アビスパ福岡は、決して強くないけれど、応援し続けます。
2016年3月8日
3月に入り、花粉も飛ぶようになつて、関東では、少し春らしくなってきました。
今年の桜の開花は、東京が最初ではないかとも予想されているそうです。3月に入る前に、2016年サッカーJリーグは開幕しました。
きさらぎ法律事務所は、今年も『アビスパ福岡』の法人後援会に登録されました。それを称するバッジも届きました。5年ぶりにJ1に復帰して迎えた開幕戦は、『バトルオブ九州』の元祖、宿命のライバルサガン鳥栖とのアウエイでの一戦でしたが、さすがJ1に定着しているサガン鳥栖の力は想像以上で、アビスパ福岡は、J1の洗礼を受けた結果となりました。
さて、ホーム開幕戦には、私も、福岡市博多区にあるレベルファイブスタジアムに参戦いたします。この『ひとりごと』がアップされるころには、厳しい?結果が現れていると想像されますが、昨年の感動と、彼らから学んだプロ意識、仲間を大切にする姿勢を引き続き体得したく、応援してまいります。 昨年のホーム最終戦で、今年もチームの主将を託されたアビスパ福岡一筋、『キング』と呼ばれる城後壽選手は、「自分を信じ、仲間を信じ、これまでやってきたこと全てを信じ、関わってもらった全てに感謝の気持ちを持って、J1昇格を勝ち取る」と言われました。
そしてJ1昇格を決めた『師走の大阪長居の夜』では、試合後城後選手は、こうも言っていました。「隣の人のため、周りの人のため、それがチームのために繋がった」。今、私が日本の政治家、これから世界のリーダーとなりうる人に対していちばん申し上げあげたいのは、まさに人を信じ、人のために発言し、行動すること、それができる人が、自分を信じたことになるのだと言うことです。
政府与党の大臣や議員の失言、不適切とされる行動が続いています。確かに政府与党から見れば、失言なのでしょうが、私は、そうは思いません。一部無知をさらけ出したみっともない人もおりますが、そのほとんどは、本音が出た、確信犯であり、本当は、全然悪いことをしたとは思っていないのだと感じます。
彼らの発言なりを、一部の大手新聞社は、真意が伝わっていないと言い、ネット上では、発言の一部だけ切り取ったマスコミの言葉狩りであるかに議論されているのです。そんなふうに受け取って良いのでしょうか? 黒人大統領であるアメリカ合衆国のオバマ大統領をして、奴隷でも大統領になれるかに発言した自民党議員がおりました。
確かに発言全体から、アメリカのダイナミックさ、進取気質にいくらかの敬意を表していることは読み取れます。でも、オバマ氏は、ケニア出身で、先祖が奴隷だったことはありません。そもそも政治家たるもの、かつて存在した奴隷制度をなんと考えているのでしょう。
多くの人が苦しみ、国を挙げて苦闘した歴史がアメリカにはあります。例え話であっても、奴隷に言及するのは人間性を疑わざるを得ません。これと同じように、その発言、そこから読み取れる考え方が、とても気になる人がおります。アメリカ共和党のドナルドトランプ氏です。
トランプ氏の発言は、強いアメリカを取り戻す、強い排外主義に根ざすものであることは明らかです。発言例を挙げれば、キリがありません。代表的なのは、イスラム教徒の入国禁止、メキシコからの移民排除でしょうか。かつて日本に対しても、アメリカが、タダで守ってやるのはバカらしいなんて言っていましたね。
もっとも私は、アメリカは、アメリカのために日本に基地等を置いているのであって、日本を守るためのものではないと思っております。閣議決定した集団的自衛権の行使、そして昨年成立した安全保障関連法により、日本は、アメリカに対して引き続き思いやり予算を差し上げ、『非戦闘地域』であれば自衛のため?行動を共にすることになりましたが。
それが原因なのかどうかわかりませんが、今、全米を賑わしているトランプ氏の動画があるそうです。「China、China、China……。」今度は、こちらのようです。
何かに不満がある人、上手く行っていない人を熱狂させるには、人が言いにくいことを、ズバリ言ってくれることだと思ってしまう心理が、人間にはあるようです。なんかカッコいいのでしょう。しかし、場を盛り上げる、人を熱狂させる方法として、方や奴隷でも…、方やイスラム教徒、メキシコ、そしてChina…。
私は、こんな言葉を発する人は、決して他人のために事をなす品格はないと思っています。
こんな人の言葉を真に受け、あたかも本音を言ってくれるなんて評価を下すことは、それは自分たちの首を絞めることだと気づく必要があります。
彼らは、決して人のために発言し、行動しようとしているのではないからです。ところで、「ハッキリ言って奴隷でしょう」の発言の主、議員を辞めないのでしょうか?
オバマ大統領に謝ったのでしょうかね。
アビスパ福岡の選手は、自分たちはプロではあるけれども、強くないことを知っています。だから、仲間そして周り、さらに自分たちを信じ、託してくれる人の気持ちがわかるのだと思います。
強い人、さらに自身は強くも偉くもないのに、強い人の傘に入っていると、勘違いすることが見て取れます。
方や自民党議員は、強い総裁の顔を窺い、この人が気に入るような行動とり、方や自分を過信し、神だと思い込んでいる人は、現世に不満を持ち、変えてくれると願う人に向けて、カッコいい言葉を発信して、神に託すようアピールする。
残念と言うべきか、今のアビスパ福岡には、そんな力強さはありませんね。
でも、私は、アビスパ福岡を応援します。
雨の中の五代友厚像の下で考えてみました。
2016年2月25日
昨年は、『まさロス』と言う言葉が流行りました。マッサン?ではなくて、福山雅治さんです。
そして今年早々、『五代さまロス』です。NHK朝ドラ『あさがきた』で、ディーンフジオカさん演じる五代友厚氏が画面から消えたからです。ところが主人公白岡あさの夢の中に、『五代さま』が現れたのです。
五代さまが朝ドラに『再登場』した翌日、私は鹿児島市に来ました。
五代友厚は、薩摩藩出身の武士でしたが、明治維新後実業家として、特に大阪経済の恩人と言われております。この辺り、『あさがきた』をご覧になっている方ひはお分かりのことです。大阪証券取引所の前に大阪経済の恩人として、また、大阪経済の顔として凛々しい銅像があるそうです。こちら鹿児島市には、中心街からほんの少し入った公園の入口に、銅像はありました。地元の人もあまり知らないようで、雨だったせいもあり、私以外足を止めた人間はなかったです。
出身地と別の場所が、その人にとって、縁深い土地とされることがあります。例えば、豊臣秀吉は、現在の愛知県出身ですが、天下統一した後、大阪城にあり、秀吉と言えば大阪のイメージがあります。でも、東京で生活する私は、江戸幕府を開いた徳川家康は、東京のイメージはありません。それは江戸から東京となったからでしょうか。
五代友厚と同じ薩摩藩出身の黒田清隆は、例の官営物払下げ事件で思い出されるように、北海道札幌にはなくてはならない人となっています。この点、西郷隆盛、『せごどん』は、城山の西郷さんと言われるごとく、根っからの薩摩鹿児島の人ですね。
山梨県人のうち4分の3の方は、尊敬する人物として武田信玄をあげると聞いたことがあります(何かの統計を取ったわけではないようで、真偽はわかりません)。甲斐信濃の盟主で、信玄公亡き後武田家が滅亡したこともインパクトが強いのかもしれません。
武田信玄の好敵手上杉謙信の上杉家は、謙信公の後を継いだ上杉景勝の代に、米沢に移りましたから、上杉家と言えば、新潟よりも米沢の印象でしょうか。もともと上杉家は、関東管領の名家でしたし。
私の世代は、プロ野球は巨人が強かったこともあり、東京の早稲田実業高校から、読売巨人軍に入った王貞治氏は、どう考えても東京の人でした。ところが20代の息子たちに言わせると、王貞治氏は、福岡の人なのです。
世界のホームラン王王貞治氏は、1994年にダイエーホークスの監督になって以来、チームが福岡ソフトバンクホークスに変わり、自身が球団会長に就任した現在も、『福岡』が本拠地です。確かに、もう、20年以上経ったのかの思いです。王会長のお気持ちはわかりませんが、東京生まれで福岡がふるさとと言って憚らぬ私にとって、王貞治氏が福岡に定着?したことは、とても嬉しいことなのです。
五代友厚氏は、鹿児島県出身で、最後は東京で療養生活をされましたが、大阪の顔なのです。人間どの場所ボディションにいるときが最も力を発揮できるか、自分とその場所に何を残せたかが重要な気がいたします。
そういう意味では、『五代さま』は、まさしく大阪時代が輝いていたことは疑う人はおられないのではないでしょうか。鹿児島市の公園にある五代友厚像は、大阪の方向を向いています。きっと大阪に心を残しておられたのでしょう。飛んでいけ!と願っておられるかのように。
航空機の出発時刻をご存知ですか?
2016年2月24日
春が近づき、プロ野球、プロサッカーチームのキャンプやオープンゲームが盛んです。
特に南国と言われる沖縄、鹿児島、宮崎、高知には、関係者マスコミが入ってきて、空港ターミナルは賑やかです。そんな沖縄那覇空港で、プロ野球パリーグに今年入団したばかりのドミニカ共和国出身の選手が、バッグ内に実包1個を入れていたことが手荷物検査所で発覚して、銃砲刀剣類法違反の被疑事実で逮捕されたと報じられています。
ちなみに、この選手の母国では、この所持が許される場合があるそうです。 この選手、件の実包は、自分の物に間違いないと認めた上で、ドミニカ共和国の自宅にあったものだが、これがバッグに紛れ込んでいたことには気づかなかったと述べているそうです。もし、これが事実なら、実包を所持していた認識はなかったので犯罪は成立しないことになります。日本で野球をするために入国したのですから、実包を持つことが許されないことは、知らされていたでしょう。
そうであれば、なんでわざわざこんなもの持ち込む必要があるのでしょう。拳銃があったとは聞いておりません。
それにしても不可解なのは、この選手、成田空港から入国し、羽田空港→新石垣空港→那覇空港と経由して、逮捕された日は、那覇空港から鹿児島空港に搭乗する際の手荷物検査で『発見』されたと言うことです。本当に、母国から持ち込んだならーーたとえ本人にその認識がなかったとしてもーーこの日の那覇空港までに、国内の空港で何回か手荷物検査を受けているのに、なぜ発見されなかったのでしょう。
沖縄県警は、入手経路慎重に調べているとのことです。あるいは、日本国内で、何人かから入手したと疑っているのでしょうか? 最近は、もうなんとも思わなくなりましたが、私は、空港での手荷物検査所、アレ嫌いでした。なんでかと言うと、きちんと検査しているとは思われないからです。なんとなれば、金属類のみならず、およそ何も持たない、ただ服を着用しているだけのとき、行きと帰りと全く同じ物を持ち歩いたときに『ブー』となったからです。
アレは、単なるこけおどしなのでは?と思えました。本当に危険物が持ち込まれたら大丈夫かなと思いました。まあ、気の弱い『犯罪者』なら、たとえこけおどしでも、一般予防にはなるでしょうが。 そんなふうに考えた昔を思い出させる今回の一件であります。 この選手は、その場で逮捕されたので、この選手が搭乗予定の便は出発遅れはなかったでしょう。
でも、厳しい手荷物検査の影響で、搭乗機の出発が遅れることは多いです。特に羽田空港は、これが慢性的に起きていると感じます。そんなこともあってか、航空各社では、手荷物は1個にするよう、大きな荷物は機内貨物室に預けるよ呼びかけしています。ところが、今日は、これが原因で出発が遅れました。
私は、この日朝一便、鹿児島6時25分発のJAL鹿児島空港行きに搭乗するため、ギリギリ6時05分に手荷物検査所を通過し、機内にほとんど最後の客として入りました。ところが、搭乗予定客が揃っても、なかなかドアは閉まりません。なんと航空機に搭載する手荷物がまだ搬入作業中とこことでした。私の座席からその様子が見れました。
荷物が全て機内に入ったときには出発時刻を過ぎていました。小さい航空機でしたかは、人間対荷物のバランスが悪かったのかもしれません。 航空機の出発時刻をご存知ですか。例えば、時刻表に午前9時と書いてある場合、何を持って9時とするのかのでしょう。
正解は、航空機が動き出すときを指します。つまり、搭乗手続締切でも、離陸時でも、また、航空機のドアがしまつたときでもないのです。
正確には、『航空機が、止まっている位置から動いたとき』と言うのですが、具体的には、航空機を誘導路に出すために、トーイングカーによって、プッシュバックされる瞬間であります。
ですから、プッシュバックして誘導路に出たものの、混雑その他でなかなか離陸許可が出ないときなどは、公式記録上出発してから随分時間がかかるなと感じられることがあるのです。
福岡空港から羽田空港までの所用時間がら2時間くらいになるのは、世界一離発着間隔が短い福岡空港と羽田空港の混雑が影響しているのです。福岡空港から羽田空港まで、冬季でしたら、ジェット気流に乗りますので、離陸後1時間10分くらいの飛行時間なのですが。 今日は、手荷物検査で往生せず、航空会社の定時出発に皆さん協力したにも関わらず、出発および到着時刻が遅れた経験をお話ししました。航空機に乗ると、いろいろな発見がありますよ。
鹿児島出水市のツル渡来地から、北海道千歳市の『雪鶴』を思う。
2016年2月17日
今月スカイマークの機内誌に、1万羽を超えるツルの渡来地、鹿児島県出水市が紹介されていました。
熊本県との県境に位置する出水市は、世界有数のツルの渡来地として知られています。世界にいるマナヅルの約半分、ナベヅル約9割が含まれ、その総数は、1万羽を超えると言われています。鹿児島県出水市以外では、初代内閣総理大臣伊藤博文の生家、現内閣総理大臣安倍晋三氏の祖父、元内閣総理大臣の岸信介氏の出身地近くの山口県周南市の『八代のツル』が有名ですね。こんなところで『薩長』ですか。 出水市に最初のツルがやって来るの秋、だいたい10月半ばです。
ツルたちは、遠くシベリアの地から中国大陸を南下し、朝鮮半島、壱岐そして九州に入り、八代海を通って出水の地まで長い旅をして来るのです。その数次第に増えて、12月をピークに、翌年3月最後の1羽が飛び立つまで、約1万羽がこの地で越冬するのです。 ま出水市の土地が、ツルの渡来地になったのは、薩摩藩がこの地を1600年代に干拓し、後に出水平野と呼ばれる広大な田畑が出来上がったことが契機だとされます。既に1700年ころには、薩摩藩にはツルの渡来のことが記されており、吉兆の鳥として尊ばれていたのでした。
山口県周南市のツルのほうは、江戸時代後半に、村人が傷ついたツルを癒したと言う民話が残っているだけで、明治になって山口県令が、その保護を告知したので、こちらは主として地域の人々が、ツルを守り、保護した歴史となるようです。 ツルは、南極と南アメリカ大陸を除く4大陸に2亜科、4属、15種が分布しており、どのツルもくちばし、首、足が長く、体長は1mに達する大型の鳥です。羽毛は赤、白、黒等あり、体が大きいので、特に飛び立つときは目立ちます。
湿地や草原、沼等に生息し、いろいろなものを食べるとされますが、ツルが生き延びるには、豊かな生態系が必要で、越冬も生きるた
めに必要な行動とされます。
優雅な長い首に美しい羽根を持つツルは、古来から日本の長寿の象徴です。『鶴は千年、亀は万年』とは、万葉の時代から歌われております。また、『鶴の恩返し』のように、昔話として伝えられてもおります。何かの祈りを込めるとき、千羽鶴が飾られます。こうして日本人には、ツルは馴染みの深い鳥となっているのです。
日本には、渡り鳥としてのツルだけではなく、留鳥、すなわちその場所から動かないとツルとして、して、『タンチョウ』がおります。北海道釧路湿原に生息していることは、よく知られていると思います。このタンチョウツルの絵柄で、『雪鶴』と言う名の菓子を出しているのは、千歳市の菓子工房『もりもと』です。以前この『ひとりごと』でも、紹介しました。
同じスカイマークの機内誌に、『もりもと』の『ゆきむしスフレ』が紹介されていました。これは、ふわっとした食感かわ楽しみなクリームチーズを使ったスフレで冷蔵品です。ですから、持ち時間の関係から、新千歳空港から、滅多に買って帰ることはありません。もちらも、『雪鶴』に負けず劣らずとても美味しい商品です。
航空機内に置いてある機内誌を見ると、新しい知識が得られますし、「あっ、知ってる!」と感じるのも嬉しいものです。さて、来週は、鹿児島空港と新千歳空港空港を利用します。機内誌で束の間のくつろぎを得たいと思います。
福岡市で白子ポンスを食べながら札幌市を想う。
2016年2月12日
冬の味覚と言えば何を挙げますか?
冬しか採れないもの、旬が冬季のものです。魚で言えば、北海道はタラ、ドンコ、カレイ、九州はあら、フグ、そして鯖でしょう。
牡蠣は、広島県や宮城県が知名度全国区ですが、北海道はサロマ湖、厚岸湾、九州は博多湾、九十九島等いろいろあります。そんな中で、九州贔屓の私は、『さば』『ぶり』ですね。 年末になると、博多の台所『柳橋連合市場』をはじめ、福岡市内の鮮魚店には、軒並みぶりが並びます。
玄界灘で獲れたものがほとんどですが、ときに大分県や鹿児島県産も入ります。寒ブリとして、北陸地方が有名ですが、こちらのブリも、形と言い、大きさと言い、そして美味しさと言い、全く負けていないと思っています。福岡博多で、この時期ブリが多く見られるのは、福岡では、正月のお雑煮にぶりを入れるからです。
すなわち、『アゴ』『かつお菜』『ぶり』に、丸餅を入れたすまし汁のお雑煮なのです。アゴとは、とびうおを干したもので、良い出汁となります。 私は、子どものころ正月が好きではありませんでした。それは、どうにもお雑煮と言うものがイヤだったからです。いつも東京にはふるさとはないと言っていますが、あるのかどうかわかりませんが、『東京のお雑煮』なるものを食したことがなかったです。
でも、やはり母は、お正月だとして、お雑煮もどきをだします。これをおふくろの味と思えば良いのかしれませんが、『お雑煮』と言われたら、正月のしるし、おめでたいものと言われたら、勘弁願いたいものでした。『決まり』なんかなく、毎年お椀に餅は入るものの、他はごった煮みたいで、どんな味がしたか、何が入っていたか覚えておりません。
学生でしたし、お雑煮に期待もなかったです。 それが福岡のお雑煮を知って、もうやみつきになりました。我が家では、正月は、『アゴ』『かつお菜』そして『ぶり』のお雑煮です。ぶりは、柳橋連合市場から31日に送っていただき、干しアゴとかつお菜は、2月の節分に、櫛田神社に詣でた機会に、岩田屋さん等市内で仕入れて持ち帰り、すぐに冷凍して1年間寝かせます。かつお菜も、12月から2月ころまでの野菜で、まさにかつおのにおいがし、かつおのような出汁が取れれます。今年も買ってきました。
さばは、どうかと言えば、福岡博多では、『ごまざは』を年中食べるので、冬のイメージはないかもしれません。昨年の今ころ、この『ひとりごと』にご紹介しましたが、『ごまざは』とは、福岡博多では、鯖の種類を言うのではなく、生の『真鯖』にごまを混ぜて食べることを意味します。そうです。福岡市内と言うか、九州では、ざはは生で食べるのです。おきうと、がめに、明太子と並んで、博多の朝食とされています。
私が、冬の福岡で楽しみにしている『さば』は、これではありません。秋から冬に玄界灘で獲れる『さば』です。
『さば』、特にこの時期最高なのは、玄界沖でも九州からかなり離れた五島、対馬、済州島の間あたりで獲れるさばです。見た目も大きく、脂のノリも良く、素晴らしいとしか言いようがない美味しさです。ちなみに、この海域は、魚の宝庫で、『あかむつ』も、ここの物が最高だと思っています。
五島や対馬の新鮮なさばを生で食べるべく刺身にした後、炙って食べた感動は、言葉では言い表せません。さばの素晴らしさを知る機会ともなります。 先日福岡で、さばを楽しみました。これも行きつけの店になりつつある『天神あらんどろん』です。ここは、年中五島の鯖を出していますが、春夏秋冬この店で『五島の鯖。刺身とごまさばで』を注文している私からすると、やはり時期によって脂ののり具合はわかります。
2月のさばは、最高ですね。おまけ?と言っては失礼ですが、天神あらんどろんには、『白子ポンス』がありました。福岡だからと言って、トラフグ白子ではありません。
タラの白子です。道内でも、新鮮な白子ポンスにありつける機会はそれほどあるわけではありません。店主の説明では、アラスカやロシアから入るので、結局どこの魚市場に船が入るかが重要だと言われました。国外の品物が、直に福岡漁港に入るのだから、北海道で食べるのと、さほど違いがないと言う意味なのでしょう。