家族で行く福岡も良いですが、福本悟が案内する福岡も良いですよ。

2016年4月12日
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新学期が始まると、すぐにゴールデンウイークが到来する感があります。

 

今年は、5月2日が月曜日、6日が金曜日に当たるため、うまく休みが取れる人は、10連休になりますね。ゴールデンウイークと言えば、家族旅行でしょうか?

 

楽天トラベルが、『2016年家族旅行の人気急上昇エリアランキング』を発表しました。これは、楽天トラベルが、今年1.000人泊以上の宿泊予約実績があるエリアを対象に、楽天関係からの子連れ利用の予約人泊数を、昨年度と比較したもので、第1位は京都駅周辺、第2位は別府市内エリア、第3位はハウステンボスがある長崎県平戸、佐世保、ハウステンボスエリアだそうです。

 

ケチをつけるつもりはありませんが、これから述べることも含めて、チョット意外な結果でした。

楽天トラベルは、私もよく利用するサイトであり、私がよく行く場所は、この『ひとりごと』をご覧になっている方は、おわかりだと思うのです。 京都自体は、世界遺産が多くある千年の古都であり、歴史好きな人には、何回行っても飽きない場所だと思います。

 

外国人観光客も多く、つとにホテル不足が指摘されてもおります。だとすると、今更伸び率なんてと思いました。京都駅周辺がトップになったのは、子連れ客が利用しやすい宿があるからだと報告されています。すなわち、添い寝ができ、大浴場があり、朝食バイキングを設定している宿があるからと分析されていました。

 

別府温泉も、子どもも遊べる娯楽施設があるから、ハウステンボスは、大人も子どもも楽しめるからと言われます。でも、それは今に始まったことではないと思われ、昨年より伸びたと言うのがわからなかったのです。京都やハウステンボスは、絶対的な人気上昇と言ったところでしょうか? 昨年と比べての伸び率ですから、私は、函館とか大阪、信州あたりかなと思いました。

 

伊勢志摩も人気は出るはずですが、昨年式年遷宮がありましたから、急上昇とはいかないことはわかります。絶対的人気と言うべきかわかりかねますが、嬉しいような意外な結果?が出ていました。ベストテン内に九州の中から6エリアが入ったことは凄いですが、その中でも同じ県内、それも同じ市から2エリアがランクインした場所があります。

 

私が、そんなことを取り上げるのですから、もうおわかりですね。さあ~福本悟の福岡自慢が始まりました。 楽天トラベルの調査では、『福岡市(天神、中洲、百道浜)、糸島エリア』『福岡市(博多、祇園、海の中道)、太宰府、二日市』がいずれもランクインしているのです。そうです。私がいつも楽天トラベルで宿泊予約を入れる『福岡市(天神、中洲…)』が人気急上昇なのだそうです。家族連れの利用が増えたわけですが、卒直に言って、その理由はわかりません。

 

福岡市は、子どもが楽しめる場所、家族で見学するにふさわしい場所は多くないです。福岡市内には、ほぼ天然温泉が湧き出る宿はありません。そもそも大浴場を備えるホテルは少なくて、シティホテルがほとんどです。リッツカールトンもウエスティンもマリオットもシェラトンもルネサンスもありません。オークラ、ニューオータニ、グランドハイアット、ヒルトンシーホークが高級宿と言えるくらいです。子連れ利用には、似合わない都市だと思っておりました。

 

福岡は、『食王(ショッキング)都市』すなわち、飲み食いだけの街だと思っておりました。 それはそうだとやはり思っています。ただ、これだけ福岡大好き、福岡を宣伝している私の立場からすると、やはりこの予想外の?嬉しい結果を分析しなければなりません。

 

それで私なりの分析ですが、福岡市は、九州そしてアジアの入り口、福岡を起点に行き来する現実があるのではないかと言う結論です。すなわち、東海道山陽新幹線と九州新幹線は、福岡市にある博多駅が、原則として始発であり終点です。ここから熊本、鹿児島方面に出発し、在来線も、大分や長崎への特急始発駅でもあります。外国船入港日本一の博多港、世界一都心部にある福岡空港を持つ福岡市は、対馬や韓国への玄関でもあります。

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九州また、アジアの諸地域に行き来するために、旅行者は、福岡市に宿泊するのではないかと言うことです。北海道の入り口新千歳空港は、北海道のあちらこちらに向かうツアーバス等が多く出発します。福岡市も、九州そしてアジアへの出発口そして帰ってきたときの宿泊先に利用されるのではないでしょうか。それは、私が福岡に行く目的とは、明らかに異なるのです。 これは、なんの裏付けもない福本悟の私見にすぎません。

私のように飲み食いのためなんて不謹慎な動機で福岡市に行く人は、実は少ないのだとしたら、楽天トラベルが調査したとおり、どんな宿泊施設が家族旅行をする人に重宝されるか、福岡市の宿泊施設のあり方が見えてくるような気かします。

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『京都駅周辺』を例にすれば、添い寝ができ、大浴場があり、朝食はバイキングが高得点でした。そんなホテルが福岡市に多くなれば、正統派福岡宿泊者が、さらに増えるのではないでしょうか。でも私は、私なりの福岡を愛する気持ちで、福岡に行き来するでしょう。

それは、鮮魚を筆頭に、美味しい食べ物と焼酎、そして行きつけの飲食店や屋台等、いつ行っても福岡市を愛する福本悟を歓迎してくださる多くの福岡博多の熱い人たちがいるからです。私の福岡は、統計には現れないよか福岡です。

 

2016年サッカーJリーグアビスバ福岡の闘いに寄せて。

2016年4月8日

明治安田サッカーJリーグディビジョン1に所属するアビスバ福岡は、昨年J2リーグ戦を3位となり、昇格プレーオフを制して今年J1リーグで闘うことになりました。

 

きさらぎ法律事務所は、今年もアビスバ福岡の法人後援会に登録されています。

 

ホーム自由席券を数枚いただいているので、開幕戦に続いて、福岡市博多区のレベルファイブスタジアムに観戦に参りました。アビスバ福岡は、ここまで4試合を経て、まだ勝ちが無く、最下位となっています。 昨年は、観戦した全試合で負けたことがありませんでした。特にホームレベルファイブスタジアムでは全勝で、公式戦最終戦、そしてJ1への昇格プレーオフが行われたヤンマー長居スタジアムでの試合にも参戦できて、本当にありがたかったです。

 

今年はJ1、厳しい闘いが予想されるので、みんなでチームを後押ししたいと思います。

さて、試合のほうは、なかなか良いゲームだったと思いますが、やはりホームでも、この日もアビスバは勝つことができず、1対0で敗戦となりました。これで開幕から5試合連続勝ちがなく、開幕5戦で勝ち点5以下のチームは、全てその年はJ2へ降格しているとかで、厳しい現実を見せつけられたのでした。

 

でもアビスバ福岡は、川森社長、井原監督のもと、会社、チーム、サポーター一丸となって、諦めず立て直して闘い続けると思います。昨年も、いくつものジンクスを破ってきましたから。井原正巳監督を信じています。 レベルファイブスタジアムは、福岡空港から近いので、私のように県外から観戦に来るファンも少なくありません。

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この日も、試合後福岡空港には、レプリカを着用したまま羽田空港等へ帰る人を目にしました。「お疲れ様。またお会いしましょう」と交わします。 空港は、その所在地の人以外の人々が集まる場所でもあります。かつて上野駅は、東北の玄関、東北の匂いすると言われました。また、『ひかりは西へ』のキャッチフレーズがあった時代には、高度成長期でもあって、太平洋ベルト地帯が注目された印象があります。その点空港は、この場所にいる人が何処へ向かうのか、何処かは来たのかわからないものです。

 

福岡空港を例にすれば、新千歳空港行きの隣の搭乗口が、沖縄那覇空港行きだったりします。 空港の到着ロビーで、出てくる人の手荷物、おみやげ袋を見ると、この人どこから来たのかわかります。昨年は、アビスバ福岡の試合を観戦して帰ってきた羽田空港は、勝利こそがおみやげでした。今年は、まだそんなおみやげを東京に、羽田空港に持ち帰ることができませんが、それこそ『次のおみやげ』だと思って、応援を続けることにいたします。 元サッカー日本代表主将、日本が初めてワールドカップに出場したときの主将が井原正巳氏でした。

 

井原監督、福岡には単身赴任なのだそうです。シーズン中は、ほとんどご家族のもに帰られることがないのではと思われます。西鉄ライオンズ時代から、福岡は、野球ファンが多いと言われます。そのライオンズが福岡を去り、やってきたホークスの監督を務めたのは王貞治氏でした。世界のホームラン王の王貞治氏、福岡ソフトバンクホークスの名誉会長ですが、王貞治氏は、もはや東京ご出身とは思われず、すっかり福岡の人になられた(失礼!)感があります。 昨年この『ひとりごと』では、アビスバ福岡井原正巳監督には、感謝してもしきれないと再三書きました。もちろん『今年』を諦めたわけではありません。

 

この日の試合後井原監督は、負けたけれども選手の健闘を讃え、手応えを感じ、この先もやっていけると述べられました。私は、今年のアビスバ福岡の結果がどうであっても、井原正巳監督に対する感謝の気持ちは変わることはありません。

 

ある意味、毎年J2二桁順位だったこのチームを、初めて監督になられた年にJ1へ昇格させた手腕、そしてそのお人柄は、長く福岡の人たちに、語り継がれると思っています。

 

まさに王貞治氏と同様、多くの福岡市民の心の中で、『福岡の人』になられたと思います。空港から近い場所に居ながら、勝負の世界に身を起き、単身赴任をされていて、東京に帰れない井原正巳監督に感謝の思いを馳せて、福岡空港から帰った次第です。

4月1日は、エイプリルフールですが、福岡の鮮魚には、ウソありません。

2016年4月7日

今年は、全国的に桜の開花が早く、東京都内が最初の開花宣言がなされ、3月中には西日本ではほとんどの県で開花したようです。

4月1日訪れた福岡市でも、桜はほぼ満開でした。

 

でも、『花より団子』と言う言葉があるように、私の福岡は、『お菓子よりお魚』であります。4月になると、九州では『うに』が出るのです。 福岡市に春を告げる風物詩となっているのは、室見川河口の『しろうお漁』です。

 

2月中旬から今ころまで、ハゼ科に属する透明な小さな魚の踊り食いが有名です。そして、禁漁を迎える赤なまこに変わるように、『うに』が並びます。この『ひとりごと』では、毎年しかも数回九州のうに、特に『うに前線北上中』について書きました。最初は鹿児島阿久根、そして右に大分佐伯、左に熊本天草、いよいよ4月になると、私が日本一と称する佐賀県唐津市の『うに』が出るのです。

 

唐津の『赤うに』、絶品ですが、まだこの時期は子どもで、もともとしっかり小粒なうには、本当にこじんまりしています。旬はまだですが、それでも味は流石ですね。これもいつも申しますが、首都圏には、九州のうには入らないのです。福岡まで行く必要があります。4月も後半となると、福岡市の糸島半島や志賀島でも、美味しいうにが獲れます。

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さて、私からすると、事実上の『解禁』となる4月1日、福岡市の台所『柳橋連合市場』には、唐津のうにはありませんでした。数日前に初めて入荷したそうですが、ここ数日天候が悪くて入荷しないのだそうです。ちなみに、唐津にも海女さんがおります。それで、まずは市内の美味しい魚を食べさせてくれるお店に足を運んだものの、行きつけの数店には、まだ出せないと言われました。地元の人はわかっているのですが、北海道あたりのうにに慣れた観光客がいらっしゃると、この時期の子どものような小粒のギュッとしていないうにを見ると、食わず嫌いになられるのでは?と言われたことがありました。

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それで、いつものように、ヤリイカ、唐津や福岡では『剣先いか』と言われる『いかの活造り』を食べました。福岡市の和食店、居酒屋で『いかの活造り』を出せない店はほとんどありませんが、やはり店によって捌き方、並べ方等違います。刺身醤油との相性もあるのですが、出されたいか、捌かれたいかにより、いくらか甘みが違います。また、呼子、鐘崎、芦屋等入荷先が異なることもあって、居酒屋を幾つも知っておくと、時化のときでも、何処かではありつけたり、また、『ハシゴ』する楽しみもあります。

 

今回は、西鉄グランドホテルから、徒歩1分くらいの場所にある比較的新しい店に行きましました。ちなみに、西鉄グランドホテルから、3分、そして2分、さらに信号機があるため1~2分となる店にはもう何回も入りして、焼酎のボトルが残されるなど、私は『常連』として覚えられています。今回行った店も、行きつけとなる予感です。写メ撮りました。 それでも『うに』はありませんでした。

 

この日店で出せるのは、北海道のばふんうにだそうです。冬季唯一国産のうにが入るのは、北海道東部の根室、釧路、浜中あたりの漁港で、太平洋産と言われますが、北方四島周辺で獲れるうにです。ばふんうには、北海道の定番ですが、夏季の積丹、利尻礼文、焼尻あたりのが良いですね。

 

でも、うに好きは、我慢できませんね。冬季北海道に出張すると、必ず新千歳空港のこれまた行きつけの居酒屋で、北海道東部のうにを注文します。そんな思いでいかを食べつつも、最後の綱は、天神の岩田屋さんだと思い、翌朝開店と同時に鮮魚店に入りました。 唐津のうに、岩田屋さんにありました。

 

まだ小さいですね。ですから1.000円代でした。でも、濃厚の締まるような味、やはり唐津であり、北海道とは違います。これは好き好きでありますが、ぜひ九州、それも唐津のうにを食べて、北海道のものと比べて欲しいです。九州も北海道も、これからうにのシーズンを迎えます。さて、今週は、札幌出張です。また、あの店で、今度は道内のうにを食べることになるでしょう。

 

コンビニで売れ残った弁当を、貧困家庭子どもたちに与える政策について、福本悟は意見します。

2016年4月5日

これこれ今から10年以上前になると思いますが、福岡県内のある養豚農家で起きた出来事を思い出しました。

 

これは、『食品添加物まみれの毒物を食べさせられた豚たちの悲劇』として、食品添加物の恐ろしさを世に知らしめた『事件』です。簡単に言うと、母豚が死産を繰り返し、産まれた子豚もすぐ死んだり、奇形だったりしたので、農場主には思い当たることがありました、賞味期間が切れたコンビニ弁当を、回収業者が、処分費用を負担するよりも、タダで豚のエサとして引き取ってもらった方がよい、別に腐っているわけではないからと言って、この農場主のもとに持ち込んだのです。

 

そうです。件のコンビニ弁当には腐らせないために、食品添加物が入っていたのです。

 

もともとコンビニ弁当は、高脂質、濃いめの味付けと言われますね。この農場主、業者の話に乗せられて、月20万円のエサ代を浮かすために、25頭の母豚に健康被害を齎し、産まれるべき250頭の子豚を亡くしたと言われました。豚と人間の体は似ていて、この農場主は、3食全てコンビニ弁当にしたのと同じ、栄養バランスを崩したことは明らかとの当時の福岡県栄養士会会長のコメントが、発表されてもおりました。

 

さて、先ころ福岡県で、子どもの貧困対策の一環として、コンビニエンスストアで販売しなくなった賞味期間直前のパンや弁当を無償提供してもらい、NPO法人等を通して、貧困世帯の子どもたちに届ける仕組みを創設することが発表されました。それに加えて福岡県は、食べられのに廃棄される食品を企業から提供してもらい、生活保護世帯や児童養護施設に届ける『フードバンク活動』事業の支援に乗り出すとも、報じられています。

 

具体的には、コンビニエンスストアを経営する大手チェーンに対して、販売期間は過ぎたが、賞味期間は過ぎていない弁当等を提供してもらい、自治体の委託等により、生活困窮世帯の児童に学習支援等をしている民間団体や社会福祉士協議会のスタッフが店舗まで品物を受け取りに行き、学習支援等の会場で、対象となる子どもたちにこれを配るのだそうです。

 

はじめにお断りしておきますが、私は、コンビニが悪だとか、不健康な物ばかり扱っているとか、コンビニエンスストアを陥れる意図を持つものではありません。また、本来国の責務である貧困対策を、福岡県が、都道府県初の試みとして、こうした支援の場1箇所につき20万円、平成16年度の予算260万円を盛り込んだことは、一定の評価をされるものとも思います。

 

しかし、ショックですね。 極論を言います。貧乏人の子どもは豚以下なのですか?福岡県は、例の豚たちの悲劇を直に経験し、消費者団体等と連携して、全国にいち早く添加物の人体への危険性を警鐘した自治体です。良く言えば、食べ物を粗末にしない、無駄を無くして困っている子どもたちが助かるのだとの見方もあるでしょう。

 

こんな政策を立案した人は、単純に善意だったのだと思いたいです。しかし、添加物等が入っていて、賞味期間ギリギリの食品を捨てるのがもったいないとして、貧困児童がこれの引き受け手になることを意味します。放射性物質や食品添加物等の安全性が考慮されていないのに、貧乏人ならこれでも喰らえと言うことなのでしょうか。

 

もはや『無いよりはまし』の議論は次元を異にします。 それと、このような人が食わない、『売れ残り』の物をタダで、こうして公的機関の介添えにより与えられたとして、困窮家庭の子どもたちは、偏見をもたれ、あるいはイジメに逢うかもしれません。

 

ある新聞社が大好きな『レッテル貼り』なる現象です。格差貧困問題に関しては、この『ひとりごと』でも、しばしば指摘してきました。貧困の連鎖を断ち切ることが重要なのです。困っている人に、不要な物を与えて埋め合わせをするのでは、貧困そのものを断ち切ることにはなり得ません。 豚が食べて異常が出た食品を、貧困家庭の子どもたちならーー逞しく、打たれ強くできているから?ーー継続して食べても大丈夫だと言えますか。

 

その検証がなされていないなら、食を粗末にしない運動の一環として、福岡県民全員が、賞味期間ギリギリのコンビニ弁当を購入して食べ、こうして集まった代金を、『貧困家庭の子ども基金』に充てれば良いでしょう。

 

貧困家庭の子どもたちは、ただでさえ偏見や差別を受けていると報告されることが多いです。こんな食事を与えられたら、学校にだって行きたくなくなるのではないでしょうか。人間の尊厳を踏みにじるトンデモナイ政策であると、私は言わせていただきます。

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私は、今、大好きな福岡、私の心のふるさと福岡に来ています。福岡県が、悪意を持っていたとは思えません。そもそも子どもの貧困問題は、公的支援、すなわち税金の投入が著しく低いことに根があります。日本の貧困率は、経済協力開発機構、いわゆるOECD加盟国34ヶ国中10番めに高く、大人1人世帯について言えば、その貧困率は50%を超えていて、なんと堂々第1位であります。

 

これも『ひとりごと』で述べました。こんな国の無策に怒りを持った福岡県が、「何がアベノミクスだ!」と立ち上がったのだと信じましょう。福岡県は、数々の意見に対して、「支援する大人が手渡して見守ることで、心もおなかも膨ら効果がらあると考えている」と答えたそうです。みなさんどのように考えますか?

 

福岡市に春を告げる事柄の説明です。

2016年3月10日
昨日のひとりごとのつづきですが、気温が20℃を超えた3月5日、福岡に行きました。


汗ばむ陽気で、市内中心部の天神には、半袖姿の若者がおりました。この時期の西の方角は、特に日暮れが遅いと感じます。午後6時半過ぎても、まだ灯りは点灯されません。そして、この時期になると、『福岡に本格的な春が来た』と私が思っているふたつの事柄があります。

ひとつは、きさらぎ法律事務所旧ホームページの『よかとこ九州』でご紹介した室見川の『しろうお』です。市内西部を流れて博多湾に注ぐ室見川、もう海に近い場所で、しろうお漁が始まります。


毎年2月中旬から4月上旬にかけて、産卵のために博多湾から登ってくるのです。しろうおは、『シラウオ』ではなく、ハゼ科に属します。体長5cmくらいの透明で、目だけ黒い魚です。これを博多湾の河口近くの室見川に、梁と呼ばれる柵で囲い込んで獲る伝統的漁法です。行きたままポン酢につけて食べる『踊り食い』が主です。まさに福岡に春を告げる魚です。


それともうひとつ、それは福岡の『ホワイトデー』です。3月14日、バレンタインのお返しがなされる習わしですが、そのルーツは、福岡市の和菓子店『石村萬盛堂』が、チョコレートのお返しに、マシュマロを作って販売したのが最初と言われているのです。


福岡市博多区にある石村萬盛堂本店は、博多祇園山笠のゴールに位置します。まさに博多そのものを感じます。皆さん、石村萬盛堂とマシュマロ、そしてホワイトデーの成り立ちはご存知でしたか?

福岡みやげの定番のひとつともなっている『鶴乃子』。これはマシュマロ生地で、黄味餡をくるんだ明治時代から作られた和菓子でしたが、当時の石村萬盛堂は、これしかなく、売上が伸びなかったので、新たな菓子の販売を考えていたそうです。そんなとき、昭和52年のことですが、当時の社長さんが、ある少女雑誌をめくっていたところ、「男性から、バレンタインのお返しがないのは不公平。ハンカチかキャンディ、せめてマシュマロでも…。」の記事を見つけました。

これを見た社長さん、男性から女性にお返しする日を、鶴乃子をきっかけとして作れないか、そんな思いで、当時は鶴乃子を作る機械で作れるマシュマロに、バレンタインがチョコレートだったことを考えて、チョコレート包餡のマシュマロを考案したのでした。これは、バレンタインでもらったチョコレートを、やさしく包んだお返しする、そんな思いで、チョコマシュマロが出来上がったのでした。


ただし、マシュマロデー後のホワイトデーが3月14日になったのは、全くの偶然でした。このチョコマシュマロを販売することになったのは、岩田屋天神店ですが、いつ販売するかは、そのときのスケジュールをみて、石村萬盛堂さんが暇となる3月14日がよかでしょうと進められて決まったのだそうです。これがホワイトデーの前身、マシュマロデーが生まれた経緯であります。昭和53年3月、遂にマシュマロが店頭に並びます。

こうして誕生したマシュマロデーでしたが、百貨店から提案がありました。バレンタインのお返しは、マシュマロだけではなく、もっと幅広く文化にできないかと言うのです。こんなところから数年後、マシュマロの白に合わせた『ホワイトデー』の名に変わったのです。そしてホワイトデーの商品は、心からのお返しなら、マシュマロやホワイトの品物に限らないことにもなって、日本国内に、ホワイトデーが、定着することになったと言うお話であります。

私は、昭和59年の3月、司法修習生として福岡市で暮らしておりました。そのとき、既に婚姻していた同期生から、「マシュマロを買うから付き合え」と言われたことを覚えています。そのときは、ホワイトデーなんて言葉は記憶にはなくて、マシュマロデーと言っていたその友人に 誘われた?のは、正直迷惑だなと思ったのです。


そのころは独身でしたし、誠に残念ながら、2月14日には、私にチョコレートをくださるこころ優しい方はおられなかったからです。現在は、『ミーナ』となった天神にあるビルで、マシュマロを選んでいる友人をみて、何やってんだろうと疑問を感じていたのは事実です。もちろん、そのときマシュマロデーの謂れも、石村萬盛堂さんも知りませんでした。

今回福岡市に行くにあたって、石村萬盛堂のチョコレートマシュマロを買いました。石村萬盛堂は、ときどき都内の百貨店で開催する福岡物産展に参加され、チョコレートマシュマロを販売します。ホワイトデーとは無関係の私には、普通にこれが買えるチャンスなのです。博多祇園山笠と深い関係があるこの店舗、かなり気になっていたので、本店を訪ねたのです。

今回見栄を貼って、何気なくチョコレートマシュマロを買って来ました。自分で食べるためです。

さて、福岡はもう春本番でした。

今回の福岡では、『しろうお』にはありつけませんでした。いつも市内の魚のお店に入って飲み食いする時間帯、私は、レベルファイブスタジアムに居たからです。


そうです。先週開幕したサッカーJリーグディビジョン1に所属する『アビスパ福岡』のホーム開幕戦が、3月5日行われたからです。今年に限っては?アビスパ福岡J1でのシーズンスタートも、福岡市に春を告げる事象かと思います。
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