年々ペットブームが加速されるようです。街のあちらこちらで獣医師の医院を見かけますし、ペットと泊まる宿も増えている感じです。 我が家にもわんこが3匹おりますので、ペット情報には敏感になっています。よく、空港の搭乗手続きのところで、わんこの鳴き声が聞かれます。また、到着口荷物受取場では、荷物室からゲージに入ったわんこが出てきて、飼い主さん引き渡される場面が見られます。ペットは、航空機内、客室には同乗できないのです。 そんな日本の航空業界のおきて?を破ったツアーが発表されました。ANAホールディングス全日空が、日本の航空会社では初となるペットと機内で過ごせるチャーター便を利用したツアー、『わんわんフライトin北海道』を企画、実施するのだそうです。 成田釧路間を往復チャーターで獣医師が同行、阿寒湖荘へ貸切で宿泊する2泊3日の旅で、大人2名わんこ1匹で222.000円です。全日空では、これからもペット向けサービスに取り組むとのことであります。 こんなツアーに参加できる方は、お金や時間がある方と思われ、羨ましいです。わんこもしあわせですね。人間2人で釧路から阿寒湖方面を巡る2泊3日のツアーでは、20万円超えはないだろうと思うからです。 私は、阿寒湖荘なる宿泊施設に泊まったことはありませんが、ペット同伴可能な宿では、オーナーさんが、犬等のペットを飼われていることが結構あります。よく、看板犬なんて宣伝されています。もっとも、ペット同伴可能の宿ではなくても、ペットを飼われている宿泊施設はあります。特に、都市部から離れた場所にある宿は、その例が見受けられるでしょう。この全日空のツアーを知った同じ日、YahooNewsで物議を醸している記事を発見しました。 和歌山県にある温泉宿で飼われていた15歳の看板犬が、この宿に宿泊して、旅行会社『じゃらん』のサイトに口コミした利用客の感想(苦情?)を原因に、殺処分されたのではないかと、最近になってネットで議論されている件です。この利用客、お風呂や食事は良かったが、館内に犬が居たのが嫌だった、また、朝早く外から犬が吠えてゆっくり寝られなかったと書きました。 これに対して宿側より、じゃらんに返信がありました。曰く、「犬も歳をとると目が見えなくなり、呆けて言うことがわからなくなるなど、まあ人間も同じで、長年飼っていると冷たい仕打ちもしにくいもの。しかし、迷惑を感じる方がいる以上仕方ありません。保健所に連れて行って処分してもらおうかと思っています。マロ(犬の名)のファンの方もたくさんいらっしゃる状況になりましたので、どうも長い間ありがとうございました」ですって。 これが投稿されたのは昨年10月ですので、なんで今ころ騒ぎ?になったのかわからないところもありますが、幾つかのサイト運営者やマスコミ関係者が、この宿を取材したところ、件の犬は、そのとき殺処分されず、今年の2月に血管が切れて急死したと回答されたとのこと、じゃらん口コミへの返信は、「旅館の雰囲気を知っている方だったのて、少し嫌味を効かせた」のだそうです。 ネット上の投稿でも、嫌味、あてつけ、やるはずない、ブラックジョークが強すぎる等の宿の回答を間に受けていない方があると思えば、勝手な飼い主、最低、最初から飼うな!酷すぎ、人間のエゴ等総じて宿側を批判する意見がほとんどですが、犬が居ることを知っていながら、ーーこんなことを投稿したばかりに、犬の命が奪われるのだからーー泊まったクレーマーが悪いなんて意見もありました。 私は、ペットを飼っている人なら、自分の家族と同じであり、自ら保健所に提出するなんて、絶対に出来ないと思っています。ですから、このじゃらんの口コミと宿の返信を巡って、ネットで騒動が持ち上がっていると知ったときに、宿の酷い嫌味であり、嫌がらせであることはわかりました。でも、愛犬を殺処分するなんて、冗談でも言えないと思うのですが。 この宿のことが気になり、殺処分に関する真相が明けらかとなった後に掲載された情報から、思うところを書きます。 私も、個人事業主であり、ご依頼者は、お金を持って来るお客様でもありますから、きさらぎ法律事務所そして福本悟をどのように思われているか、気にならないわけではありません。ホームページをご覧になっていらっしゃた方には、初回無料相談を受けてお帰りになる際に、事務所備え付けのアンケート用紙にご記入いただくのも、検索用語等の検証もありますが、ご相談者は、どのように感じられたか知りたいからでもあります。 ですが、ご不満ご批判をいただいたとしたら、これを真摯に受け止め、改善するのは当たり前ですが、少なくとも私の対応を含めた相談の結果にご不満がある方は、もういらっしゃることはないのだと理解されます。ですから、その方々に対して、言い訳などすることはないのです。何らかの理由で、今回弁護士福本悟に依頼することはなかったとしても、好印象を持っていただければ、将来「客が客を呼ぶ」ことにもつながると思っています。 そんなふうに考えている私は、件の宿のじゃらんや楽天に掲載された口コミに対する返信を見て、信じられない思いです。もし、宿に不満を持っていて、低い評価をする方は、今後利用する可能性は低いです。そんな方々に対して、言い訳ならともかく、嫌味や当てつけとも思える返信があるのです。余程言われっぱなしが嫌なオーナーさんなのでしょうね。 中には、当時の宿側と利用客との『喧嘩』が、口コミの場で場外乱闘となったかのやりとりまであります。さらに驚いたのは、この宿を相当評価している、少なくとも口コミからは、批判不満は全く見られない利用客に対する返信で、評価を満点の5点にしなかったことを、不満タラタラと何回も述べていることです。仕組みはわかりませんが、じゃらん等で高得点を貰えたら、賞金とか出るのでしょうか。 この宿のじゃらんの口コミは、犬の殺処分の可能性がネット上で議論されていたわけですが、本質は、そこではありませんね。犬を、すなわち自分たちを少しでも批判されようなら、たとえ愛犬であっても殺処分するかの嫌味を平気で言える人が、じゃらんや楽天の指定宿となり、利用客に喧嘩を売るか、おねだりしていることをどう見るかではないでしょうか。 アベノミクスって奴で、消費が活発になるそうですから、観光業界も、顧客獲得に懸命なのでしょう。少しでも悪く言われたら、競争に勝てないと言うことでしょう。私は、批判を許さない、話をはぐらかして高い評価を狙うやり方は、好きにはなれません。誰がそうだと言っているわけではありませんが。一連の『騒動』の中で、愛犬マロが殺処分されず、天寿を全うしたとことが救いです。