「違いがわかるのは、男の魅力」なんてコマーシャルが、昔ありましたね。

2015年6月2日
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「武力行使と武器の使用、この違いがわかりませんか?わからないなら、議論できませんよ。」

 

このような発言をする人は、論理的に、「武器の使用と武力行使の違い」が分かっているわけです。

しかし、発言者自らは、この違いの説明はありませんでした。その手には、原稿がありましたが。 このやりとりを見て、ハッとさせられました。それは、日頃私たち司法に携わる者は、さも当然と思っていた言葉でも、一般市民の皆様には、おわかりいただけないことがあるのだと言う反省です。

 

きさらぎ法律事務所では、初回の相談は無料で、相談時間の制限はございません。

 

じっくりお話を聞いて、相談者にとって解決となる方途を考えます。その過程で、私はしばしば、「おわかりいただけましたか?」と確認します。 その際、「わからない」とハッキリと仰っていただくこともあります。

 

でも、そんな問い掛けをしますと、ほとんどの方が、「わかります」と答えられます。そのときの私は、理解していただけたのだと解釈して、先に進みます。しかし、実はそうではなかったのでは?の感を持ちました。

 

初めて法律相談に弁護士事務所に来られる方は、幾つもの階段を登って、勇気を持って一歩を踏み出したのだと思っております。

そんな相談者は、相談に来た、弁護士と会って話をしたただけで精一杯だったでしょう。そんなとき、「わかりましたか?」と問われて、「わかりません」とは、言いにくい心理状態だと思われます。

わかりましたを我々専門家は、真に受けてはまりません。

それは、力関係を無視した自惚れではないか……と思うので、私は、初回無料相談を受けられた方には、必ず持ち帰っていただきます。

わかった、弁護士福本悟に任せる!と、その場では、決めないよう求めます。 冒頭のやりとりは、最近の国会での担当大臣と野党議員とのやり取りでした。

言うまでもなく、国会から内閣総理大臣が指名され、内閣は、国民の代表である国会に対して責任を持つ関係にあります。

内閣府の大臣から、「そんなこと、わからないのか?」と問われたら、国民はどうしましょうか? もっとも、先の設問は、何も『偉い人』から、わからないのか!と問われてわかりませんは言えないと言うのではなく、私自身は、『武器の使用と武力行使の違い』は、本当にわかりません。

 

大臣ともなれば、そんなことーー当たり前のことーーいちいち説明するまでもないのでしょうが、国民の代表である国会議員が、違いがわからないと認めて説明を求めたのですから、わからない人間とは「議論できませんよ!」なんて冷たいことを仰らなくても………。と感じるのは、やはりバカな人間となりましょうか?

ドローンも動画も表現のひとつです。

2015年6月1日
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投稿された動画に、飼い犬を虐待した場面が映っていたことから、この飼い主が、動物愛護法違反の被疑事実で摘発され、在宅のまま検察官に送致されたことが報じられておりました。

この飼い主、21歳の男性会社員で、無料通信アプリLINEを通じて知り合った少年2名から、動物虐待の動画を見たいと求められて犯行に至ったそうです。なんでも少年2名は、女性を装ってLINEでこの飼い主に近づき、この男性会社員は、「嫌われたくなかったから」、『少年ら』の言いなりになって、自宅で飼っているトイプードルを、踏んだり蹴ったりして虐待したと言われております。

全く呆れますね。飼っているトイプードルよりも、LINEを通じて面識がない『少年2名』に嫌われたくなくてやった……。ペットは子ども、家族ではないんですか。もっとも、「うちの犬より可愛い女の子なんていない!」と嘯いて、彼女がいない若者もおりますが。

最近動画がよく話題になると言うか、問題にされることがありますね。あるテレビ番組で、ある日ある時間帯に、アクセス数トップとなった動画に、こんなのがありました。物語は、部屋で犬2匹を飼っているオーナーが、『トイレ』ではない場所、確か台所に犬のウンチを発見したことから始まります。


飼い主  「ウンチしたの誰!」

飼犬A   「(横にいる飼犬Bを手で小突いて)こいつ。」

飼犬B    「(それゃないでしょうって表情をして)ひ~ん」

飼犬A     「(そうするしかなかったんだって表情をして)う~ん(目からウルウル)」

飼犬B     「(泣かないでって表情をして)ワン」

犬にも感情があります。この動画は、微笑ましいと言うか感動的?です。これに対して、土下座をさせた場面、万引きした場面などが、堂々と動画となって閲覧されることがあります。そんなことして、何になるのでしょうか。

これは、『堂々と』なんて言えるものではありませんね。自分を出して、堂々と主張するのではなく、匿名性ゆえに、動画にして得意になっているのでしょう。でも実際、映し出されている場面から、誰が動画にしたか、すなわち、犯罪を実行したのは誰か、直ぐに分かってしまいます。おそらく、動画を撮っているだけの歪んだ優越感なのでありましょう。

もっとも、犯罪などが摘発されると言うことは、それだけ動画を見ている人がいると言うことでしょう。確かに先の感動わんこの動画然り、『良い物』もあるわけで、一概に動画をチェックするのは暇人だとは言えません。まして、表現の自由の重要性からして、動画に対する規制などに進んではなりません。

今、規制が叫ばれているドローンも、もともとは、災害援助など意義あるものでした。ドローンも、表現のひとつだと思いますが、首相官邸の業務を妨害したゆえに……。動画の撮影者も、注意してもらいたいものです。

 

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