公共交通機関の車内放送の是非

2015年5月18日
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行き先が初めての場所で、最寄駅まで電車、バスなどの公共交通機関を利用する場合、確実に到着するためにどんなことに注意し、心掛けしますか。

予め何々線の何々駅まで行けば良いと調べて乗車しても、その目的となる駅がいつ現れるのか、気になるのではないでしょうか?
そんなとき、始発駅、または乗車した駅から何個目とか、何々駅の次、あるいは乗車してだいたい◯◯分とか、乗り過ごしや乗り間違えがないように、ご自分なりの工夫をされると思います。

電車内車内放送を利用する、これを気にする方は多いのではないでしょうか。「次は、ーーです。ーー線はお乗り換え。お出口右側です。」なんて、毎々放送されますね。

都市圏の通勤電車を毎日利用する者は、この放送、なんとも思っていないと言うか、無くても自分には関係ないと感じる向きもあろうかと思います。

特に、自宅の最寄駅から、乗り換え無しで新宿駅とか渋谷駅とかの終点まで行く乗客にとっては、途中の車内放送は無くても困りません。終点が新宿、渋谷だからです。

先日新宿三丁目駅から、副都心線で横浜に行く用事がありました。新宿三丁目駅から横浜方面に行く場合、昼間はほぼ行き先は『元町中華街』行きです。副都心線、東急東横線、みなとみらい線が繋がっております。この日私が乗車した電車では、一切車内放送はありませんでした。

地理に明るい私は、下車する駅までの停車する駅の数や時間、車窓からの風景で、乗り過ごしやなどの心配はありません。

この日車内は混雑しており、外はあまり見えません。ただし、横浜駅まで乗車して6駅であることから、停車駅を数え、また、横浜駅直前には、さいわい地下に入って音が変わりますので、間違うことはありません。私と同様、横浜駅で下車する人は多いので、まあ、初めて人でも、人の波について行けば大丈夫だったでしょう。

でも、各駅停車で、あまり乗降客がいない駅に用がある方がこれに遭遇したら、難しかったかもしれません。

車内放送は、煩いと感じる方もいると思います。そんな声に配慮して、通勤時間帯などは、一切車内放送はしないと決められたのかもしれません。

あるいはあの日の経験は、単に機械が壊れて案内がたまたま出来なかったのかもしれませんが。

車内放送に期待してずっと座席に座っていたら、元町中華街駅だった方がおられたのではないか、余計なことも考えました。

私は、時々新千歳空港からリムジンバスを利用して、札幌市内の目的地に行くことがあります。新千歳空港午前9時前のバスで、この時間帯は、いつもガラガラです。

ある日、このバスの乗客は、私ひとりだったことがあり、バスが発車したら運転手の方が、「どこまで乗車されますか」と尋ねられました。私が答えますと、この日一切車内放送は無く、どこにも停車せず、私が降りる停留所まで、ノンストップで運んでいただけました。

リムジンバスは、空港を発車すると、途中乗車は無く、降車のみなので、お客さんの便宜を図ったのです。

これは、臨機応変の対応で、とても有難かったです。


しかし、多くの乗客が利用する大都市圏の公共交通機関では、臨機応変適宜の対応は難しいですね。
航空機に関しては、国内線しか利用しない私は、いったん乗ったら全員目的地は同じなのだから、機内サービスと言って、機内ではあれこれ放送しなくても良いのに、放っておいて欲しいと思う派です。

先の副都心線東横線は、どんな考え事情から、車内放送しなかったのかわかりません。

ただ、首都圏で生活する私にとって、日頃聞くでもない車内放送に、変に慣れてしまったのでしょうか、あの日の副都心線東横線での車内では、静かだったのに、何かいつもと違って落ち着かない感じがいたしました。


公共交通機関のサービスって、難しいですね。