羽田空港から鹿児島空港に向かった日、北海道新千歳空港で、離陸前に降り積もった雪を下ろすために、再度駐機場に戻ろうとした福岡空港行きJAL機が、機内に煙が立ち込め、臭いもきつくなり、爆発音も聞こえたとかで、機長の判断により、搭乗者が緊急脱出した『事故』がありました。 重いボタン雪が、エンジン口に取り付いて、エンジンが不完全燃焼状態になったのではないかと報じられています。機内に煙や臭いが蔓延したら、たとえボーディングブリッジを離れた雪の中であっても、いち早く乗客を下ろした機長の判断は、正しいと思います。脱出の際、数名軽い怪我をされたようですが、不謹慎かもしれませんが、この程度ですんで良かったのではないでしょうか。 先日は、福岡空港で、離陸のため滑走路を走行中のJAL機が、おそらくバードストライクと思われる事態に見舞われてエンジンから発火し、急遽離陸を取り止める事態があったばかりです。飛行機は、空中にあるのが仕事で、鳥や雪とは共存していかなければなりません。自然が相手ですから、想定外の事態に見舞われることもあるでしょう。そんなとき、どのような対応をするかで、プロの真価が問われます。 後で映像を見て気になることがあります。それは、脱出の際、荷物を持って降りた人、緊急脱出の際、ダッシュ口の下で、手助けが行われていないことです。こんなときにも、動画を撮る人が後を絶たない現象には、もう慣れましたが。航空機内では、離陸前に、緊急の場合の対応が必ず説明されます。 必ずご覧くださいとCAさんから言われるのですが、けしからないことに、私は見ていません。たぶんこんな具合だろうと思っていて、そもそも『弾は当たらない』と思っているからです。 そんな私が言えることではありませんが、なんで荷物を持って降りるのでしょうね。緊急なのですよ。お土産か何か知りませんが、命あってのなんとかではありませんか。また、荷物は、緊急脱出の妨げになるゆえに、禁止されているものです。特にボーイング737型機は、通路は1本です。人や脱出用具に当たったらなんとしますか。 それと、非常口の座席は、広くなっていて、ビジネスマンの特等席と言われます。それは、非常の際に手伝いをする約束のもと、座ることが許されているのです。 この事故自体は仕方ないと思われますし、操縦室の判断、客室乗務員の指示誘導も、さすがと思わせます。特に寒さの中、CAさんは、自分たちの暖房用衣類を乗客に与えたと報じられてもおります。それなのに、脱出後30分も、乗客たちが外に残されたことはなんなのでしょう。まさか雪が酷くて視界不良で救出に迎えに行けなかったとでも言うのでしょうか? 寒さの中、病人が出ないことが幸いでした。でも、その救出を待っている間、少し落ち着かれたのか?動画を撮っている余裕も出たようです。 いつも何も考えないで機内にいたのですが、本当に非常時はあるんだとわかったので、鹿児島空港からの帰りのJAL便では、真面目に?非常時の案内を見ました。 いつものことですが、CAさんは、「必ずご覧ください」とアナウンスします。この日は、新千歳空港で事故になった737型機でした。久しぶりに、初心に帰って機上の人となったのでした。