歴史のたられば九州番外編…コブクロに魅かれて
2010年10月8日
前回の『よかとこ九州』は、宮崎県の旬のスポットをご案内しました。
今回は、宮崎県出身者で、福本が、『いま気になる人』をご紹介したいと思います。
その方は、『コブクロ』の小渕健太郎氏です。
音痴で、多少演歌を知る程度の福本悟が、『コブクロ』を知ったのは、5年位前、たまたま、当時中学生だった二男が持っていたCDの『ここにしか咲かない花』という曲に心を打たれたこと、特に、歌詞の中で、『寂寞(せきばく)』という言葉があり、なんとも言えない言葉がかもし出す情感に、関心をいだいたことにあります。
小渕さんは、幼少期より、音楽に興味を持たれ、ギターを奏で、バンドを組むことがあったそうですが、高校卒業後は、洋服関係の職に就く予定のところ、当時のご実家の事情で、福岡市に本社がある株式会社サニックスに入社しました。
小渕さんは、このサニックスで、何と大阪支店への配属が命じられ、3年後には、同じ大阪府内の堺支店へ転勤,サラリーマンの傍ら、ストリートライブを行なっていたところ、ここで運命の出会いを果たしました。
そう、堺市在住の黒田俊介さんもまた、路上ライブを行なっていて、互いに魅かれ、1998年、ここに『コブクロ』が結成されたのです。
宮崎県出身の小渕さんが、福岡市内の会社に入社しなければ、また、この会社で、九州を出た関西配属が命じられなければ、『コブクロ』は、存在しなかったでしょう。
ちなみに、『株式会社サニックス』の名は、数年前、別の機会に聞くことがありましたが、小渕さんは、コブクロ結成後、この会社を退職しております。
こうしてコブクロの音楽を聴けるのは、その当時のサニックスにも、感謝しなければならないのかもしれません。
小渕さんの詩,言葉は、大いに勉強させられるものがあります。
先の『寂寞』は、ちょっと思いつかない言葉に、ハッとし、引き込まれました。
他にもあります。
『風見鶏』は、向かい風に向かって立ち向かう、どんなときも、まっすぐ進もうとするカッコいい奴なんですよ。
『青い鳥』が、幸せを運ぶと言われるのは、青い鳥が、青空に向かって飛び立ち、やがて青の中に入って見えなくなる、幸せとは、見えないところにある、気付かないところにあると思う。
『風見鶏』も、『Blue Bird(青い鳥)』も、コブクロの曲です。
歌を『聴く』とは、耳から入って門で止まるのではなく、耳に入ると、14(十四)の心に響くのだそうです。
人の話を聞き、人に説明・人を説得するのが、弁護士の仕事です。
小渕さんの言葉,その説明は、いつも多くを学ばせてもらっております。
特に、人との付き合い,愛情に関する部分では、まずは、自らが謙虚であらねばならないと考えられます。
さて、今年2010年は、『じゅうねん』というフレーズで、前半を、先人のカバーの収録に,後半を、路上ライブから始まったコブクロ初の『スタジアムコンサート』が行なわれております。
今年は、大阪,東京,そして、宮崎で開かれました。
2010年10月2日(土),3日(日)の両日、味の素スタジアムで開催された『KOBUKURO STADIUM LIVE 2010』に、行ってまいりました。
《コンサート会場》
《コンサートチケット》
『風見鶏』も、新曲『Blue Bird』も、披露されました。
そして、10月10日(土)は、小渕健太郎さんの郷里宮崎市で、今年最後のスタジアムライブが行なわれます。
今、まさに旬なのです。
今後、福本悟が、気の効いた言葉,あるいは、とても似合わない格好いい言葉を、業務上使ったと感じられましたら、それは、小渕健太郎さんから学んだものかもしれません。
九州宮崎が発祥の地となる『コブクロ』の曲を、ぜひお聴きください。
きっと、何か心に響くものがあるはずです。
《コブクロ「流星」広告》
10月,九州の秋の花の紹介です。
2010年10月6日
前回の『よかとこ九州』では、『ほたる』にちなんだ鹿児島のお話をいたしました。
ほたる(蛍)は、澄み切った空気,きれいな水が、生息の条件と言われます。
霧島屋久国立公園への宮崎県側からの入口小林市には、『出の山公園』という蛍が乱舞するスポットがあります。
出の山公園には、宮崎自動車道小林インターチェンジを、――宮崎方面からの場合、――右に行きます。
同じく、小林インターチェンジから左側,すなわち、えびの高原を経由して、霧島温泉に向かう途中にあるのが、『生駒高原』です。
生駒高原は、今、秋桜(コスモス)が真っ盛りです。
生駒高原は、霧島山系のなだらかな裾野に広がる標高500メートルくらいの高原で、この時期、17種類100万本のコスモスが、色鮮やかに高原を埋め尽くします。
聞いた話として、毎年10月10日(旧体育の日)に、ピンク色のコスモスが、見頃になるよう、厳しく管理されているのだそうです。
近くには、神話のふるさとで、紅葉が美しい高千穂峡や、坂本龍馬と、おりょうさんの新婚旅行の地の霧島温泉郷など、秋ならではの九州を、存分に楽しめるところがございます。
コスモスに誘われて、秋の九州にも、ぜひお越しください。
鹿児島の心に残るお話。
2010年10月5日
このところ、『よかとこ九州』では、福岡の話ばかりをお伝えしておりますので、今回は、『鹿児島』にちなんだ福本悟の『心に残るお話』をお届けしたいと思います。
前回の『よかとこ九州』では、九州と東京を結ぶ『ブルートレイン』が、2011年(平成23年)3月、九州新幹線となって、再デビューする情報をお届けしました。
『ブルートレイン』と並行して、これに競い合うように登場したのは、言うまでもなく、『航空機』です。
1969年(昭和44年)から20年間、昭和を空から見守り続けた航空機といえば、全日本空輸(ANA)の『モヒカンジェット』こと、ボーイング767号機でしょう。
日本が、高度経済成長期に向かう過程で、当時の国内新婚旅行のメッカは、南国九州,特に、宮崎・鹿児島で、機内には、連日、若いカップルの姿が見掛けられました。
この『モヒカンジェット』も、東京・九州間をつなぐ大切な絆で、ビジネスマン,新婚カップル等、多くの人の夢や希望を運びました。
さて、この『モヒカンジェット』、最近、不定期に、羽田空港を拠点に、就航していることをご存知ですか。
全日空では、『懐かしのANAモヒカンジェットで旅に出よう』の案内をしているようです。
そして、先日の出張の際、羽田空港から鹿児島空港まで、はからずも、『モヒカンジェット』に搭乗しました。
《モヒカンジェット》
《モヒカンジェット側面》
昭和の名機、『モヒカンジェット』で到着した鹿児島空港では、例によって、芋焼酎タイムで、鹿児島の名残りを惜しみました。
今回の芋焼酎は、知覧醸造の『ほたる』です。
この『ほたる』という名前には、知覧在住の鳥濱トメさんという女性と、太平洋戦争時の特攻隊員との間の話が由来と言われます。
その一部をご紹介しますと、
『太平洋戦争末期、特別攻撃隊の出撃地であった鹿児島知覧で、『富屋食堂』を営む鳥濱トメさんは、『特攻の母』と、隊員から慕われておりました。
特攻隊員の一人が、出撃前夜、
「明日の夜、ほたるになって、またおばちゃんのところに帰って来るから、(食堂の)中に入れてね」
という言葉を残し、翌朝、知覧飛行場を旅立ちました。
するとその夜、ほたるが一匹、富屋食堂の外から舞い込み…』
というお話です。
この経験を、鳥濱トメさんは、後に語られました。
平和の礎となった先人の魂は、短い一生に光を放つほたるとなって、今も、私たちの心に、平和の尊さを伝えているのです。
私事ですが、太平洋戦争に従軍し、アッツ島,硫黄島などを転戦した父は、晩年、「知覧に行きたい」、「友と会えば、涙が止まらないだろう」と申しておりました。
晩年は、それまでほとんど語らなかった戦争体験を話し出し、知覧に赴く機会がないまま、3年前に、天寿を全ういたしました。
さて、焼酎となった『ほたる』の黒ラベルに金色のデザインは、ほたるの光を想像させるものですが、一方で、緑豊かな武家屋敷が連なる知覧の街の厳粛感を、醸し出しているように思います。
そんな知覧の武家屋敷の中でも、ひときわ目立つ『旧高城家』にご縁を持つ、素敵な友人をご紹介します。
スマイルコンシェルジュ たきれいこさんです。
たきれいこさんは、明石屋さんの『かるかん』に、深い思い出がおありと伺っております。
鹿児島で、明石屋さんの『かるかん』と並んで、忘れてはならない逸品といえば、徳永屋さんの『さつま揚げ』でしょう。
今回の鹿児島でも、空港内の山形屋さんから、徳永屋さんのさつま揚げ、――特に、島津揚げが好物です――を買い込み、芋焼酎を楽しんだことは、言うまでもありません。
さつま揚げは、本当に、芋焼酎に良く合います。
『桜島』,『西郷どん』,『焼酎』の『3S(スリーエス)』は、鹿児島のシンボルと言われますが、『知覧』,『高城家』,『徳永屋』の『3T(スリーティー)』もまた、福本悟にとって、心に残る鹿児島の響きとなっております。
九州新幹線に『さくら』『みずほ』が還ってきます。
2010年10月1日
京と九州をつなぐブルーとレイン『さくら』『はやぶさ』『みずほ』『富士』『あさかぜ』が見られなくなって早や2年。
『九州への夢』『九州のにおい』を詰め込んだあの寝台特急が、九州新幹線博多・新八代間の開通により、今度は、新幹線として登場します。
現在、九州新幹線は、『つばめ』が、鹿児島中央駅・新八代駅間の部分運行で、博多と新八代間は、特急『リレーつばめ』が走行しています。
《つばめ》
《リレーつばめ》
この『つばめ』も、国鉄時代、長く九州内を運行された特急電車でした。
今月JR九州より、九州新幹線(鹿児島ルート)博多・新八代間を、平成23年3月12日に開業すること、これにより、博多・鹿児島中央間が、最速1時間20分で結ばれることが発表されました。
この九州新幹線全線開通に伴ない、JR西日本は、新大阪から博多を経由して、鹿児島中央駅まで直行する新幹線の運行を決定したとのことです。
すなわち、JR西日本,JR九州が、相互直通運転を実施し、これに使用される新幹線こそ、『さくら』『みずほ』なのです。
『さくら』は、新大阪・鹿児島中央間を、約4時間で結びます。
そして、最速の『みずほ』の停車駅は、博多以降は、熊本,鹿児島中央が有力とのことです。
あの郷愁を誘う青い稲妻列車が、今度は、ビジネスに、観光に、装いも新たに、抜群のスピードをもって疾走するのです。
なお、『はやぶさ』は、本年12月に、全線開業する東北新幹線東京・新青森間の最速新車両として、命名が決まっております。
なにか、複雑な思いもいたしますが、一足先に再スタートする兄貴分として、『はやぶさ』もまた、北の人達の夢を運び、頑張ってほしいものです。
JR九州新幹線区間は、山間部が多く、これに車体が適している『つばめ』は、引続き、博多・鹿児島中央間を運行される予定です。
『つばめ』と『さくら』,『みずほ』の取り合わせも、新しい時代を感じさせます。
来春、生まれ変わった九州へ、走り出した『さくら』,『みずほ』,そして『つばめ』を利用して、ぜひお越しください。
9月、新宿はいま、『秋の北海道物産展』で、一足早い秋のにぎわいを感じられます。
2010年9月6日
きさらぎ法律事務所は、東京新宿1丁目に所在します。
そして、弁護士福本悟は、九州大好き人間です。
『よかとこ九州』で、温泉や、魚については、しばしば対比する北海道もまた、実はとても気になる地域です。
今年は、東京も九州も、記録を更新する暑さが続きます。北海道は、少しは涼しいのでしょうか。
現在、新宿のデパートでは、『秋の北海道物産展』が開催されております。
ここも、北から熱い風が吹いているようです。
新宿伊勢丹 8月31日(火) ~ 9月6日(月)
京王百貨店 9月1日(水) ~ 9月14日(火)
小田急百貨店 9月1日(水) ~ 9月14日(火)
このところ、『よかとこ九州』では、九州のお魚の話が続きました。このあたりで、『牛』はいかがでしょうか。
『和牛』といえば九州,『乳牛(酪農)』といえば北海道でしょう。
牛は牛でも、今回は、乳製品のご紹介です。
私のお勧めは、岩内郡共和町の株式会社クレイルが製造・販売するカマンベールチーズです。
上記の『秋の北海道物産展』に出展されています。
クレイルのチーズは、添加物を一切使用せず、しかも、乳酸菌を殺菌しない、まさしく『生』のカマンベールなのです。
クレイルといえば、営業部長こと、取締役西村公太氏の存在が大きいのです。
彼との出会いは、5年前、札幌の帰路,新千歳空港の一角で、姿勢を低くし、丁寧に、穏やかに、そして、熱っぽくチーズを語る青年の姿を見たときでした。
実は、西村さんは、その少し前まで、東京で生活しており、郷里に帰って、クレイルのチーズを知ってもらうべく、自分の足で、言葉で説明していくことを決めたそうで、その真面目な人柄に惹かれたのが、クレイルのチーズを食べ始めたきっかけです。
以来、新千歳空港の『スカイシップ小笠原』で、何回かお見掛けし、旧交を暖めてまいりました。
また、昨年、きさらぎ法律事務所が後援した『日韓知的障害者サッカーフェスティバル2009』では、開催地北海道の関係者として、西村さんには、心からの応援をしていただきました。
そして、『営業部長』は、休む暇なく、全国を掛け廻り、今年、久し振りに、新宿伊勢丹で、お会いしたものです。
これが、新宿伊勢丹で販売されるクレイルのチーズたちです。
よく、『どんな味?』と聞かれます。もちろん、人それぞれの好みがありますが、私の好みは、この2種類です。
これはちょっと表現の仕様がない,クレイルのチーズとしか言いようがない味わいです。「生きている」というか、「動いている」感じです。 この方が、西村公太さんです。
イケメンですね。
新宿が終了すると、9月2日(木) ~ 9月13日(月)まで、クレイルは、西武池袋本店での北海道物産展にも出展するそうです。
九州の魚貝とは、また違った天然の生きたチーズを、ぜひお試しいただければと思います。