教育委員会が、教職員に対して、懇親会の自粛を求めたそうです。

2015年5月15日
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福岡市内の公立校の教職員は、飲酒を伴う懇親会などの開催を、自粛しているそうです。

事のきっかけは4月20日、中央区天神で、夜尾灯が消えている車に居た福岡市立中学の教諭の呼気を調べたところ、基準値の2倍のアルコールが検出されて、道路交通法違反で逮捕されたことにあります。

同日福岡市教育委員会は、幼稚園長、小中高学校、特別支援学校の各校長会と 臨時に協議して、それぞれ一定期間の飲酒を伴う懇親会などの自粛を決めたのだそうです。

福岡大好き人間の私は、呆れました。

飲酒運転が悪であることは、何も被疑者が教員,公務員であろうとなかろうと当たり前。教育委員会が、学校長を集めて議論し、自粛を求めることなのしょうか。

これで思い出すのは、2012年6月、高島宗一郎福岡市長が、福岡市職員の飲酒運転の不祥事が続いたことを理由に、市職員約13000人に、1ヶ月間自宅外での禁酒を要請した件です。

これに対しては、市職員から、日本弁護士連合会に対して人権侵害救済の申し立てがなされ、2014年3月に、福岡県弁護士会は、「人権侵害に当たる違法な通知である」として、このような違法な通知しないよう、福岡市に対しては勧告書が出されたことであります。

今回は、市長直々の通知ではありませんが、教育委員会が決めたことは、なおタチが悪いと言わざるを得ません。教育委員会は、どちらを向いて、誰のために、何をしようとしているのでしょうか?

高島宗一郎市長は、元九州朝日放送のアナウンサーでしたが、民主党が推薦する当時の現職市長を破って2010年に福岡市長としては最年少の36歳で当選し、二期目の2014年の選挙では、開票前に当選確実が報道され、史上最高得票となる25万6000票あまりを獲得したある意味、何処かの市長とともに、露出度?が高い、また、安倍晋三内閣総理大臣とは親交が深いことで知られた方です。

一期目でも、7区ある福岡市の8番目の仮想行政区として『カワイイ区』を設置、また、福岡市の風物詩屋台に関しては、他人名義での営業は取り消すことを内容とする福岡市屋台基本条例を施行するなど、何かと目立つ政策をなさる方だと思います。いっぽうで、『思い付き行政』とか、『福岡城主気取り』なんて批判の声は、たまに福岡に行く私の耳に
 も入ってきます。

今回の教職員飲酒自粛は、新学期の懇親会などを当て込んでいた地元飲食店からは怨嗟の声です。

実際仕込みまでしていたのにキャンセルが相次ぎ、打撃は大きいと言われます。中には、教育委員会にキャンセル料を請求するわけにもいかないと嘆いた声も寄せられたそうです。
確かに、飲食店が打撃を被れば、市の財政にも影響あるでしょう。

識者は、世間に反省したような姿を見せるだけなら意味がないと批判的です。福岡市を愛する私も、そのとおりだと思います。市長は、良いことをしたと思っているのかもしれませんが、逆ですね。
福岡市職員は、また、飲酒運転をやったのか、懲りない都市だと世間は見ています。

『福岡って、酒しかないの?』と思われるでしょう。確かにそうかもしれませんが。度重なる部下の不祥事には、誰がどのように責任を取るべきか、

これはどこの世界でも難しいことのようです。