3月に入り、花粉も飛ぶようになつて、関東では、少し春らしくなってきました。
今年の桜の開花は、東京が最初ではないかとも予想されているそうです。3月に入る前に、2016年サッカーJリーグは開幕しました。
きさらぎ法律事務所は、今年も『アビスパ福岡』の法人後援会に登録されました。それを称するバッジも届きました。5年ぶりにJ1に復帰して迎えた開幕戦は、『バトルオブ九州』の元祖、宿命のライバルサガン鳥栖とのアウエイでの一戦でしたが、さすがJ1に定着しているサガン鳥栖の力は想像以上で、アビスパ福岡は、J1の洗礼を受けた結果となりました。
さて、ホーム開幕戦には、私も、福岡市博多区にあるレベルファイブスタジアムに参戦いたします。この『ひとりごと』がアップされるころには、厳しい?結果が現れていると想像されますが、昨年の感動と、彼らから学んだプロ意識、仲間を大切にする姿勢を引き続き体得したく、応援してまいります。 昨年のホーム最終戦で、今年もチームの主将を託されたアビスパ福岡一筋、『キング』と呼ばれる城後壽選手は、「自分を信じ、仲間を信じ、これまでやってきたこと全てを信じ、関わってもらった全てに感謝の気持ちを持って、J1昇格を勝ち取る」と言われました。
そしてJ1昇格を決めた『師走の大阪長居の夜』では、試合後城後選手は、こうも言っていました。「隣の人のため、周りの人のため、それがチームのために繋がった」。今、私が日本の政治家、これから世界のリーダーとなりうる人に対していちばん申し上げあげたいのは、まさに人を信じ、人のために発言し、行動すること、それができる人が、自分を信じたことになるのだと言うことです。
政府与党の大臣や議員の失言、不適切とされる行動が続いています。確かに政府与党から見れば、失言なのでしょうが、私は、そうは思いません。一部無知をさらけ出したみっともない人もおりますが、そのほとんどは、本音が出た、確信犯であり、本当は、全然悪いことをしたとは思っていないのだと感じます。
彼らの発言なりを、一部の大手新聞社は、真意が伝わっていないと言い、ネット上では、発言の一部だけ切り取ったマスコミの言葉狩りであるかに議論されているのです。そんなふうに受け取って良いのでしょうか? 黒人大統領であるアメリカ合衆国のオバマ大統領をして、奴隷でも大統領になれるかに発言した自民党議員がおりました。
確かに発言全体から、アメリカのダイナミックさ、進取気質にいくらかの敬意を表していることは読み取れます。でも、オバマ氏は、ケニア出身で、先祖が奴隷だったことはありません。そもそも政治家たるもの、かつて存在した奴隷制度をなんと考えているのでしょう。
多くの人が苦しみ、国を挙げて苦闘した歴史がアメリカにはあります。例え話であっても、奴隷に言及するのは人間性を疑わざるを得ません。これと同じように、その発言、そこから読み取れる考え方が、とても気になる人がおります。アメリカ共和党のドナルドトランプ氏です。
トランプ氏の発言は、強いアメリカを取り戻す、強い排外主義に根ざすものであることは明らかです。発言例を挙げれば、キリがありません。代表的なのは、イスラム教徒の入国禁止、メキシコからの移民排除でしょうか。かつて日本に対しても、アメリカが、タダで守ってやるのはバカらしいなんて言っていましたね。
もっとも私は、アメリカは、アメリカのために日本に基地等を置いているのであって、日本を守るためのものではないと思っております。閣議決定した集団的自衛権の行使、そして昨年成立した安全保障関連法により、日本は、アメリカに対して引き続き思いやり予算を差し上げ、『非戦闘地域』であれば自衛のため?行動を共にすることになりましたが。
それが原因なのかどうかわかりませんが、今、全米を賑わしているトランプ氏の動画があるそうです。「China、China、China……。」今度は、こちらのようです。
何かに不満がある人、上手く行っていない人を熱狂させるには、人が言いにくいことを、ズバリ言ってくれることだと思ってしまう心理が、人間にはあるようです。なんかカッコいいのでしょう。しかし、場を盛り上げる、人を熱狂させる方法として、方や奴隷でも…、方やイスラム教徒、メキシコ、そしてChina…。
私は、こんな言葉を発する人は、決して他人のために事をなす品格はないと思っています。
こんな人の言葉を真に受け、あたかも本音を言ってくれるなんて評価を下すことは、それは自分たちの首を絞めることだと気づく必要があります。
彼らは、決して人のために発言し、行動しようとしているのではないからです。ところで、「ハッキリ言って奴隷でしょう」の発言の主、議員を辞めないのでしょうか?
オバマ大統領に謝ったのでしょうかね。
アビスパ福岡の選手は、自分たちはプロではあるけれども、強くないことを知っています。だから、仲間そして周り、さらに自分たちを信じ、託してくれる人の気持ちがわかるのだと思います。
強い人、さらに自身は強くも偉くもないのに、強い人の傘に入っていると、勘違いすることが見て取れます。
方や自民党議員は、強い総裁の顔を窺い、この人が気に入るような行動とり、方や自分を過信し、神だと思い込んでいる人は、現世に不満を持ち、変えてくれると願う人に向けて、カッコいい言葉を発信して、神に託すようアピールする。
残念と言うべきか、今のアビスパ福岡には、そんな力強さはありませんね。
でも、私は、アビスパ福岡を応援します。