家庭内トリクルダウン

2014年12月9日
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 先日ある報道番組で、豪華客船の旅を堪能している方のインタビューがありました。しばしば政府与党から槍玉に挙げられる局でしたから、『?』と思いましたが、旅人は皆しあわせそうでした。

 

「株価が上がった」と仰っておりました。

 

でも、本来株価は実際の経済を反映するもので、期待値から上がったのだとすると、一種のバブルです。確かに異次元緩和なんてすれば、円安株高は起きるのは当たり前、しかし輸入価格は上がるのに、安く多くの作業をこなす必要から、人手不足となって結局生産は追いつかない、そうこうしているうちに、最大の株の保有者である外国人投資家は、売りに転じますから、結局株価の上昇は限界になってしまうのだとおもうのですが。

 

と言っても、株なんか手を出したーー出せたーーことがない経済音痴や戯言と一笑されるのがオチでしょう。

 

アベノミクスの第3の矢は、成長戦略であります。異次元緩和してしまった以上、国の借金は増えるばかりですから、「後戻りできない」と言う意味において、確かに「この道しかない」のでしょう。

 

民間投資を呼び起こすのだそうですが、ある政党が指摘するような既得権益への切り込みを言う以前に、これほど成長し続けた日本経済は、さらに成長すると考えるべきでありましょうか?もはや高度経済成長の時代ではなく、少子高齢化社会であります。現在の富の7割以上が高齢者が保有しており、そlれこそブラックユーモアかと思いたくなるど、どなたかが言われた相続税率100%にでしなければ、消費は生まれないのではないでしょうか?

 

これからの世代に負担させてはならないを合言葉のように経済政策が述べられます。しかし、若年層は、今でさえ金がない、仕事がない、正規雇用を受けられないのです。

 

ある経済学者は、成熟しきった日本経済に、さらに経済戦略の必要を言い立てるのは、年寄りにドーピングして100メートルの10秒切れを求めるのと同じと評価されています。

 

さて、今日私は、サービス付高齢者賃貸住宅でひとり暮らしをする母親のところに行きました。母は、株を持っているらしく、株価の上昇をとても喜んでおりました(羨ましい!)。

 

ですが、これを使うーー私にくれるーーわけではなく、『家庭内トリクルダウン』は効きません、

 

なお、私の母は、要介護5です。経済成長のために走れ!と言われでも無理でしょう。

 

年寄りも若者も、安心平和なしやが望まれます。