毛利元就の『3本の矢』とアベノミクスの『3本の矢』

2016年3月24日
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幕末から明治維新を語るとき、好き嫌いは別として、島津氏の薩摩藩、毛利氏の長州藩を無視することはできないでしょう。

 

島津氏も毛利氏も、関ヶ原では西軍となったため、徳川幕府となって、大きく領地を失いました。ただ、島津氏はもともと薩摩、すなわち鹿児島県ですが、関ヶ原の後、防長2ヶ国となった毛利氏は、もともとは現在の山口県ではなく安芸の国、すなわち今の広島県の出です。ですから、戦国時代を舞台とすると、毛利氏は、広島県のイメージで語られるのだと思います。

 

写真 1『三本の矢』と言えば何を思い出しますか?そうです。アベノミクスの3本の矢です…でしょうか?

 

矢は放つ性質のものですから、発動したとか、実行した等と言われることがあります。たとえ実行されていなくても…。私は、アベノミクスの3本の矢は、難し過ぎて理解できません。

 

もっとも、理解しようとしないと言われたこともあります。

 

その1、大胆な金融緩和、

その2、機動的な財政出動、

その3、投資を喚起する成長戦略

だと言われます。

 

これは就活生には不可欠な知識なのだそうです。 私でも、ひとつだけわかることがあります。この『政策』は、デフレの脱却を意図していることです。それは、その1で、異次元と称される金融緩和、すなわち、日銀が、市場にジャブジャブと金を流し混んだことです。物の価値が低いから投資や消費が起きない、景気が悪いと言うわけです。

 

世の中にお金が出回ると、企業や家庭にーー例えば銀行が貸し付けするなどしてーーお金が渡る、みんながモノを買う、つまり消費が起こると良い物が出回り、競争も起きて物価も上がるだろうと帰結されます。 長い間のデフレ?に変に慣れたのか、私は、この冬のガソリン、灯油の低価格を経験して、そもそも「デフレって悪いの?」と考えてしまいました。悪いのは、多くの国民が感じる不景気であって、そのように感じるのは、格差が進行しているからです。

 

灯油を買えて、投資ではなく、凍死しなかった家庭はあると思います。それに、つとに株価の上昇が、政権側から声高に言われますが、株なんてやれる人は、お金と余裕のある人です。庶民派?の私なんか、株はやったことはありません。それに、株価の上昇は、その性質上当然期待値が含まれているのであって、実際の経済情勢を反映しているのではありません。つまり、お金持ちの期待に乗るかたちで発動されたわけです。 その2の財政出動は、ある意味昔の自民党に戻った感はあります。市場に流れたお金を使ってもらうと言う建前で、聞こえの良いインフラ事業が続々出で来ました。昔土建屋が儲かる公共事業なんて言われたことがありますが、確かにダムや道路、整備新幹線、果ては原発再稼働まで、民主党時代はもとより、躍起になった『小泉改革』より前の時代に先祖かえりした感じです。

 

でも、公共のためと言うなら、少子高齢化社会に沿った事業に、早々と予算を計上し、お金をかけるべきでしょう。ところが好収益、つまり儲かった企業はどんな業態でしたか?私は、経団連をはじめとする名だたる経済団体に名を馳せる企業に、福祉や教育、医療介護方面を見たことがありません。多額の法人税の減税をした上、『政策減税』まで受けたベスト何かの企業の名前は、この『ひとりごと』でも挙げました。少しも『公共』のためになっていないと思うのですが。

 

改正された派遣法、あれは雇用の安定になるんだそうです。賃上げも…。 ここまで来れば、その3、成長戦略なんて、聞こえ倒れですね。新しい起業をし、女性、高齢者等どんどん登用して、世界に通じる新たな業態を生み出すのだそうです。でもねえ~。政府与党の本音は、女性の役割はなんでしたっけ?終末医療にお金をかけることって、よかったかな?高度経済成長期ならともかく、少子高齢化社会に根本的に合わないと考えるのは、私だけではないと思いますが。

 

仮に『うまくいく』ところがあっても、結局は、庶民には『好景気』は実感できない仕組みに絡め取られています。消費税が上がりましたから、労働者の実質賃金が上がらないのでは、消費は起きない、公共事業と言い、資材と人材を要するところとなっても、同時に起きた円安により材料価額があがり、人手不足なのに賃金を上げることができず、良い物が適切な価額で市場に出ず、投資も起きにくい、これを内包しています。 『三本の矢』、これは良い言葉ですね。これに乗っかったのかな?

 

でも、もともと『三本の矢』は、何かを積極的に行うと言う意味ではありません。この言葉は、戦国大名毛利元就の『三子教訓状』から、後の世の人が、『毛利元就の三矢の教え』を創作したと言われるのです。三子教訓は、子の毛利隆元、吉川元春、小早川隆景に対し、毛利本家の結束を求めたもの、具体的には、毛利家を快く思わない者がいるから、兄弟仲違いすると、毛利家は滅亡するとの戒めを説いたものです。

 

これが1本の矢は折れる、しかし3本の矢は折れないの逸話に繋がります。いずれにしても、カッコつけや新しいことに突き進むことを求めるのではなく、まず身内足元を固めること、力を合わせて『目的』を実現することを求めるものです。戦国大名である毛利元就は、天下を狙いませんでした。毛利家、そしてその領民の安全安心が目的だったのでしょう。

 

現在日本国憲法のもと、政治を託された者は、国民のために、その安心安全のために、自己を律する立場です。アベノミクス、なんか自己満足に聞こえます。国民の安全安心が目的ではないように思えてなりません。 さて、私が、『3本の矢』について書いたのは、毛利元就の里、広島県安芸高田市吉田町に来たからです。

 

毛利家は、山口県ではなく広島県だと知ってはおりましたが、この山間の町に、決して目立たず、格好に囚われず、天下を望まない、変な野望もなければ、自分がいちばんなんて思っていない地味な、知る人ぞ知る毛利元就の足跡を感じたからです。

 

毛利家が収めた長州、山口県ご出身の方もまた、『3本の矢』はお好きですが、さて、毛利元就との評価は、『歴史』が決めるのでしょうね。

航空機のいちばん前の座席に座った経験から。

2016年3月23日
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福岡と新千歳に行く場合、JAL、ANAはたいていボーイング7777型機を使用しているので、私は、最前列の座席に座ったことがありません。

それは、ファーストクラス、プレミアムクラスと言って、確か1万円近くする座席だからです。これだけ航空機に搭乗する機会があっても、料金を知らないのですから、とんとご縁がないことがバレます。スカイマークやエァドウでは、一番前の座席をゲットできたことが何回かあります。特に札幌の裁判所午前10時に出頭する等往路では、とでも重宝です。


さて、今日は、JAL広島空港行き始発便で、『1H』をゲットしました。このところ何かと縁があるボーイング737型機でした。もともとこの区間は、ファーストクラスは設定されていないからです。
写真 1

チョッと嬉しくなって、写メ撮りました。ただこの席、意外な?経験をすることがわかりました。良かったことは、いちばん出口に近い席ですから、到着して扉が開くと、最初に出られることです。これを最初に言ったのは、他は……だからです。早く出たい!感情が湧く座席でありました。今日は、ーーいつもか?ーーつまらない話に、お付き合いいただけますでしょうか。

ボーイング737型機は小型で、通路は1本です。座席の位置が、通路に出ているのです。もちろん、通路に座席を設定しているのではありませんが、機内に入ると、すぐここにぶつかります。それで搭乗客は、これにより狭い『通路の幅』の感覚が掴めます。私は、終わりのほうに搭乗したので、あまり実害はなかったですが、それでも機内に入って、『通路』を見つけるまでの間、搭乗客の荷物がモロにぶつけられます。


この機種、トイレは前方1箇所、後方2箇所あるのですが、人間の習性でしょうか、進行方向にあるトイレを使うのですね。睡眠中、トイレから出て来た人に、何回か足を踏まれました。出発前の手荷物の収納は、落ち着きませんね。ファーストクラス等は違うのでしょうが、私は、最前列の上の棚には、毛布や非常用設備?等航空会社の物が予め積み込まれていることが多いことを知っています。

すると、このあたりの座席で荷物をたくさん抱えた乗客の荷物は、何処か違う場所に収納せざるを得ませんから、乗客とキャビンアテンダントとの受け渡しが、私の横や頭上で、航空機のドアが閉まる直前までなされることになります。

こうして航空機が出発すると、いつのように、睡眠の時間となります。と言うよりも、この『ひとりごと』でも書きましたが、ある事情により、狸寝入りします。しかし、いちばん前の座席ですから、『あちら』もそれがすぐにわかります。飲み物のカートがお出ましになると、知らん顔はし辛いです。でも、狸寝入りがバレると体裁悪いような気持ちになり、目を開けていると、目の前には、キャビンアテンダントさんが、座っておられます。


困ったことに、この日は、天候の関係で揺れが多く、キャビンアテンダントさんも、座っている時間がいくらかありました。目の行き場がないのです。寝たふりダメ、目を開けてもダメは、辛いですね。なんか落ち着きません。

そんなこんなで、本当に疲れたのか、本当に寝てしまったようです。すると突然上下左右に激しく揺れたのです。『地震か!』と咄嗟に思いました。でもすぐに、自分は航空機に乗っている、地震で揺れるがわけないことに気づきました。

そうです。航空機が広島空港に着陸したのです。着陸時の衝撃を地震かと思ったのでした。つまりそれだけしっかり寝ていたと言うわけです。私の目の前にお座りのキャビンアテンダントさん、さぞかしだらしない中年オヤジの醜態を見せつけらてイヤだったでしょう。

写真 2
こんな経験をして、ひとつわかりました。疲れているときこそ、いちばん前の通路側の座席をーーもちろん機種と航空会社によりますがーーゲットしようと言うことです。キャビンアテンダントさんと目が合い、また、狸寝入りは通用しない場所です。狸寝入りなんかしなくても、緊張で?疲れて自然に寝てしまいます。あっと言う間の到着でした。


今日も、朝4時台に家を出ましたから、貴重な体力回復の機会となったようです。そうこうするうちに、目的地に到着しました。随分山の中です。さて、ここで何を呟くことになりましょうか?

 

山陽自動車道八本松トンネル車両火災事故の報道に寄せて。

2016年3月22日
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昔鉄道少年だった私は、蒸気機関車を追い、また、ループ線やスイッチバック等の特殊な路線には、かなり興味がありました。


スイッチバックは、箱根登山鉄道でも見ることはできますし、ループ線も、北陸本線敦賀新疋田間や、上越線の土合土樽間にもあります。ただこのループ線は、トンネルが絡んでいて、あまり山登りの実感がないと思います。山を回っている感じがするのは、肥薩線の通称大畑ループ線です。ここにはスイッチバックもあり、私は、司法修習生として福岡市に住んでいたとき、見に行きました。今では、観光列車も運行されているのです。


スイッチバックやループでなくても、峠越えはあります。急勾配を登ることで有名なのは、旧信越本線の碓氷峠、すなわち横川軽井沢間でしょう。この『ひとりごと』でも何回か取り上げました。それと、『峠』と言う駅名もある奥羽本線板谷峠と合わせて、かつて日本の旧国鉄三大勾配区間と言われたのが、通称『セノハチ』広島県内にある山陽本線八本松瀬野間です。今日はセノハチのお話です、

この区間10.6kmは、瀬野駅から八本松駅に向けて22.6‰の急勾配で、上り列車には、補助機関車を連結して、連続した急勾配を走行しています。


ただし、平成になってからは、貨物列車のみが増結の対象で、しかも、八本松瀬野での連結切り離しではなく、広島貨物ターミナルと八本松駅の先、東広島市の中心西条駅で、これが行われているようです。これは、通勤電車にも、セノハチの通過に支障のない動力を備えた車両が、投入されたからです。

私は、子どものころブルートレインこと、夜行寝台特急列車によく乗車しました。東京からは、九州山口に向かって、さくら、みずほ、はやぶさ、富士、あさかぜが運行していました。


歴史好きな私は、吉田松陰先生の出身地萩、原爆ドーム厳島神社のある広島、源平と維新の地下関等に行くため、よくブルートレインに乗りました。ちょうどセノハチを通るころ夜明けとなり、周囲の山々を眺めたことを覚えています。このセノハチは、増結した機関車から飛び降りたとして、トラベルミステリーにも登場したことがあります。

現在ブルートレインは廃止され、私も、広島や山口に用があるときは航空機を利用しますので、セノハチを通ることはありません。むしろ『裏セノハチ』とでも言うべき区間を何回も通ったことがあります。


広島空港が、平成5年に県内東部の本郷町、その後平成の大合併で三原市に組み込まれました山間地区に移り、広島市内に行き来するには、山陽自動車道河内インターから出入りする必要が生じたからです。

そして、空港のある河内インターのある三原市から、西条町のある東広島市を経て広島市内に通行するとき、西条インターと志和インターの間が、道路のセノハチであります。こちらも、東広島市の八本松、広島市安芸区の瀬野と同じような地形となっています。ここを、広島空港と広島市内を往復するため、リムジンバスに乗車するのです。

広島の場合、空港と市内は、結構あります。高速道路が開通する前は、鉄道は難所で、八本松瀬野で機関車を付けて外す作業もあるように、ここから広島市は遠いのです。


さて、この山陽自動車道の八本松瀬野間に相応する西条インター志和インター間にある『八本松トンネル』で、交通事故が発生しました。トンネル内に渋滞中の車両に、後方から車両が突っ込んで火災が発生し、死傷者が出る惨事となったと報じられています。

トンネル火災は、東名日本坂トンネル事故が記憶に新しいです。また、高速道路のトンネル内の事故と言えば、中央高速笹子トンネル天井崩落事故を思い出します。なんでこのような惨事が起こるのでしょう。笹子トンネルの事故は、ここを通行した車両には、どうしようもなかったことですが、他の交通事故も、同じ原因をよく聞くのですが、止まるべきとき、減速すべきとき、これを怠ったことが、事故に結びつくケースがあります。


特にトンネル内で渋滞が発生すると危険です。今回の八本松トンネル火災事故も、トンネル内は渋滞していたようです。先に申しましたとおり、西条インターから八本松、そして瀬野地区になる志和インターまでは、広島市に向かって下り坂となります。先般の軽井沢スキーツアーバスの事故ではありませんが、下り坂のスピードは、要注意ですね。

まだ八本松トンネル火災事故の原因は、確定していません。昔鉄道が懸命に、また注意して走行レール上を走行していた近くに並行して、高速道路が開通しました。鉄道とは違うとは言え、やはり運転手は、この辺りは緊張して走行しているのだろうと思っています。高速道路は便利かもしれませんが、『レール』に乗らない点で、各自のマナーに任される部分はあるのでしょう。


『乗客』となった運転手は自己責任であり、また、他人にも影響を与える立場です。高速道路は怖いなと思えました。


さて、この『ひとりごと』にセノハチを思い出しつつ、八本松トンネルの事故に言及したのは、事故の翌日、私は急遽、『あの場所』を通行する必要が生じたからです。広島空港から広島駅まで空港リムジンバスを利用する用事があるのです。


事故により通行止め、リムジンバス運行停止の情報を聞きながら、この『ひとりごと』を書きました。

事故に遭われた皆さま、お見舞い申し上げます。

 

鉄道利用者は、通勤客だけではありません。

2016年3月21日
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春は新学期、シーズンの開始、別れと出会い等の季節です。JRをはじめ、鉄道会社では、この時期大きなダイヤ改正が行われます。

 

特にJRは、昨年北陸新幹線が開通、今年は、いよいよ北海道に新幹線が入ります。2020年には、中央快速線に、グリーン車が登場することが予告されています。この春気付いた鉄道のことをしゃべります。 北海道新幹線が、青函トンネルを通って、新函館北斗駅まで伸長することで、青函トンネルを通過する在来線にも影響が出ます。上野駅と札幌駅を結ぶ寝台特急の廃止は、東京でもよく報道されましたが、日本で最後のブルートレイン、しかも急行列車が消えることは、鉄道ファンでなければご存知ないと思います。

 

青森駅から札幌駅を結ぶ夜行急行『はまなす』が、今月21日で廃止されました。 この列車は、夜間青函トンネルを通過することで、青函連絡船を懐かしむオールドファンや、列車乗り継ぎの旅を好む若者らに愛され、東北地方から道内への帰省にも利用されていたと聞きます。私も1回だけ青函トンネルを通過したことがありましたが、今となって新幹線以外で通ったことは、ひとつの思い出になると感じます。

 

3月15日未明、埼玉県熊谷市のJR籠原駅構内で、火災が発生しました。

 

これは、電車に電気を供給する『き電線』を吊り下げていた絶縁体が腐食によって破損、架線を支える金属製のはりに接触、これにより1.500ボルトの電流が漏電して火災が発生したのだと説明がありました。なんとまる2日間籠原駅を挟んでJR高崎線は運転できず、東京方面からは、熊谷駅までしか行くことができない事態が生じたのでした。

 

 

私が関心を持ったのは、この事故により不通となった区間の振替輸送のことです。首都圏では、毎日のように何処かで起こる列車遅延による振替輸送、一般的には、並行して走る別会社の路線等を利用することになります。例えば、東海道本線川崎駅あたりで事故があると京急が、総武快速線津田沼駅あたりで事故があると京成が、京王線調布駅あたりで事故があると中央快速線や小田急線が、振替輸送の対象とされます。振替輸送の券を交付され、料金は無料です。 鉄道網が首都圏とは異なる地域では、不通区間は、たいてい代行バスの運行によるのです。

 

 

ところで今回の熊谷駅岡部駅間の振替輸送として、新幹線の利用が認めれております。この区間、大宮、熊谷、本庄早稲田、高崎と新幹線の駅があります。熊谷駅と高崎駅の間の通勤定期券を所持してある乗客は、新幹線が、特急料金なしで利用できると言うわけです。これは地方そして地形が影響して、可能となった面もあると思います。

 

この『ひとりごと』でも、在来線の駅の横を新幹線が通過していると、やがて新幹線駅が開業される可能性について触れました。熊谷駅はもともとあったわけですが、在来線と新幹線は、あまり離れていないことが便利の一面でした。 首都圏では、通勤時必ず座れる列車が登場しています。JR東日本では、『湘南ライナー』と言う通勤時着席券を利用して乗車する列車が昔から走っていて、ロマンスカーを運行する小田急線では、『ホームライナー』が多数運転されています。京成や京急でも、続々登場しています。

 

新宿小田原とか、品川久里浜等は、特急電車でもかなり時間がかかるので、通勤客からは、重宝されているようです。 ところで今月京王電鉄が、2018年春から、必ず座れる座席指定列車を導入すると発表しました。帰宅ラッシュ時にあわせて、新宿から八王子と橋本までの区間で、定期券とは別に数百円プラスして乗車する仕組みです。京王電鉄は、このため新型車両5.000系を5編成入れるのですが、この車両、座席指定で走るときは、進行方向を向けて2人かけシートで、通常の通勤電車として走るときは、シートが回転してロングシートに切り替わる構造で、車内には空気清浄機やコンセントを備えるとのことです。

 

画期的とは言えるでしょう。 京王電鉄は、新宿と八王子または相模原市の橋本を結ぶ路線で、その間40分くらいです。現在の特急は停車駅が多く、準特急までできて、慣れない人には、決して優しくない路線だと思います。最近見た統計では、京王線は、通勤時間帯に、列車遅延が起きるワーストになっていました。通勤時間帯、特急に乗車していても、必ず駅間で停車してしまいます。特に新宿駅は、ホームが3線しかなく、しかも特急用のホームは狭いので、混雑に拍車をかけているように感じます。

 

 

新設される通勤特急?を優先すると、他の特急等のダイヤはどうなるのか気になります。先に申しましたとおり、京王線は、特急停車駅が増え、準特急なる列車が特急より多く、急行停車駅も増えています。この政策と整合性はあるのか、どこに向かい、何を目的にしているのか見えません。むしろ、休日高尾山口に向かう観光列車にでもすれば良いのにと思います。私は、かつて雪や震災に強いとして名を馳せた京王線こそ、この鉄道会社の持ち味と考えています。

 

北海道とか新幹線、まして青函トンネル等私からすると遠い話、遠い場所です。関心はやはり『日常』、日々の通勤電車となりましょうか。首都圏は、鉄道網が発達していて便利、しかし、これをどう利用するかは乗客それぞれです。

新しい電車には乗ってみたい子どものような気持ちと、鉄道は、利用者のためにある、公共交通機関の役割を考えされられるこの春の報道です。

ある経営コンサルタントの番組出演辞退の報道に寄せて。

2016年3月18日
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今年の流行語になりそうな『センテンススプリング』こと、週間文春は、今、自民党から警戒されているようです。特に「保育園落ちたの誰だ」「私だ!」を巡って、世論、特に子育て世代から、政府与党に対する批判が起きていると認識しての『注意』です。

 

これは自民党の総裁が、内閣総理大臣として、衆議院予算委員会で、この保育園落ちたとブログに書いた人について、「匿名である以上、本当に起きているか確かめようがない」と答弁し、これを援護したかったのか、褒められたかったのか、予算委員会に出席していた自民党議員が、「出典は!!」「誰が書いたんだ!」「誰の言葉だ!」等とヤジを飛ばしたことが機縁です。

 

週間文春は、『保育園落ちた!日本死ね!』と題するブログは、ヘイトスピーチだと発言した与党重鎮や、自分の息子夫婦も保育園入園に苦労した、別の区の月額200.000円以上する保育園にようやく入れたと説明して、保育園ママさんたちからの署名を受け取った安倍内閣の閣僚等、また、総理大臣と答弁中にヤジを飛ばした議員らの情報を集めて、それを記事にしようとしているからなのだそうです。

 

そう言えば、父親の育休を推進しようとし、安倍晋三総裁から、結婚披露宴で激励された自民党議員が、妻の出産入院中に、不貞をして議員を辞職したことがありましたが、あれも週間文春の記事が契機でした。 確かに新聞紙と週刊誌は、報道目的は違うのかもしれませんが、通勤電車内の吊り広告で知る限り、芸能人どおしが不倫したとか、私からするとどーでもよいことばかり記事にしているようで、週刊誌の情報を真摯に受け取っている人はどれくらいいるのでしょうか?

 

そもそも不倫だとか失言とかは、それを行ったのは事実ならばどーしようもないことであり、変に弁明することこそおかしいと思っています。バレなければよいとの考えが見え隠れします。

 

そんな活躍目覚ましい週間文春ですが、今週の吊り広告には、ある経営コンサルタントの男性の学歴詐称を記事にしていました。

 

この方、彫りの深い少し褐色の顔で、低音できれいな声でしゃべるので、その横文字で表記されるお名前とともに、まあ、同姓の私からしても、『カッコイイ』人だと思います。この人、朝のバラエティ番組にも出ていますが、政府与党から、何かと目の敵にされる報道番組にも出ています。この報道番組では、ゲスト出演される学者先生や新聞社の主幹たちとは、チョッと違うコメントをされます。それで私は、報道番組では、バランスも大事と思い、この方の特に格差や福祉に関するご意見を、拝聴していたわけです。

 

今回の週間文春の記事では、この方のアメリカ合衆国での学歴が、虚偽だったとするものです。卒業したとされる大学については、世界各国を遊学していて戻らなかった、取得したとされる経営学修士(MBA)の学位も、経営大学院には、セミナーを受講したくらいで、学位、修了証が発行されるようなプログラムへの参加は一切ないと述べられました。

そして、経営コンサルタントの仕事には、これまで学歴が関係したことはなかった、確かにホームページには、事実と異なる記載がされていたが、ホームページを見て集客することはなかったので、そのままにしていたとのことであります。

ところでこの経営コンサルタントの方、この虚偽記載ーーの状態が放置されていたことーーの責任を強く自覚して、今後報道番組等への出演は自粛すると発表されました。これはひとつの責任の取り方であり、変に弁明して騒ぎ?が大きくなる前に収めたのは賢いと思います。この点、どこかの政治家たちとは違いますね。

 

もっとも、あちらは、不合理な弁明をしても、そのまま通るようですが。落選したなんて聞きませんから。 ただ、この経営コンサルタントの先生、なんでホームページに間違った学歴が掲載されたのか、説明されていなかったようです。そのまま放置したとされるのは、もう、ホームページからお客様が来ることはない、そんな必要がないところまでご自身上り詰められましたから、そのことは本当なのでしょうね。

 

私は弁護士ですが、学歴が仕事に影響することはありません。ただ、弁護士に相談しよう、依頼しようとお考えの方には、『経歴』は、気になられるようです。よく、「何が専門ですか」と尋ねられることがありますが、経験は、弁護士選択のひとつのポイントになっていると感じます。

 

きさらぎ法律事務所ホームページの中でも、『福本悟の経歴』が、アクセス回数が多いことがわかります。であれば、この箇所について、もし、事実と異なる事柄が掲載されていたら、どうなるでしょう。 こちらは、経歴、特に学歴をポイントにして、依頼する動機となったとは考えていないわけですが、それは仕事を行う人間の目線でしかないのかもしれません。週間文春で、虚偽の経歴掲載が暴露されたこの経営コンサルタントの方、もしかしたら、そう思っているのは当人だけであり、顧客側は、掲載された経歴に惹かれて諸々を依頼する動機となったのかもしれません。

 

例え経歴は関係ないお仕事であったとしても、あえて事実と異なる経歴を掲載する必要があったのでしょうか。最初のホームページは、誰が、なぜ間違った経歴を掲載したのでしょうか。顧客はホームページから来ないとわかっていたら、そんな紛らわしいホームページ、閉鎖してしまえば良いように思うのですが。

 

この方、報道番組の出演を辞退され、また、来月からメインMCに起用される予定の番組にも、出演辞退を告げたそうです。

 

このいち早い行動決断は、評価に値しますが、急な幕引き?なんかドタバタし過ぎな感じがします。ただ、嘘が発覚したときの対応に関しては、最近の国会議員や企業の経営陣にも見本となっていただけたらと思いました。

 

何か釈然としないセンテンススプリングに迫られたケースの対処です。

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