5月,東京福岡県人会総会が開かれました。

2011年5月31日
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去る5月26日、平成23年度東京福岡県人会の総会,懇親会が開かれました。

福岡県を愛し、その発展を心から願う者と認められて入会を許された福本悟は、福岡県人会規約に従い、あらゆる機会に、福岡県をPRし、絆を深めるお約束を果たすべく、今年も参加・出席いたしました。

平成23年3月末時点の東京福岡県人会の会員数は、906名です。

小川洋福岡県知事をはじめ、多くの御来賓を招いて、盛大に、楽しく、福岡,そして九州を語る場となりました。


県人会写真


冊子

日本とアジアを繋ぐゲートウェイ,いつも熱く、人に優しい福岡県は、今こそこぞって、日本中に元気と明るさを発進しようと決意が表明された場でもありました。

この余韻も冷めやらぬ5月末まで、池袋の東武百貨店で、『大福岡展』が開催されております。

また、本年9月29日には、東京福岡県人会創立60周年記念会が、福岡ソフトバンクホークス球団取締役会長王貞治氏らを招いて、椿山荘にて開催される予定です。


東武百貨店大福岡展


60周年記念総会チラシ

久し振りに、九州福岡に触れ、嬉しいお土産も貰いました。


お土産

「また明日から頑張ろう」と、決意を新たにしたものでした。

福岡博多の屋台のおはなし(2)

2011年5月17日
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『福岡博多』(この違いは、『歴史のたられば 九州編1』をご参照ください)の名物といえば、『屋台』を挙げる人は多いと思います。

福岡市内には、現在150軒くらいの屋台が出ていると言われます。

それでも、私が在住した昭和の時代からすると、半減した気がいたします。

屋台は、『邪魔』,『汚い』,『美観を損ねる』等の意見があり、営業権の譲渡が禁止されたため、その数は、年々減っています。

さて、前回に引き続き、今回は、屋台のルールについて、『九州大好き,福岡大好きな東京人』から、お話しさせてください。

まず、屋台の基礎中の基礎ですが、屋台は、夜営業します。

午後7時ころから、だいたい翌日午前3時ころまでが一般的です。

屋台は、15人前後で満席になります。

定休日を日曜としている店が多いですが、雨や風が強い日は、だいたいお休みです。

次に、屋台側の決まりとして、『生のものは出せない』があります。

そして、料金表示は、ほとんどの屋台でなされています。

私は、未だに、料金表示がない屋台に入った(見た)ことはありません。

では、客側のルールはどうでしょうか。

『ルール』と言っても、別に、屋台側が決めたものではありません。

博多っ子が、屋台を愛する人たちが、長年培ってきた『伝統』といえましょうか。

まず、大人数での来店は、ご法度です。

これは、屋台の椅子が、12~15人くらいで、いっぱいになるからです。

次に、長時間の居座りも、ご法度です。

並ばなければ入れない屋台は当然として、「多くの人に福博の屋台を味わってもらいたい」という博多っ子の優しさでしょう。

そして、屋台のお客さんは、みな仲間です。

屋台では、時にとなりに座った人が、有名人だったりします。つまり、屋台とは、まさに、『袖触れあうのもなんとやら』の世界です。ぜひ飛び交う博多弁の中に、入ってみましょう。

博多弁の世界に入ることができたら、次は、屋台の大将(店主)の話を良く聞いてみましょう。

大将は、皆屋台が大好きな個性派揃いです。わからないことは、何でも優しく教えてくれます。

しかし、時に、知ったような口をきく人,たとえば、自分はラーメン通であるかの偉そうな態度をとる人は、怒られます。

さらに、屋台にトイレはありません。当り前ですが、先に用を足しましょう。

もっとも、屋台の近くには、必ず公衆トイレがありますから、大将に聞くと良いです。

最後に、注文の順番も考えましょう。

前回、『屋台の三種の神器』の話をしました。

屋台の料理は、中の狭い『厨房』で作られます。

そこで、効率を考えて、たとえば、焼き物はまとめて数本,ラーメンは、締めにまとめて人数分など、客側でも、注文の内容・順番を工夫してあげましょう。

このように、屋台と、屋台を愛する人たちの長い間の努力と苦労があって、めんめんと、日本国中他に例を見ない『博多の屋台』が続いているのです。

福岡博多の屋台は、他の屋台とどう違うの?

それは、次回にご説明いたします。


屋台(福岡市提供)

有明佐賀空港は、九州の国際貨物の拠点となっています。

2011年5月9日
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先の東日本大震災では、海の近くに立地する仙台空港も津波が押し寄せ、甚大な被害を受けました。

空港は、環境保護等の観点から、市街地を離れた海岸近く,または、山中に開港されているところがほとんどです。

九州にあって、否,世界広しと言えども、最も中心地に近いと言われる福岡空港は、例外中の例外です。

北九州空港と長崎空港は、いずれも海を埋め立てて開港したもので、宮崎空港も、海岸近くに立地します。

他方、山間部に目を転じれば、阿蘇山近くの阿蘇くまもと空港,霧島山系の近くの鹿児島空港があります。

ところで、佐賀県に空港が存在することは、あまり知られていないのではないでしょうか。

『有明佐賀空港』がそれです。

佐賀県が管理する有明海の干拓地を活用した標高2m程度に位置する中型ジェット機の離着陸が可能な第三種空港です。

有明佐賀空港には、現在全日本空輸の定期便が、東京羽田を1日4往復就航しています。

以前は、大阪や名古屋を結ぶ航空便があり、空港へのアクセスも、JR佐賀駅以外,たとえば、福岡県柳川市からの路線バスもありました。

有明佐賀空港もまた、地方空港の悲哀を味わっているようであります。

しかし、そんな地方空港の特色を、見事に有効活用したのが、有明佐賀空港でもあるのです。

有明海に面し、周囲に住宅がないこの空港は、夜間の離発着が可能であり、旅客機の貨物スペースを利用した夜間貨物便の就航を可能としたのです。

すなわち、午後8時過ぎに到着する東京便が、深夜貨物専用便となって、羽田を往復し、翌朝6時台の有明佐賀空港発,東京羽田空港行き定期旅客便として、出発するというからくりです。

平成22年10月に、羽田空港の滑走路拡張と、国際便の本格的運行により、さらに九州から中国,アジア,北米,欧州等への国際貨物の出荷がスムーズになったのです。

北部九州にある福岡空港は、夜間使用ができないうえ、通常の旅客機には、貨物スペースが十分に確保できません。

まして、陸上輸送は、時間・距離を有するうえ、荷物の損傷のリスクがありました。

九州内の事業所で生産された荷物が、夜間の貨物便として、有明佐賀空港から、世界に向けて発送されています。

九州では初となる旅客機の貨物スペースを利用した夜間貨物便の就航,活用は、有明佐賀空港が、アジア,世界に向けた九州発物流の拠点たることを意味するものでしょう。

海に近い,周囲に何もない地域だからこそできる,世界に向けた空港として、意義深いものがあります。

4月 九州は、もう初夏の魚が楽しめます。

2011年4月30日
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昨年、『九州の魚の衣替え』の話をいたしました。

『おこぜ』『甲イカ』『かつお』等が旬ですが、南国九州では、関東等でも見掛ける魚が、一足早く食卓に上がっています。

その代表として、『イサキ』『キス』が印象深いです。

イサキは、関東等では、『いっさき』『いさぎ』等とも呼ばれ、スズキ目スズキ亜科イサキ科に属する体長30~40cmくらいの沿岸近くの磯に生息する魚です。

東京のスーパー等では、ほとんど真っ黒な丸物が並ぶことがありますが、黄色,もしくは、オリーブがかった縦縞が見える高級魚です。

関東では、夏が旬とされますが、九州では、産卵前の今の時期から、美味しくいただけます。

塩焼きが代表とされ、刺身も、マダイとよく似て美味ですが、新鮮なイサキが手に入る九州では、『イサキの野菜あんかけ』が、また美味しいです。

キスは、釣りの初心者になじみ深いスズキ目スズキ亜目キス科に属するやや細長い20~30cm,主として沿岸の浅い砂に生息する魚です。

キスは、江戸前てんぷらの常連で、開かれた状態を目にすることがありますが、淡い褐色が、虹色に光るものが、新鮮な証拠です。

これまた夏のイメージが強い魚ですが、九州では、今ころから美味しくいただけます。

当然、刺身もイケますが、実は、フライにしても美味しいのです。

新鮮なキスは、身がホロッと柔らかいです。

イサキもキスも、九州では、2,3ヶ月早く出回り、また、新鮮で美味です。

九州の海が懐かしく思い出されます。

3月 九州は、新しい時代を迎えました。

2011年4月4日
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霧島山系新燃岳の噴火活動は、南九州地域の方々の生活への影響が懸念される中、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は、東日本大震災となって、主として、東北,北関東地方に、深刻な被害をもたらしました。

日本国中が、厳しい環境にある中、颯爽とは言えませんが、平成23年3月12日、九州新幹線が、全線開通いたしました。

九州の経済,文化,交通の拠点として、また、アジアの玄関として賑わう福岡,九州の真ん中に位置し、真っ赤な情熱を持った『火の国』熊本,シンボル桜島に志を重ね、近代日本の礎を担う人物と、その土壌が多彩な農作物を生む鹿児島が、『さくら』,『みずほ』,『つばめ』によって、一つのレールで結ばれました。

先日、東京新宿の京王百貨店で、『九州大物産展』が開催されました。

九州縦断県都観光ルート協議会では、地元を知るスペシャリストが集めたホットな話題,スポットからグルメまで、一挙紹介した小冊子を配布されました。


旅ぺディア

一方、3月22日には、前宮崎県知事東国原英夫氏が、4月10日投票の東京都知事選挙に、立候補の表明をしました。

そして、3月の九州と言えば、『桜』です。

桜前線は、どこまで北上したでしょうか。

九州各地では、『桜』にちなんだ祭が開催中です。

ちょっと気弱になったかもしれない私たちに、南国九州から、熱い空気が風となり、力を与えてくれると思っています。


東京と福岡2月号

ちなみに、昨年いったん閉店した博多ラーメンの名店『しばらく』が、あの懐かしい西新の地に、3月3日、復活しました。

私事ですが、『しばらく』の復活も、新しい九州,進化する九州にふさわしい、嬉しい出来事でありました。

福岡で司法修習生として暮らした26歳から、通っています。

『ドラマチックゲートウェイ九州』へ、ぜひお越しください。


しばらく

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