『北の国此処に始まる』は、私にとっても、北海道の始まりでした。

2016年10月27日
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JR北海道は、特に利用が少ない3路線を廃止し、バスに転換する方向で、沿線自治体と協議することになったと報じられました。

 

その中には、根室本線の富良野新得間が含まれています。100円の営業収入を得るのに必要な営業費用を『営業係数』と言うそうですが、これが1.430円かかっているとのことです。また、1kmあたりの1日の平均輸送人数を『輸送密度』と言うらしいですが、この区間は、152人と算出されたそうです。

 

JR北海道では、輸送密度が500人以下であると、燃料費その他の輸送にかかる経費を賄えないところ、今回挙げられた富良野新得間、留萌本線の深川留萌間、札沼線の北海道医療大学新十津川間は、いずれも輸送密度が200人を切っているのだそうです。

 

札沼線は、札幌から途中までは電化区間で、学園都市線と称していたと思います。もともとは留萌本線の石狩沼田駅までつながっていました。それが新十津川駅までになったのですが、新十津川駅発着列車は1日上下1本だけと言う、鉄道ファンには馴染みの路線ではあります。

 

ファンは、この珍しい列車を追いかけるのには、新十津川駅近くの函館本線滝川駅からやって来ると聞いたことがあります。ですから、この区間が廃線となる可能性については、予想されないではなかったと思われるのです。留萌本線は、本線と名がつくものの、区間が短く、海沿いの増毛留萌間は本年12月に廃止されることが決まっていて、何となく予想できないものではありません。

 

しかし、根室本線富良野新得間の廃止は意外と言うか、ショックを受ける人も、少なくないと想像できます。 赤字路線の廃止が決まると、だいたい騒ぎ出すのは鉄道ファンだと言われます。昔鉄道少年だった私は、大人になって地元の方々、運営会社の苦労を顧みずに勝手なことを言っていたなと反省しきりです。例えば、道内では秘境駅とされたある駅が、鉄道ファンの希望で、まだ廃止になっていない例もあります。

 

ただ、この根室本線富良野新得間に関しては、鉄道ファンならずとも、廃線を惜しむ声はあるのです。私もそのひとりです。 まず、『根室本線』と聞いて、どこ?と思われますか?函館本線滝川駅から富良野、新得を経由して帯広、釧路、そして根室本に続く長い路線です。今では南千歳駅から石勝線があり、十勝道東へ線路は続きますが、その前は、札幌から滝川を経て、この路線で帯広、釧路方面に行くしかありませんでした。

 

特に青函連絡船があったころ、函館釧路間に特急『おおぞら』が、長距離運行されていたのです。そして日本一長い距離を走行する普通列車としても、長く滝川釧路間のデイゲルカーが、その地位にありました。そう言う意味では、根室本線富良野新得間は、まさになくてはならない路線だったわけです。でもこの例ならば、鉄道ファンの域を超えませんね。 『北の国から』をご存知ですか。今では、私がほとんど見ないテレビ局が、昭和56年から放映していた連続テレビドラマです。

 

昭和56年と言う年は、後で知った私の厄年にあたり、司法浪人中であり、いちばん暗い年でした。だからか当時私は、『北の国から』は、全く知りません。北の国からを初めて知ったのは、平成元年に2歳になった長男を連れて、初めて北海道に家族で旅行したとき、ラベンダーで有名な富良野を歩いていたときに、どこからともなく聞こえてきた『あぁあぁあああああぁ、……』の声でした。

 

これこそ北の国からからのテーマ曲、さだまさしさんが、富良野の風景を見て、何も言えず、ただ、あああぁと感嘆して歌となったあのメロデイでした。

 

それから北の国からからの虜になりました。その後も数年間隔で放映された北の国から、全て見ました。その最終章は、『2002年遺言』でした。我が家の息子たちも、途中から知った北の国からを見て、成長したように思います。その北の国から、シリーズ最初のシーンは、田中邦衛さん演じる黒板五郎さんが、吉岡秀隆さん演じる純と、中嶋朋子さん演じる蛍を連れて列車から降り立ったのが富良野の次の駅、根室本線『布部駅』でした。

 

その後数回富良野そして美瑛に行きました。JR布部駅にも行きました。そこには、『北の国此処に始まる』と書かれた木製の看板があります。布部駅近くで線路を渡り、布部川に沿って森林を進むと、北の国からのロケ地となる『麓郷』になります。この道路も何回か通行しました。

 

そして、数々のロケ地を巡りました。その起点となった、此処に始まった布部駅が、廃線により無くなるのです。 北の国から、様々のシーンが蘇ります。

 

あの印象が強すぎて、未だに名俳優吉岡秀隆さんを見ると、『純』と呼んでしまいます。そして、ある女優さんを見ると、純の奥さんだった人!って思ってしまうのです。布部駅が無くなる、北の国からにもありましたが、これも『時代』なのでしょうか。根室本線富良野新得間が無くなっても、北の国からは不滅です。

そんなふうに思ってしまう、ひとつの時代を感じるのでした。

 

定員オーバーで、座席がない乗客を搭乗させた航空機が離陸しようとした事例に関するひとりごとです。

2016年10月26日
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1ヶ月ほど前、福岡空港を出発して離陸しようとした全日空機が、定員オーバーであって、1人分の座席が足りないことが判明して、その状態での離陸が不可能となり、ボーディングブリッジに引き返すアクシデントがありました。

 

『立ったまま離陸』とか、かなり驚きをもって報道されましたが、この事態を知っていくつか考え、思うことがありました。 まず、本当に満席だったのだとわかりました。

 

昔、JRが国鉄だったころ、列車、特に寝台列車は、必ず座席の空きを残しておくと聞いたことがあります。本当に、突発的に、予想しえない万一が起きたときに、対応するためだそうです。もっとも公共交通機関は、可能な限り満席にして運行したいわけです。特に航空会社は、時期によっては上りと下りで搭乗客の数が相当違ってくることがあります。

 

カラの飛行機を飛ばさないことが求めれます。それでも本当に全部の座席を埋めていたとは初めて確認しました。確かに座席数より多く予約を受け付けるので、ときに『オーバーブッキング』が起こることはあります。そのときでも予約客に協力を求めて他便に振り替えてもらい、搭乗人数を減らして出発します。ですから、正真正銘の満席になっていたのだと驚いた次第です。

 

この定員オーバーの事態は、別々の席を予約していた父子が、同じバーコードを使用して搭乗しようとしたことからミスが起きました。本来別々のバーコードを各自使用しなければならないところ、子が誤って父の座席のバーコードをスマートフォンにダウンロード、保安検査場と搭乗口では、同じ人物が2度通過したことになる『警告』が出たものの、係員は、複数回機械にタッチしたからだと思い込み、実は1枚の搭乗券が使用されたことになるので、別の1枚の座席保有者は、搭乗していないことになって、その1座席が、キャンセル待ちの客に割り当てられてしまったと言う流れでした。

 

私も、よく搭乗口で、バーコードがエラーになることがあります。そのときは、また搭乗券をタッチさせてやり直し、通過します。搭乗口で、タッチし直しの場面を見ることは結構あると思います。変に慣れてしまって、どうせ感度が悪かったからとか、機械が『詰まった』のだと判断して、当然のようにやり過ごします。ここには機械も一瞬間違えるが、機械は正しいとの思い込みがありました。

 

バーコードのかざし方が悪かったのでダブルカウントされたと、人間は判断してしまったのです。 バーコードのかざし方による『警告』は、利用者も係員も、 もう慣れっこになっていて、警告の意味をなしていないように思います。いつか保安検査場の『ブー』は、こけおどしではないかなんて申しましたが、これでは何のために機械を用いたのかわかりません。今回のアクシデントは、たまたま父子のもと予約席が、キャンセル待ちにより割り当てられたことがすぐに判明しましたから、安全への不安は少なかったでしょう。

 

しかし、全員正規の予約をした人でありながら、席がひとつ不足すると言うケース、もしかして邪な考えの者が1人紛れ込んでいるかもしれません。

 

むしろたまたま定員オーバーだったから離陸できなくなり、機械に頼る問題性が露呈されたのであり、安全先に警鐘を鳴らしたことになるなら良しといたしましょう。 今回の事態を踏まえ、国土交通省が、2012年以降の統計を取りました。すなわち、運行開始前の航空機で、搭乗手続きを済ませた搭乗客数と実際の搭乗者数が異なるケースが236件発生していたとの結果が出ました。

 

その中で、定員超過は5件あったとされ、いずれも離陸前に定員超過に気づいたと言うまさに今回のANA機と同様のケースです。さらに、離陸後に定員数が合わないことに気づいたケースも報告されたそうです。航空会社は、いずれも搭乗手続きのミスが原因で、同じ席の搭乗券を2枚出した例等が説明されました。

しかし、こんなところで『ひとりごと』を書くのも問題なのかもしれませんが、今回の国土交通省の統計を、公にしたことは秘密はよくないですが、悪用されないか心配であります。

 

機械を頼り、信用し過ぎると、ヒューマンエラーが起きるのだと、肝に銘じる必要があるでしょう。

 

しかも、間違いが起きていることに気づかないのが問題です。 先日瀬戸内海を高速船で渡りました。そのとき、搭乗券購入に際して名前を言いましたが、いざ乗船するときには、番号カードを渡されました。

 

それを下船するときに、係員に渡します。こうすれば、購入したチケットを他人に渡したり、偽名で申し込みすることは可能であっても、実際の乗船数には、齟齬は生まれないと思います。

 

これは人間による手作業です。機械を操るのも人間、私は、人間を信用したいです。

 

JR千葉駅は、今年から3年かけて新しく生まれ変わります。

2016年10月25日
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これから年末に向かう時期、道路工事が多くなる印象です。

これは3月末にも見られる風景で、予算を使い切る意識があると見られています。でも、12月とか3月は、各界とも慌ただしく、ときに工事は交通渋滞のほか、様々な経済上の影響をもたらすことがあります。このところ、街のあちらこちらに、工事の予告版が出てもいます。

長期間の工事となる場合はともかく、例えば戸建住宅の建設も、秋から冬、そして春先に向けての時期が多い気がします。職人さんは、暑さも寒さもたいへんですが、雨が降ると工事ができなくなり、また、寒さは体を動かして気にならなくても、やはり暑さは応える、特に熱中症の危険性が指摘されるようになってからは、従業時間も少しずつとなるからだそうです。

全てが地球温暖化ゆえとは言えないにしても、多少の寒さは可との業態もあると言えますか?

ところで、いつも、いつになっても工事していると感じられる場所ってありませんか?私が自宅から、かつての実家のあったところに行く途中、いつでも工事している箇所がありました。ときに道路を真っ直ぐに、ときに舗装を、ときに幅員拡張を、ときに橋の補強をと、本当にやってない日はないくらいです。

でも、同じ工事を繰り返しているのではなく、先のとおり1つの箇所で、いろいろやっているのです。ですから、ここを通る人車は、わかっているのです。どうせ渋滞するなと。

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私の行動範囲で、いつも工事していると言うか、いつになったら終わるの?と思う場所があります。ひとつは福岡空港、ひとつはJR千葉駅です。福岡空港は、国内線ターミナルが3つと国際線ターミナルがありました。国際線と国内線が離れているの羽田空港でもそうなのですが、国内線が分かれていて、特に第1ターミナルは小さく古くなっていて、JAL、ANAでも行き先によりターミナルが異なるなど、乗り換えに不便とも指摘されていました。

現在の福岡空港、年間の離発着回数は17万回以上、国土交通省が、円滑に離発着できる回数と指定する16万4.000回を超えて、慢性的に遅延が発生しています。そのために到着ゲートやターミナルが変更になるなど、よくわかっている利用者でも、混乱することがあるのです。新ターミナル着工は、混雑緩和と増加する海外からのお客様を受け入れるアジアのハブ空港とする目的があるとされています。平成25年から、本格的な工事が行われています。

でも、いつも行き来する者としては、この新ターミナル構想が持ち上がる前から、いつも、どこか工事していた印象です。例えば、取り付け道路駐車場入り口とか、国内線ターミナルの売店、飲食店の配置などかいろいろです。何か不便があると、小手先の済ませ方をしていると思われ、返って不便を感じました。新ターミナルは、平成31年完成の地上5階地下2階建てで、国内線ターミナルをひとつにまとめられるそうです。

工事が開始されて1年経過したところで、第1ターミナルは、閉鎖されました。さらに搭乗口は減ったでしょうか。混雑気になりますね。

でも、平成31年に完成するかどうか、福岡空港の関係者に聞くと、もっとかかるのでは?と答えが返ってきます。素人目にも、ホントちょこちょこやっている感があります。これだけ利用者が多いので、その目を縫うように、やらざるを得ないのかもしれません。この進捗に接すると、結構ストレスですね。

それと、根本的には、滑走路が1本である点で、混雑緩和は解決しません。紆余曲折あった末、平成37年には、現在の滑走路に並行して、2.5000メートルの滑走路が完成される予定ではあります。ただ、もと板付遺跡の一帯でもあり、現在行われている環境アセスメント次第では、さてどうなるやらと思ってしまいます。いずれにしても福岡空港の工事は、延々と続きます。

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JR千葉駅の工事は、いよいよ今年11月20日に、『一部』完成により、新駅舎が開業となります。県庁のある千葉市の玄関千葉駅は、房総への入り口でもあります。いっぽう、成田や潮来、銚子方面にも向かいます。それでJR千葉駅は、房総方面の内房線、外房線と、佐倉方面に向かう総武本線、成田線が分れるため、駅そのものが、『横広』となっています。要するに、歪なかたちとなっていたのです。それを駅コンコースを3階にして、改札口から各ホームまでほぼ等距離にして、並行感を持たせる造りとなって、生まれ変わります。

そして駅ビルの中に順次店舗他を入れて、ひとつの大きなターミナルとする構想です。開業は、3回3年に分かれるようですが、その第1期開業となる『ペリエ千葉、エキナカ』が、開業するとのことです。

千葉駅の工事、実際いつから行われていたか覚えておりません。ただ、はっきり言って、あまり便利な駅だとは思えなかったので、なんとなくいつも工事をしていた感覚なのです。これから3年間にわたり、駅ビルも含めて順次開業していくそうですが、そこを生活の本拠としていない者としては、単に駅が使いやすくなればよいのです。

工事期間が長い、いつも工事をしていると思えてしまうのは、そのを場所が不便だとか、通るのが面倒だとの感覚があったからではないかと考えられます。私が嬉々として行き来する福岡の入り口福岡空港もまた、工事は延々と続く気配ですが、大好きな福岡の一部、入り口と思えば、工事に携わる方たちのご苦労を思い、楽しみに完成を待つことといたしたいと思います。

 

『どのような立場、どのような状況でも、人は、人に対して可能な限り敬意を持って接するべきです』ーー米山隆一次期新潟県知事の言葉から。

2016年10月24日
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惹かれる言葉がありました。「どのような立場でも、どのような状況でも、人は人に対して可能な限り敬意をもって接するべきです。

 

私の任期は始まっていませんが、私なら、自県の職員が、他県で、他県の方に敬意のない対応をした時に謝罪し、以後改めるよう強く指導することはあっても、『出張ご苦労様』ということはありません」。

 

これは、次期新潟県知事となられる米山隆一氏のツイートからです。

 

『人は人に対して可能な限り敬意を持って接する』。ハッとしました。自分は、そうしていただろうか?まさしく敬意を表しようとしないどころか、人をバカにした態度をとる人に対して、少なくとも心の中では、同じことをしていたのではないか。人は、どんな立場や状況に至っても、人に対する敬意を忘れてはならないのです。 このツイートは、維新の党代表で、大阪府知事を務める松井一郎氏が、大阪府警の警察官に対して『出張ご苦労様』と述べたことを受けてのものです。

 

大阪府警は、沖縄県国頭郡東村の高江地区で進められているいわゆる『高江ヘリパッド』建設再開を巡って、この工事に反対する住民らが近くに座り込んだり、道路を占拠するような事態が発生してこれを排除等するために、他のいくつかの県警とともに、現地に動員されておりました。そこで工事に反対する住民側に向かって不適切な言辞を吐いたことで、多方面から批判を受けたところ、松井知事は、発言の不適切は認めた上で、職務は遂行されており、『出張ご苦労様』と述べのです。 現地に派遣された大阪府警の警察官は、フェンスの前で抗議を繰り返す住民側に対して、最初は丁寧な言葉で退去を求めておりましたが、やがて粗野な言葉となり、『コラァ』『ボケ』に、そして『土人が』と発したのです。

 

『土人』とは、もとは土着のときから、その土地で暮らす先住民を指すとされました。しかし、未開の土地であったり、その暮らしが原始的なものだったことから、野蛮とか粗野とかに転じ、やがて侮蔑する言葉であるとして、放送等の表現の自由規制の面では、差別用語と固定されているものです。 しかし、『土人』と言う言葉が今時20代の警察官から出るとは。先の大戦のころ、日本の統治下にあった南の島での踊りを歌った曲がありましたが、それ以前に、アイヌ民族を北方土人と呼んだり、琉球処分以来の沖縄県にあっても、かつて朝鮮民族や台湾の先住民が、土人として『展示』され、見世物にされた事件も起きており、日本人の一部には、旧来の差別侮蔑意識があったのは否定できません。

 

でも、これは私が小学生のころ聞いた話です。

 

まずもって、20代の若者が、こんな言葉!知っていたのに驚きました。

学校では、そんなこと教えませんから、彼が所属する、あるいは取り巻く社会で、そんなこと!が話題になっていたことを物語ります。この『土人発言』に関して思うところは、別に述べます。今日は、大阪府知事の『ご苦労様です』発言と、その後の弁明にについての思うところであります。現在でも、ご苦労様発言、大阪府知事は撤回していません。

 

でも、反響が大きかったからか、少しずつ修正と言うか、弁明しています。それが全く可笑しい。 問題は、土人と発言した個人を槍玉に挙げているのではなく、ご苦労様って述べた知事の見識が問われているのです。土人と言ったのは悪いが、相手(沖縄県民等反対派?)も無茶苦茶言っている、鬼畜生のように個人攻撃して良いのかってことだと述べました。

 

確かにボケ、土人かと言われて『暴力団か』と言い返した場面は、映像にも出ていました。衆議院本会議場に出頭した内閣総理大臣から、敬意を表しようではありませんかと与党議員総立ちで拍手を受けた方々です。

 

そのような尊敬すべき高貴な御仁が、そのような言動をすれば、驚愕のあまり暴力団か‼️と思わず声を挙げたことが、無茶苦茶言っていることになるのだそうです。

 

それと、私は、『鬼畜生』って言葉知りません。

土人と言われた沖縄県民らが、その大阪府警の警察官個人を、鬼畜生?かどうか知りませんが、執拗に個人攻撃しているんですかね。国民を守るために権力を与えられた警察等の組織を批判しているのだと思いますが。土人なんて言葉は、件の警察官の個人的趣向、思想や向学心の結果知りえて発せられたとは、到底思えません。

 

それにしても、『鬼畜生』ってなんですかね。 維新の党沖縄支部では、松井一郎代表に抗議書を送ると報じられています。この報道が出されたころ、松井一郎大阪府知事は、あれは全国から派遣された全警察官に対して述べたと言いました。

 

この人、潔さだけはお持ちと思っておりましたが、事態が沈静化せず、知事の資質を問われかねなくなって、ちょっと足掻いていますね。大阪府知事が、全国の警察官に対して『ご苦労様』とは、随分丁重と言うか、はたまた上から目線でと言うべきか。沖縄県警他全国から馳せ参じた警察官は、松井氏や大阪府に命じられて、また、大阪府のためにやって来たのではないでしょう。

 

そもそもなんで警察官だけ労いを受けるのでしょう。そこには、それこそ沖縄県で、政府が進めていることを反対する者を排除あるいは摘発することを職務の1つとする立場の者は、『ご苦労様 』となるように取れます。 政府も警察官も、この豊かな国土とそこで暮らす国民の安寧を守るために、権限そして権力を付与されています。時として国民間の調整のために、それを行使しなければならないことも起きます。しかし、それは当然ながら自分に刃向かう者を懲らしめると言うことではありません。

 

あの警察官、普段街を歩いている時に、国民や自分の権利が侵害される危険性を察知したとして、『おいコラ、ボケ、土人』って言うんでしょうか。

 

それはそれでちょっと怖いですが、おそらく『あの時』警察官だから言えた言葉でしょう。

立場、状況により、出た言葉でしょう。 私は、個人的にこの警察官を責めても仕方ないと思っています。先にも申しましたが、個人的に『土人』を調べて知っていたとは思えません。警察官の中で、刃向かう者はなんとやらと、『覚悟』に関して、教育されていたら恐ろしいです。

 

まさに米山隆一氏の言葉が思い出されます。『どのような立場でも、どのような状況でも、人は人に対して可能な限り敬意をもって接するべき』です。大阪府知事の心底には、人に対する敬意を感じられません。

 

『土人』はともかく、沖縄県民は、なぜ反対するのか、高江ヘリパッド問題の根幹は何か、洞察していないと言われても仕方ないです。わずが160人の部落に、オスプレイの飛行場が出来る、それに反対すること、そしてわずかな人数で闘う村人のために、全国から支援の輪が広がっている、たとえ大阪府知事が、あそこにヘリパッドが建設されるのは当然と政治的に考えていたとしても、そうではないと考えている人たちへの敬意が少しでもあれば、『ご苦労様』は、出てこない言葉です。

 

まさに立場と状況に関わりなく、人に対する敬意を持つこと、当たり前のことですが、とても大切なことに気づかせてくれた大阪府知事と次期新潟県知事のツイートでした。

 

東京駅と新宿駅、東京の顔はどちらでしょうか?

2016年10月21日
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『新宿・東京間、乗るなら中央線か丸ノ内線か』を検証した経済誌が出たと聞きました。

 

未だよくわからないのですが、県庁所在地はどこ?と問われた場合、現在東京都はどうなるのでしょう。

例えば神奈川県は横浜市、京都府は京都市、北海道は札幌市でしょう。現在では、都庁は新宿区にありますが、特別区のため、『都庁は東京』となるのでしょうね。 でも、東京で暮らす私は、都民ではない方から、都庁ってどこにあるのですか?と問われたら、迷わず『新宿』と答えます。都民に対して同じ質問をした場合、ほとんどの人が『新宿』と答えると思います。

 

都庁があるから新宿が中心だなんて言いませんが、様々な場面で新宿が、ひとつの東京の顔となっていることは間違いありません。乗降客日本一、高層ビル街や歓楽街、サラリーマンに路上で生活せざるを得ない方々、各国からいらっしゃる外国のお客様、新宿は、多種多様な人と文化、そして匂いがするのです。 一方で東京、ここでは東京駅とその周辺を言いますが、まず東京駅は、日本屈指の鉄道のターミナルです。

 

新幹線の始発駅であることが大きいです。例の『上野東京ライン』が開通して始発駅でなくなったために、今度は埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県もまた、東京駅がスタートとなった気配です。伝統のある駅舎と日本経済の骨格ともなる企業が揃う丸ノ内と八重洲、そして周辺の豪華なホテル群と洒落た飲食店、また高層ビルや夜景なども、新しい東京の魅力とされています。当然海外からのお客様も多く見られます。 その新宿と東京を結ぶ鉄道路線として、JR中央快速線と東京メトロ丸ノ内線があります。丸ノ内線自体は、JR荻窪駅から新宿を通って四ツ谷、東京、御茶ノ水等を経てJR池袋駅までを結ぶ随分遠回りをする路線ではあります。

 

ところが迂回?しているがゆえに、途中駅から途中駅間は、結構利用価値があるのです。冒頭に挙げた新宿東京間の利用もまた、そのひとつです。 都民であっても、山手線の内側で生活し、あるいは仕事に関わっている人はともかく、新宿東京間の鉄道と言われたら、迷わず中央快速線と答えると思います。新宿を出る四ツ谷、御茶ノ水、神田、東京となります。この間14分とされます。いっぽうで丸ノ内線は、四ツ谷までに3駅ある上に、赤坂見附駅や霞ヶ関駅を通り、駅の数は多いですが、19分とされています。意外に少しの差となっているのは、それはJR線は、新宿を出ると線路が大きく迂回するからです。

 

新宿から、あるいはその前の駅から乗車している人が、途中降りずに東京駅まで乗車していることがあります。きさらぎ法律事務所の最寄駅は『新宿御苑前駅』ですが、東京駅に用があるときは、ほとんど丸ノ内線で行きます。途中四ツ谷駅で乗り換えた方が、新幹線等の長距離電車を利用するときには、東京駅までの料金が不要になりますが、中央快速線のホームが高い場所にあることも理由で、私はJRはあまり利用しないのです。 丸ノ内線と中央快速線、新宿東京間の運転間隔は、丸ノ内線の方が概して短いです。特に早朝の時間帯や夜遅くなると、中央快速線といえども、途中『各駅停車』になることがあります。

 

ちなみに、東京池袋間に関して言えば、山手線を利用すると迂回になりますので、丸ノ内線の方が早いです。もちろん新宿池袋間を、丸ノ内線を通して乗車する人はおられないと思います。感心するのは、古くからある丸ノ内線そして銀座線は、6両編成だと言うことです。でも、ラッシュ時の中央快速線の混雑よりは、楽チンだと思います。 JR山手線埼京線の渋谷池袋間は、並行して走行する東京メトロ副都心線の勝ちでしょう。もともとこの区間のJR線の混雑を緩和する目的もあり、現在の渋谷駅埼京線ホームの位置からすると、副都心線に軍配があがるでしょう。

 

副都心線は、その先にも、東急東横線、西武池袋線、東武東上線に繋がることも魅力です。 ただ、相互乗り入れをする路線はどこかで運転見合わせや遅延が起きると、かなり離れた区間にも影響が出ます。副都心線で川越や川崎に行くのに、いつも気になる部分です。この点丸ノ内線は乗り入れがなく、銀座線ともども遅れが発生しにくい路線と言われます。

 

かつて中央快速線は、あまり歓迎できない評価を受けていたことがあり、安全で、時間通り運行されることが、鉄道会社として大切に心掛けていただきたいところです。

 

 

東京と新宿、どちらも都民にとって、全国そして世界の方々からも大切にされなければならないでターミナルです。さて、新宿から東京、あなたならどちらを利用しますか?