日本マクドナルドが当分の間、マックフライポテトの販売をSサイズに限ることを決めました。マクドナルドのセットメニューには、マックフライポテトはMサイズですから、50円値引きとなるようです。
これは、日本マクドナルドが販売するポテトは、全てアメリカから冷凍された品物の輸入によっているところ、アメリカ西海岸の湾岸施設の労働問題からストライキが長引き、それに例の円安が拍車をかけたことから、今後安定した供給は難しいと判断されたもののようであります。
私の記憶が正しければ、日本にマクドナルドが登場した当時、かなり価額は高かったと思います。学生時代には、マクドナルドを食べたことはなかったと思います。マクドナルドとのお付き合いが始まったのは、時間に追われれるスーツ姿になったときからです。
でも、まだマクドナルドが高嶺の花のころ、店舗に行ってハンバーガーを注文すると、
「ポテトはいかがでしょう」
「お飲み物はいかがされますか」
等々、ハンバーガーに付け加えて買うよう勧められる例でした。
ある漫才師が、「俺はハンバーガーだけが喰いたいんや」と、このシーンをネタにしておりましたが。
確かに世の中、本来の目的、ゲットしたいものに『くっ付いて』くるもの、余計な物がもたらされることがあります。
釣り好きの知人によると、「よほどしっかりした仕掛けをしないと、本来ゲットしたい魚ではなく外道が釣れる」また、「ゲットしたい魚と一緒に、歓迎しない余計な魚まで釣れてしまうことがある」と言います。
さて、先日の衆議院議員総選挙では、東京あたりではあまり話題にならない『珍現象』が、沖縄県で見られました。
全国的傾向とは異なり、沖縄県では4つの小選挙区で、全て自由民主党が議席を獲得出来ませんでした。沖縄1区では、共産党が初めて小選挙区で議席を獲得しました。
ところが自民圧勝の選挙ゆえ、比例代表九州沖縄ブロックで、沖縄選挙区で落選した自民党議員4名は、全員『比例復活当選』したのです。翁長沖縄県知事のお膝元沖縄1区に至っては、先の県知事選に立候補した方を含めて立候補者が全員当選しました。
先の沖縄県知事選で示された民意のとおり、沖縄県民は、政府与党に『NO』を突き付けました。しかし、選挙制度と全国的傾向――少なくとも九州の傾向――のため、結局民意は反映されないものとなったのです。これでは、選挙する意味はないのではありませんか。
沖縄県民は、選挙により、自民党議員を振り落としたわけですか、同じ選挙の結果、『くっ付いて』しまいました。沖縄県民にとっては、迷惑この上ない『余計な物』ではないでしょうか?
このように言うと、2年前、当時の野田佳彦内閣総理大臣とテレビ対決して解散総選挙と引き換えに、議員定数削減を国民の前で約束した方からは、
「そうなんです。比例代表は問題なんです。(与党が3分の2を占めて、参議院で否決された法律を衆議院で再可決できる)国会で、比例代表制度は廃止し、全て小選挙区での選挙制度になるよう、議論を進めていただきたいものです。」
そんな声が聞こえてきそうです。かくして、やがて全ての議席は巨大与党が占める!