。ただこの日いつもとは、決定的に違うことがありました。それは搭乗する目的と、これに従った服装です。つまり、仕事、出張ではなく遊びですからスーツ姿でなく、ラフな普段着?で保安検査場を通過したのです。私の場合、スーツ姿が普段着であって、むしろ家にいるときの服装に困るわけです。
7月のあのとき、なぜ大分県に行ったのかは、この『ひとりごと』でも、あれこれ書いています。ただ、全くの私用ですから、酷い格好だったことは間違いありません。保安検査場の機械、または人が、なんて思ったのでしょう。ちなみに、私の息子は、毎回必ず保安検査場で、『ブー』となるようです。職務質問?を受けた数は限りなく、家の前でも、「その自転車君の物?」って職質された猛者ですから。 未だ分からないのは、保安検査場で『ブー』となる基準です。数年前、ある空港で、東京に帰る出張族の一行が、『ブー』となってボヤいていました。曰く、行きと帰りと全く同じ格好、同じ手荷物なのに、何で鳴るんだ……。
私は、無作為に、たまにはどんな人でも、『ブー』となる仕組みかと思っていました。つまり、虚仮威しの効果です。でも、そんなふうに見破られたら、元も子もないでしょと思っていました。それで10年くらい『ブー』は無かったので、保安検査場は、適宜しっかりやっているのだと安心の心境となっていたのです。
そしたら先月の経験でした。 なんで鳴ったのでしょね。保安検査場設置の機械が、私のこと、胡散臭い奴だと警告したのでしょうか?私の記憶では、新千歳空港の保安検査場で鳴ったことはなかったです。
新千歳空港、この空港は、国内では珍しい黒字空港です。民営化の動きも活発です。だからとは言いませんが、安心安全は、航空機をはじめとする公共交通機関に携わる方々の使命です。
気になる新千歳空港保安検査場でのアクシデントです。