投稿された動画に、飼い犬を虐待した場面が映っていたことから、この飼い主が、動物愛護法違反の被疑事実で摘発され、在宅のまま検察官に送致されたことが報じられておりました。 この飼い主、21歳の男性会社員で、無料通信アプリLINEを通じて知り合った少年2名から、動物虐待の動画を見たいと求められて犯行に至ったそうです。なんでも少年2名は、女性を装ってLINEでこの飼い主に近づき、この男性会社員は、「嫌われたくなかったから」、『少年ら』の言いなりになって、自宅で飼っているトイプードルを、踏んだり蹴ったりして虐待したと言われております。 全く呆れますね。飼っているトイプードルよりも、LINEを通じて面識がない『少年2名』に嫌われたくなくてやった……。ペットは子ども、家族ではないんですか。もっとも、「うちの犬より可愛い女の子なんていない!」と嘯いて、彼女がいない若者もおりますが。 最近動画がよく話題になると言うか、問題にされることがありますね。あるテレビ番組で、ある日ある時間帯に、アクセス数トップとなった動画に、こんなのがありました。物語は、部屋で犬2匹を飼っているオーナーが、『トイレ』ではない場所、確か台所に犬のウンチを発見したことから始まります。 飼い主 「ウンチしたの誰!」 飼犬A 「(横にいる飼犬Bを手で小突いて)こいつ。」 飼犬B 「(それゃないでしょうって表情をして)ひ~ん」 飼犬A 「(そうするしかなかったんだって表情をして)う~ん(目からウルウル)」 飼犬B 「(泣かないでって表情をして)ワン」 犬にも感情があります。この動画は、微笑ましいと言うか感動的?です。これに対して、土下座をさせた場面、万引きした場面などが、堂々と動画となって閲覧されることがあります。そんなことして、何になるのでしょうか。 これは、『堂々と』なんて言えるものではありませんね。自分を出して、堂々と主張するのではなく、匿名性ゆえに、動画にして得意になっているのでしょう。でも実際、映し出されている場面から、誰が動画にしたか、すなわち、犯罪を実行したのは誰か、直ぐに分かってしまいます。おそらく、動画を撮っているだけの歪んだ優越感なのでありましょう。 もっとも、犯罪などが摘発されると言うことは、それだけ動画を見ている人がいると言うことでしょう。確かに先の感動わんこの動画然り、『良い物』もあるわけで、一概に動画をチェックするのは暇人だとは言えません。まして、表現の自由の重要性からして、動画に対する規制などに進んではなりません。 今、規制が叫ばれているドローンも、もともとは、災害援助など意義あるものでした。ドローンも、表現のひとつだと思いますが、首相官邸の業務を妨害したゆえに……。動画の撮影者も、注意してもらいたいものです。