経済効率は、体重と関係する…?
2014年10月4日
懐かしいプロペラ機に搭乗しました。
座席数は少なく、当然、機内は狭いです。満席でした。
ちょっと嬉しかったのは、荷物の収納に手間取ることが予想されるので、荷物室に預けることに協力をとの呼び掛けに、数人の人が名乗り出たことでした。
定刻に到着でき、時間が気になっていた私は、とても助かりました。
プロペラ機の航路は、利用する人が少ないかといかと言えば、必ずしもそうではないと思っています。
例えば、新千歳-女満別線はなかなか予約が取りにくいことで知られていますし、大阪伊丹と福岡の間にも、プロペラ機が使われることがあります。
これは、座席数に合った航空機のやりくりの必要性から生じるのだと思います。
よく、羽田-新千歳は搭乗率世界一,羽田-福岡,羽田-大阪伊丹までで、世界ベストスリーを取った年度があると報じられます。
世界的に見て、羽田-新千歳が、ドル箱であることはそのとおりです。
しかし、統計は、座席数から割り算するので、実数ならば、お隣韓国の済州島と、金浦や仁川を結ぶ航路,あるいはブラジル国内線などのほうが、上だと言われます。
要は、経済効率なのです。
カラの飛行機を飛ばしても、人件費・燃料費は発生します。福岡-松山、新千歳-函館などは、昔は、ジェット機が就航していました。
そんな事情から、日本の民間航路からボーイング747,ジャンボ機が消えました。子どものころ、SL蒸気機関車を追い回した経験からすると、ジャンボ機がなくなるのは、経済の重要性から生まれた物が、経済を理由に消えていく矛盾を感じます。
唯一の国産として、YS11は、惜しまれながら引退しましたが、近いところで、国産のジェット機がお目見えするようです。
このジェット機の売りは、座席数が少ないことだそうです。
やはり、あるのは経済効率ですね。
そして何か『想定外のアクシデント』が起こってしまうと、政界、財界も、このときとばかりに、経済を優先して、安全が蔑ろにされた可能性に言及するのです。
長く活躍するプロペラ機も、これから生まれる国産ジェット機も、長生きしてもらいたいです。
今日の出発空港での一コマは、プロペラ機,飛行機に、私たちも無理は求めないから、どうぞ長生きしてくださいとのメッセージにも見えたのでした。
でも、どこに荷物を置くかよりも、体の大きさで座席数を余分に取ってしまうような私には、「福本悟さん、体重減らして乗ってよ」と、聞こえなくもありませんでした。
「効率」は荷物だけの問題ではありませんね。
はるばる来たぜ函館へ…
2014年10月3日
本日も出張先より呟きます。
青函連絡船を乗り継いで降り立った函館は、まさしく北の玄関口でありました。
航空路の発達もあり、また、青函トンネルも開通し、2015年度末には、新幹線が伸長し、「新函館北斗駅」が開業するそうです。
そうすると、現在の函館市は、本州から素通りされ、寂しい街になってしまうのでしょうか?
函館市は、津軽海峡に突き出ていて、技術的に、新幹線を通すことは難しかったと説明されることがあります。
新幹線が通るかどうか,特に、新駅ができるかどうかは、さまざまな影響が生じると思います。
新横浜駅は、開通当時、何もなかったと記憶しております。
のぞみ号が停車しない静岡県には、新幹線停車駅が6つあります。
山口県には、「新」が付く駅が3つあります。
その昔、自分の出身地に、急行電車を停車させた運輸大臣が、辞職したことがありました。
高速道路もそうですが、新幹線を通すことや、どこに駅を作るかなどは、
どのような視点で決定されているのでしょうか?
公共交通機関は、そこで暮らす人の手足だと思います。
よく、不採算路線を廃止する際、「自動車などが普及して、そこで暮らす人が利用しなくなったから」と説明されることがあります。
函館市民の方々は、新幹線を利用しないのでしょうか?
最近、函館市の対岸にある青森県大間の原発の稼働をめぐつて、函館市が、これの差し止め請求をしたと報じられました。
原発事故が起きたとき、まさしく地形から、函館市民は、逃げ道がないからだとも言われます。
大間町の方々が、自分たちの生活のため、原発誘致は必要だと判断したとするならば、「なんでよそから文句を言われるのか」とお考えになられても、不思議ではないと思います。
それぞれのふるさとを持ち、ここに根付いて、ささやかに、一生懸命生きている一般市民同士が、あたかも対立するような現実は、明らかにおかしいのではないでしょうか?
これは、市民,「ここで暮らす人のため」というのは単なるお題目であり、利用者の目線に立っていないがゆえに、生じたと考えざるをえせん。
もちろん、そうならざるを得ないのは、そう決めた機関は、彼らの論理では、より重要な視点から、決定したのだろうとは思います。
この点、弁護士は、はっきりしています。
依頼者のため、たった一人のため、社会正義に背かない範囲で行動するからです。
さっきの例であれば、函館市民,大間町民のどちらかの立場に寄らざるを得ないからです。
この単純さが、弁護士の魅力でもあります。
あまり難しく考えないことです。
「はるばる来たぜ函館へ…」は、北島三郎先生の代表作であり、今も口ずさむ名曲ですが、「どうして名曲になったか」の質問に対してなされた答えは、至って単純でありました。
北海道出身の北島三郎氏にとって、初めは、「はるばる来たぜ東京へ…」だったそうです。
ところが、レコーディングのとき、「東京」のところを「函館」と北島さんが替えて歌ったら、「そうだ、このほうが合う」と関係者皆感じて、「はるばる来たぜ函館へ…」になったというのです。
このとき、北島三郎氏に、郷愁の思いがおありだったのか、あるいは、ちょっとしたイタズラ心でやられたのかわかりません。
難しく考えない,何をしたいのか,自分の思うとおりやる,いつもこんな気持ちで過ごしております。
初回無料相談の折、ご相談者の方から、「私は、相手から主張・要求されたことに、どう対応すれば良いでしょうか」というご質問をよく受けます。
私は、「相手にどう対応するかではなく、単純に、あなたは何をしたいのですか」と、ご相談者にお尋ねいたします。
単純・簡単に考えると、楽になりますよ。
「弾は当たらない」
2014年10月2日
本日は出張途中でのつぶやきです。
空港の保安検査場で、長い列ができる,細かいチェックをされる,そんな経験はありませんか?
同時多発テロ以降、この傾向が強いようです。
行きと帰りは全く同じ服装,同じ荷物なのに、なんで『ブー』と鳴るのか、キレた人をみたこともあります。◯◯地方の空港ですが。
安心・安全は、幾重もの無意味・無駄と思われることの積み重ねによって、確保されるのです。
「無駄を怒る」のではなく、「ああ、無駄に終わって良かった」と考えたいものです。
つまり「無駄」とは、「保険」と同じかもしれません。
長い間保険料を支払ったけれども、健康そのもので、ついに保険金は受け取れなかったというのは、喜ぶべきことだと思います。
よく、「保険を掛ける」とも言いますね。
弁護士の利用についても、同じではないでしょうか。
いつでも,気軽に,何なりと話を聞いてくれる,そして、万が一のときは、解決まで導いてくれる,これが顧問弁護士です。
きさらぎ法律事務所福本悟のこのような考えは、みなさまにご理解いただけるようになり、毎年、中小企業や個人事業主の方だけではなく、個人の方とも、法律顧問契約を結ばせていただいております。
「法律顧問料」は「保険料」と考えれば、「無駄」で終わって良かったのです。
さて、空港では、この日搭乗する便に限って、千円くらいで簡単に保険の契約ができる案内があります。
よく航空機を利用する私は、当然、無駄な保険料を納めて搭乗すると思われるでしょう。
実は私、この契約をしたことはありません。
なぜか?
「宝くじと弾は、自分には絶対に当たらない」という図々しい信念があるからです。
こうして今日も、機上の人となるのです。
10月1日、新幹線開業
2014年10月1日
今日から10月。
子どものころ、夏季用の軽装から、冬季用の制服に替わる10月1日は、なぜか毎年暑かった記憶があります。
昭和時代に『青春』を過ごした世代が、10月で思い出すのは、新幹線開業,東京オリンピックではないでしょうか。
これを記念した10月10日は、体育の日となりました。
現在は、クールビズの時代ですし、体育の日も、10月10日固定ではなくなりました。
時代に適合するため?なのでしょう。確かに、もう、慣れてしまった感はあります。
変えるべきものは変える,変えてはならないものは変えない。
この姿勢は大切です。ただ、このバランスの取り方は難しい。
たとえば、家庭裁判所の調停で、『なんでそうなの?』と思っていたら、
調停委員会から、「それは決まっています」なんて言われたことはありませんか。
言葉は違っても、これと類することを言われたと感じられることはあるのではないでしょうか?
確かに、経験と専門性のある機関の発言は、それなりの理由・合理性はあるのかもしれません。
しかし、時代の変化や、いま、当事者が抱えている生の事実を謙虚に認識していないのは、
当事者本人なのか、調停委員なのか、必ずしも断言できないと感じることがあります。
調停委員を批判しているのではありません。
それは、調停に臨む当事者の思いや目指すべきところが、調停委員会にうまく伝わっていないからです。当事者と調停委員のコミュニケーションがうまくとられていないと、どちらが的外れなのか、先に例えると、時代,存在する、生の事実に適合しない姿勢をとっているのはどちらなのかが分からないまま、信頼関係が構築されることなく決裂する,すなわち、調停不成立になってしまうと考えます。
きさらぎ法律事務所の初回無料相談を利用される方で、調停委員に対する不満を仰る方がおられます。 調停のその場に、経験と専門性のある弁護士が代理人として就いていれば、こんなことにはならなかったと思うことが多いのです。 仮に『決まっている』としたら、まず、なぜ決まっているのかを質し、それは変えてはならない決まりなのか、変えるべき決まりなのか、依頼者の目線とバランスに配して検討し、意見するのが弁護士です。
調停がうまくいっていないということは、当事者にとって、何も解決していないということです。
そんなときは、改めて弁護士福本悟が代理人となって、調停の申し立てをいたします。
新幹線のように早くはないかもしれませんが、弁護士福本悟と一緒に、考えてみませんか?
ホームページをリニューアル致しました。
2014年9月30日
こんにちは。
きさらぎ法律事務所福本悟です。
この度ホームページをリニューアルいたしました。
初回無料相談より、解決するまで、『あなたのための弁護士でありたい』と願い、そして、少しでも多くの方に、きさらぎ法律事務所福本悟を知っていただきたいと思い、これまでも、ささやかなホームページをご提供してまいりました。
この間、ご依頼者となられた方のご助言や、初回無料相談にお越しいただいて、アンケートのご協力をお願いするなどし、より良いホームページの構築に試行錯誤した結果、ようやくここに、オープンする運びとなりました。
これもひとえに、きさらぎ法律事務所をご愛顧くださる皆様あってのひとつの成果でございます。
まだまだ至らぬところが多々あるかと存じますが、弁護士登録30年、きさらぎ法律事務所開設20年の節目を迎え、初心と経験を忘れず、務めたいと念じておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。