『季節の変わり目、皆様体調管理にお気をつけください』

2016年3月14日
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三寒四温と言う言葉は、冬場寒い日が3日続くと、4日暖かい日が続く、7日周期で寒暖が繰り返される現象を言います。

 

ただ、気象学的には、日本ではひと冬に1回あるかないかとされ、最近では冬ではなく、春先にこれに似た気候が見られると指摘されるようです。 私は、高校入試の4字熟語で、三寒四温を聞いたとき、3月は寒くて4月は温かいと言う意味かと思っていたのです。でも、最近の天候からすると、むしろ3月は、4日暖かい日が続いて、その後3日くらい寒さが戻る、こうして少しずつ春になって行くような意味に、三寒四温を使えばよいのにと感じます。

 

そんな気温の変化です。 先日東京都内や関東地方で、濃霧が発生しました。実はその前日の夜、最寄駅から帰宅する際、辺り一面が凄い霧になっていて、数十mしか視界が効かない状態に驚きました。私の家は、多摩地区にあり、都心はなんでもないのに、ひと冬に数回積雪に見舞われるようなところにあります。

 

そしたら翌朝、霧は、都心部を包み込んだのでした。これは、前夜の雨で湿度が上がった後、放射冷却で気温が下がったため発生したもやであり霧なのだそうです。こんな朝は、概してその後気温が上昇するのです。この霧の影響で、羽田空港は視界不良となって、航空機が離発着できない時間帯が発生し、欠航遅延でダイヤが乱れたと報道されておりました。

 

それにしても、この濃霧の日まで、都内は暖かったこと、なんと東京では50年ぶりに、連続15℃超えの日が6日に達したそうです。午後には20℃を超えて、4月下旬並みの温度でした。ところが翌日には、寒気が南下して、都心の最高気温は8℃も下がり、その後も午後そして夜に向かうほど、温度は下がったのです。さらに数日は、最高気温は10℃に達しないと予想されています。この時期は気温の上げ下げと、これに関連して発生する濃霧、その直後の『快晴』に注意を要します。

 

特に今年は、全国的に気温が高く、そのため急に寒さが戻ると、暴風雪とか強風波浪等への備えが後手になり、少なくない被害が出たと感じられます。 過去東京では、これに似た年がありました。この『ひとりごと』でも触れましたが、昭和41年3月5日のことです。この前日3月4日は、夕刻から霧が立ち込め、夜になるとほとんど視界がなくなるような状態となったのですが、午後8時を過ぎたときに、羽田空港に着陸を試みたカナダ太平洋航空のDC8型機が、視界不良により空港前の進入灯に接触して大破炎上し、多くの死傷者が出た事故が起きました。

 

そしてこの霧の後は、気温がどんどん上がり、翌日5日は、東京都心はなんと21.6℃となり快晴、そして羽田空港を離陸したBOAC英国海外航空ボーイング707型機が、富士山麓で空中分解して墜落した事故が起きたのです。その翌日3月6日は、東京の最高気温は6.2℃であり、なんと前日差15.4℃であり、航空機事故の記憶とたもに、気象庁の記録となっているのです。

 

そして、あれから50年経過した平成28年3月の異常気象であります。 こんなふうに見てきますと、最近の寒暖差、それでも暖かい年にあたる今年の春は、緊張感を持たなければと感じます。ある占い師?によると、この春には、3.11に匹敵する震災が起こるなんて予言されているようです。

 

特に、先日新千歳空港で、負傷者が出る事故が起きたことでもあり、航空機をはじめとする交通機関のアクシデントが気になります。 春は、別れと巡り会いの季節です。

 

私自身も、繰り返しこの『ひとりごと』でもお話するとおり、昭和60年春に、人生をひっくり返すようなアクシデント、エピソード?がありました。気持ちを引き締めてやって行きたいと思っています。皆さん、体調管理にお気をつけください。