もうすぐ父の日です。 と言っても、私は、いつなのか知りません。 知らないと言うことは、自分が父に何かプレゼントしたことはないし、父親になってからこのかた、子どもから何かプレゼントされたことがないことを自白したことを意味します。 因みに、母の日が、5月の第2日曜日であることは知っております。なぜなら、かつて司法試験の短答式試験、すなわち択一試験が、毎年5月の第2日曜日に実施されるので、この業界の先輩方から、「母の日に、いつまでも試験を受けている世界一の親不孝者」と言われて来た伝統が、綿々と踏襲されているからです。 この父の日を前にして、株式会社ロッテが、30~50代のお父さん500人を対象に調査したところ、4割近くのお父さんが、「父の日を楽しみにしている」と答え、さらに6割が、家族からの何らかのプレゼントを期待しているとの結果が出たと言うことです。 これを聞いて、「平和だな。平和って家庭からだ」と思いました。また、お父さんって、可愛いなとも思いました。繰り返しますが、私は、いまだかつてプレゼントを貰ったことがありません。 この日、別の報道で、『パパといつまで一緒にお風呂を』と言う記事がありました。 東京ガスが事務局をする『風呂文化研究会』のまとめでは、父と娘の場合、9歳で半数、11歳だと1割が、一緒にお風呂に入るのだそうです。我が家は、男子でしたから、意識ありませんが、母親と息子の場合は、少し増える傾向にあるようで、それが草食系男子を生み出す要因だとの意見が、紹介されておりました。 果たして子どもはいつから子どもを卒業し、『パパママ』の卒業はいつなのでしょうか。少年法を学んだとき、乳幼児期の親子、特に母親との繋がりの重要性は、誠に残念ながら、各統計にも現れていることを知りました。最近では、無理やり断乳することに、様々な意見が寄せられているようです。 現代社会では、生まれながらにして母親に抱かれ、一緒に暮らすことができない子どもが存在します。 そんな事情のもと、必死に生きていく親子からすると、例えマザコンだの草食系と言われても、ずっと一緒に過ごせる時間がある親子は、恵まれていると感じるはずです。 かつては少年事件を、近時は、子どもの親権、引渡、面接等の事案に関わる私からいたしますと、親と子は、いつになっても単に物質的だけてわはなく、心理的情緒的にも、ずっと繋がりを保って欲しいと思うのです。 別に何歳になったらお風呂やめると言わなくても良いのでは。 だってお父さんは、子どもからプレゼントを貰いたいと密かに願っている可愛い子どもなのですから。サンタクロースはいないと知った子どもたち、一日くらいサンタクロースになってあげましょうか?