スポーツには終わりがある。弁護士業務は?

2014年12月3日
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 サッカーJリーグは、大詰めを迎えています。

実は、福本悟は、昔日本サッカー協会の4級審判員の資格を持っておりました。尤も、ピッチに立つことなく、資格は消滅しましたが。

 さて、既にJ2とJ3は、公式日程は終了し、現在J1昇格のプレーオフ、J2とJ3リーグの入れ替え戦が行われています。

 J1では、ロスタイムで同点を追いつかれた浦和が、最終節を前に、首位から転落しました。

 

この浦和戦まで、数字の上では優勝の可能性を残していた鳥栖は、ロスタイムに同点に追いついたものの、勝ち点1しか積み上げられず、優勝の可能性が消滅しました。

 

代わって首位に躍り出たガンバ大阪は、昨年は、J2に降格していたものです。

 

勝負の世界は厳しいです。

 J1への昇格をかけたプレーオフは、さらに劇的なゲームだったようです。

 

引き分けならプレーオフの決勝に進出が決まる磐田は、後がない山形との後半ロスタイムに、まさしく『後がない』状態になった山形のゴールキーパーが、コーナーキックからのボールに頭を合わせた見事なヘディングが決まって負けてしまいました。J2J3入れ替え戦は、0ー0の引き分けとなり、次週に勝ったチームが来季J2で戦います。

 

スポーツには、時間内で勝敗を決めるものとそうではないものがあります。ラグビーやサッカーは、時間内勝負です。野球やバレーボールは、回数はありますが、基本的に勝負が決まるまで続けられます。

 

どちらもそれぞれ見応えがあります。尤も、時間を気にして観戦する人は、ラグビーやサッカーの方が、計画を立て易いかもしれません。

 

弁護士業務に携わる経験から、私は、時間内勝負を好みます。それは、自分の反省を込めての思いからであります。

 

昔『ながら族』という言葉がありました。ダラダラ意味なくやっている

ような状態を指すのだと思われます。

 

会社で、明日までに仕上げなければならないとか、この時期はめちゃくちゃ忙しいなんてよく聞きますね。大変だけど明日までにやり遂げればホッと一息だからガムシャラに頑張るしかないと決意されるのでしょう。

しかし、弁護士の仕事は、終わりがないのです。そう言ってしまえば、たいへんですねと同情もされるのですが、実は、いつやっても構わない性質も含まれているとも言えるのです。ですから、裁判などの直前にならないとやらない悪い癖が出てきます。もちろん、決められた期日までに何をしておくと言う制約はありますが。

 

ですから、ときとして「明日やればいいや」と先延ばしてしまう。ラグビーやサッカーのように、終わりが決まっているが故の緊張感はないと認めざるを得ません。

 

もちろん、常に何かに追われているとの意識ばかりあっては、落ち着いて良い仕事はできないとも言えます。

 でも、時間内勝負で試合終了のホイッスルがあるのは、いろいろな意味で感動的だなと思います。反省と憧れの思いから、私は、時間内スポーツを好むのだと思います。