福本悟が最も気になる7月15日が今年もやってまいりました。
2016年7月14日
7月15日は、博多祇園山笠の最終日、クライマックスである追い山が行われる日です。7月15日と聞いてこれを直ぐに挙げる人は、福岡博多に関係する人、また、『山のぼせ』と言われる人たちです。
博多で大きな盛り上がりを見せていたこの日、1960年7月15日は、岸信介内閣が、総辞職した日でもあります。60年安保に反対するデモ隊が国会に乱入し、当時東京大学に在学中の女子学生が亡くなったあの事件です。
あれから56年、岸信介氏の孫安倍晋三氏は、磐石な政権を確立し、憲法改正を成し得る力を獲得しました。岸信介氏の念願、自らがA級戦犯とされた先の大戦の総括をし、『戦後レジームからの脱却』の到達点日本国憲法の破棄は、安倍晋三氏によりもはや達成目前のところまで来ました。1960年当時は、学生や組合等の組織による抵抗がその大半でした。しかし昨年あたりから声を上げ、まとまりを見せた市民連合、そしてこれに押されてひとつになった野党連合等どこ吹く風、安倍晋三氏には向かうところ敵なしの様相です。
昔と今とを結びつける何かがあるのでしょうか。同じ7月15日に、引き継がれたものがあるようです。1949年7月15日、いわゆる三鷹事件が起きました。これは無人電車が暴走して死傷者が出た事件で、同じころに起きた下山事件、松川事件とともに当時の国鉄に絡んだ謎で、共産党関係者に嫌疑がかけられましたが、いずれも無罪もしくは迷宮入りしています。三鷹事件は、後に被告人の無罪が確定するのですが、1983年7月15日には、いわゆる免田事件で、免田栄氏が、再審を行った熊本地裁八代支部で、死刑となった確定判決を取り消し、無罪判決を受けた日でもあります。
なんか明るくないことばかりではないかと指摘されそうです。
でも、元気を貰える話題もあります。今ちょっとした時の人となっている小池百合子前衆議院議員は、1952年のこの日、お生まれになりました。読売巨人軍と阪神タイガースの前身となる東京巨人軍と大阪タイガースが初対戦したのは、1936年のことでした。また、スポーツ選手で7月15日生まれの方は、結構おられるようです。
『アビスパ福岡』を応援する私は、いくらかサッカー選手を知っているつもりですが、元日本代表の主将柱谷哲二氏、現在の日本代表武藤嘉紀氏は、この日誕生日です。私と同世代、学生時代の箱根駅伝、そして福岡で司法修習中の私に、福岡国際マラソンで強烈なインパクトを残した瀬古利彦氏もまた、7月15日生まれだそうです。医学的に根拠があるのかどうか知りませんが、夏に生まれた子どもは、体力があると言った人がおりました。
7月15日は、ほとんど日本国内は梅雨の最中、特に大雨となるときでもあります。今年もまたその傾向が続きそうです。既に梅雨前線と湿った空気の影響で、九州には活発な雨雲がかかっています。長崎県対馬市では、50年ぶりと言う大雨記録を塗り替えてしまったようです。
引き続き北部九州では、大雨の警戒が必要です。博多祇園山笠はいつも雨、特に追い山ではほとんど雨の記憶です。でも、勢い水と言う水を沿道からぶっかけられますから、雨かどうかはあまり関係ないのです。
このところ鬱陶しい、あまり嬉しくない話題が多いと感じるのは梅雨だからでしょうか。
でも、どなたかが仰っていました。夜明け前がいちばん暗い。これから日本の夜明けを迎えることを信じたいです。その兆しは、ほんの少し、微かに現れていると思います。鹿児島県では、脱原発知事が生まれました。これは川内原発の再稼働を決めた政治に対する抵抗です。辺野古沖移設問題に翻弄される沖縄県では、先の参議院議員選挙で、沖縄県選出の沖縄北方担当大臣は落選しました。また、岩手、宮城、福島では、与党は議席を獲得できませんでした。
言うまでもなくこの3県は、東日本大震災で大きな被害を受け、復興が望まれる地域です。これは、政治の世界が、苦しい方々の痛みがわかっていない、何が〇〇〇ミクスだ!でしょう。そしてまた、我々日本人は、本当に辛い思いをしている方々、弱者と言われる方々に、目を向けてきたのか問われることだ思います。自分がそんな状態に至らない限り、他人事であってはなりません。このことを気づかせた参議院議員選挙でもありました。夜明け前と思いたいです。
私は、雨上がりの街が好きです。
実のところ完璧な雨男なので、なにをいうか!ではあります。雨は嫌なものを流してくれます。雨上がりの街は、潤いを増して元気を齎します。7月15日博多祇園山笠の追い山が終わると、暑~い夏がやってきます。首都圏では水不足が心配されています。水がなければ生きていけません。
しかし水も時には人間にとって脅威となります。雨と水、そして潤いを国民にと願い、過去の、日本の7月15日を想うひとりごとであります。
今年のパワースポット宇佐神宮をご案内します。
2016年7月13日
今年伊勢志摩サミットが行われました。
サミット開催国として議長を務める安倍晋三内閣総理大臣は、これに先立ち、伊勢神宮を参拝されました。伊勢神宮は、日本の皇室の氏神とされ、古代は、天皇家のみが参拝を許されるなど、明治から戦前までは、全ての神社の上に立つ社格外の神社とされ、戦後佐藤栄作氏以降の内閣総理大臣は、正月仕事始めにここを詣でる慣わしです。その伊勢神宮、昨年式年遷宮が20年ぶりになされました。神様がお移りになり、パワースポットとなりました。その翌年から、『おかげ年』と言って、特別な恩恵を神様から
授けていただけると言われますね。
今年のパワースポットとして注目されているのは、宇佐神宮です。実は宇佐神宮、昨年74年ぶりに『本殿遷座祭』という特別な神事が行われました。つまり遷宮が行われたことを意味し、本殿の取り壊しこそしないものの、塗り替えや修繕が行われ、外観もきれいに直されたのでした。それと昨年は、10年に一度の勅使祭も行われています。これは、天皇の使いが派遣されて行われる祭祀で、パワーが漲っているのです。
宇佐神宮は、伊勢神宮に次ぐ第二の宗廟として、皇室からも崇敬される神社です。
また、全国に4万社ある八幡宮の総本宮です。宗廟とは、ご先祖様を祭る場所の意味ですが、伊勢神宮が、天照大神を祭るように、宇佐神宮も、天皇家に繋がる神様を祀っているのです。宇佐神宮のご祭神は3体おられ、一の御殿には八幡大神、二の御殿には比売大神、三の御殿には神功皇后を祭神として、上宮と下宮の両方に祀られているのです。伊勢神宮ならば、内宮と下宮です。 八幡大神は、応神天皇の御霊ともされています。
史実としては、確実に実在する天皇は、応神天皇以降とされる学説が有力ですが、母神功皇后が、応神天皇を胎内に宿した状態で、筑紫国から朝鮮半島に渡って新羅を降伏させたとの逸話から、弓矢にたけた神様で、勝負事賭け事にご利益があると言われます。比売大神は、以前この『ひとりごと』でもお話したかと思いますが、福岡県にある宗像大社の三女神の三柱とされ、縁結びや安産の神とされます。神功皇后は、先のとおり応神天皇を宿して戦ったとされるように、女性を守る神として、崇めれているのです。 宇佐神宮の特徴は、全国では出雲大社とここだけとされる参拝方式があります。
それは、二礼、四拍手、一礼です。一の御殿からお詣りし、必ず上宮下宮両方に参拝しなければならないのです。神功皇后、応神天皇そして宗像三女神もまた、大陸と大きな関わりを持ちました。応神天皇は、大陸文化を広めて国を治めたとされ、神格化された天皇です。八幡大神から、武士の世界では、八幡大菩薩すなわち神仏晋合の崇拝が行われるようになっていくのですが、この宇佐神宮が、その発祥の地とも言われているのです。
さて、パワーアップした宇佐神宮、私は、ある事に気付きました。先のとおり昨年は、天皇の勅使が見えられたものですが、昨年から今年にかけて、合計4回お見えになっています。皇室のこ祭神として、古くから続いているそれはひとつの儀式なのかもしれません。 でも、お優しい今上陛下は、国民の幸せのため、強い思いを込めれて、日本の神々に拝み奉ったのではないでしょうか。憚りながら、そんなふうに考えてしまいました。
昨年陛下は、終戦の日でも、天皇誕生日でも、国民を思い、明らかに日本の舵取りの進む方向に、危惧の念をお持ちであることがわかるお言葉を、述べられておりました。私たちは、天皇陛下の御心を報じ奉り、為政者が憲法を守り、国民のための政治を行うよう、強く監視しなければなりません。
伊勢神宮と同様、昨年大きな節目を迎えた宇佐神宮、私は、パワーをいただくとともに、実在が確認された最初の天皇とされる応神天皇を祀られるこの地に、日本に生まれた者として、一度は来てみたいと思っていたのです。それは、平和が続くことを願ってであります。
伊勢神宮は、天照大神がご祭神で、日本の歴史、神話のスタートの地であります。今年そこに行かずして、宇佐神宮に来たのは、誰かさんがサミットの前に参拝したからだなんて、ケチな了見ではありません。第二の宗廟宇佐神宮、こちらもパワー溢れるご利益豊かな日本のご祭神であります。さて、ここで何を祈願して来たかですって。
それはヒミツです。
福本悟がいちばん落ち着かないのが7月1日から15日までです。
2016年7月11日
7月になると、落ち着かなくなります。それは、『博多祇園山笠』が始まるからです。
博多祇園山笠、通称山笠、博多の人は、山とも言いますが、7月1日から15日の早朝まで行われます。きさらぎ法律事務所の旧ホームページ『よかとこ九州』でも、繰り返し取り上げてきましたので、その謂れ、歴史、意義等は、ここでは繰り返しいたしません。福岡の人間ではない私なんかが完全にハマるのですから、博多っ子は、たまらないですね。 山笠は、博多の総鎮守櫛田神社への奉納の神事とされます。
もともとは、700年以上も前の鎌倉時代、博多の町に疫病が流行ったとき、現在の中国から来た承天寺のご住職聖一国師が、施餓鬼棚と言われる木箱に乗って、町中に清めの水を撒いたのが起源とされています。その後戦国時代、荒廃した博多の町を豊臣秀吉が、『太閤の博多町割り』により、各地域ごとにグループ化して復興に努め、それが現在の『流』となり、現在の7つ残る流れに繋がりました。
もともとは、京都の祇園祭のような豪華絢爛な飾り物を、各町ごと、つまり流ごとに造って、練り歩く慣わしだったところ、江戸時代に、土居流が東建寺で休憩中、恵比須流に追い越された事件が起こり、飾り物を担いで抜きつ抜かれつの『レース』が繰り広げられたのでした。この『事件』には伏線があって、それまで嫁取りは、流れ中での仕来りがあったところ、片方の流れの女性が、他方の流れの男性の元に嫁いだこと、この女性がべっぴんさんであったこと、これを妬んだ?奪われた側の流れが、夫を連れて里帰りしたときに嫌がらせをしたとか、果ては仕返しをしたとかで、この両流れ、ビリビリした空気があって、先の抜きつ抜かれつに至ったと言われているのです。
これが飾り物を担いで走るきっかけとなったわけですが、明治になり、博多の町にも路面電車が登場しました。すると飾り物が、その電線を切断する事故が相次ぎ、一部山笠を廃止するとの意見も出されました。
ここで伝統文化の山笠を残すため、大きな飾り物を展示する『飾り山』と、いくらか小型の飾り物を担いで町中を走って時間を競う『舁き山』に分かれて、現在の『博多祇園山笠』となったのです。東流、中洲流、西流、千代流、恵比須流、土居流、大黒流の7つの流が存在します。 櫛田神社への奉納と言う、いわば神仏混合の祭りとなったのは、流の中に居た櫛田神社の氏子たちが、祇園祭の山車から飾り物を生み出し、ここから櫛田神社への奉納行事として定着したと言うのが通説です。櫛田神社への奉納と言う面から、山笠には幾つか決まりがあります。
その中でも絶対に守られているのは、『山笠期間中は、キュウリを食べない』が存在します。それはキュウリの切り口が、櫛田神社の祇園宮の神紋に似ているからなのです。そして、山笠が、勇ましい男の行事、その歴史の中では、先の男のプライドをかけた抜きつ抜かれつもあったことから、山笠期間は、女人禁制であります。夫婦は、枕を共にしないとも言われているのです。
7月1日になると、福岡市内の彼方此方に、飾り山が登場します。福岡と博多の違い、その歴史についても、これまでこの『ひとりごと』で書いてきました。那珂川を挟んで東側の博多の伝統行事だった山笠、飾り山は、福岡地区にも登場しています。市内天神には複数の飾り山があり、福岡ドーム前にも出ています。中央区天神の『新天町』地区では、子ども山笠も行われています。
そして舁き山、すなわちヤマが動き出すのは10日以降です。最初は、各流れの中を担いで走る『流れ舁き』です。そして12日は、前哨戦となる『追い山ならし』、13日は、唯一山が、博多地区から福岡地区に入る『集団山見せ』、そして14日は、クライマックスへのリハーサルを兼ねた『流れ舁き』が夕方から行われて、いよいよ15日朝4時59分に、今年の一番山が櫛田入りして、フィナーレの『追い山』が行われるのです。 追い山は、各流れが、櫛田神社の清道から、廻り止と言われる須崎町までの約5キロを、高さ4.5メートル重さ1トンはある山を担いで走ってタイムを競い合う行事です。
だいたい32分くらいから36分くらいからかかります。朝4時59分に今年の一番山が櫛田入りして清道を回ったところで、祝いめでたを唄うので、5時より1分前にスタートするのです。各流れが5分間隔でスタートし、追い越し禁止です。 よく言われるのは、㈰なんで朝4時59分にやるのか㈪なんであんな重いもの持つのか㈫なんであんなもの担いで走るのか㈬なんでそうまでして見たいのかの疑問です。
これは、『山のぼせ』の人には説明無用、山があるけん博多たい!で終わるのですが、なんで私なんか無関係な者まで、ハマるのでしょうか。これは、単なるバカとしか言いようがないのかもしれません。今年も7月15日朝4時59分に、博多の街に私は居るはずです。そして、よかヤマやったとそれぞれに語り合って、また来年の山笠での再会を約するのです。 博多祇園山笠、いよいよクライマックスを迎えます。
中学校も高等学校も3年間です。安倍内閣は、ずっ~とアベノミクスは道半ばと言っています。
2016年7月8日
安倍内閣の菅義偉内閣官房長官が、官房長官在任数歴代1位の記録を打ち立てました。
内閣の顔、政権のスポークスマンの印象が強い官房長官ですが、確かによく見るなぁ、すっかり知名度が上がったように思います。まずはご苦労さまと言いたいです。いろいろな意味を込めて。
官房長官の在任期間が長いと言うことは、それだけときの内閣総理大臣の在任期間が長い、長期政権が続いていると言うことです。内閣の顔ですから、記者会見を担当するなど、振り返れば歴史の証人ともなり得る立場です。東日本大震災時の枝野幸男氏、『平成』の瞬間を演出した小渕恵三氏、『加藤の乱』を収めた野中広務氏、初の非自民連立政権細川内閣を築いた武村正義氏等等、あるいはときの内閣総理大臣以上にインパクトを残した方々がおられます。親子2代官房長官を務めた方、それは安倍晋太郎、安倍晋三両氏です。安倍内閣が長~くなって、あまりにも内閣総理大臣として歴史に名を残されたゆえか、安倍氏が、かつて第三次小泉内閣で内閣官房長官を務めていたことは、印象薄でしょうね。
安倍晋三氏が内閣総理大臣となられて足掛け4年です。もはや党内に逆らう者なし、国民にも圧倒的な支持を得て、磐石な政権を維持しています。政権を奪還した2012年の衆議院議員総選挙以来、今回は、3回目の国政選挙となります。2013年の参議院議員選挙、アベノミクスを訴えました。
前へ、力強く!はその時から仰っていました。
そしてやったのは、これまで歴代内閣が否定していた集団的自衛権が憲法上認められると言う閣議決定でした。2014年の衆議院解散総選挙、ここでもアベノミクスを訴えて、確実に成果を上げている、この道しかない!後戻りするのか!ってやりました。そしてやったことは、戦争法案と指摘された安保法制の確立です。そして今度も、アベノミクスを訴えています。アベノミクスは道半ば、さらにエンジンをふかすのだそうです。
皆さん、小学校時代は長ったと思われませんか?それは中学校、高校が3年間だったことが影響しているように感じました。
それから大学に進学したとしても、通常4年間で卒業です。子どもが大人になる過程で、3年、4年で次のステップ、成長に進んでいくことが予定されています。安倍首相になり3年以上経過しました。参議院議員選挙も終盤に差し掛かって、安倍晋三内閣総理大臣は、アベノミクスが道半ばから、未だ国民隅々まで行き届いていない、効果はこれからだと説明?するようになりました。でも、それっておかしくないですか?
他に敵なしで3年以上運営してきたのです。
しかも、今回の選挙は、当然政権選択の選挙ではありません。この『ひとりごと』でも触れたかと思いますが、たとえ今回の選挙で与党の当選者が0となり、あるいは参議院から全ての自民党議員が辞職しても、安倍内閣は倒壊しません。そんな悠々自適な政権のトップにいて、道半ばとか、成果はこれからって通る話でしょうか?
まあ、消費税増税延期は、『新しい判断』らしいですし、イギリスのEU離脱も預言したと称されておりますから、、、。
しかし、こんな意見にも、耳を傾ける必要はあるのではないでしょうか。
甚だ失礼ながら、この方未だいらっしゃるとは思っていなかったのですが、日本共産党前議長不破哲三氏が、こんなことを仰っています。あの不破哲三氏が、民進党候補の応援に駆けつけた(やってきた)とは、共産党と変わったなと驚きですが、田中角栄元内閣総理大臣を『名を成した政治家』とした上で、「田中角栄氏をしても、日本列島改造論を『田中列島改造論』とは言わなかった、日本の歴代首相で、政策に自分の名前をつけた人がいたでしょうか?」とやったのです。どっと笑いが起きたと報道されています。
集団的自衛権や安保法制のころから、与野党問わず、かつての政界の重鎮たちが、安倍自民党のやり方に批判的な言辞をなさっていました。それを菅義偉内閣官房長官あたりは、「もう、お辞めになった方々」とにべもない対応でした。不破哲三氏にしてみれば、かつてのライバル大きな壁であった田中角栄氏を懐かしむ思いもあったのかもしれませんが、こう安倍晋三氏を一喝しました。
「政策に自分の名前をつけてサミットでも宣伝する。そういう傲慢な政治家だから、党内でも日本の国政でも、独裁的な政治ができるんです」。
何かわからない鬱陶しい感じが、ぱらっとモヤモヤが取れた思いです。
不破哲三氏に指摘されるまでもなく、3年間やって成果がでない、道半ばはないでしょうね。中学高校ならは、履修科目を終えれば卒業、そうでなければ落第退学となるはずです。確かに歴代首相で、3年以上その任にあった方は、そうそうおられません。まして、昨年の総裁選の無投票当選しかり、誰も敵、正確に言えば、異を唱えることができない状態で、さらに人気ではなく、任期が続くのです。
小泉進次郎衆議院議員は、先の総選挙の直後こう言いました。「与党は、もう言い訳ができない」と。
小泉進次郎さん!選挙応援の全国ツアー止めにして、ハッキリおっしゃってくださいよ。
私は、成功失敗を論じること自体ナンセンスだと思っています。あれはもともと議論政策の前提が違うからです。
富裕層にとっては、株が下がったり、円高になると失敗なのでしょう。でも株なんて持っていない庶民からすると、円安になったから生活が楽になるわけがありません。関係ないのです。消費税率に関してもしかり、アベノミクスが失敗したから延期になったからなんてどーでもよく、実質賃金は下がりっぱなしゆえに、少しでも『物価』が上がらず、税金を支払わなくて良いかが、日々の生活に直結するのです。
この選挙、与党が何言おうが、もともとどこに向かう政策なのかで、根本的に私のような庶民には、ぜーんぜーん関係ない世界ですから、アベノミクスの土台に乗る、手の平で成功か失敗かを言い合うこと自体無駄ですね。そんなことしているから、与党改憲勢力『3分の2』なんてことになってしまったではありませんか。3年時間かけて、これからエンジン最大限ふかすなんて言っている人相手に、論戦挑んで無駄でしょうに。噛み合うわけないですから。成績不良者が、これから最大限頑張りますと言って、はいわかりましたですか?
安倍晋三内閣総理大臣は、未だ過去の人?のになった民主党の失政を言っています。確かに本当に過去の人になってしまいましたが、あの頃に戻るのかって、誰だって成績悪い人にはついていかないと思います。その民主党、それを超える期間、政権運営していますね。
出来の悪い人を引き合いにして、私はそれよりはいいんです、あの人たちより長くやればやるほどエンジンをふかして道を完遂するんですって。あまりレベルの高い話ではありませんね。
いよいよ投票日です!
今年の流行語大賞が『3分の2』になってからでは遅いんです。
2016年7月6日
参議院議員選挙期間も終盤戦
終盤戦の情勢として、どの新聞社も、与党3分の2に迫るとか、改憲勢力3分の2確実の見通しと報じております。
この選挙、なぜ3分の2がポイントなのかわからずに投票する方、あるいはわからないから投票に行かない方もおられるのではないでしょうか。 『3分の2』が何のことかわからないのは、政権与党が、あえてわからなくしているからです。
参議院議員選挙は、政権選択の選挙ではありません。例えば、この選挙で、与党側の当選者が0だったらどうなりますか?街の中に、『この国が危ない! 民進党=共産党』なる掲示やアナウンスが目につき出しました。これはあたかも民進党等の野党に投票したら、日本が、A国やB国のような共産主義国家になるかの喧伝扇動です。
もっとも例示されるA国は、イデオロギーがどうのと言われる以前に独裁国家、B国は、成金なんとかと言われるごとく、実際は、資本主義を進めていますね。そんな認識が、日本人少なくとも政治の世界では一般化しているのではないでしょうか。 政権選択の選挙ではないことは、憲法上明らかです。内閣総理大臣は、国会が指名します。
もし、衆議院と参議院で異なる議決指名がなされた場合は、衆議院の議決が優先します。予算等でもそうですが、これが衆議院の優越と言われる仕組みです。今衆議院は、過半数どころか3分の2を、与党が占めています。ですから仮に今回の参議院議員選挙で、自民党候補者が1人も当選しなかったとしても、内閣総理大臣が、自民党以外の政党から指名を受けることは100%ありません。まして参議院議員は、選挙の都度半数を改選するのであり、今回任期満了にならない議員は、そのまま残ります。
これがどうして民進党?に投票したら共産党政権ができるというのでしょう。
もっとも、私は、共産党が悪いとは申しているのではありませんので、もし、この『ひとりごと』をご覧になった共産党関係者がおられたら、誤解なきよう願います。
それでは3分の2って何ですか?この『ひとりごと』を書いていたとき、Yahoo!newsか何かで、ある県の新聞社が、その県庁所在地の県民100人に、無作為で質問したそうです。新聞社曰く、「今回の参議院議員選挙は、憲法を改正に前向きな勢力が、 3分の2の議席が確保できる否かが一大焦点の一つになっている。結果いかんでは、戦後政治、人々の暮らしの大きな転換となるが、この3分の2の意味や存在、有権者はどの程度知っているのだろうか?」
その結果、全く知らないと答えた人が83人という数字が出たのです‼︎。
3分の2は、憲法改正を国民に発議できる議席数、これが両議院から発議されて国民に提案されたとき、国民投票にかけて過半数の賛成が得られたときには、憲法が変わるのです。この新聞社、「知らない」と答えた人に、「今回の参議院議員選挙では3分の2と言う数字が注目されている、さて、何でしょう?」と問うたところ、「知らない」「見当もつかない」「???」と続いて、『正解』を教えられたら反対に、「どうして記者さんは、何で書かないの」そして、自民党の改正草案を読んだことがあるかについては、どこか見たことがある人が10人いたそうです。
家族のことが書いてあるとか、新聞報道で知ったが、全部見るのはたいへんなので止めたとか……。
さらに、憲法改正に賛成ですか?の質問については、自民党改正草案を理解している人はほぼ0だったわけですが、賛成が35人、反対が51人、その他は、わからないとの回答であったそうです。 これは、『保守王国』と言われる県の現状です。ほとんどの国民が、この3分の2の意味、重要性を全くわからない、認識しないまま、今回の選挙に臨んでいると言うことです。自民党憲法改正草案は、『憲法』と言う代物ではありません。憲法は、人類が過去培ってきた個人の尊厳を根本規範として存在し、為政者、権力を行使する者を縛る規範です。国民のため、権力者にこれの遵守義務を課したもので、『憲法』と言えども、根本規範を冒すこと、立憲主義を否定することはできないのです。
ここでいちいち自民党草案を取り上げませんが、今回の選挙で、3分の2を与えると、憲法ではない自民党のお触れ書きみたいな国民に向けた命令書が作られることを意味します。憲法あっての国民の生活です。どうしてこの3分の2が、争点になり得ないのでしょうか? 権力者は、自分は縛られたく無い、だから自分が好き勝手ができる『憲法』を作りたいのです。それは憲法ではありません。でも、誰もそんなことを大っぴらに表明して憲法改正の可否なんて、国民に問うわけないですね。
これで何回めかの『アベノミクスを前進させるか、さらにギアを上げ、エンジンをふかすか』が選挙でいわれています。選挙の争点、特に国民生活の変更、戦後政治の転換、戦争放棄を誓った専守防衛政策は、完全に否定されることが、与党側から何一つ説明ありませんね。でも、選挙で議席を確保したら国民から信任を受けたとして必ずやりますよ。安保法制がそうだったではありませんか。
最近では、公約になかったこと、公約と違うことを行うのに、『新しい判断』なるものが用いられています。今回の自民党のマニュフェスト、最後の最後に書かれていますよ。自民党は、憲法改正を党是としている政党だってことを。 今、私は、この3分の2の重大性、隠され真の狙いを、Facebookをシェアするなどして、多くの皆さんに知っていただこうとしています。「3分の2って何?」少しでも、3分の2にひっかかりを持たれた方、どうぞきさらぎ法律事務所弁護士福本悟にご質問ください。
好きなことを思い、好きなことを言い、好きな行動をする、それはもう、認められません。新憲法、すなわち自民党の、自民党による、自民党のための国民にされてしまいます。
今、彼方此方で、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を憲法から無くそう!尖閣に軍事施設を造ろう、天皇を元首と仰ぎ、国体を御璽しよう!の自民党議員らの集会の動画が発信等されています。安倍晋三総裁が会長をされ、実際そんな会議に参列されています。日本が危ない!本当にそう思います。