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「離婚する」と言われ続けていたのに、 自分から離婚を言い出した途端・・・

(2015/05/17)

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 離婚事件を担当させていただいて、ほぼ例外なく感じることがあります。

 

 きさらぎ法律事務所弁護士福本悟の依頼者をX,その相手方となる配偶者をYとしましょう。Xは、福本に対し、離婚事件を委任しました。

 

 Xの離婚の申し出に対し、Yは、これを拒絶することです。さらに、Yは、Xを攻撃するのです。

 

 離婚を希望するXは、Xなりに、Yとの婚姻関係を継続することは困難だと判断しています。と言うよりも、Xから詳しく事実関係を伺い、こちらからいくつかお尋ねもし、Xの到達点,獲得したいところを熟考したうえで、弁護士福本悟が、Xのためには、離婚が相当であると判断して、これをお受けしたのですから、Xは離婚すべきであり、それができなければおかしいのです。

 

 ちなみに、離婚を希望すると言ってご相談に来られても、詳しくお話を伺う過程で、現時点では、それは相当ではないとご助言することはございます。

 

 さて、このところ多い例は、パートナー,配偶者のYから、既に離婚を求められ、あるいは、それをほのめかされていたケースです。

 

 「離婚届出用紙にサインしてほしい」旨申し出られているような例です。また、パートナーYは、もう自ら別居してしまったケースもあります。

 

 別居の敢行や離婚届出用紙へのサインをする気もないのに、冗談でやったのでしょうか。仮にそうであったとしても、そんな状況自体、まともな婚姻生活とは言い難いですね。

 

 むしろ、まさかXが、自ら離婚すると言い出し、まして弁護士に相談するなんて、Yは、全く予想していなかったと認められます。このようなケースでは、Yは、Xをバカにしていたか、事態を甘くみていたことを意味します。Yに取っては不意打ち、Yは、Xが、自分に反旗をひるがえしたことそのものが許せないのです。

 

 さて、Xはどうしましょう。これは断然、離婚しやすくなったと考えられます。

 

 離婚をほのめかしていたYが、Xより離婚の意思を告知された,正確には、Xは、Yの求めに応じようとしている、しかし、Yは、Xからの離婚の申し出を拒絶した。これはおかしいですね。

 

 こうなってYは、Xとの夫婦関係円満を求め、これを言い立て妙案を出すのでしょうか。それは違いますね。

 

反対に、「これでもか」といった具合に、Yは、Xを批判します。その結果どうなるか、誰が見てもXYは、もう元の愛し愛される関係に戻れません。

 

 そんな例に遭った場合、どうするか。私は、Xの立場の方には、「必ずリアクションが起こる」旨申し上げます。Yは、「ワー」となるのです。積極的にXを非難します。離婚しないと言い張ります。しかし、これは一刻のことであります。

 

 その葛藤をどのように鎮めるのかも、Xの代理人として、適切な対応が求められます。いずれにしても、当事者間では解決できません。しあわせになれません。

 

 このあたり、実際にご相談を受け、あなただけの事実関係のもと、どのように対処するか、ご依頼を受けて進めていく過程で、実感されることになるはずです。

 

 どうぞ、きさらぎ法律事務所弁護士福本悟に、お話をお聞かせください。