GOアラウンドから学ぶ

2015年5月1日
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先日、新千歳空港に最終の着陸態勢、すなわち、ファイナルアプローチに入ったJAL機が、GOアラウンド、すなわち、着陸のやり直しをしたことが報じられていました。

 

この便の機長によれば、管制官からは、着陸許可を得ていたが、先に着陸した他機が、まだ誘導路まで達していなくて、滑走路内に留まっている状況が目視できたので、安全のため、GOアラウンドしたと言うものです。

 

最近日本国内では、滑走路内に障害物?があって、接地しながらもGOアラウンドしたケースや、視界不良で、GOアラウンドすべきだったのに、着陸を強行?してあわや大惨事のケースがあったことから、このJAL機のコックピットは、念には念を入れ、安全には際限がない姿勢があったのでしょう。

まさにプロですね。

 

時期が時期だけに、ニュースになったのでしょう。 GOアラウンド、着陸復航は、意外となされていると思っています。

 

私が『落ち着く場所が指定席』と表現した福岡空港の飲食店で一杯やっていたときに、まさにその場面を目撃したことがあります。

 

ご承知のとおり福岡空港は、滑走路が1本で、世界一離発着の間隔が短い空港です。

 

まだ離陸のため滑走路に航空機が停止しているときに、着陸のため、かなり低空まで降りてきた別の航空機が、急遽上昇したことがありました。

着陸許可が取り消されたのか、コックピットの判断だったのかわかりませんが、確かにあのまま着陸を続けたら、危なかったでしょう。

 

かく言う私自身も、今年の2月、JAL機に搭乗して羽田空港に着陸寸前に、GOアラウンドの経験をしました。

 

この日は、もともと天候の影響で、かなりの揺れが予想されますとアナウンスされておりまして、福岡空港から離陸後、ほとんど揺れが続いており、ファイナルアプローチに入った旨CAさんからアナウンスがあった際、羽田空港周辺は悪天候のため、降下に際しては大きく揺れるますと(続けて、大きく揺れましても飛行の安全には全く影響ございませんとのアナウンスが)続けられていたものです。

 

この日、真ん中の真ん中に座っていたので、外は全く見えませんでしたが、中々着陸しないなと思っていたら、突然背もたれに押し付けられる感じの急上昇となったので、航空機慣れしている私でも驚いたものです。

 

と同時に、『GOアラウンドしたな。何か機体にーー着陸できないーー異常が起きたのでは?』と思わざるを得ませんでした。

機内はざわついておりまして、CAさんも、機体が急上昇したとアナウンスし、現在調査していると言いました。

実際は、機体等に異常はなく、強風のため、コックピットの判断で、安全のため、着陸をやり直したとの機長の説明がありました。

 

30分遅れての到着になりましたが、安全とは、一見無駄の積み重ねと思っている私は、機長の判断に敬意を評します。 ここで学ぶべきは、『やり直す勇気』だと思います。確かに30分遅れたら文句を言われかねないでしょう。

 

しかし、文句を言えるのも生きている証です。

 

きさらぎ法律事務所で、男女問題に関わらせていただく過程で、『やり直す勇気』を持っていただいたケースはございます。

 

さて、辺野古沖移転問題は、どうでしょう。なんで政府与党は、辺野古沖移転が唯一絶対の政策だと言い続けるのでしょう。私は、このままでは、沖縄県民との対立が拡がり、本当に、沖縄県の独立が言われ出すかもしれないと思っています。もともと沖縄県は独立国、明治時代の廃藩置県と同じに考えることができない『琉球処分』の歴史があることを忘れてはならないと思います。