先日、埼玉県熊谷に行ってきました。
「暑いぞ熊谷!」で有名ですが、熊谷の銘菓と言えば、『五家宝』でしょう。
五家宝は、おこし種を水飴などで固め棒状にした芯を、きな粉に水飴などを混ぜた皮を巻きつけ、さらに黄粉を表面にまぶしたものです。埼玉県では、草加せんべい、川越芋菓子と並んだ三大銘菓とされています。
五家宝と称されるのは『五穀は家の宝』から来たようです。
家の宝、家宝は、人それぞれおありかと思います。大切な人からのプレゼントを「家宝にします」とは、よく聞く言葉でしょう。
改めてあなたの家宝はなんですか?と問われたら、なんだっけ、そんなのあったかなとハッとされることがあるのではないでしょうか?
辞書で家宝を調べますと、『その家に何代も伝わる宝物』とあります。
そうすると、「家宝にします」と言うのは、適切な言葉使いとは言えないと思われます。家宝は、既に存在しているからです。
でも、そんな固いこと言わなくてもよいのでは。
家宝になるかどうかは、後の子孫が決めればよいこと、今の自分にとって大切なものは、宝物であることは間違いないので
す。
あなたにとって宝物はありますか?
そう問われて、具体例が出てこない方は、毎日そのものが宝物だからでしょう。宝物は、見えないところ、気づかないところにこそ存在するのだと思います。
そして、この平穏無事は、代々承継されることで、家宝になるのではないでしょうか?
買ってきた五家宝を噛み締めなら、そんなふうに考えてしまいます、