年末年始やお盆休みになると、よく『……をふるさとで過ごした人のUターン、帰省ラッシュが始まりました』なんて報道されますね。
東京等を生活圏とする方たちが、自分が生まれ育った場所に、家族を連れしばし戻って親戚や友人と、時間をともにするのです。
東京で生まれ、東京の学校を出て、東京で仕事をし、家族と暮らす私には、東京がふるさととの実感がありません。
『ふるさと』がある人はいいなと思います。
そんな私が、唯一東京を離れて暮らしたのは、25歳から27歳までの福岡市でした。
初めての一人暮らし自体で舞い上がったところもあったのでしょうが、以来すっかり福岡のファンになり、完全に取り憑かれてしまいした。
あちらこちらで福岡を宣伝したからだと思いますが、今から十数年前に、『東京福岡県人会』に入会が許されました。
いただいた会員証には、『福岡県人会は、あなたが福岡県を愛し、その発展を心から願うものと認め、会員証を発行する』と記載されております。
厚かましくも、私は、福岡がふるさとだと思っております。
そんな私ですが、少しは節度があるつもりです。
福岡を出て、こちらで暮らす方のふるさとを思う気持ちと同じだなんて、とても申せません。
ですから、会員規約にある『あらゆる機会に福岡県をPRし、自分との絆を深めるよう努める』ことは自覚しつつも、県人会には、年1回の総会懇親会に参加させていただくに留めているのです。
そして例年とおり5月下旬の木曜日に、総会がありました。
来賓としてお越しいただいた知事から、最近のふるさとの情勢が説明され、多くのご来賓、協賛された方々の紹介の後、郷里から駆けつけた親善大使やゲストによる数々の発表があり、席について2時間経過したころ、いよいよ喉の渇きを潤し、ふるさとを語り合う時間がもたらされました。
短い時間?したが、とても良いですね。本当のふるさとがあることはとても良いことで、羨ましくなりました。
毎回この場では、肩身の狭い思いがいたします。
そして、お楽しみは、ふるさと福岡がぎっしり詰まったお土産です。『FUKUOKA』と描かれたお土産袋を持って電車に乗ってるときだけは、なんか優越感を持つ自分があります。
この気持ち、バカですが、ふるさとをお持ちの方々には、馴染めないのではないでしょうか?童心に帰ったとは、こんな感じ?と思ってしまいます。
今年は、きさらぎ法律事務所が法人後援会に登録されている『アビスパ福岡』が、現在のところまあまあの感じであることも、気分良く帰路につけた理由でもあります。
アビのマスコットも、福岡から来てくれました。
川森社長様には、いつも遠い関東のアウェイの試合にも、私どもと一体になって応援していただいており、前社長ともども有難いことです。
ふるさと?に感謝のひと時でありました。たまには、肩の力が抜けた話題もどんなもんでしょう。