日曜日の夜の上りと火曜日早朝の下りに搭乗するため、空港を利用しました。
日曜は凄い混雑で、火曜日はガラガラの感がありました。
パイロットこそ空港の花形のイメージがありますが、飛行機が運航されること、そのために空港が機能するには、様々な人々の力と協力が必要です。例えば、空港のトイレは、デパートやホテルと並んで丁寧に掃除がされていると感じます。
気持ち良く旅立って欲しいとの思いなのでしょう。プロですね。
航空会社のバイロイトは、一点集中寡黙な業務かと思っておりましたが、搭乗した便の機内誌に、この航空会社の社長さんが投稿しておりました。安全と高度の技能を要することは当たり前、大切なのは『察する力』だそうです。
察する力を鍛錬したことにより、初対面の人とでも、会話することができると振り返られておりました。
機長は、この日一緒に仕事をするクルーとは、コミュニケーションが然り、様々な人々と関わることから、その人に添ったサービスをすることを心掛ける、これが『察する力』なのだというような話しです。
航空機の安全は当たり前、パイロットの資質によって、これが左右されることはありえません。警察官によって、泥棒が捕まったり、逃げられたりするのはおかしいのと同じです。
『察する力』とは、プロにあって、プラスαのサービスを意味するようです。
さて、火曜日の機内は、ガラガラです。
暇を持て余したのか、CAさんが、通路を行ったり来たりします。
何か用事を言いつけてもらいたいように見受けられます。
通路を通って、あちらこちらの座席を眺められるのは、落ち着きませんね。 私が、先の機内誌を読んでいたときです。CAさんが、横から『ヌーっと』皿様の物を機内誌の前に差し出してきました。
「何か?」と思ってよく見ると、皿の上にはキャンディが乗せられております。
どうやら、「キャンディでもどうぞ」のようです。
スーツ姿で本を読んでいる人間が、果たしてキャンディを食べたいと思っているのでしょうか?
まさしくこの航空会社の社長さんの『察する力』を拝読していたときなので、ベストタイミングに驚いた次第です。
弁護士は、依頼者、そして、時として、相手方の気持ち、思いを理解しなければなりません。
弁護士がプロたる所以は、『察する力』そのものを保持しなければならない、否、保持しているはずだということなのかもしれません。 プラスαの力まで必要なプロのお仕事は、たいへんだと言うことなのです。