最近気になることがあります。統計の取り方まとめ方、比較の仕方です。
例えば、景気が回復したかどうか?ある人は、円安株価の上昇を挙げるでしょう。またある人は、賃金と消費のバランスを言うでしょう。
個人の消費の関係で言えば消費税です。ある人は、人間であれば誰にでもかかる公平な税金と言われます。またある人は、同じ1080円の食材を買うにも、富裕層とそうではない人では、負担感は全然違うから、極めて不公平な税金だと言われます。
雇用に関しても同じです。ある統計では、雇用率は上昇したと出て、ある統計では、実はいわゆる非正規雇用が増加したのだとなっています。これは、感じ方の問題なのかもしれません。どのように感じさせるか、なんでもヒトラーを例に出すのはどうかとは思いますが、統計を利用する側、説明する側のやり方に依ること大だと思います。
ところで、今年のユーキャン新語流行語大賞が発表されました。そのトップテン年間大賞には、お笑いコンビのダメよ~ダメダメと『集団的自衛権』が選ばれたとのことです。集団的自衛権は、そのインパクトにおいて、笑いコントと同列のようです。
以前「あなたとは違うんです」で受賞した政治家の人は、出場を辞退されましたが、時節柄を理由にされたのか、『集団的自衛権』を流行らせた方は、映えある授賞式に、お越しにならなかったようであります。
『集団的自衛権』カッコイイ言葉ではありませんか!困った人を見つけたら、その人をみんなで守って上げるのだから‥‥‥。訳もなく攻撃されたら、みーんな自分を、守りたいよね‥‥‥。
ところが、何故か?安倍晋三内閣総理大臣になるまで、政府は一貫して、日本国憲法では、集団的自衛権は認められないと表明して来ました。
そんなバカな。安倍内閣は、閣議でこれまでの政府解釈を変えられました。素晴らしい!
今まさに衆議院議員総選挙の最中です。旬となった集団的自衛権について、どのような説明がなされるか、流行語大賞の会場には忙しくていらっしゃれなかった安倍晋三氏のお話を、是非お聞きください。
その後、日本国憲法の前文を読んでください。しばしば安倍晋三氏は、比較の対象にされますから。
もっとも、「選挙の争点は政府が、決める」のだそうです。こんなに国民的人気のある『集団的自衛権』でも、今回の選挙では語られることがないのでしょうか?