心に残る富士山の姿

2016年1月7日
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調べたわけではありませんが、、日本で多い地名として『富士』があると思います。『富士見台』『富士が丘』『⚪️⚪️富士』です。

 

また、全国に、富士山の拝観スポットがあります。

もっとも、富士山は、静岡県と山梨県に位置しますから、そんなに遠方では見えないかもしれませんが。 先日富士山が観れるスポットベスト何とかと言うテレビ番組がありました。

 

記憶している限りでは、選ばれたスポットに名称が付けられておりました。『王道富士』『どでかい富士』『車窓富士』『対岸富士』等等です。王道富士と言うのは、東海道本線から眺める富士山の姿で、ちょうど富士川を渡るあたりが人気のスポットだそうです。長い時間、ほぼ全景が観れるのが、人気の理由のようです。この富士山が、番組ではもっとも人気が高かったです。

 

面白かったのは、都内の通勤電車からも富士山が観れることです。高架線が続く中央線中野から立川に続く間は、車窓左側から、ちょこちょこ富士山が見えるのです。それと、多摩センターから上北台を繋ぐ多摩モノレールでは、高架線から、朝のダイヤモンド富士が観れます。三多摩地区を管轄する裁判所は立川市にあり、多摩モノレール『高松駅』が最寄りなので、私も、この『ダイヤモンド富士』を何回か経験しました。

 

窓と光の屈折で、とても眩しいのが実感です。

 

これも経験がありますが、大月から富士吉田、河口湖方面に向かう富士急行では、徐々に登りとなって、富士山が大きくなるのがわかります。こちらは、『どでかい富士』だそうです。

また、意外にも『あれっ』と思えるのは、早朝羽田空港第1ターミナルから� �れる 富士山です。晴れた冬の日ですが、遠くに小さく、しかしハッキリと富士山の姿を捉えることができます。そこへ、離陸する航空機が滑走する場面がマッチすると、良いシャッターチャンスかと思います。これは、私が推薦するもので、番組では出てきませんでした。

 

かつて富士山は、遠くでみるほうが美しいなんて言われました。登山者と言うか観光客のマナー違反が言われて久しく、ゴミの山なんて言われたこともありました。地元自治体による入山料が、話題にもなりました。

 

私自身2回富士山に行き、山頂まで登りましたが、いかにご来光を観れても、子供のころ見えた『近くて遠い富士山』への思いに勝ることはありませんでした。

 

そうなのです。実際に富士山を観れる地域ではないところで暮らす子どもたちも、絵本や幼稚園保育園で富士山の話を教えられます。大きく美しい富士山、日本のシンボルに対する憧憬の念が、子どもこころから生まれると思います。

 

私は大学生のころまで、大田区に住んでいました。通学した小中学校は、多摩川を望む高台にあり、すぐそばには、新幹線が通過する線路がありました。そしてこの橋の上から、富士山が観れるのです。ここでは朝ではなく、夕方観れる富士山、私たちは、『夕焼け富士』と教えられましたが、これがとてもきれいでした。

 

新幹線の横には、今で言う横須賀線湘南新宿ライン、昔は貨物専用の品鶴線が並走していて、私が小学生のころは、まだ蒸気機関車が通っておりました。蒸気機関車から出る煙が 橋の� �にも漂い、遠くにある富士山を隠していて、さらに富士山って遠いんだなと思えたときでありました。

 

それからいろいろな場所で、富士山を眺めてきました。自宅から駅までの道からも、冬の晴れた日にはきれいに見られます。富士山のかたちは変わらないはずなのに、富士山を見るときの状況や気持ちはいろいろです。

 

テレビ番組では、どの富士が見たいか美しいか議論していましたが、年を重ねるに従い、子どもころに観たあの『夕焼け富士』がいちばん心に残っていたことに気づきました。子どもの目はきれいでした。さて、皆さんは、どんな富士山を好まれますか、富士山との思い出はいかがですか?