来来季50歳になる2人のJリーガーの活躍と、井原正巳アビスパ福岡監督の去就が気になるシーズンオフとなっています!
2016年11月24日
11月も終わりに近づくと、スポーツ界もウインタースポーツに変わる気配です。スキーやスケート競技が始まり、マラソンや駅伝競技もこれから本番って感じです。一方でシーズンが終わった競技では、今シーズンでやめる人、チームから離れる人など出る季節でもあり、寂しさも感じます。街にイルミネーションが輝き始め、クリスマス商戦も始まったようであります。 サッカーJリーグは、リーグ戦を終え、あとはチャンピオンシップ、プレーオフ、入れ替え戦が始まります。
プロ野球クライマックスシリーズから学んだとも言われるチャンピオンシップは、2シーン制となっているJ1での年間1位を決めるトーナメントで、昨年からスタートしました。ただ来季は、2シーズン制は無くなるようであり、今年が最後になるかもしれません。選手、スタッフチーム関係者は、システムが毎年変わるのではたいへんだと思います。システムを変えるのは、ファンが喜ぶと言う理由でしょうか。 昨年の今頃は、アビスパ福岡の終わらない闘い、奇跡が起こることを信じて、あちらこちらにアビスパを追いかけ、落ち着かない日常を過ごしました。最終的には師走の大阪ヤンマー長居スタジアムでの歓喜の瞬間に立ち会うことができ、感激しました。J1に復帰した今年は、早々とJ2への自動降格そして完全最下位が決まり、同時にファンとしてのシーズンも終わってしまいました。
いかに力の差があるとは言え、シーズン終盤の試合は、来季を見据えても心配です。今は来年の監督コーチ等スタッフの発表を期待しながら待っているものです。ともあれ、チームの皆様お疲れ様でした。 11月20日には、J2とJ3の最終戦が行われました。来季は、J1からは、アビスパ福岡をはじめ3チームがJ2へ降格します。いっぽうこの日J2からは、コンサドーレ札幌と清水エスパルスがJ1へ昇格を決め、1位とは勝ち点1の差、2位とは得失点の差で3位となった松本山雅FCを含めて4チームの間で、この後トーナメントによる昇格プレーオフが行われます。昨年アビスパ福岡が、『J2史上最強の3位』と言われましたが、今年の1位から3位までも、昨年以上の強さでありました。昨年以外は、3位のチームと雖も、容易にプレーオフを制することができておりません。松本山雅FCも、その他のプレーオフ出場チームも、切り替えて頑張って欲しいと思います。 降格と昇格は、J2とJ3にも起きます。
昨年J1所属チームとして初のJ2を降格した大分トリニータは、見事今季J3を優勝で飾り、来季はJ2に戻ります。同じく昨年J2からJ3に降格した栃木SCは、J3を2位で終え、規定によりJ2への入れ替え戦に回ります。やはり力はあったと言うことです。そして九州のチームがJ2に復帰したと思いきや、これに代わってJ3に降格するのは、福岡県の2つめのチームギラヴァンツ北九州となりました。来年新スタジアムが開業するのに残念です。昨年J2に昇格して好成績を残したツエーゲン金沢も、J3との入れ替え戦に出場となりました。北九州は、かつてスタジアムがJ1昇格の規模を満たしていないとして、J2の6位以内に入りながらも昇格プレーオフに出場できなかった経験を持ちます。本当に厳しいですね。 サッカーJリーグJ2公式戦最終日、札幌市では、北海道日本ハムファイターズが、日本一の祝賀パレードを行いました。
小雨の中だったようですが、多くの市民道民が集まって祝福したようです。この日札幌ドームでは、3万人以上の観客を迎えて、コンサドーレ札幌のホーム最終戦が行われ、札幌がJ2優勝と来季J1昇格を決めました。おめでとうございます。福岡県では、アビスパ福岡がJ1を、ギラヴァンツ北九州がJ2を自動降格となり、対照的な結果であります。 それぞれ新しいシーズンに向けて、頑張って欲しいものです。 ちょっと嬉しいニュースもありました。元日本代表のJリーガー中山雅史氏が、引退後現役復帰して所属するJFLアスルクラロ沼津が、来季J3に昇格するそうです。中山氏は来年50歳です。
キングカズこと三浦知良選手も、49歳になった今シーズン、自身が持っている最年長Jリーグ得点記録を更新しました。来年も、現役を継続すると発表されており、J2そしてJ3で、揃って50歳になった選手による得点が見られると期待しています。そして三浦知良氏や中山雅史氏とともに、日本代表の顔として戦った井原正巳アビスパ福岡監督の去就は、とても気になっています。井原監督だからこそ、就任1年でJ1へ昇格しました。
そして今年の成績です。誰かが責任を取らなければならないのは組織の常、また、日本サッカー界にとって井原正巳氏は、とても大切な方です。アビスパ福岡に引っ張って、ボロボロにしてはならないと思います。井原氏には、良き夢を見せてもらいました。残された今年のサッカー界、アビスパ福岡の話題として、井原正巳現監督がとても気になるシーズンオフであります。どうなっても『井原さんありがとう!』しかありません。
小選挙区制が生んだマズイヒラメについて。
2016年11月18日
現在『一強』無敵で『永遠の与党』自民党。報道されるその支持率、安倍政権への支持率の高さは凄いですね。
以前は、内閣は支持しないが、自民党は支持するとの層がありました。例えば『加藤の乱』のときは、国民の4分の3が支持していない内閣が、自民党だと言う理由だけで自民党議員は信任して良いのかが問われました。でも、結局自民党は支持を失なっていないとして、『反乱』は、鎮圧されました。安倍政権になって、自民党も合わせたように高い支持を得ています。なぜでしょうか?
日本国憲法が施行された後、いわゆる保守合同がなって以来、2回自由民主党は、政権を失いました。最初は、『政治改革』を旗印に、日本新党ブームで沸いた細川護煕連立内閣です。
そしてその後は、いわゆる『政権交代』選挙で大きく議席を獲得した旧民主党による国民新党と社民党との連立政権です。でもその末期と残した遺産?と言ったら小選挙区制と消費増税。とんでもない遺産です。と言うか、その当時から、まんまと自民党にしてやられたと思いました。
天下の悪税消費税については、これまでこの『ひとりごと』で繰り返しその不当性非合理性とその『意図』等について言いましたからもう書きません。小選挙区制の弊害と言うか、これにより何が起きたか、何がもたらされたかについても、ときに応じて言いました。今日は、チョット違った側面からお話したいと思います。折しもアメリカ合衆国次期大統領選挙では、得票総数が勝るヒラリークリントン候補ではなく、各地区に割り当てられた選挙人数を多く獲得したドナルドトランプ氏が当選しましたから、なんとなく死票が多くなる選挙の恐ろしさに気づいた向きもあるかと思います。
小選挙区制の最大の弊害は、死票が多くなることです。つまり『2番』以下の候補者に投じた民意は反映されないことです。保守党と労働党、民主党と共和党のような歴史的にも二大政党制が確立していない国では、馴染まない制度と言わなければなりません。
そして日本では、今この国特有な問題が起きていると感じます。それは、『一強独裁』とヒラメ議員の誕生です。
中選挙区制と言われた旧衆議院議員選挙、同じ選挙区に複数の当選者が出る仕組みです。例えば東京都には、11の選挙区がありました。私が住む旧東京11区は、当選者が5人おりました。定数5の選挙区だと、自民党が2議席くらいで、あとの議席をその他の野党が獲得することが多いです。複数の当選者がいる選挙区では、全て自民党はなかったと思います。中選挙区制の良いところは、得票率にほぼ匹敵する議席が各政党に分配されることです。死票が少ないことは、民意が数字として現れます。この制度のもと、力を発揮してきたのは田中角栄氏率いる旧田中派でした。
中選挙区制は、同じ選挙区内で同じ政党から複数の当選者が出ますので、政党内での争いにもなり得ます。そこで力を結束するため派閥ができます。当選するためには派閥のボスより資金なりを提供され、また、党内での役職獲得にも、派閥の力が左右され、政党の総裁・代表も、各派閥の意向を無視できないところがありました。
中選挙区制は、派閥を促進し、派閥が政治を行う、同じ政党内での争いであるから、候補者は政党を当てにしてお金を用意できない、従って派閥は部下を養うためにお金を集めなければならない、その象徴が、『田中金権政治』と称されるものでした。今でも『政治と金』の問題が露わになりますが、中選挙区制当時のそれとは、質的に異なるのです。
『政治改革選挙』は、派閥政治、金権腐敗政治を無くす!として自民党の分裂、日本新党ブームにより、保守合同以来は初めて、自民党は政権を失いました。そして細川内閣がやったのは、金がかからない選挙として、小選挙区制だったのです。細川護煕氏やこのとき多く誕生した日本新党出身の議員は、米英のような政策本位の二大政党制を目指す意図もあったとされます。でも、実際たくさんの政党が存在する日本では、二大政党制への移行は難しい、結局『一強とその他』になると思われ、その場合、選挙制度を小選挙区制にしたらとんでもないことになると思っていました。悪いのは金権腐敗政治であり、中選挙区制ではありません。当時30代半ばの私は、小選挙区制になった数年先の恐怖を思ったのでした。
さて、旧東京11区、現在複数の選挙区に分かれましたが、全て議席を持つのは自民党です。自民党は、金権腐敗政治をやっていてダメだとされながら、結果として国民から多くの支持を受けたかたちになっています。消費税もそうですね。
それまで選挙が怖くて問題の先送りをしていたところ、名宰相(迷宰相?)野田佳彦氏により、『もう税金は、選挙の争点にしない』と約束していわゆる三党合意により、消費増税がなされました。自民党安倍政権は、消費増税をしたのは民主党、増税の可否について国民に聞くなんて言って、2回も選挙を行い、かつ、2度の機会とされた増税を見送りました。野党の増税できないのはアベノミクスの失敗だとの指摘は、全然国民受けしませんね。
小選挙区制になると、とにかく選挙区で公認されなければなりません。派閥はほとんど機能せず、政党の資金も総裁から託された党幹事長が握ります。中選挙区制で勝ち残るためには、政党内でも勝たなければなりません。自ずから党内は緊張し、派閥内でも勉強します。
ところが今はどうでしょう。党のトップの意向がすべてです。総裁に逆らったら公認されない、自ずから総裁の提灯持ち、腰巾着と成り果てるのです。2012年問題と言われる議員の資質の低下は、端的にこれを物語っています。
細川内閣そして旧新生党羽田孜氏の内閣後、おそらく一生の不覚と思われているであろう小沢一郎氏の読み違いにより、うまいことやられて自民党が政権を取り戻し、二大政党制を目指す建前で、新進党が結成されたもののすぐに解党となり、今日に至ります。本当に、政治改革だの二大政党制だの余計なことをしてくれたと思います。確かに政党である以上、政権を目指すのは当たり前ですが、それは建前であり、誠に失礼ながら、このところ唯一?調子の良い野党日本共産党の政権を希望する国民ってたくさんいんのですかね。
自民党の批判勢力であり、勝手はさせない、緊張感を持って政治を行い、国民隅々まで、小さな弱い意見にも真摯に耳を傾けなさいとなバランスを期待されているのではないですか。
最近田中角栄氏を見直そうとの声があちらこちらから上がっています。日本列島改造論と言う地方にも分配の政治を行いました。確かに派閥を結束するためカネを集めましたが、田中政治により、地方にも、弱者と言われる方にもお金は回りました。元日本共産党書記局長不破哲三氏は、こう言いました。『田中さんのころは緊張感もあったし、真剣な議論ができた。日本列島改造論と言い、決して田中列島改造論とは言わなかった。自分の政策に自分の名をつけるなんて、全く謙虚さがない』。
小選挙区制の罪は重いです。死票が多いのは制度上の問題点です。しかし現在の日本では、『一強』ゆえに、その『一強』の中でしか生きていけなくなるがゆえに、そのトップになんでも従うしかなくなっています。仮に、そのトップがそんなことは考えていないとしても、部下は、きっとトップはそう考えているに違いないと思い込んだら突っ走りますね。先TPP承認を審議する先の衆議院特別委員会、安倍晋三内閣総理大臣は、『いまだかつて自民党は、強行採決をしようと考えたことは一度もない』と述べました。
しかるに、総裁の真意?を忖度した担当の農林水産大臣、『強行採決するかどうのか判断は、自民党の国会対策委員長がする』と発言しました。トップが、『考えていない』ことを、勝手に『考えてしまった』のですね。
日本中、まずいヒラメだらけとなっていきますね。
『震災でたくさん死んだから、辛くても生きていく』と、いじめによる自殺を思い留まった小学校から学ぶいのちの大切。
2016年11月17日
福島第一原発事故で、福島県から横浜市に自主避難した現在中学校1年生の男子生徒が、転入した小学校でいじめを受けて不登校となった問題で、この生徒の代理人弁護士が公表したこの生徒の手記が、反響を呼んでいます。小学校2年よりいじめを受けていた生徒が、6年生になった昨年7月に書かれたものです。
発表した弁護士も、涙を流しておりました。
生徒一家は、東日本大地震後の2011年夏に福島県から横浜市に避難、生徒は入学した市立小学校で、名前に『菌』をつけられたのですが、それは放射能でバイキンができたからだとされ、福島の人はいじめれると思い、辛かったと述懐しています。すぐにいじめが始まり、何も抵抗できなかった、やがてお金を要求されるようになった、『賠償金あるだろう!』と言われ、抵抗できず、悔しかったと言います。
親に内緒で1回50.000円から100.000円くらい持ち出し、トータル1.500.000円にも上る、とても悔しかったけれど、抵抗するといじめが始まるので、何もできず怖くてしょうがなかったと。そして涙を誘うのはこの部分でしょう。
『今まで何度も死のうと思った。でも、震災でいっぱい死んだから、辛いけど僕は生きると決めた』。
この生徒、学校にいろんな話をしてきたけれど、学校は信用してくれなかった、何回も先生に言おうとすると、無視されてたと述べました。在学中の小学校でも、同級生の保護者から、この生徒と金品の授受があると学校に通報があり、生徒の保護者からも、いじめを受けている内容の申し出があったものの、生徒は学校・先生が信用してくれない、無視していると思っています。生徒は不登校になり、現在は、フリースクールに通っているとのこと、いじめで亡くなる子どもがいることから、いじめが無くなって欲しい、多くの子どもたちに、少しでも励みになればとの思いから、生徒自身が公表を決めたのだそうです。
この生徒が横浜市に来たのは5年前で、その直後からいじめが起きています。生徒は信じてもらえなかった、無視されたと学校側の対応を述べています。この手記が発表された途端?教育委員会は調査把握ができていないことを詫びましたが、ハナから調査や対処などやる気ないですね。むしろ知らぬ気づかぬふりをしていたと言われても仕方ないでしょう。学校側は、お金は生徒が自分で渡したと述べたので、いじめではないと判断したなんて言っていました。
生徒がお金をーーしかも万札をーー渡すのは、いじめられたからでしょう。小学生が小学生に『贈与』したので問題なしと言うのですかね。強盗と恐喝の違いってわからないんですかね。犯行を抑圧されてた取られるのが強盗、脅されてやむなく自分の意思で交付するのが恐喝、不本意な意思でも、『渡した』から学校としては取り上げるに足りないと判断したそうです。
コレって、教育者の集団ですか?
バイキンとか賠償金なんてことを子どもたちが言うことについつも、学校は何も感じないんですかね。東日本大震災で苦しむ人たち、その支援の必要性や実態は、学校で教えているでしょう。小学生が賠償金なんて言い出すのは、家庭や学校で、正しく教育されていないからです。いじめの有無だけが問題ではないですね。事は人としての優しさ、助け合うことをしっかり子どもたちに理解させる必要性がありました。
大津市中2いじめ自殺事件の発覚が契機に、与野党の議員立法で成立した『いじめ防止対策推進法』は、2013年9月より遡行されました。『他の児童・生徒が行う心理的・物理的な影響を与える行為』により、『対象生徒が、心身の苦痛を感じているもの』といじめを定義しました。そして不登校を余儀なくされているケース等は、明らかに学校は、事実関係の調査をし、当該生徒保護者に対して情報を提供し、自治体の長に対する通報等相当な措置をすることが求めれています。本件は。どー考えても、この法律に言う『いじめ』であり、被害も発生していて、速やかに相当な措置を取らなければならなかったと言えます。全くやる気ないですね。
どうしてこうなのか。全ての先生たちがそうだとは、思いたくありません。
先生たちは、他にやるべきこと、余計な?ことが多すぎて、できればいじめ対応等したくない、する時間がない、何とかしなくて済むよう願いたいの思いがあるのだと私は考えます。志あって子どもたちの将来のために教育者の道を選んだのです。それゃ子どもは大切で可愛いはずです。しかし、この『現場』にいるためには、先生たちにも守らなければならない決まりがあります。それは平たく言えば点数稼ぎ、ヒラメになること、つまり管理職のおぼえめでたく、管理職は、自治体の長のおぼえめでたくを目指します。学校で『不祥事』があったこと、と言うよりも、それが公にされることを恐れます。
そして教育委員会です。どこの自治体でも、顔ぶれ見ればわかります。自治体の長の肝いりの人がなります。結論は、自治体に不利益とならぬよう、自治体が批判に晒されないようにすることが目的になっているのです。子どもの教育のためではないですね。もう現役をリタイアした人が、名誉職的やっているのであり、熱血漢なんていませんね。結論は決まっています。
いじめや非行は、早期発見が大事だと言われます。しかし、早期にシグナルが出たとしても、『発見』したことにしないよう力がかかるとどうでしょう。いじめによる悲劇が起きるたびに、なんでわからなかったのか、なんで対応しなかったのかの声が出ます。これを知ろうとしない、露わにならないようにする判断方向性があるのです。むしろいじめの発生件数が多くて、すぐに調査等を開始したなんて自治体を表彰でもしたら、どんどん安心していじめについて堂々と、何に阿ることなく調査し対応することに向かうのではと思います。先生たちも、生活がかかっています。個人の資質の問題ではなく、システムそのものを変えていべきです。
いじめ防止対策推進法に沿った対応をして、いじめはあったがいじめを受けた生徒も、またいじめをした生徒も、ともに共存共生できるような
『修復司法』ならぬ『修復学校』ができれば素晴らしいと思います。
子どもは国の宝、可塑性に富むこの時期にこそ、厚い保護をしなければならないのです。それにしても、このいじめられた生徒、本当に偉い、よく踏み留まった。『震災でたくさん死んだから、辛いけど生きていく』。いのちの大切さ、こんな形で教えられるのでした。
マナー違反は、命が危険にさらされる場面では起きません。安全かつ快適が大切です。
2016年11月16日
少し前のことですが、首都圏の鉄道会社のコマーシャルが反響を呼んでいます。
車内迷惑を無くすためのコマーシャルを行っているのですが、あるシーンが問題にされました。それは車内で女性がお化粧をするのは『みっともない』ので止めるよう求めるものでした。特にそのシーン、ガラガラの車内で、座席に座っている女性がお化粧をしているところ、その前に立った若い女性が車内で踊り、先の『みっともない』を言うのでした。
車内でのマナー違反はいろいろ指摘されています。ただこの鉄道会社では、車内でのお化粧は、8位にランクしたとかで、確かに不快感を持つ人はいるとはいえ、そんな迷惑と感じられていないのではないかと言われました。
それ以外にも取り上げるべき迷惑行為はあるのであって、女性蔑視だとの反感を持たれたようです。特に海外に暮らす方からすると、命がけで電車に乗っている日常があり、日本の鉄道は極めて安全優秀であるから、チャンチャラおかしいと言われました。
また、この鉄道会社が運行する地域は、金持ちセレブが多く住んでいるとされることから、上から目線だとの『反感』が出ているとの分析もありました。このコマーシャル、車内で踊るほうが迷惑だとの指摘は置いておきましょう。 私は、車内でのお化粧自体は、別に気にならないのですが、概して発せられるあのシンナーのような匂いはダメですね。これを書いている今も、近くでまつ毛に何か塗っている女性がおりますが、匂いはしません。
よく早く起きて家でやれとの意見が出されます。でも、そんなことはわかっていても、日常がそれを許さない、日々ギリギリの生活を強いられているのかもしれません。時間のやりくりと言えましょうか。迷惑行為ではありませんが、むしろ車内で暇そうにスマホか何かでゲームしている人の方が、余計なお世話ですが、私からすると、感じ悪いです。それこそイイ大人が『みっともない』。
この『ひとりごと』でも何回か取り上げたベビーカー、これの結論は出ているのですが、何も遠慮し、肩身の狭い思いをして乗車する必要はありませんが、これ見よがしに、大っぴらにベビーカーを広げて、お母さんどうし大声でおしゃべりをし、また、子どもにお菓子を与えて散らかす行為は嫌ですね。要するに、ベビーカーがどうのではなく、これを利用する人の心掛けマナーであります。お化粧も、それ自体が問題ではないように思うのですが。以前、膝の上にたくさん化粧品?を並べていた方が、これがひっくり返ったのか、床に色付きの液体様の物が落ちたところを目にしました。
ベビーカーは、小さな子どもが乗るのですが、もう少し大きくなった子どもはどうでしょう。距離が短い首都圏の車両ではあまり目にしませんが、昔新幹線や長距離列車では、子どもが車内を走り回るシーンを、よく見かけました。夏休みシーズン等では、車内放送で、危険ですからお子さまが離れて走らないようにお願いしますとのアナウンスもありました。確かにあの当時の新幹線、今よりよく揺れたように思います。車内を走って?どこかにぶつけて泣く子どもさんを何回か目にしました。これは安全面から問題でした。
でも、最近ほとんど子どもが車内を走り回るなんてシーンは、目にしなくなりました。これはマナー向上なのでしょうか?あるいはポケモンとかゲームを持たれていればおとなしくなる昨今の風潮でありましょうか? 先日日本航空で、『航空機事故』が発生しました。これは、羽田空港に向け、鹿児島空港を離陸して機体が上昇中に、シートベルトを外して乗客のところに近づこうとした客室乗務員が、機体が揺れて床に身体をぶつけて骨折したと言うものです。その原因は、幼児が、抱えているはずの親から離れて、ハイハイしたので、安全のために注意しに行こうとした途端のアクシデントだったと言うことでした。
ネット社会では、親に対する非難がなされています。 事故に遭われたCAさん、職業意識が強い方で、お気の毒です。また、これは規定とは言え、航空機事故とされたJALも災難だったかもしれません。この航空機事故、あまり報道されていないので、幼児が親から離れてハイハイした経緯はわかりません。親を振り切るような強い力が出て、驚いたのでしょうか。この幼児が怪我をしなかったことを良しとすべきでしょうか。
流石に航空機内で子どもが歩き回る、ましてハイハイすることは、滅多に見られませんね。 自分たちの命がかかっているときは、マナー違反は起きないと思います。ただ、この航空機事故、座席がない3歳未満の子どもでしたから、危険かどうかわからなかったのです。車内でのお化粧は、それをしたからと言って電車の安全に影響はしないと思えば、禁止しても効果ないでしょうね。
マナー違反は、安全性と関係ないと思っている人が行うのではないでしょか。確かに安全であれば良いのですが、公共の場では、人をハラハラさせない、不快にさせないことも大切です。自分がされたら嫌だと思えるかどうかが、マナー規則の基準ではないでしょうか。
沖縄県民に対する『土人発言』に関する沖縄担当相の発言について。
2016年11月15日
アメリカ合衆国次期大統領に、ドナルドトランプ氏が就任します。
トランプ氏の当選は、大方の予想を覆すものでした。なぜなら、民主主義の先進国と言われるアメリカで、レイシズムや排外主義を隠そうとせず、選挙期間中も、移民や女性に対して激しい差別的発言をしていたトランプ氏、『まさか』の思いが識者と言われる方々にはありました。
でも私は、トランプ氏の極端な孤立排外思想が、国民に受け入れられたとは思いません。
新自由主義が、強欲資本主義と言っても過言ではないくらいの経済格差が生まれ、ヒラリークリントン氏は、エスタブリシュメントのシンボルのように『捨てられた市民』には、思えたのでしょう。さて今日は、トランプ現象や格差について、お話するのではありません。差別はアメリカではなく、日本社会に起きているのではないかの観点からの『ひとりごと』です。
沖縄県国頭郡東村の高江地区のいわゆる高江ヘリパッド工事現場で、工事に反対する人に対して、動員された大阪府警の警察官が、『ボケ、土人が』と発言しました。後日この発言をした20代の警察官は、土人が差別用語とは知らず、土で顔を塗った人を見たから思わず『土人』と呼んだと述べたとのことです。大阪府警の警察官に採用されるのに、どの程度の能力を要するのか聞いて見たいです。土で顔を塗った人を見たから、咄嗟に『土人』と表現したとは……。相当な理解力想像力です。
賢い警察官にしてみれば、全くの偶然となったわけですが、『土人』は、紛れもなく差別用語です。 以前この『ひとりごと』でも、『土人』が差別用語とされた事実、歴史的経緯等を書きましたから、今日は、屋上屋を架すことはいたしません。国会でも、土人論争がありました。アイヌ民族を対象にした北海道旧土人保護法、それはその名称からして差別だと指摘を受け、当時の自民党内閣は、差別的な響きがする、社会通念に照らして適当ではないと答えました。そしてその法律は、1997年に廃止されました。私が子どものころ、チビクロサンボとかホッテントットとか、先の大戦前に大日本帝国が統治していた南の島に住む人々を下げずむように捉えられる用語は、禁句となっていました。
『土人』が、この時代の若者から出てくるとは。 この大阪府警の警察官の土人発言が公にされた段階で、安倍内閣のキーマン菅義偉内閣官房長官は、土人発言は。許しまじきことと指摘しましたし、人権擁護を使命とする法務大臣も、不当な差別的言動だと国会で述べました。発言した当人は、素晴らしい感性?が、たまたま差別用語と一致してしまったわけですが、大阪府警は、軽率で不適切な発言で、警察の信用を失墜させたとして、懲戒処分にしていました。
この問題、これで終結かと思いきやであります。 安倍内閣の鶴保庸介沖縄北方大臣は、土人発言が、沖縄県民の感情を損ねているかどうかについては、しっかり虚心坦懐に、つぶさに見ていかないといけないと述べたとされます。
虚心坦懐とは、随分難しいことを言いますね。土人と言われた当人はもとより、沖縄県の世論は、土人発言に怒り溢れていることは、担当大臣なのに知らないのでしょうか。翁長知事も、会見等で強く非難していますし、沖縄県議会でも、抗議声明が決議されました。こんなこと!虚心坦懐に見る必要もないでしょ。 この鶴保大臣、先週出席を求められた参議院の内閣委員会で、土人であると言うことが、差別であるとは断じることは到底できないと答弁しました。
これはおかしい!閣内不統一ですね。先に指摘したとおり、かつて国会でも、『土人』は差別用語だと明確にされているのです。差別用語とは知らなかったと述べた警察官が、結果的に?差別用語を発した故に処分されています。
断じることは到底できないなんて、誰かに、何か阿ているか、別の意図を持っているとしか思えません。 さらに鶴保大臣、現在差別用語とされるものであっても、過去には流布していたものも歴史的にはたくさんあるとも言いました。これは全く意味不明です。これら差別用語と言われるものは、まさに昔多くの人が口にしていました。それが言われた相手を侮辱する意味あいが含まれていたから、言われた側は傷つき、屈辱感不快感を味わったのです。その積み重ねにより、差別用語だとして使用されなくなりました。『昔たくさんあった』だから何だって言うんでしょう。
ひとり差別用語ではないとか、これから虚心坦懐考えてみるとか、一体何のため? 大臣就任後、辺野古沖移転問題で、沖縄県と国との間に訴訟が係属しています。この大臣、『早く片付けて欲しい』ですって。誰のために?沖縄のことを理解し、沖縄のために仕事ふるのではないのですか?沖縄県選出の前沖縄北方大臣が、『歯舞』を読めなかったのは、単に勉強不足と言えましょう。
しかし、早く片付けてとは、ハナから虚心坦懐に沖縄県民の声を聞く意思はないですね。沖縄県選挙区からは、自民党議員は、小選挙区では議席を得られず、この夏の参議院議員選挙も、厳しい結果が出ました。すると沖縄県選出の議員のパーティで、『選挙結果と政府の沖縄振興策はリンクしています』なんて述べています。ここに見えるのは、政府与党に楯突く者は!の姿勢です。
そんな相手に土人と言おうが、振興なんてドーデも良いと言うことなのでしょう。 トランプ氏、あのレイシズム、排外主義は、グローバル化の行き過ぎで取り残された『普通の人』に向けられたものではありません。
彼を支持した人は、彼の差別的思想に共感したのでしょうか。アメリカを牛耳る1%の富裕層、それは新自由主義で儲けた多国籍企業や既得権層だとされますが、その格差に怒った人々が、トランプ現象を起こしたのだと思います。もちろんトランプ氏は、格差に苦しむ人を、差別しているのではありません。
ところが日本はどうでしょう。
沖縄県で差別されたのは、政権与党に反対する人たちです。つまりかたやアメリカ合衆国、既得権層の支持を受ける歴代のワシントン、そのシンボルであるヒラリークリントン氏に期待しない人々が、トランプ氏を支持したのです。トランプ氏は、決して弱い者、政府に反対する人を足蹴にしたのではありません。私は、トランプ氏の主義主張を支持するものではありません。ただ、史上最強の与党が君臨し、その総裁のもと『一強』が続く日本では。
何としても与党総裁のご意向にそうよう、そのおほえめでたきを得たいがらために、物事を真摯に考えるのではなく、どーすれば気に入られるか、その立ち振る舞いのみに執心しているヒラメ議員が多いことを嘆きます。トランプ氏が支持を受けたことは、日本の民主主義にはあまり影響ないようです。