先週福岡市では、観測史上2番目の速さで、桜の開花宣言が出されました。
鹿児島県阿久根市といえば、何を想像されますか。私は、『うに』です。
うに(ウニ,雲丹)は、北海道,東北等『北』の産物と思われる向きもありますが、九州のうにこそ、最高と思っています。
もちろん、夏季の積丹,利尻,礼文等のバフンウニも美味しいです。
ただ、なぜか東京では、九州産のうにを見ることがありません。もっと知っていただきたいです。
うにの旬は、夏,6月以降が特に美味しいとされますが、それは、海水の温度等、うにの成長と関係があるようです。
まず、3月,4月は、阿久根産が出、ついで、大分県佐伯産も出回ります。
ちなみに、大分空港到着ロビーの荷物預りベルトコンベアーでは、佐伯産のうにを形どった大きな置物が、荷物預りの最初に出てきました(最近は、姫島産の『海老』になったようです)。
さて、最も美味しいと信じる玄界灘に面する佐賀県唐津の『赤うに』を、多く目にするのは、4月に入ってからでしょうか。
そのこじんまりと崩れず、しまったうには、絶品です。九州では、板ごと出されます。
誰でも知る『稚加栄』や、『河太郎』に行かずとも、『磯貝』はもとより、博多湾を望む糸島半島の『福岡一安い』をうたうとある活魚店で、唐津産や、平成の大合併で、唐津市に含まれることになった、活いかと朝市の町『呼子』のものが、1枚1500円位で食べることができます。
福岡市内では、この時期、地物が出始めます。志賀島の金印公園前でも、4月になると、地元のおばちゃんが、獲れたてを売っていました。
だいたい1000円代です。市内のスーパーでも、7月ころには、福岡産ではなく、『志賀島』とシール貼りした板を、よく見ることがあります。
流氷が去った北海道では、海明けの『かに』が美味しいと聞きます。九州では、桜の時期とともに北上を続けて、やがて旬を迎える『うに』が、待ち遠しいです。
九州,特に唐津の『うに』を食べたら、うに感?が変わるはずです。