「よい人生だった」と思えるよう、大切な人を作り、増やしたい!このたびFacebookを始めました。

2016年3月31日
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NHK朝ドラ『あさがきた』は、いよいよ佳境に入っています。

 

3月25日の放送では、主人公あさの姉眉山はつの夫、惣兵衛さんが生涯を終えました。

惣兵衛さん、家族を枕元に集めて、「よい人生やった」と伝えました。大切な人がいなくなるとき、この朝ドラ、砂時計が映し出されます。このところあさの夫新次郎さんの登場場面でも、砂時計が出ています。 人は何のために生きるのか、これは哲学、宗教学の範囲に留まらず、人それぞれの思想、人生観により、いかようにも考えられると思います。

 

きさらぎ法律事務所に起こしになる方の中には、災難に逢い、不運な出来事が続いている方がおられます。ときに、何のために生きているのかと仰る方もおられます。私は、人生論を語るような資質も責任も持ち合わせておりませんが、ただ辛かったこれまでのお話を黙ってお聞きします。そして現在存在する法律問題に関して、ベストと判断した方法をもって、この方の今後において、ベターな選択だったと思っていただけるような収めところを求め、法律実務家としてお手伝いさせていただくのです。

 

こんな私の日常でも、自分はもとよりこの世に生を受けた人々は、みな「よい人生だった」と述懐できる生き方、人生の軌跡を残せたとは、ずっと思っています。人生は、文字とおりその人の総まとめ、良いときもあれば辛いときもある、人は『そのとき』総合して振り返るのだろうなと思っています。朝ドラ『あさがきた』の眉山惣兵衛さんの人生は、そんな感じがいたします。七転び八起き、九転び十起きなんて言われますが、元大阪一の両替商の跡取りとして生を受けた惣兵衛さんが、そんな考えで人生を送られたかどうかは別として、柄本拓さんの演技も光り、本当によい人生だったのだろうなと思えました。とてもきれいなシーンでした。

 

さりげなく年輪を踏む妻はつを演じる宮崎あおいさんも、流石ですね。 この日の放送では、あさの夫新次郎さんが、大切な人がいなくなることの辛さを、日本女子大の創立者成瀬仁蔵をモデルにした日の出女子大校長成澤泉に話しかけるシーンがありました。成澤先生は、こう言いました。人生生があるから死がある、死があるから生がある、決して終わりではなく、悲しむべきことでもない、死は恐ろしいものではないと。これに似た説明は、魂は残る、人の生死は繋がっているようなたたえがありますね。

 

こんな説明は、悲しむ人を慰めるために使われる印象が強かったですが。 人は、よい人生だったと思えるよう、日々努力を重ねていくのでしょう。ただ、あさがきたを見ると、本人の努力に加え、周囲の理解協力が不可欠と思えます。協力したくなる、入れ込みたくなるのも、その人の努力あってのことだと思います。

 

主人公あさは、いろいろな人と関わり、人の輪に飛び込みます。少し人付き合いが上手ではないと思える惣兵衛さんは、はつさんを愛し、はつさんが笑うことを生き甲斐にして生きてきたようでした。大切な人に喜んでもらえるのもまた人生の宝、生き抜いた証ですね。人生に悔いなし、大切な人を悲しませることはしない、ずっと生きている、魂は残したと映りました。

 

さて、なんでこんなことを気にかけるかと申しますと、私も来年は60歳となります。人生後半です。よい人生だったとするための努力の必要性、これは人を理解し理解され、社会に受け入れられ、同化していくことだと思えます。

 

そのため仕事に関わりなく、多くの人の中に入れてもらおう、そして溶け込み、理解し理解されたいために、『お友だち』を作りたい!と願い、Facebookを始めたからであります。大切な人をたくさん増やし、また、少しでも大切に思っていただける方が現れれば、何年経っても生き続けることができ、魂は残せると思えるのです。

 

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